2020年8月23日 (日)

時間切れ


雨の中、僕は傘も差せずに歩いていた。
服は濡れ、下着も透けて見えているに違いない。
その下着が本来男が着けるべき種類のものではない事も解ってしまうのだろう。
僕は女装したまま、雨の降る街に置き去りにされていた。



薬の効果が12時間というのは解っていた。
だから奴がここを通る時間ぎりぎりまで待って薬を嚥下したのだ。
僕は夕闇が迫る薄暗い物陰に隠れていた。
既に服も着替え化粧もしている。
あとは薬が僕の肉体を女に変え終るのを待つだけだった。
作戦は…女の姿で奴と接触する…女であれば奴も気を緩める筈…隙を突いて…
僕は手にしたナイフを再度握りしめた。

しかし、僕は聞いていなかった。
女体への変化に激烈な痛みを伴うという事を…

ドクリと心臓が鼓動する。
薬が全身に染み渡ってたと思われるその時、痛みに意識が飛ばさた!!
朦朧とした頭で、変身が終わっていることは確認できた。
が、痛みの残る肉体は身動き一つできなかった。
立ち上がる事ができない。
奴に接触するどころか、声を掛けることも出来ない。
ぎりぎりまで待っていたのが仇となってしまったのか…

「奴」が目の前を通り抜けてゆく。

痛みに耐えながら、僕の視界から奴が消え去るのを見ていた。
奴が離れてゆくのとともに、僕の気力も失われてゆく。
僕は何の為にこの高価な薬を手に入れたというのだろうか…
僕はそのまま意識を失っていた。




喧騒が満ちていた。
(どこ?)
僕はソファーの上に寝かされていたようだ。
親切にも毛布が掛けられていた。
「気が付いたかい?お嬢ちゃん♪」
声のする方を見ると、髭面の男がいた。
「ここはどこ?」
「俺達の溜まり場さ。まだしばらくは休んでいた方が良い♪」
確かに男の言う通りのようだ。
上半身を起こすだけでもふらふらするようだ。
僕はおとなしく毛布にくるまった。
「何をしようとしていたかは敢えて聞かないが、側にあった物騒なナイフは預からせてもらってるよ。」
今となっては、それがあったとしても、もうどうにもならないのだ。
それは奴に近付ける千歳一遇のチャンスだったのだ。
悔しさに僕の目からは涙が溢れていた…


ギイッと扉が開く音がして、数人の男達が入ってきたようだ。
「おや?なんだい、その娘は?」
目ざとく僕を見つけた男がいた。
「表で拾った。」
と髭男。
「また悪い癖でも出たか?」
「そんなんじゃない。」
「後で俺達も良いか?」
「だから…」
新しく入ってきた男達は髭男の言う事など殆ど聞いていないようだった。
バーカウンターに陣取り、勝手に酒瓶を開け始めていた。

「動けるようなら、今のうちに出ていった方が良い。」
髭男が僕に耳打ちした。
「但し、ナイフだけは返す訳にはいかない。」
「どうしても?」
髭男は何も言わない。
交渉の余地なしというところか…
「なら…」
僕は決心した。
「なら、アタシを抱いて♪」
その言葉に髭男は僕をソファーから抱え上げると隣の部屋に向かった。

部屋の中にあったベッドの上に転がされる。
「良いかい、お嬢ちゃん。男に向かって軽々しく抱いてなんて言うもんじゃない。」
しかし、今の僕には他の選択肢などなかった。
「いいの…」
僕はブラウスのボタンを外していった。
「わかった…お前の覚悟はわかったから…とは言えあんたを抱く訳にはいかない…」
髭男は暫く考えた後
「じゃあ、あんたの口でやってくれ。」
「口?」
一瞬、僕は何を言われたのかわからなかった。
が、髭男が僕の前に立、ズボンの中からソレを引き出した時には僕にも理解が及んでいた。
硬く屹立したそれに顔を近付ける。
牡の匂いが立ち込めていた。
(やるしかないんだ!!)
僕は自分を奮い立たせ、ソレを口に咥えていた。



僕が髭男の精液をしっかりと飲み込んだのを見届けると、あのナイフを取り出して僕に渡してくれた。
「こっちが裏口だ。」
僕を店の外に出すとそのまま裏口を閉めようとする。
「待って…」
僕は髭男にすがった。
僕の下腹部の疼きはもう我慢できるものではなかった。
髭男の精液を飲み込んだことで牡の肉体のスイッチが入ってしまったのだろう。
僕の股間に愛液が滴っているのがわかる。
「お願い♪もっとシて…」
僕のおねだりも…
「変な薬でも飲んでたのか?そんなもんで大事なものを捨てるんじゃない。」
髭男は突き放すように、僕を裏口から追い出した。
外は静まりかえっていた。
飲み屋の灯りも消え、遠く点在する街路灯が僅かな明かりを落としている…
今が何時かなどを気にするよりも、一刻も早く肉体の疼きを鎮めたかった。
(誰でも良い…)
僕を抱いてくれる男はいないか?
闇の中には何の気配もなかった。

もう、限界だ…
僕は道端に座り込んでいた。
壁にもたれ、脚を開いた。
疼きはその股間の奥にある…
そこを自分で慰めるしかない。
ショーツの中に手を入れ、指先を送り込む。
「ぁああん♪」
快感が沸き上がる。
一本が二本となった…
髭男の逸物を思い出す。
この指より太く逞しかった。
それが僕の股間に挿入されるのを想像する。
「ああん…ああ…いい…♪」
更に胸を揉み、乳首も刺激して昇り詰めてゆく…



雨が降っていた。
雨水が僕を濡らし、火照った肉体と心を鎮めていった。
…僕は何をしているのだろう…
僕が(一方的に)惚れていた女が奴に寝取られた。
女はそのまま海外に売り飛ばされたと聞いた。
怒りなのか正義感なのか、僕は奴を許せなかった。
僕の全てを犠牲にしても奴を屠ろうとした。
奴の行動を分析した。

