2020年10月12日 (月)

魔女?

「とりっく・おあ・とりーと?」

ドアの前にいたのは魔女の扮装をした女の子?だった。
(そうか…もうそんな時期か…)
と10月の終わりから始まる年末年始までのイベントを思い出していた。
それとともに「女の子?」の「?」である。
女の子にしては声が男の子のように聞こえたのだ。
よく見ると、その子の顔も男の子にしか見えなくなってくる。

「とりっく・おあ・とりーと?」
と繰り返えされた。
「お菓子くれないとイタズラしちゃうんだぞっていう意味らしいんだぞ。」
と、その子が続けた。
「イタズラされるのは嫌だけど、今君にあげられるようなお菓子の用意はないんだ。」
「なら、ボクと一緒にお菓子を貰いに行くしかないね♪」
「一緒に?大人の俺が?」
「大丈夫♪お姉ちゃんに魔法のおまじないを教えてもらったから♪」
そう言うと、一本の箸のような棒…リボンが巻かれ、ガラス玉のような飾りが付いている…を取り出し
どこの国の言葉か判別のつかない「呪文」を唱えた。

パシッ!!

光に包まれ、煙が立ち込めた。
(火災報知器が反応しないと良いな…)
などと考えているうちに、足元が涼しく感じた。
太ももに何かが触れている。
いつの間にか、頭に何かを被せられていた。
「じゃあ行こうか♪」
見下ろしていた筈の女の子?の顔が目の前にあった。
周りのものが大きく見える?
「ちょっと待って!!」
そう言ってドアに貼られた鏡を見た。
そこには女の子?と同じ魔女の恰好をした女の子=自分が映っている。
頭に被った魔女の帽子の下からはお下げ髪が左右で揺れている。
太ももに触れているのはスカートの裾…

「大丈夫♪すぐに慣れるって言ってたよ。」
「本当?」
「まずは、『とりっく・おあ・とりーと』と言ってごらん♪」
「とりっく・おあ・とりーと?」
「じゃあ、ボクを愛すキャンディーを舐めさせてあげよう♪」
「キャンディー?」
「愛すキャンディー♪コレだよ♪」
女の子?がスカートをたくし上げると下着も着けていない股間で、おちんちんが勃起していた。
彼が「男の子」ってことはわかったけど…
「これを…舐めるの?」
「舐めるだけじゃなくて、咥えたり、吸ったりするのも良いんだよ♪」
言われるままに彼の前に座り、その股間に顔を寄せていた。
(何か良い匂いがする…)
ボーっとなって、彼のおちんちんを咥えていた。

「っあ、出る!!」
と彼が言うと、どろっとしたものが口の中に放たれていた。
ごくりと呑み込むと、それが身体の隅々に染み込んでゆくのが感じられた。
「OK♪これでもう慣れたよね?」
「慣れた…の?」
そう言われてみると、今まで気に掛かっていた事が綺麗サッパリ無くなっている。
あたしはもう「あたし」だった。
「じゃあ、次の家にお菓子をもらいに行こうか♪」
「うん♪」
あたしは彼に手を引かれ、次の家に向かった。


「こんばんわ♪ とりっく・おあ・とりーと?」

 

「豪剣無双の戦士よ…」

気配のない所に突然、俺を呼ぶ声があった。
俺は間髪を入れず剣で薙ぎ払ったが、手応えは何もなかった。

「わしは神じゃ♪」
刃の切り裂いた場所に、うっすらと老人の姿が浮かび上がった。
「何者っ!!」
「じゃから、わしは神じゃと言ったろう♪」
その老人はにたりと嗤った。
「その神が俺に何の用だ?」
「お主のおかげでかなりの悪者がこの世から消えていった。その褒美をやろうと思ってな♪」
「褒美などいらん。」
「そうは言うな。神ならではの逸品、どんな攻撃も防ぐ鎧なんてどうだ?」
「いらん。俺の剣はどんな攻撃でも弾き返すことができる。」
「とはいえ、お主にも弱みはあるのではないか♪」
「そんなものはない!!」
「たとえば…女…」

「…」
俺は返す言葉を失った。

「30を超えた今とてお主は…」
「ああ、そだよ!!」
俺は奴の言葉を途切らせた。
「俺は女がダメなんだよ!!だから今もって童貞だよ!!」
「だからじゃ♪この鎧を着ければ自然と女と付き合う事ができる。童貞をなじられることもない♪」
「…そ、そんな事ができるのか?」
「わしは神じゃぞ。不可能はない!!」

 

 

それが「夢」であったと思いたかった。
が、俺の枕元にはその「鎧」とやらが置かれていた。
「鎧」とはいっても全身を覆うものではないようだ。
胸当て、籠手、脛当て以外は布のようなものが連なっていた。
布とはいっても、細かな鎖を編み込んでいるようで、そこそこの防御力はありそうだ。
俺はそのしなやかさが俺の動きを阻害しない一点でその「鎧」に及第点を付けてやった。
試しに、その「鎧」を装着してみる。
下半身から…とズボンの上から履こうとしたが、相当スリムにできているようで巧くいかない。
裏地が付いており、直接肌に触れても問題ないようなので、下着一枚で装着することにした。
結構締め上げてくるが、俺の動きを阻害することはないようだ。
どちらかといえば、その締まり具合が筋肉の力を増大させるようになっていた。
「鎧」は胸当て以外はつなぎのように上半身部分と一体化しており、両腕を通したあと、前袷を紐で閉じてゆく。
最後に胸当てを被るようにして装着して完成だった。

中庭に出て素振りをしてみた。
いつもよりスピードが乗っている。
振り切る途中で静止を掛けると、切っ先がぶれることなくピタリと止まった。
いつも以上に思い通りに身体が動いた。
「鎧」は俺の動きを阻害することなく…それ以上に俺の肉体を動かしてくれた。
柔軟性が高まっている。
上体が前後に自由に動いた。
開脚すれば180゚以上に広がる。
片足を振り上げれば、俺の伸ばしたままの上半身にピタリと吸い付くようだ。

俺は「鎧」を着けている事を忘れたかのように全身を動かし続けた。
それはまるで「舞」を踊っているようにも見える。
クルクルと回り、高く飛び跳ね、宙空で様々なポーズを決める…
俺は疲れを忘れたかのように踊り続けていた。