そして、この計画に辿り着いたのだった。

既に薬の効果は消えてしまっている。
僕の肉体は元の、男の肉体に戻っていた。
服は女の服のまま…
僕は立ち上がった。
傘もなく、濡れたまま、僕は街を歩き始めた。
女物の下着も濡れ透けて見えるのに、誰も見向きもしなかった。
僕はそのまま、アスファルトに弾ける滴の中に消えていった…

 

 

 

 

 

 

無題


お、お前…それ…何するつもりだよ…

カチャカチャと彼女が腰に装着していったのは、女性同士で愛し合う時に使用する性具に他ならなかった。
「だって、たまには良いじゃない。せっかくアナタがこうなってるんだから♪」
彼女の言う「こうなっている」とは、最近流行りの病気で一時的に俺の肉体が女性化してしまっているのだ。
だから、彼女との性行為でここしばらくは挿入抜き、手技だけで彼女をイかせてきたのだった。

「お、俺は男だ。こんな姿になっても男である事には間違いはないんだ!!」
「アナタが男だって事は解ってるわ。けど、貴女のココは何を求め潤んでいるのかしら?」
「俺は求めてなどいない。」
「心はね。でも体はそうは言っていないのでしょ?」
「そ…そんな事はない…」
「大丈夫。心さえしっかりしていれば何ともないのよ♪」

俺は彼女に組み敷かれてしまった。
脚が拡げられ、何もない股間が晒される…

何もない…ではない。
そこには本来、ある筈のないモノが…
女性器が存在しているのだ。
彼女の言う通り、潤滑となる液体が膣口から滴っていた。
彼女の股間に装着されたモノを受け入れ易くするために…

その尖端が股間に触れていた。
「いくわよ。少し痛いかも知れないけど、我慢してね♪」
「痛い…って?」
「処女膜も出来ているそうよ。でも女の子は皆経験する事だからね♪」
「お、俺は女の子じゃない…!!」
俺の反応には委細構わずに彼女はソレを突き入れてきた。

大きな痛みはなかった。
十分に濡れていたのが良かったのか、入り口を抜けると一気に根元まで押し込まれた。
「これが子宮口かしら?」
突き当たりの壁をツンツンと刺激する。
その刺激に上げそうな声を我慢する。
「我慢は良くないわよ。喘ぎ声が更に快感を増してくれるわ♪」

これは快感なんかじゃない!!
と否定しようにも、今口を開けば、俺の口はオンナの媚声を漏らすしかない…
「ほら、ココも欲しがってる♪」
彼女が舌先で触れたのは、俺の胸の先端で勃起している乳首だった。
「っあ、あん!!」
とうとう俺は喘いでしまっていた。
「良い淫声ね♪さあ、もっと啼かせてあげるわね♪」

俺の意識はそこで焼き切れてしまった。



これまで経験したことのない不思議な多幸感の中で目覚めを迎えていた。
「良かったでしょ?」
覗き込む彼女にどう答えて良いかわからず、あたしは近くにあった薄布で裸体を隠した。
「もし、このまま女の子でいたかったら、良い薬があるの♪」
女の子でいる?
そう…あたしは病気で一時的にこの姿になっているだけ…
でも、女の子の快感を知ってしまった今、もう元になんか戻りたくない!!
何もしなければ、数日後には…


「もう一度する?」
彼女からもらった薬を飲み込んだ後、そう聞かれれた♪
彼女が何で薬を持っていたかなどの考えに至ることもなく、あたしは新たな快感を期待しながら彼女の装着した性具を口に咥えていた♪



囁き


(?!?!)
突然、下半身から振動が伝わってきた。
(何で今?)
それが僕の股間に挿入されたローターからの刺激である事は間違いはない。
しかし、僕はソコにローターを挿入した記憶がない。
否。
次第にあやふやだった記憶がはっきりとしてくる。
前の休み時間にトイレに行ったという記憶が復活した。
その前、休み時間の開始直後…
耳元でいつものキーワードが囁かれていた。
僕はそれを聞かされると、無意識のうちに何かをしてしまう。
そして一定時間の間、その時の記憶があやふやにされてしまう。

誰がそのキーワードを囁くのか?
そのキーワード自体がどのようなものなのか?
何もわからないまま、その時の僕はトイレに向かっていた。

個室の扉を開ける。
パンツを下ろして、上着のポケットから取り出したローターを股間に押し込んでいたのだ。
そして、何事もなかったかのように立ち上がると、僕はローターの事を忘れてしまったのだ。




ローターが変則的な振動を始めた。
これまでの単調な動きと違い、変に僕のナカを刺激する。
それは性的な快感に違いない。
じわっと愛液が滲み出てくる。
パンツに染みが広がってゆく。
それ以前に、僕は快感に喘ぎ声を洩らしそうになっていた。
(ダ、ダメ…今は授業中なのだから…)
僕は必死に耐え続けた。

やがてチャイムが鳴る。
それとともにローターは動きを止めた。
「大丈夫?」
と女の子が声を掛けてくれた。
その声でローターを外さなければ次の時間も同じ責苦に晒されるのだと気が付いた。
「トイレ行こう?」
と彼女に促され、一緒ににトイレへ…
「!!って、ここ?」
彼女はそのまま僕を女子トイレに連れてきていた。
「大丈夫よ。あなたも女の子なのでしょ♪」
あやふやだった意識がはっきりとしてくる。
そう…僕は今、女子の制服を着ている。
スカートの下も女性用のパンツ…ショーツを穿いている。
その股間には女性器があり、僕を苛んでいたローターが押し込まれている…

ふたりで個室に入ると、彼女は僕のスカートを捲り上げた。
愛液に濡れたパンツが彼女の目に晒される。
「結構感じてたみたいね?あたしもチンポがガチガチになってたわ♪」
再び耳元でキーワードが囁かれていた。
そう、彼女こそが諸悪の根源だった。
「良いわよね?」
彼女は僕の答えを待たずにショーツを下し、ナカからローターを取り出した。
「今度はこっちで感じさせてあげる♪」
と屹立したペニスをローターの代わりに突っ込んできた。
「ん…あ、あんっ♪」
思わず喘いでしまう。
「大丈夫よ♪この時間このトイレには誰も入って来ないようにしてあるから。」
彼女のペニスが僕の胎内を掻きまわす。
僕は快感に淫声を抑えられなかった…



僕は自分が「男」であったことを覚えている。
が、いつの間にか僕は女子の制服を着て学校に来ていた。
朝起きてパジャマを脱ぐとブラを着けていた。
躊躇いもなく女子の制服を着てゆく。
家を出る前には鏡の前でリップクリームを塗っていた…
教室に入ると自分の席に向かう。
誰も僕の行動に注意を示さない。
僕はスカートの裾をさりげなく揃えてから座っていた。

それでも昨日まで股間には「男」の証が存在していた。
その時までは胸も平らでブラのカップもスカスカだった。
「今日はソレをもらうわね♪」
昨日の放課後、誰も近付かない旧校舎の教室で彼女に言われた。
僕がスカートを捲り、ショーツの中からペニスを引き出すと耳元で囁かれた。
次の瞬間、僕の股間ははじめから存在していなかったかのように、綺麗な股間を見る事になった。
彼女の手には「ペニス」が握られていた。
それが僕の股間にあったものだと認識することは既にできなくなっていた。
「今度、あなたにも使わせてあげるから心配しないでね♪」
その言葉になぜかほっとしていた。

いつの間にかブラのカップの中が満たされていた。
その晩、風呂の中でその存在を確かめてみたが、そのうちその存在も当たり前のように思えてしまっていた。
何事もなかったかのようにパジャマを着て眠りに就く。
が、脳裏には彼女の手の中にあったペニスが思い出された。
そのうち、それが僕のナカに戻ってくる…
そう思っただけで、僕の股間はじっとりと濡れてしまっていた。




「おはよう♪」
僕が教室のドアを開けるとクラスメイトのいつもの数人だけが「おはよう」と返してくれる。
今日も僕は女子として認識されているようだ。
そのまま席に着く。
(今日はどんなコトをさせられるんだろうか?)
僕は彼女に囁かれるのを期待しはじめていた。



2020年7月25日 (土)

リモート○○○

遠距離恋愛も様相が変わってきた。
どんなに遠くてもネットで繋がっている。
VRゴーグルを使ってではあるが、顔が見える。声が聞こえる。
「ねえ、アレしてみない?」
彼女が言ってきたのはリモートSEXの事だ。
彼女が送ってきた専用のオナホを使うやつだ。
それに繋がったケーブルがVRゴーグルが音と映像をその場にいるかのように伝えるように、そこから発生する快感を彼女に届けるのだ。
VRの感覚共有の為のコネクタが彼女の首筋にもあり、ゴーグルから伸びるケーブルを接続すれば、ゴーグルの音と映像とともにオナホからの快感がダイレクトに感覚神経に送り込まれるのだ。

が…
「き、今日はちょっと止めておきたいんだ。」
と今は断らざるを得なかった。
今夜はちょっとした実験を計画していたからだ。

先日、オナホからの信号を記録する事に成功したのだ。
感覚情報はその性質から厳重にプロテクトが掛けられていて、記録・再生が一切出来ないようになっている。
が、このリモートSEX用のオナホは用途が用途だけに純正品ではなかった。
だからバックドアが完璧に潰されている訳ではない。
試行錯誤の末にオナホからの信号を記録し、再生することが出来た♪
オナホ情報の再生…それは、彼女が感じていた情報…つまり、侵入してきたぺニスが肉襞を擦りあげる快感などを彼女の立場で経験する事が出来たのだ。
だが、それだけでは不満が残ってしまった。
それは、あくまでも「記録」されたもの…自分のぺニスが彼女に与えた…というだけのものだ。
受動的といえば、女性の性役割自体が受身であるのだから仕方ないのだが、それだけで済むようなものではない。
お互いの意識の交流がその中にあってこそ、SEXが成立するのだろう?
そこで、「記録」ではなくリアルタイムで感覚情報をフィードバックさせる事を思い付いた。
今夜はソレを試そうとしていたのだ。


形式的にVRゴーグルを装着する。
自分の部屋の中を写しても味気ないので映像を切る。
音声もハウリングしないように切っておく。
暗闇の中で自分自身の息遣いだけが殊更に大きく感じてしまう。
これから得られ快感を想像して、股間はガチガチに硬くなっていた。
オナホを起動する。
憤り勃つぺニスの感覚に重なって、それを受け入れようと待機する膣の感覚がそこにあった。
ごくりと唾を飲み込み、そこにオナホを被せていった…

ぬっ…とソレが押し入ってきた♪
愛液を絡めてナカに入ってくる♪
「あん、あぁん♪」
彼女がそうであったように、自然とオンナの喘ぎ声が漏れ出てゆく。
ぎゅっと膣を締めると、ぺニスが圧し包まれるのを感じる。
「んっ?!」
膣の中の敏感な所に触れた。
(これってGスポットっていうやつ?)
突く方と突かれる方との両方のタイミングを合わせて確実にその場所を捉えた♪
「っあ!! ああああん!!!!」
物凄い快感が脳髄を突き抜けていった。
(たまんないっ!!)
膣の奥に何かが打ち付けられていた。
それがぺニスから放出されたザーメンであると理解するまでには時間が掛かった。
オンナの快感に男としての行為の感覚が消し飛ばされてしまっていた。
(もう一度…)
と思っても、放出後のぺニスは萎えきってしまっていた…