誰かが俺の手を掴んでいた。
俺はその腕を潜るように身を躍らせた。
その腕が俺を更に高い所に放り上げる。
俺は更に複雑な動きを加え、そのまま落下してゆく。
しかし、地面すれすれで腰を掴まれて激突を免れる。
そのままそいつの頭上に軽々と持ち上げられた。
その上で伸身の倒立。微動だにせず支えてくれている。
開脚して上体を起こす。
少しだけの反動で投げ上げられる。
そのまま一回転し、伸身で降下…
腰を支えられ、ゆっくりと地面に足が着いた。
見上げると、そこに男の優しい笑顔があった。
「すまない。あまりにも可憐な舞に、ついつい割り込んでしまった。」

その「可憐」という評価に違和感を覚える。
そうだ。男はそんなに巨漢という訳ではない。
なのに、何故俺は彼を見上げているのだ?
俺の手が握られ、持ち上げられる。
その甲に彼の唇が触れた。

俺は何をされた?
それは男が女にする礼式ではないか?
それに、今、俺の着ている服…
「鎧」がその姿を一変させていた。
それは、まるで踊娘の着るようなヒラヒラと装飾が施されている?

胸当てが俺の胸を締め付けている。
その下には塊が圧し潰されているような感じがした。
(どうなっているんだ?)
俺は立ちすくむ男を残し、部屋に駆け込んでいった。
全身を鏡に映す。
そこには「俺」の姿は存在しなかった。
愛らしい娘が唖然とした表情で俺を見返していた。

「…これが…俺…か?」

俺は「鎧」であった踊娘の衣装を脱ぎ去った。
そこには、まさしく「女」の裸体が現れていた。
抑え揉まれていた双球が存在を主張する。
股間には一本の深い溝が穿たれている…
(何で、こんな…)
『…自然と女と付き合う事ができる。童貞をなじられることも…』
そう夢の中で老人は言った。
この姿であれば、女性は同性となる。
女性同士でいる事には何の違和感も生まれることはない。
そでに、「女」であれば「童貞」と言われることもない…

(俺はこのまま「女」として生きなくてはならないのか?)
「女」として「男」に抱かれる?
俺の脳裏に先ほどの男の顔が浮かんでいた。
その逞しい腕を思い出さす。
俺を抱きとめた暖かな胸…
(ジュン…)
俺は股間が潤むのを感じていた♪

 

被憑依

気が付くと、俺は何者かに憑依されていた。
金縛りにあったように、俺は指一本動かせなかった。
逆に、そいつは俺の肉体を勝手に動かし始めた。
俺のスマホを手に取ると、アプリをインストールした。
次に、俺の服を脱がす。
全裸になると、インストールしたアプリで全身を自撮りした。
画面に様々な数字が表示される。
見知った数値があった。
項目名はHeight…身長のようだ。
俺の身体的情報が採取されたようだ。
続いて開かれたのはファッション系の通販サイトのようだ。
俺には全く縁のないキラキラ・ヒラヒラのドレスやセクシーな下着…
その全てが女性用のものである。
憑依したやつはその中から何点かをカートに入れてゆく。
次は化粧品・アクセサリー…
最後にロン毛のかつらを放り込み、俺のカードで決済していた。

次にトイレに向かった。
俺自身には排泄が必要な感じはまったく無かったが…
便座に座るなり大・小が一気に放出された。
一度排泄物を流した後も、腸が勝手に蠕動してゆく。
まるで浣腸をしたかのように腸内の物が全て排泄されてしまったようだ。

続いて風呂場に向かった。
全身に泡立てた石鹸を塗り込めると、カミソリで体毛を剃り落としてゆく。
指先から腕、脇…
胸毛、乳毛、腹毛…
脚も尻も股間も…
本来の俺であれば手の届かない場所へも憑依したやつは巧に筋肉を制御して届かせてしまう。
時間を掛けて、剃り残しのないように洗い流しては再び石鹸をまといカミソリを滑らす。
勿論、俺には何の干渉もできない。
俺であれば、どこかに剃り傷を作ってしまうであろう。
奴の巧な手技は俺の皮膚に傷ひとつ付けることなく、髪の毛とまつ毛を残し全身の毛を剃り落としていた。

風呂から出てしばらく休息していると、宅配便が到着した。
下着も着けず、ズボンとシャツだけを着て荷物を受け取った。
さっきの通販サイトで購入した品々だった。
最初に取り出したのは化粧品関連のもののようだった。
ズボンとシャツを脱いで再び全裸となると、ボトルからクリーム状のものを手に取り全身に塗り込めていった。
肌がしっとり、プルンとするような感じになった。
次にブラジャーとショーツを取り出す。
慣れた手つきで背中のホックを止める。
勿論、俺の…男の胸ではカップの中はスカスカである。
と、取り出したのは人工乳房のようだ。
裏側に接着剤を付け、胸に押し付け、ブラのカップに納める。
人口乳房との境目が薄れてゆくと、俺の胸に本物の乳房が付いているみたいだ。

床に尻を着くと、股間を広げた。
さっきの接着剤をペニスの付け根の左右に塗り込んだ。
そして、ぐいっとペニスを股間に押し込む。
先端だけが少し露出するようにして、左右の皮膚を合わせる。
そこに塗ってあった接着剤がペニスを閉じ込め、固定する。
手を離すと、そこには女のような縦の筋が出来上がっていた。

ショーツを穿かされ、キャミソール、ブラウスと着せられてゆく。
下半身はパンストで覆われ、スカートを穿かされた。
頭にネットを被せられると、次は化粧だった。
何をどう塗っているのかは分からなかったが、次第に俺の顔は女の顔に変わっていった。
爪を塗り、アクセサリーを付け…
最後にかつらを被せられ、長い髪を起用に結い上げる。
鏡に映った「俺」はどこから見ても「女」でしかなかった。

「あ、あ、あー」
と声を出していた。聞こえるのはいつもの俺の声だ。
「あー、あー、あー、あー、あー」
と音程が上がってゆく。
裏声になると、今度は裏声のまま音程が下がっていった。
「まあ、こんなもんかしらね♪」
いつの間にか、俺の口からはハスキーだが女のような声が出ていた。
勿論、俺が喋っているんではない。
俺に憑依したやつが喋っているのだ。
そいつは満足したかのように、鏡に向かってウィンクしていた。