「ねえ、今日はいつもと違う感じ。どうかしたの?」
数日後、彼女とのリモートSEXを再開していた。
「ごめん、何か変な事していた?」
「別に悪い事じゃないの。いつもより気持ち良いもの♪ソコにキテって所にピタリと填まっちゃう感じだもの♪♪」
当然だ。
彼女が感じているのと同じものを感じているのだ。
キテ欲しい所は同じなのだから、そこにぺニスを誘導していけば良い♪
言ってしまえば、ぺニスは単なるディルドゥでしかなかった。
一本のディルドゥが二人のオンナを悦しませている…レズSEXと言えないこともなかった。
「っあ、く、来る♪」
言われなくてもわかっている。
あと少しで二人とも絶頂に達するのだ。
「そう…ソコッ!!」
最後のひと押しでアタシ達はイッてしまう♪
「一緒にイこう♪」
ぎゅっと膣を引き締めると、限界を迎えていたぺニスは一気にザーメンを迸らせてゆく♪
「あ、ああ~っ!!」
二人のオンナの嬌声がVRゴーグルを越えてハモっていた…

 

認識

認識を改竄する…
暗示を掛け、本来とは異なる状況をあたかも正常であると認識させる。

「おはよう♪」
あたしが宏樹に声を掛けると宏樹からも
「おはよう。」
と返事が返ってきた。
宏樹はあたしの暗示で自分が「女の子」であると認識している。
だから、同性のあたしには何の躊躇いもなく挨拶を返してくれる。
同性の気安さから宏樹はあたしと手を繋いで歩き始めた♪


宏樹はどこまで正常に認識できているのだろうか?
ほんの遊び心で掛けた暗示に完全に呑み込まれてしまっている。
自分が「男」であった事など意識の片隅にも残っていない。
実際、その肉体には「男」の痕跡は一切残っていない。
このあいだは生理も経験したようだ。

この責任は全てあたしにある。
だから、あたしはとことん宏樹に付き合ってあげる。
なんなら結婚しても良い。
そう、今は彼にはあたしを「女の子」と誤認識させているけど、
あたしは自らを「男」として認識の改竄を行っている。
このまま、女の子同士として仲良しな関係を続けても良い。
誤認識を解いて男としてあたしが宏樹の恋人になるのも良い。


ホテルに着くと服を脱ぐのももどかしく、あたしは宏樹を抱いた。
宏樹にとっては女の子同士のレズ行為だと思っているけど、
あたしの憤り勃ったペニスはちゃっかりと宏樹の股間に収まってしまう。
「愛してる♪」
あたしが囁くと
「あたしも♪」
と宏樹が応えてくれる。
あたしは全身で宏樹を愛するのだった。

勇者へのご褒美

西の果ての魔王を仕留め、王都に帰還した俺は真っ直ぐに王城に向かった。
勿論、この国の姫を俺の物とする為だ。
だが、俺には王位を継ぐなどという野望はない。
姫の兄が王太子としてこの国を継ぐのに十分な器量を備えていることは確認済みだ。
俺が変な野望を持てば即座に闇に葬ることも躊躇しないし、それを可能とする力も持っていることも確かである。
俺は姫の夫として離宮で怠惰な生活に明け暮れていれば何の憂いもないのだ。
ましてや姫の愛らしさはこの上もなく、俺の腕の中で淫らに喘ぐ姿を想像するだけで俺の逸物は収まりが付かなくなってゆく…


婚姻の儀を終え離宮に落ち着くと
「勇者様♪わたくし達は晴れて夫婦となりました。」
と姫が改まって言った。
「兄は未だ独り身。この先不慮の事態が起きないとは限りません。王家の血筋を絶さない為にも、早くわたくし達の御子を授かることが必要です。」
俺は「では、何をすれば良いか解ってるのか?」と聞いてみた。
「やり方は聞いております。が、なにぶん初めてなもので巧くできるかは自信はありません。」
「そこは俺も協力してやる。即にでも始めるか?」
と抱きしめようとした俺の腕をすり抜け
「先ずは湯浴みで浄めてまいります。」
と、とっとと部屋を出ていってしまった。

お預けをくった形の俺は、姫が戻るのをベッドで待つことにした。
勿論、即座に対応できるよう、服を脱いで全裸となっておいた。
しばらくして一枚布に包まれただけの姫がやってきた。
「よろしくお願いします。」
姫はベッドの脇で立ち止まってそう言うと、ハラリと裸体に巻き付けていた布を擦り落とした。
(?)
初めて見る姫の一糸纏わぬ裸体であった。
瑞々しく…それでいて高貴な淫蕩さを醸し出した美しい裸体…
だが、姫の下腹部に見慣れぬ紋様が描かれていた。
「それは?」
聞かずにはいられなかった。
「御子を授けるためのお呪いです。」
やはり王家…血筋を残す為にはこんな事もするのか…と感心などしていた。
「さあ、始めましょう♪」
と姫もベッドに上がった。
そして俺の上に跨がると、屹立していた俺の逸物を一気にその股間に突き立てていた。
「くっ…」
痛みを我慢するように姫の表情が歪む。
「お、おい。無理するな。初めてなんだろ?」
俺が声を掛けた時には既に俺の逸物は姫の中に収まってしまっていた。
湯浴みの所為かその内は熱いくらい温かかった。
「受胎の儀を始めます。動かないでくださいね。」
そして姫が呪文を唱えると、下腹部の紋様が紅く輝きだした。
(このままではいけない!!)
俺の直感がそう告げたが、俺の反応は遅きに失していた。
動くなと姫は言ったが、呪文の効果のか今は指一本も動かせなかった。
恍惚とした表情で姫は呪文を続けた。

姫の膣が最上の快感を俺の逸物に与え続ける。
そして高まりとともに、精を放出する。
…否、放出させられている。
いつもであれば貯まっていたものが尽きればそこで放出は終わるが、どういう訳か止まることなく放出が続く。
俺の内にある精の全てを搾り取るかのように姫の膣に送り込まれていた。
余すことなく最後の一滴まで放出し終えると
「では孕ませますね♪」
との姫の言葉とともに、今度は紋様が蒼く輝きだした。
それに呼応するかのように、俺の下腹部が紅く輝く。
いつの間にか俺の下腹部にも姫と同じ紋様が浮き出ていた。

今度は俺の腹の中に精が逆流してきた?!
俺の逸物が反転し、俺の股間に差し込まれている。
姫の内に貯えられた俺の送り込んだ精が、一気に俺に戻されてくる。
俺の股間は姫の逸物を受け入れ、その奥ではその精を受け入れる準備が出来上がっていた。
精はその本能で俺の胎の奥に創られた子宮に向かう。
我先に、そこにある唯一の卵子と結ばれようと押し寄せてくる。
卵子を見つけると、推進機を切り離し、その内に侵入する。
どうやら、先頭を死守した精が卵子との結合したようだ…


「巧くいったようですね。」
姫が俺の上か身体を離した。
ズルリと俺の股間から抜け落ちてゆくモノがあった。
ソレはそのまま姫の股間にぶら下がっていた。
「…ど、どういう事だ??」
俺は股間に空虚を感じていた。
そればかりではない、
俺の股間を満たしていたソレの感覚も未だ消えずに残っている…
「貴方がちゃんと受胎できたという事です。」
「俺が?俺は男だ、勇者だ!!」
「男…ですか?それなら貴方の股間にあるものは何でしょう?」
そう…俺の逸物は抜き取られ、そこには精を受け入れた穴があった。
「その穴はわたくし達の御子が産まれ出てくる産道となります♪」
「俺が産む?」
「どちらにしろ、もう勇者としての務めはやらないことにしていたのでしょう?それなら御子の成長の役にたつことくらいはしていただいても良いでしょう?」
「ほ、本当に…俺が産むのか?」
「はい♪本によれば女性と同じように腹が膨らむとともに乳房も発達して母乳も出るようになるそうです。」
「…」
「そうですね、貴方に合わせてドレスも作らせましょう♪」
「ドレス?」
「妊夫がお胎を締めつけるようなズボンなど穿く訳にはいかないでしょう?それに乳が膨らめば胸も保護する必要がありますよ♪」
「お、俺が…ブラジャーを着ける事になるのか?」
「似合うと思いますよ♪可愛らしいデザインを考えましょうね♪」

その日以来、俺の股間からは逸物は消え失せ、医師によると胎児も順調に育っているという事だった。
屋敷の外に出ることもないので他者に見られることもないと、仕方なくマタニティードレスを着て過ごす日々が過ぎていった。
俺の腹は膨れてゆき、その内に別の命が存在していることも思い知らされる。
「っあ…」
「どうしたの?」
俺の小さな喘ぎに姫が俺を見つめる。
「中で動いている…」
俺達の御子が身動ぎをするのを感じられるようになっていた。


そして、臨月。
俺は分娩台の上にいた。
「息を吸って、吐いて…」
助産師の合図に合わせて息をする。
陣痛の痛みが最高潮となる。
「いきんで!!」
「!!!!!!」
俺は咥えたタオルを噛みきるかのようにして痛みに耐える…
ふっとひと息が吐けた時
赤ん坊の泣き声が遠くに聞こえた。
「姫様にございます♪」
その声を聞いたとともに、俺は意識を失っていた。

結局、その後も俺は三人の娘を産んだ。
その間に義兄も妃を娶り、嫡男にも恵まれた。
俺は国政や跡目争いに関わることなく、姫と娘達と一緒に幸せな余生を手にしていた♪


(余談)
三人目の娘は正しくは俺と姫の娘ではない。義兄の所に二人目ができた時、妃に相手をしてもらえず貯まってしまった義兄が、思惑の外、予想もできなかった流れの中で俺を抱いてしまった時に授かったものだった。
勿論、俺達は三人目の娘も他の娘達と変わりなく愛し、義兄達との関係も破綻することなく、国も家族も平和の中にあった。

2020年6月13日 (土)

女体化実習

体育の時間…
女子が水泳でプールに行っている間、残った男子達が教室に集められた。
全員に一錠づつ錠剤が渡される。
一斉に飲み込んで暫くすると皆に変化が現れた。
「胸が痒い。」
「膨らんでる?」
その変化には個人差があったが、こちらの変化は皆一様だった。
「「ないっ!!」」

「これから12時間、君たちは女の体を経験する事になる。」
先生が皆を静まらせた。
「まずはこの時間の間はこれから配るスカートを穿いて過ごすんだ。
 スカートはフリーサイスだから選ぶ必要はない。
 もちろん、スカートを穿いたら今穿いているズボンは脱ぐんだ。
 この時間が終わればスカートを脱いでズボンを穿いても良い。
 また、今日はスカートを穿いたまま帰宅しても構わない。
 保護者の方にはもう説明してあるから、何も問題ない。
 ただ、これだけは注意してくれ。
 いくら女の子の身体になっているとはいえ、女子トイレや女風呂には絶対に入るな。
 それは犯罪行為となる。
 そう、トイレは男子用…それも個室を使うことになる。
 間違えても立ったままおしっこをしようとしないように。
 悲惨な事になるからな♪」
クククッと生徒達の間に笑い声が漏れた。
「注意事項はさっき配ったプリントに書いてあるから、帰りまでにもう一度目を通しておくように。」