踵の高いパンプスを履き、バックを手に外に出てゆく。
本来の俺であれば、まともに歩くことのできない不安定な靴にも拘わらず、やつは余裕をもって歩きだしていた。
タクシーを止め、目的地であろうホテルの名前を告げた。
移動する間にスマホで誰かと連絡を取り合っていた。
目的地のホテルで落ち合うようだ。

 


タクシーから降りると慣れた感じでフロントを通過してゆく。
エレベータで目的の階に上る。
「待っていたよ♪」
転がり込むように部屋に入ると、がっしりとした男の腕に抱えられていた。
「長かったわ…」
俺の目から滴が落ちてゆく。
男の舌が涙を拭い、そのまま俺の唇に吸い付いてきた。
「ぁ、ああ…」
俺が嗚咽を漏らす。
全身から力が抜けたようになり、そのまま男に抱えあげられた。
ベッドに寝かされる。
「時間は十分にある。」
そう言って男に頭を撫でられると、少しずつ落ち着きが戻ってゆくようだ。

窓の外で陽が傾いてゆく。
空が茜色に染まり、照明を落とした室内も同じ色に染められる。
男は何も言わず、ずっと俺の手を握っていた。
「長かったわ…」
再び俺はそう言っていた。
「来世なんて…もう信じられなくなっていた…」
「でも、こうして君は戻ってきてくれた♪」
「信じてくれていたの?」
「勿論♪」

「愛してるわ♪」
俺はそう口にしていた。
「僕もだ♪そう…ずっと君の事を愛し続けていた。」
「あたしも…」
俺はそう言うと身体を起こした。
「だから、今度こそ…」
「そうだね♪」

俺は服の脱ぎ、下着も外していた。
人口乳房はまるで俺自身のものであるかのように晒されている。
なにもない股間が熱を帯び、汗を滲ませたかのように濡れ始めていた。
再びベッドの上に寝転ぶ。
「来て♪」
俺が言うと男も全裸で身体を重ねてきた。
その股間には勿論屹立した男性自身…
俺はそれが当然のように彼を股間に誘導してゆく。
「んあっ…」
俺が吐息を漏らす。
それが俺のナカに差し込まれたのだ。

(ナカ?!)
確か、俺の股間は女の股間みたいに細工されていた。
ペニスが押し込められているが、それは皮一枚で細工されていただけの筈。
俺の股間にはソレを受け入れるような場所などないのだ。
そう、男娼がするように肛門であれば可能であるかも知れない。
が、そこは肛門ではない!!

ヌッ…
更に突き入れる。が、そこで一旦停止する。
「ハジメテなのだろう?痛いと思うが耐えてくれ。」
男がそう言う。
「大丈夫よ♪」
と俺。
…って、俺は処女なのか?ハジメテって、痛みって?
「!!!!!!!!ッツ!!」
俺は眉間に皺を寄せているのだろう。
破瓜の痛みというものなのだろう。
何もできない俺は、ただ痛みを感じているだけだった…

「入ったよ♪」
男がそう言う。
「感じてるわ♪」
目に涙を浮かべているが、それは悦びに満たされているようだ。
俺は俺の胎の内に男のモノの存在を感じていた。
男が動くとオンナの快感なのだろう、快感に満たされてゆく。
「あ、ああ…いい…♪」
女が喘いでいる。
いつしか、俺も快感に自ら喘いでいた。
「ああ、そこ♪もっと…」
男が動き、快感が溢れてくる♪
「ぁ…い、いく…」
「僕も、限界だ♪」
男の精が俺のナカに放出された。
「あ、ああああ~~~~!!」
強烈な快感に俺は嬌声を発し、そのまま意識を失っていた…

 

 

「大丈夫?」
男が俺を覗き込んでいた。
「お互い、憑依されていたとはいえ、こんな事になって申し訳ないと思っている。」
「…憑依…?」
俺は自分で声を出せるようだ。
「彼等はちゃんと成仏できたようだ。が、原因が何であろうと、僕も男としての責任は取るつもりだ。」
「責任?」
「ハジメテだったのだろう?それに避妊もせずに…」

俺が状況を把握するまでにしばらく時間が掛かった。
そう…俺は「男」の筈である。が、肉体は「女」になったとしか思えない…
「シャワーを浴びて来ます…」
そう言って立ち上がった。
股間からは彼の精液が滴っているように感じながら風呂場に向かった。
頭から湯滴を被る。
肩から胸、腰、脚へとお湯が流れ落ちてゆく。
造り物の筈の乳房の境目が見つからない…
先端の乳首に触れると、触れられている感覚がある。
股間に手を延ばす…
割れ目の中に指が入り、押し込んだモノの痕跡を探すが見つかる筈もない。
そこには彼を受け入れた膣口があり、更に奥へと続いていた。
指で彼の精液が掻き出せるようだ…

これはもう「俺」の肉体だった…

風呂場から出てくると机の上に置手紙があった。
「今夜はそのまま休んでいってください。
 何かあったらここに連絡してください。」
と彼の電話番号とメールアドレスが残されていた。
何故か俺の目からは涙が零れ、その後一晩泣き明かしていた…

 

 

 

秘湯

秘湯を求めて、俺はこの温泉宿に辿り着いた。
文筆業…小説家として、半月程逗留するとして奥まった一室に潜り込んだ。
勿論、ここに秘湯がある…などという事は市販の書籍に掲載されてはいない。
口伝でまことしやかに囁かれているのみである。

逗留を始めて一週間。ようやく秘湯の存在を突き止める事ができた。
ただ、その湯は宿の女湯側から続く隘路の先にあるらしく、男の俺では正面から辿り着くのは無謀な事も判明した。
とにかく女達の間で秘匿されたもののようなので、秘湯の件を探っている事を知られてしまえば、更に警戒されることは間違いなかった。

その夜…月は新月、星明りのみに照らされた隘路を俺は秘湯に向かった。
人の気配を気にしつつ、鬱蒼とした木々に隠された洞穴に辿り着いた。
奥からは湯気が零れ出ている。
木製の簡易的な脱衣場が設えられていた。
とはいえ、そこに物を置けば気付かれる可能性もある。
俺は脱いだ衣服と靴を持ってきたビニール袋に入れ、岩陰に隠しておいた。