「では、次に移ろう。スカートと一緒に配られたものがあるだろう?
 いわゆるスポーツブラだ。
 ホックがないから君たちでも簡単に付けられる。
 それなりに育った娘はもちろんだが、そうでなくても敏感になっている。
 なにも着けないでいると乳首が擦れて大変な事になる。
 できれば、今日は寝るまでは着けているように。
 スカートで帰った者は明日スカートを回収するが、こっちは回収することはしない。
 記念に取っておくと良い。」
生徒からはわずかながらブーイングの声が聞こえた。
「では、さっそく着けてみよう。
 シャツを脱いで上から被るように…」
うわっ、本物だ!!など様々な声が上がる。
「確認するのは家に帰ってからにしなさい。
 ブラを着けたらすぐにシャツを着る。
 端下ない姿を晒すんじゃない。
 次はスカートだ。
 ズボンを脱ぐのはスカートを穿いてからだ!!」

一通り着替え終わる。
薬の効果は12時間である。
それ程強力なものではないので、顔もそのまま…
ましてや一気に髪が伸びたり、背丈が変わったりするものではない。
男の子の首の下もこれまで着ていたシャツのままである。
スポーツブラの肩バンドが透けて見えるのと、個人差のある胸の膨らみが女の身体になっていることを示しているだけだ。
「座った時、極力膝を閉じるように。
 邪魔なモノがない分、閉じ易い筈だ。」
普段なら「邪魔なモノ」の所を突っ込む輩がいるのだが、慣れない身体に戸惑っている所為か皆おとなしい。
「脇も締めるようにした方が良い。
 特に胸の大きい娘は揺れを抑える事ができるので楽になる筈だ。
 お前達はこの12時間を我慢すれば良いが、女の子達は一生をその身体で過ごさなければならないんだ。」
教室の中が更に静かになった。
「それだけではない。
 女の子は大人になれば、妊娠・出産…
 子育ては最近は男も分担するようにはなっているが
 母乳を与えられるのは女性だけだ。」
生徒の中には自分のお腹に手を当てて、その奥にある子宮を感じている者もいる。
そこに命が芽生え、育っていく様を想像しているのだろう。


一人、気分の悪そうな生徒がいた。
「米山、顔色がわるいぞ。山本、米山を保健室に連れていってやれ。」
米山は「大丈夫です…」と言うが
「今はいつもとは違うんだ。保険医の先生の言う事に従うように。先生にはこちらから連絡しておく。」
山本が米山を促し、教室を出て行く間に先生は保険医にショートメールを送った。
『米山が女の子の日に当たったようです。対応よろしくお願いします。』
大変珍しいことではあるが、女体化薬の摂取と使用者のホルモンバランスの関係から「生理」になってしまう場合がある。
本来の女の子であれば初潮前に予め知識を与えられている。
それでもいざその日を迎えると気が動転する娘はいる。
男子は話には聞いていても自分の事して考えた事などない筈である。
更に薬による女体化の直後で前兆を感じる事もない。
その事を理解させるには、専門知識を持った大人の女性に任せるのが一番である。
残った生徒達には「女体の仕組み」についてのビデオを見させる。
その中では「生理」にも言及する。
ようやく米山の事象を理解した彼等は、同じ事が自分にも起きた可能性に思い至る。
そして、クラスの残り半分の女生徒達は毎月のようにコレが訪れていることを理解するのだ。

授業の最後に付け加える。
「スカートのまま帰宅しても良いし、ズボンに戻しても良い。
 脱いだスカートはここで回収する。
 くれぐれも、スカートを脱いでからズボンを穿くな♪」
終了のチャイムが鳴るまでの間に半数以上の生徒はズボンに穿き替えていた。
中には一旦ズボンに変えたものの、もう一度スカートに戻した娘もいた。
チャイムが鳴ると水泳の授業から戻って来た女生徒達が合流した。
「ああっ、変わってる!!」
「ねえ、触って良い?」
そう言ってはしゃぐ女生徒達に元男子達は狼狽えるしかなかった。

放課後になった。
僕は急いで部室に向かった。
スカートが脚にまとわり付くので思った程早くはなかったが、それでも部室には一番乗りで到着した。
引き出しから鏡を出して机の上に立てる。
校内なので本格的なお化粧をすることはできない。
それでも、まつ毛を整えてシールで二重にするだけで目元がぱっちりとする。
淡いピンク色のグロスを唇に塗る。
それだけで僕は…あたしは「女の子」に変わる。
今日はそれだけではない。
あたしの身体は今、本物の「女の子」になっているのだ…

ガラガラと音がして部室のドアが開いた。
「もう来ていたのか♪」
先輩の声がした。
「どお?」
あたしが聞くと
「いつもと同じく可愛いよ♪」
「それだけ?」
「そうだね。今日は特別な日だったね♪いつも以上に可愛いよ♪」
「なんか取って付けたよう!!」
先輩はなだめるようにあたしの頭を撫でてくれた。
「今日は外に出よう。でも、そのスカートだと実習中なのがバレバレだね。」
と先輩はカバンの中から紙袋を取り出してあたしに手渡した。
中に入っていたのは可愛らしいワンピースだった。
初めて着るワンピースにドキドキする♪
(とはいえ、背中のファスナーは先輩に上げてもらった…)
靴も先輩が用意してくれたサンダルに履き替えて街に出ていった。

今日は先輩と一緒に歩いていても他人の視線が気になることはない。
つないだ手の指を絡める。
(良いでしょ?今日だけは♪)
だって、今のあたしは本物の「女の子」なのだから♪
一生に一度だけ…
今日、この日だけがあたしが先輩にあたしの「女の子」を捧げることができる。
そして先輩は迷わずにホテルに連れてきてくれた。
「どの部屋にする?」
そう聞かれても…
(どれでも良いから早く!!)という声と
(せっかくなのだから素敵な部屋が良いな♪)という声があたしの中でせめぎあっている。
「これで良い?」
先輩が選んでくれたのはその「素敵な部屋」のひとつだった。
あたしは素直に「うん♪」と返事をした。

シャワーを浴びる。
自分自身で女の子の身体を確認する時間を惜しむくらいに急いで出てくると、既に先輩はベッドの上で待っていた。
「おいで♪」
誘われるようにベッドに近づく…
「きゃっ!!」
腕を引かれ、先輩の胸に転がり込んでしまった。
身体に巻いたバスタオルが反動で解け落ちる…
「良いんだね?」
先輩の最終確認なのだろう。
あたしは先輩の口に吸い付いた。
先輩も濃厚なキッスで応えてくれた。

先輩があたしの上に重なる。
あたしの股間が開かれて、先輩の硬いモノがソコに触れている。
あたしのソコはもうグショグショに濡れていた。
「いくよ♪」
そう言って先輩が挿入してきた。
本来は…数時間前までは存在しなかった場所に、先輩のモノが填ってくる。
その数時間前まではあたしの股間にもついていたもの…とはいえ、先輩のはもっと大きい♪
先端が呑み込まれ、更に奥へと入ってきた。
その奥に…あたしのそこにある女性器…子宮の存在が感じられる。
(あたしは「女の子」になっているんだ)
感涙が零れ落ちる…

「痛いのか?」
先輩が心配して聞いてきた。
あたしは首を左右に振る。
「ううん。これは嬉し涙だから心配しないで♪」
それを聞いて先輩は安心したようだ。
「君のナカ…凄く気持ち良い♪動かして良いかい?」
あたしは小さく頷いた。
直後に先輩が動き出す。
快感…オンナの快感があたしを埋め尽くしてゆく…
「ぁあん…、もうだめ。イク…イッちゃう!!」
限界に達していた。
「ああ、俺も…」
「い、一緒に♪」
先輩があたしのナカに射すと同時にあたしも限界を飛び越えてしまっていた。


快感に気を失っていたようだ。
先輩はずっとあたしの事を見守っていたみたい♪
「お目覚めかな?遅くなるといけない。シャワー、浴びれるかな?」
あたしはすぐには動けそうもなかった。
「先に浴びてきて。」
そう言うと先輩はベッドを抜け出してシャワールームに入った。
先輩がシャワーを浴びている間に少しは動けるようにしないと…
あたしは上半身を起こした。
改めて自分の胸を見る。
そこには乳房があった♪
先輩に弄られて、何度も卑猥な喘ぎ声を漏らしてしまったのを思い出す。

先輩に続いてシャワーを浴びたが、遅くならないようにと、ここでの女体探索は諦めた。
再びワンピースを…先輩にファスナーを上げてもらい…着ていった。
さっきまであたしの股間に埋もれていた先輩の感触はまだまだ残っている。
そのままショーツを穿いているが、膣の奥に残っている先輩の滾りが漏れ出てきそう…
無意識のうちに小股でしか歩けなくなっていた。


朝…
12時間はとうに過ぎている。
目覚めた時には男に戻ってしまっているのだ。
昨日、一日だけの女の子…
先輩に捧げられた…というだけで僕は満足だった。
(本当に?)
否。
今日も、明日も…僕はずっと先輩に愛されていたかった。
(もう一度あの薬を飲めば…)
とはいえ、薬は厳格に管理されているのだ。
諦めるしかない!!

僕は眠い目を擦りながら布団を剥いでベッドから降りた。
最初はその違和感には気付かなかった。
そう、昨日半日だけではあったが、僕はその感覚に慣れてしまっていた。
(!?)
洗面台の前でパジャマを脱いで確かめる。
鏡に映る僕の胸は…確かに膨らんだままだった。
ズボンの中に手を入れる。
割れ目が…先輩を受け入れた割れ目がそのまま残っていた。
(戻っていない?)

今日も学校はある。
行かなければならない…
僕は昨日のスポーツブラをもう一度身に着けた。
胸の膨らみはしっかりとホールドされている。
ボトムは…
僕はズボンではなく、スカートを穿いて学校に向かった。

「今年も出たか…」
と先生が呟いた。
「連絡しておくから、保健室でレクチャーを受けてきてくれ。
 それから、今日からお前はトイレは女子用を使うように!!」
(レクチャーってなんだろう?)
と考えながら保健室に向かった。
そこには保険医の先生が待っていて、最初に服を着替えるように言われた。
渡されたのは女子の制服のスカートだった。
「これからの君の制服はこれになるからね。」
「先生からはレクチャーを受けるようにと言われて来たんですが?」
「ここでの会話は外部に漏れることはないの。だから正直に答えてね。」
「はい…」
「君は昨日、エッチした?それも男性を相手に…相手が誰かは詮索しないから。」
「…はい…」

女体化実習の後、元に戻らない事がたまにあるらしい。
その全ての事例で女体化している間に男性との性交渉があったという。
「一歩間違えれば君は妊娠していたんだ。
 転換直後で女性器が安定していなかっただけなんだからね。」
本来なら妊娠するような行為が行われた際に女体化が固定化されてしまうと聞かされた。
「君はこれからは女性として生きていく事になるの。
 だから妊娠/避妊については常に意識していること。
 昨日と同じ事を行えば、今度は確実に妊娠してしまうわ。
 特に昨日の相手の事を愛しているのであれば、彼の将来も考えて行動しなければならないの。
 例えば、既に結婚している人なら、その家族関係を崩壊させ兼ねない。
 同級生など学生の場合は、収入のない状態で子供を養わなければならなくなる。
 明日…いえ、今日からその事を心に刻み込んでおきなさいね。」