洞窟の中は湯気に満たされていた。
ミストサウナ状態の中を奥へと進んでゆく。
湯の満ちた場所があった。
俺はその湯の中に身体を沈め、更に奥へと向かった。

湯は温めではあったが白濁して肌にまとわり付くような感じがした。
源泉のチロチロ落ちる音を頼りに進むと、不意に辺りが明るくなった。
奥まった所に突き出た筒状のものから湯が湧き出ていた。
岩壁を見ると何かが描かれていた。
実際は湯気に阻まれ「見る」ことはできないのだが、俺の脳裏にはそこに描かれているものが鮮明に映し出されていた。

「効能とかか?」
ここが「秘湯」であるというだけで、その効能とかの情報は一切手に入れることはできていなかった。
「子宝?」
この湯に浸かった最初の交合で確実に子が授かる…ということのようだ。
その為には…

そこに突き出た筒を直接咥え、源泉を呑み込む…
俺は岩壁に描かれた指示に従い、筒の前に進んだ。
すると、源泉の噴出が停止した。
そう、先ずはこの筒を咥えるのだ。
そして再び源泉を湧かせるには、舌や頤で筒の先端を刺激する必要があった。
俺が何もしないでいると、筒が萎びてゆくようだった。
俺は柔らかくなった筒を咥え、舌でその先端を刺激した。

すると、筒は再び硬さを取り戻してくれた。
俺は頭を前後に揺すり、口全体で筒を刺激した。
やがて、筒の奥から競り上がってくるものがあるように感じた。
俺の動きが一瞬止まった。
ドクリ!!
筒の中を駆け上がってくる塊があった、
それが俺の喉の奥に叩き付けられた…

一時的に溜められた事で泉質の濃度が高まったようだ、
ねっとりとした白い粘液が俺の口を、喉を埋め尽くしていた。
ゴクリと俺はその粘液を呑み込んでいた。
その直後、俺の身体が熱を帯び始めた。
特に下腹部を中心に爛れるくらい熱くなった。

そして、次の行為が示される。
俺は熱に朦朧とするなか、その行為n向かった。
今度はその筒を股間に宛がうのだ。
膝立ちで筒の上に進んでゆく。
筒はトクトクと粘度の高い源泉を溢している、
俺はその上に股間を降ろしていった…


筒は俺のナカに潜り込んできた。
湧き出す源泉が潤滑油のようにソコを潤す。
本来、ある筈のない場所に俺は筒を受け入れていた。
暖かな源泉が肉壁を溶かし、いつでも受胎可能なように胎盤を解してゆく。

「あん♪あ、ああ~ん!!」
いつしか俺はオンナのように艶めかしい喘ぎ声を上げていた。
「あっ…イク…イッちゃう…」
快感が高まり、俺はオンナのように気を吐いていた…

 

 

 

気が付くと俺は布団に寝かされていた。
胸の上に微かな重みが違和感として存在している…
浴衣をはだけ、胸元に手を延ばす…
男にはある筈のない膨らみを掴むことになった。
(「男」?…)
俺のもう一方の手が股間に向かった。
そこにある筈のモノはなく…
ある筈のない筋が俺の指を挟み込んでいた。


「効能は違いません。」
女将はそう俺に告げた。
「この先、最初に抱かれた殿方の子を孕むことになります。」
俺は逗留期間の残りに「女」の嗜みを教え込まれた。

「お世話になりました。」
俺は旅館で用意してもらった女物の服に身を包み、自ら施した化粧で女将に挨拶した。
俺はこの先「女」として生活するしかないと理解し、納得することになった。
そして「妊娠」の可能性という爆弾を抱えて過ごすことになるのだ。
自らの意志で男に抱かれる事は想像できないが、女はどんな時でも「強姦される」可能性を排除することはできないのだ。
俺自身、男であった時でさえ力で他者の暴力に抗うことはできそうにもなかったのだ。
女となった今、男に抗うことは更に困難であろう。
「さあ、どうぞ♪」
それもまた女将の優しさだったのだろう。
ドアを開けたタクシーの運転手は女性であった。
俺は「ありがとう♪」と微笑み、タクシーに乗り込み温泉郷を後にしたのだった…

 

 

P.S.
「その節はお世話になりました…」
あたしは温泉旅館の女将に手紙をしたためていた。
もうすぐ臨月となるお腹を擦りながら、あの日の事を思い出していた。
「何を書いているんだい?」
問いかけてきたのは優しいあたしの旦那様…
この子の父親だ。
あたしは彼に微笑みを返す♪

「…今、あたしは幸せに包まれています♪」
と書いて、あたしはペンを置いた…

 

2020年8月23日 (日)

時間切れ


雨の中、僕は傘も差せずに歩いていた。
服は濡れ、下着も透けて見えているに違いない。
その下着が本来男が着けるべき種類のものではない事も解ってしまうのだろう。
僕は女装したまま、雨の降る街に置き去りにされていた。



薬の効果が12時間というのは解っていた。
だから奴がここを通る時間ぎりぎりまで待って薬を嚥下したのだ。
僕は夕闇が迫る薄暗い物陰に隠れていた。
既に服も着替え化粧もしている。
あとは薬が僕の肉体を女に変え終るのを待つだけだった。
作戦は…女の姿で奴と接触する…女であれば奴も気を緩める筈…隙を突いて…
僕は手にしたナイフを再度握りしめた。

しかし、僕は聞いていなかった。
女体への変化に激烈な痛みを伴うという事を…

ドクリと心臓が鼓動する。
薬が全身に染み渡ってたと思われるその時、痛みに意識が飛ばさた!!
朦朧とした頭で、変身が終わっていることは確認できた。
が、痛みの残る肉体は身動き一つできなかった。
立ち上がる事ができない。
奴に接触するどころか、声を掛けることも出来ない。
ぎりぎりまで待っていたのが仇となってしまったのか…

「奴」が目の前を通り抜けてゆく。

痛みに耐えながら、僕の視界から奴が消え去るのを見ていた。
奴が離れてゆくのとともに、僕の気力も失われてゆく。
僕は何の為にこの高価な薬を手に入れたというのだろうか…
僕はそのまま意識を失っていた。




喧騒が満ちていた。
(どこ?)
僕はソファーの上に寝かされていたようだ。
親切にも毛布が掛けられていた。
「気が付いたかい?お嬢ちゃん♪」
声のする方を見ると、髭面の男がいた。
「ここはどこ?」
「俺達の溜まり場さ。まだしばらくは休んでいた方が良い♪」
確かに男の言う通りのようだ。
上半身を起こすだけでもふらふらするようだ。
僕はおとなしく毛布にくるまった。
「何をしようとしていたかは敢えて聞かないが、側にあった物騒なナイフは預からせてもらってるよ。」
今となっては、それがあったとしても、もうどうにもならないのだ。
それは奴に近付ける千歳一遇のチャンスだったのだ。
悔しさに僕の目からは涙が溢れていた…


ギイッと扉が開く音がして、数人の男達が入ってきたようだ。
「おや?なんだい、その娘は?」
目ざとく僕を見つけた男がいた。
「表で拾った。」
と髭男。
「また悪い癖でも出たか?」
「そんなんじゃない。」
「後で俺達も良いか?」
「だから…」
新しく入ってきた男達は髭男の言う事など殆ど聞いていないようだった。
バーカウンターに陣取り、勝手に酒瓶を開け始めていた。

「動けるようなら、今のうちに出ていった方が良い。」
髭男が僕に耳打ちした。
「但し、ナイフだけは返す訳にはいかない。」
「どうしても?」
髭男は何も言わない。
交渉の余地なしというところか…
「なら…」
僕は決心した。
「なら、アタシを抱いて♪」
その言葉に髭男は僕をソファーから抱え上げると隣の部屋に向かった。

部屋の中にあったベッドの上に転がされる。
「良いかい、お嬢ちゃん。男に向かって軽々しく抱いてなんて言うもんじゃない。」
しかし、今の僕には他の選択肢などなかった。
「いいの…」
僕はブラウスのボタンを外していった。
「わかった…お前の覚悟はわかったから…とは言えあんたを抱く訳にはいかない…」
髭男は暫く考えた後
「じゃあ、あんたの口でやってくれ。」
「口?」
一瞬、僕は何を言われたのかわからなかった。
が、髭男が僕の前に立、ズボンの中からソレを引き出した時には僕にも理解が及んでいた。
硬く屹立したそれに顔を近付ける。
牡の匂いが立ち込めていた。
(やるしかないんだ!!)
僕は自分を奮い立たせ、ソレを口に咥えていた。



僕が髭男の精液をしっかりと飲み込んだのを見届けると、あのナイフを取り出して僕に渡してくれた。
「こっちが裏口だ。」
僕を店の外に出すとそのまま裏口を閉めようとする。
「待って…」
僕は髭男にすがった。
僕の下腹部の疼きはもう我慢できるものではなかった。
髭男の精液を飲み込んだことで牡の肉体のスイッチが入ってしまったのだろう。
僕の股間に愛液が滴っているのがわかる。
「お願い♪もっとシて…」
僕のおねだりも…
「変な薬でも飲んでたのか?そんなもんで大事なものを捨てるんじゃない。」
髭男は突き放すように、僕を裏口から追い出した。
外は静まりかえっていた。
飲み屋の灯りも消え、遠く点在する街路灯が僅かな明かりを落としている…
今が何時かなどを気にするよりも、一刻も早く肉体の疼きを鎮めたかった。
(誰でも良い…)
僕を抱いてくれる男はいないか?
闇の中には何の気配もなかった。

もう、限界だ…
僕は道端に座り込んでいた。
壁にもたれ、脚を開いた。
疼きはその股間の奥にある…
そこを自分で慰めるしかない。
ショーツの中に手を入れ、指先を送り込む。
「ぁああん♪」
快感が沸き上がる。
一本が二本となった…
髭男の逸物を思い出す。
この指より太く逞しかった。
それが僕の股間に挿入されるのを想像する。
「ああん…ああ…いい…♪」
更に胸を揉み、乳首も刺激して昇り詰めてゆく…



雨が降っていた。
雨水が僕を濡らし、火照った肉体と心を鎮めていった。
…僕は何をしているのだろう…
僕が(一方的に)惚れていた女が奴に寝取られた。
女はそのまま海外に売り飛ばされたと聞いた。
怒りなのか正義感なのか、僕は奴を許せなかった。
僕の全てを犠牲にしても奴を屠ろうとした。
奴の行動を分析した。

そして、この計画に辿り着いたのだった。

既に薬の効果は消えてしまっている。
僕の肉体は元の、男の肉体に戻っていた。
服は女の服のまま…
僕は立ち上がった。
傘もなく、濡れたまま、僕は街を歩き始めた。
女物の下着も濡れ透けて見えるのに、誰も見向きもしなかった。
僕はそのまま、アスファルトに弾ける滴の中に消えていった…

 

 

 

 

 

 

無題


お、お前…それ…何するつもりだよ…

カチャカチャと彼女が腰に装着していったのは、女性同士で愛し合う時に使用する性具に他ならなかった。
「だって、たまには良いじゃない。せっかくアナタがこうなってるんだから♪」
彼女の言う「こうなっている」とは、最近流行りの病気で一時的に俺の肉体が女性化してしまっているのだ。
だから、彼女との性行為でここしばらくは挿入抜き、手技だけで彼女をイかせてきたのだった。

「お、俺は男だ。こんな姿になっても男である事には間違いはないんだ!!」
「アナタが男だって事は解ってるわ。けど、貴女のココは何を求め潤んでいるのかしら?」
「俺は求めてなどいない。」
「心はね。でも体はそうは言っていないのでしょ?」
「そ…そんな事はない…」
「大丈夫。心さえしっかりしていれば何ともないのよ♪」

俺は彼女に組み敷かれてしまった。
脚が拡げられ、何もない股間が晒される…

何もない…ではない。
そこには本来、ある筈のないモノが…
女性器が存在しているのだ。
彼女の言う通り、潤滑となる液体が膣口から滴っていた。
彼女の股間に装着されたモノを受け入れ易くするために…

その尖端が股間に触れていた。
「いくわよ。少し痛いかも知れないけど、我慢してね♪」
「痛い…って?」
「処女膜も出来ているそうよ。でも女の子は皆経験する事だからね♪」
「お、俺は女の子じゃない…!!」
俺の反応には委細構わずに彼女はソレを突き入れてきた。

大きな痛みはなかった。
十分に濡れていたのが良かったのか、入り口を抜けると一気に根元まで押し込まれた。
「これが子宮口かしら?」
突き当たりの壁をツンツンと刺激する。
その刺激に上げそうな声を我慢する。
「我慢は良くないわよ。喘ぎ声が更に快感を増してくれるわ♪」

これは快感なんかじゃない!!
と否定しようにも、今口を開けば、俺の口はオンナの媚声を漏らすしかない…
「ほら、ココも欲しがってる♪」
彼女が舌先で触れたのは、俺の胸の先端で勃起している乳首だった。
「っあ、あん!!」
とうとう俺は喘いでしまっていた。
「良い淫声ね♪さあ、もっと啼かせてあげるわね♪」

俺の意識はそこで焼き切れてしまった。



これまで経験したことのない不思議な多幸感の中で目覚めを迎えていた。
「良かったでしょ?」
覗き込む彼女にどう答えて良いかわからず、あたしは近くにあった薄布で裸体を隠した。
「もし、このまま女の子でいたかったら、良い薬があるの♪」
女の子でいる?
そう…あたしは病気で一時的にこの姿になっているだけ…
でも、女の子の快感を知ってしまった今、もう元になんか戻りたくない!!
何もしなければ、数日後には…


「もう一度する?」
彼女からもらった薬を飲み込んだ後、そう聞かれれた♪
彼女が何で薬を持っていたかなどの考えに至ることもなく、あたしは新たな快感を期待しながら彼女の装着した性具を口に咥えていた♪



囁き


(?!?!)
突然、下半身から振動が伝わってきた。
(何で今?)
それが僕の股間に挿入されたローターからの刺激である事は間違いはない。
しかし、僕はソコにローターを挿入した記憶がない。
否。
次第にあやふやだった記憶がはっきりとしてくる。
前の休み時間にトイレに行ったという記憶が復活した。
その前、休み時間の開始直後…
耳元でいつものキーワードが囁かれていた。
僕はそれを聞かされると、無意識のうちに何かをしてしまう。
そして一定時間の間、その時の記憶があやふやにされてしまう。

誰がそのキーワードを囁くのか?
そのキーワード自体がどのようなものなのか?
何もわからないまま、その時の僕はトイレに向かっていた。

個室の扉を開ける。
パンツを下ろして、上着のポケットから取り出したローターを股間に押し込んでいたのだ。
そして、何事もなかったかのように立ち上がると、僕はローターの事を忘れてしまったのだ。




ローターが変則的な振動を始めた。
これまでの単調な動きと違い、変に僕のナカを刺激する。
それは性的な快感に違いない。
じわっと愛液が滲み出てくる。
パンツに染みが広がってゆく。
それ以前に、僕は快感に喘ぎ声を洩らしそうになっていた。
(ダ、ダメ…今は授業中なのだから…)
僕は必死に耐え続けた。

やがてチャイムが鳴る。
それとともにローターは動きを止めた。
「大丈夫?」
と女の子が声を掛けてくれた。
その声でローターを外さなければ次の時間も同じ責苦に晒されるのだと気が付いた。
「トイレ行こう?」
と彼女に促され、一緒ににトイレへ…
「!!って、ここ?」
彼女はそのまま僕を女子トイレに連れてきていた。
「大丈夫よ。あなたも女の子なのでしょ♪」
あやふやだった意識がはっきりとしてくる。
そう…僕は今、女子の制服を着ている。
スカートの下も女性用のパンツ…ショーツを穿いている。
その股間には女性器があり、僕を苛んでいたローターが押し込まれている…

ふたりで個室に入ると、彼女は僕のスカートを捲り上げた。
愛液に濡れたパンツが彼女の目に晒される。
「結構感じてたみたいね?あたしもチンポがガチガチになってたわ♪」
再び耳元でキーワードが囁かれていた。
そう、彼女こそが諸悪の根源だった。
「良いわよね?」
彼女は僕の答えを待たずにショーツを下し、ナカからローターを取り出した。
「今度はこっちで感じさせてあげる♪」
と屹立したペニスをローターの代わりに突っ込んできた。
「ん…あ、あんっ♪」
思わず喘いでしまう。
「大丈夫よ♪この時間このトイレには誰も入って来ないようにしてあるから。」
彼女のペニスが僕の胎内を掻きまわす。
僕は快感に淫声を抑えられなかった…



僕は自分が「男」であったことを覚えている。
が、いつの間にか僕は女子の制服を着て学校に来ていた。
朝起きてパジャマを脱ぐとブラを着けていた。
躊躇いもなく女子の制服を着てゆく。
家を出る前には鏡の前でリップクリームを塗っていた…
教室に入ると自分の席に向かう。
誰も僕の行動に注意を示さない。
僕はスカートの裾をさりげなく揃えてから座っていた。

それでも昨日まで股間には「男」の証が存在していた。
その時までは胸も平らでブラのカップもスカスカだった。
「今日はソレをもらうわね♪」
昨日の放課後、誰も近付かない旧校舎の教室で彼女に言われた。
僕がスカートを捲り、ショーツの中からペニスを引き出すと耳元で囁かれた。
次の瞬間、僕の股間ははじめから存在していなかったかのように、綺麗な股間を見る事になった。
彼女の手には「ペニス」が握られていた。
それが僕の股間にあったものだと認識することは既にできなくなっていた。
「今度、あなたにも使わせてあげるから心配しないでね♪」
その言葉になぜかほっとしていた。

いつの間にかブラのカップの中が満たされていた。
その晩、風呂の中でその存在を確かめてみたが、そのうちその存在も当たり前のように思えてしまっていた。
何事もなかったかのようにパジャマを着て眠りに就く。
が、脳裏には彼女の手の中にあったペニスが思い出された。
そのうち、それが僕のナカに戻ってくる…
そう思っただけで、僕の股間はじっとりと濡れてしまっていた。




「おはよう♪」
僕が教室のドアを開けるとクラスメイトのいつもの数人だけが「おはよう」と返してくれる。
今日も僕は女子として認識されているようだ。
そのまま席に着く。
(今日はどんなコトをさせられるんだろうか?)
僕は彼女に囁かれるのを期待しはじめていた。



2020年7月25日 (土)

リモート○○○

遠距離恋愛も様相が変わってきた。
どんなに遠くてもネットで繋がっている。
VRゴーグルを使ってではあるが、顔が見える。声が聞こえる。
「ねえ、アレしてみない?」
彼女が言ってきたのはリモートSEXの事だ。
彼女が送ってきた専用のオナホを使うやつだ。
それに繋がったケーブルがVRゴーグルが音と映像をその場にいるかのように伝えるように、そこから発生する快感を彼女に届けるのだ。
VRの感覚共有の為のコネクタが彼女の首筋にもあり、ゴーグルから伸びるケーブルを接続すれば、ゴーグルの音と映像とともにオナホからの快感がダイレクトに感覚神経に送り込まれるのだ。

が…
「き、今日はちょっと止めておきたいんだ。」
と今は断らざるを得なかった。
今夜はちょっとした実験を計画していたからだ。

先日、オナホからの信号を記録する事に成功したのだ。
感覚情報はその性質から厳重にプロテクトが掛けられていて、記録・再生が一切出来ないようになっている。
が、このリモートSEX用のオナホは用途が用途だけに純正品ではなかった。
だからバックドアが完璧に潰されている訳ではない。
試行錯誤の末にオナホからの信号を記録し、再生することが出来た♪
オナホ情報の再生…それは、彼女が感じていた情報…つまり、侵入してきたぺニスが肉襞を擦りあげる快感などを彼女の立場で経験する事が出来たのだ。
だが、それだけでは不満が残ってしまった。
それは、あくまでも「記録」されたもの…自分のぺニスが彼女に与えた…というだけのものだ。
受動的といえば、女性の性役割自体が受身であるのだから仕方ないのだが、それだけで済むようなものではない。
お互いの意識の交流がその中にあってこそ、SEXが成立するのだろう?
そこで、「記録」ではなくリアルタイムで感覚情報をフィードバックさせる事を思い付いた。
今夜はソレを試そうとしていたのだ。


形式的にVRゴーグルを装着する。
自分の部屋の中を写しても味気ないので映像を切る。
音声もハウリングしないように切っておく。
暗闇の中で自分自身の息遣いだけが殊更に大きく感じてしまう。
これから得られ快感を想像して、股間はガチガチに硬くなっていた。
オナホを起動する。
憤り勃つぺニスの感覚に重なって、それを受け入れようと待機する膣の感覚がそこにあった。
ごくりと唾を飲み込み、そこにオナホを被せていった…

ぬっ…とソレが押し入ってきた♪
愛液を絡めてナカに入ってくる♪
「あん、あぁん♪」
彼女がそうであったように、自然とオンナの喘ぎ声が漏れ出てゆく。
ぎゅっと膣を締めると、ぺニスが圧し包まれるのを感じる。
「んっ?!」
膣の中の敏感な所に触れた。
(これってGスポットっていうやつ?)
突く方と突かれる方との両方のタイミングを合わせて確実にその場所を捉えた♪
「っあ!! ああああん!!!!」
物凄い快感が脳髄を突き抜けていった。
(たまんないっ!!)
膣の奥に何かが打ち付けられていた。
それがぺニスから放出されたザーメンであると理解するまでには時間が掛かった。
オンナの快感に男としての行為の感覚が消し飛ばされてしまっていた。
(もう一度…)
と思っても、放出後のぺニスは萎えきってしまっていた…



「ねえ、今日はいつもと違う感じ。どうかしたの?」
数日後、彼女とのリモートSEXを再開していた。
「ごめん、何か変な事していた?」
「別に悪い事じゃないの。いつもより気持ち良いもの♪ソコにキテって所にピタリと填まっちゃう感じだもの♪♪」
当然だ。
彼女が感じているのと同じものを感じているのだ。
キテ欲しい所は同じなのだから、そこにぺニスを誘導していけば良い♪
言ってしまえば、ぺニスは単なるディルドゥでしかなかった。
一本のディルドゥが二人のオンナを悦しませている…レズSEXと言えないこともなかった。
「っあ、く、来る♪」
言われなくてもわかっている。
あと少しで二人とも絶頂に達するのだ。
「そう…ソコッ!!」
最後のひと押しでアタシ達はイッてしまう♪
「一緒にイこう♪」
ぎゅっと膣を引き締めると、限界を迎えていたぺニスは一気にザーメンを迸らせてゆく♪
「あ、ああ~っ!!」
二人のオンナの嬌声がVRゴーグルを越えてハモっていた…

 

認識

認識を改竄する…
暗示を掛け、本来とは異なる状況をあたかも正常であると認識させる。

「おはよう♪」
あたしが宏樹に声を掛けると宏樹からも
「おはよう。」
と返事が返ってきた。
宏樹はあたしの暗示で自分が「女の子」であると認識している。
だから、同性のあたしには何の躊躇いもなく挨拶を返してくれる。
同性の気安さから宏樹はあたしと手を繋いで歩き始めた♪


宏樹はどこまで正常に認識できているのだろうか?
ほんの遊び心で掛けた暗示に完全に呑み込まれてしまっている。
自分が「男」であった事など意識の片隅にも残っていない。
実際、その肉体には「男」の痕跡は一切残っていない。
このあいだは生理も経験したようだ。

この責任は全てあたしにある。
だから、あたしはとことん宏樹に付き合ってあげる。
なんなら結婚しても良い。
そう、今は彼にはあたしを「女の子」と誤認識させているけど、
あたしは自らを「男」として認識の改竄を行っている。
このまま、女の子同士として仲良しな関係を続けても良い。
誤認識を解いて男としてあたしが宏樹の恋人になるのも良い。


ホテルに着くと服を脱ぐのももどかしく、あたしは宏樹を抱いた。
宏樹にとっては女の子同士のレズ行為だと思っているけど、
あたしの憤り勃ったペニスはちゃっかりと宏樹の股間に収まってしまう。
「愛してる♪」
あたしが囁くと
「あたしも♪」
と宏樹が応えてくれる。
あたしは全身で宏樹を愛するのだった。

勇者へのご褒美

西の果ての魔王を仕留め、王都に帰還した俺は真っ直ぐに王城に向かった。
勿論、この国の姫を俺の物とする為だ。
だが、俺には王位を継ぐなどという野望はない。
姫の兄が王太子としてこの国を継ぐのに十分な器量を備えていることは確認済みだ。
俺が変な野望を持てば即座に闇に葬ることも躊躇しないし、それを可能とする力も持っていることも確かである。
俺は姫の夫として離宮で怠惰な生活に明け暮れていれば何の憂いもないのだ。
ましてや姫の愛らしさはこの上もなく、俺の腕の中で淫らに喘ぐ姿を想像するだけで俺の逸物は収まりが付かなくなってゆく…


婚姻の儀を終え離宮に落ち着くと
「勇者様♪わたくし達は晴れて夫婦となりました。」
と姫が改まって言った。
「兄は未だ独り身。この先不慮の事態が起きないとは限りません。王家の血筋を絶さない為にも、早くわたくし達の御子を授かることが必要です。」
俺は「では、何をすれば良いか解ってるのか?」と聞いてみた。
「やり方は聞いております。が、なにぶん初めてなもので巧くできるかは自信はありません。」
「そこは俺も協力してやる。即にでも始めるか?」
と抱きしめようとした俺の腕をすり抜け
「先ずは湯浴みで浄めてまいります。」
と、とっとと部屋を出ていってしまった。

お預けをくった形の俺は、姫が戻るのをベッドで待つことにした。
勿論、即座に対応できるよう、服を脱いで全裸となっておいた。
しばらくして一枚布に包まれただけの姫がやってきた。
「よろしくお願いします。」
姫はベッドの脇で立ち止まってそう言うと、ハラリと裸体に巻き付けていた布を擦り落とした。
(?)
初めて見る姫の一糸纏わぬ裸体であった。
瑞々しく…それでいて高貴な淫蕩さを醸し出した美しい裸体…
だが、姫の下腹部に見慣れぬ紋様が描かれていた。
「それは?」
聞かずにはいられなかった。
「御子を授けるためのお呪いです。」
やはり王家…血筋を残す為にはこんな事もするのか…と感心などしていた。
「さあ、始めましょう♪」
と姫もベッドに上がった。
そして俺の上に跨がると、屹立していた俺の逸物を一気にその股間に突き立てていた。
「くっ…」
痛みを我慢するように姫の表情が歪む。
「お、おい。無理するな。初めてなんだろ?」
俺が声を掛けた時には既に俺の逸物は姫の中に収まってしまっていた。
湯浴みの所為かその内は熱いくらい温かかった。
「受胎の儀を始めます。動かないでくださいね。」
そして姫が呪文を唱えると、下腹部の紋様が紅く輝きだした。
(このままではいけない!!)
俺の直感がそう告げたが、俺の反応は遅きに失していた。
動くなと姫は言ったが、呪文の効果のか今は指一本も動かせなかった。
恍惚とした表情で姫は呪文を続けた。

姫の膣が最上の快感を俺の逸物に与え続ける。
そして高まりとともに、精を放出する。
…否、放出させられている。
いつもであれば貯まっていたものが尽きればそこで放出は終わるが、どういう訳か止まることなく放出が続く。
俺の内にある精の全てを搾り取るかのように姫の膣に送り込まれていた。
余すことなく最後の一滴まで放出し終えると
「では孕ませますね♪」
との姫の言葉とともに、今度は紋様が蒼く輝きだした。
それに呼応するかのように、俺の下腹部が紅く輝く。
いつの間にか俺の下腹部にも姫と同じ紋様が浮き出ていた。

今度は俺の腹の中に精が逆流してきた?!
俺の逸物が反転し、俺の股間に差し込まれている。
姫の内に貯えられた俺の送り込んだ精が、一気に俺に戻されてくる。
俺の股間は姫の逸物を受け入れ、その奥ではその精を受け入れる準備が出来上がっていた。
精はその本能で俺の胎の奥に創られた子宮に向かう。
我先に、そこにある唯一の卵子と結ばれようと押し寄せてくる。
卵子を見つけると、推進機を切り離し、その内に侵入する。
どうやら、先頭を死守した精が卵子との結合したようだ…


「巧くいったようですね。」
姫が俺の上か身体を離した。
ズルリと俺の股間から抜け落ちてゆくモノがあった。
ソレはそのまま姫の股間にぶら下がっていた。
「…ど、どういう事だ??」
俺は股間に空虚を感じていた。
そればかりではない、
俺の股間を満たしていたソレの感覚も未だ消えずに残っている…
「貴方がちゃんと受胎できたという事です。」
「俺が?俺は男だ、勇者だ!!」
「男…ですか?それなら貴方の股間にあるものは何でしょう?」
そう…俺の逸物は抜き取られ、そこには精を受け入れた穴があった。
「その穴はわたくし達の御子が産まれ出てくる産道となります♪」
「俺が産む?」
「どちらにしろ、もう勇者としての務めはやらないことにしていたのでしょう?それなら御子の成長の役にたつことくらいはしていただいても良いでしょう?」
「ほ、本当に…俺が産むのか?」
「はい♪本によれば女性と同じように腹が膨らむとともに乳房も発達して母乳も出るようになるそうです。」
「…」
「そうですね、貴方に合わせてドレスも作らせましょう♪」
「ドレス?」
「妊夫がお胎を締めつけるようなズボンなど穿く訳にはいかないでしょう?それに乳が膨らめば胸も保護する必要がありますよ♪」
「お、俺が…ブラジャーを着ける事になるのか?」
「似合うと思いますよ♪可愛らしいデザインを考えましょうね♪」

その日以来、俺の股間からは逸物は消え失せ、医師によると胎児も順調に育っているという事だった。
屋敷の外に出ることもないので他者に見られることもないと、仕方なくマタニティードレスを着て過ごす日々が過ぎていった。
俺の腹は膨れてゆき、その内に別の命が存在していることも思い知らされる。
「っあ…」
「どうしたの?」
俺の小さな喘ぎに姫が俺を見つめる。
「中で動いている…」
俺達の御子が身動ぎをするのを感じられるようになっていた。


そして、臨月。
俺は分娩台の上にいた。
「息を吸って、吐いて…」
助産師の合図に合わせて息をする。
陣痛の痛みが最高潮となる。
「いきんで!!」
「!!!!!!」
俺は咥えたタオルを噛みきるかのようにして痛みに耐える…
ふっとひと息が吐けた時
赤ん坊の泣き声が遠くに聞こえた。
「姫様にございます♪」
その声を聞いたとともに、俺は意識を失っていた。

結局、その後も俺は三人の娘を産んだ。
その間に義兄も妃を娶り、嫡男にも恵まれた。
俺は国政や跡目争いに関わることなく、姫と娘達と一緒に幸せな余生を手にしていた♪


(余談)
三人目の娘は正しくは俺と姫の娘ではない。義兄の所に二人目ができた時、妃に相手をしてもらえず貯まってしまった義兄が、思惑の外、予想もできなかった流れの中で俺を抱いてしまった時に授かったものだった。
勿論、俺達は三人目の娘も他の娘達と変わりなく愛し、義兄達との関係も破綻することなく、国も家族も平和の中にあった。

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