僕が教室に戻ると、前に立たせられた。
「今日からは女生徒として扱う事になる。
 女子は君たちの一員としていろいろ支援してあげてくれ。
 男子は不用意な接触やセクハラ的な言動に注意すること。
 昨日の実習で少しは女の子の立場も分かったと思う。
 実習の成果が現れることを期待している。」
僕は「よろしく」と頭を下げ、自分の席に戻っていった。

僕が保健室に行っている間に、僕の席は女子の列に移されていた。

あいまいな記憶…

急に雨が降り出した。
彼は傘を持たずに出ている筈だった。
今頃はまだ、帰りの電車に揺られている時間だ。
今から駅に向かえば、傘を手渡す事ができる♪
 
あたしはレインコートを羽織り、長靴に足を突っ込んだ。
あたしの傘と彼の傘を持って外に出る。
あたしはあたしの傘を差して降りしきる雨の中を歩きだした。
 
駅までの道…
これまでに何度も歩いていた筈なのに、いつもと違って見える。
(雨…だから?)
違う!!
ちょっとした角度の違いで、これまで見えていたものが見えなかったり
見えていたものが見えていたり…
角度…って?
そう、あたしはもっと高い視点で見ていたと思う。
あたしの身長が縮んだってこと?
身長ってそんなに急に変わるものかしら?
 
…あたしの身長っていくつだったけ?
173cm…なんてある筈ないでしょう?
どこからそんな数字が出てきたの?
確かにそんな位の視点から見た景色なら…って…
 
何かあたしの記憶…おかしい…
でも…
あたしは自分の身長もスリーサイズも覚えていない?
そもそも、あたしって「誰」?
自分の名前も覚えていないの?
 
 
「おいっ!!」
突然、男の人に声を掛けられた。
顔を上げるとそこに彼がいた。
「どうしたんだ?ボーっとして…って、傘持ってきてくれたんだ♪}
「ぁ、はい♪」
あたしは彼に持ってきた傘を渡した。
「そっちも♪」
とあたしの手からも傘を奪った。
あたしの傘を差した彼がグイとあたしの肩を引き寄せる。
「差さないの?」
「一緒に入ろう♪」
(恥ずかしいよ)
とは言えずに、あたしは彼の差す傘の下に入った。
 
「雨もまた良いね♪」
と彼は言う。
「あの…」
あたしは彼に声を掛けた。
でも…何と言おう?
あたしが自分の名前も思い出せないなんて言っても信じてもらえないかも…
「どうした?」
「ううん…何でもない。」
「何か思い出したの?」
「え?」
あたしは足を止め彼を見上げた。
あたしに記憶がないのを知っているの?
「まだ、その身体に慣れてないものね。記憶もまだ安定していないからね♪」
「この身体?」
「まだ、そこまでは思い出していないんだ…」
 
 
部屋に戻った。
「濡れてしまったね。冷えるといけないから、先にシャワーを浴びてくると良い♪」
そう言われ、服を脱いだ。
洗面台の鏡に「あたし」が映る。
(あたし…よね?)
彼の言った「この身体に慣れてない」という言葉が引っ掛かっている。
下着も脱いでシャワーの下に立った。
暖かな湯滴がこの身体を温めてゆく。
(?)
ドアの外に彼の気配があった。
「俺も一緒に良いよね♪」
と全裸の彼が入ってきた。
狭い風呂場では、当然の事ながらふたりの身体は触れ合わざるをえない。
 
「どお、この身体?」
背後から抱きしめられる。
彼の手があたしの乳房を揉みあげる。
「この身体?」
「そうだね。まだ思い出していないんだったよね♪」
「どういうこと?…っあ…」
彼の指に弄られていた乳首から、思いもよらない刺激が届いた。
お尻には彼の硬くなった逸物が当たっている。
「ダメッ!!」
「何が?」
何が…って、何がダメなんだろう?
反射的にダメって言っていた…
 
肩を掴まれ、身体を半回転させられた。
目の前には彼の胸がある。
しっかりと腰に回された腕であたしの身体が持ち上げられた。
密着するふたりの間には彼のモノがあった。
持ち上げられるにつれて、ソレが下に降りてゆく。
そして、ソレはあたしの股間に挟まった。
「ダメッ!!」
とあたしが言うと同時くらいに、スルリとソレはあたしのナカに割り込んできた。
「ぁあんっ!!」
衝撃があたしを貫いていった。
ソレはあたしのナカにしっかりと填り込んでいた。
 
 
 
「どうだい?君自身の感じは?」
(??)
「まだ思い出せないかい?」
彼がバスタブの縁に腰掛ける。
あたしは彼の腰を跨ぐように、その上に座っている。
あたしを貫いている彼のペニスはあたしのナカで脈打っていた。
「今、君は君自身に貫かれているのだよ♪」
「あ…あたし、自身?」
「コレの事は男性自身とも言うよね?だからコレは君自身だ♪」
(??)
不意に彼があたしにキスをした。
「もう思い出せるだろう?」
 
彼がそう言うと同時に…
俺は思い出した!!
 
彼…それは「俺」自身だ。
俺は魂を抜かれ…この肉体に…
(!!!!)
では、この「俺」は誰だ?!
 
「お、お前は……っあ、あああんっ!!」
問いただそうとした途端、俺のナカでそいつが身動ぎをする。
オンナの快感が俺を呑み込み、俺は女のように喘いでしまう。
「思い出したかな?で、どうだい?君自身の味は♪」
「や…やめろ!!」
「まだ足りないかな?」
「ヒッ!!」
更なる快感が与えられる。
奴の指がアナルに突き立てられていた。
「ダ…ダメ…」
俺の抵抗は押し寄せる快感の前に脆くも崩壊してゆく…
「ぁあん…あ、ああ~~~ん!!」
俺は快感の中で意識を失っていた…
 
 
 
あたしはベッドに寝かされていた。
そこは彼の部屋だった。
(「彼」?)
「彼」って誰だっけ?
ここは「あたし」の部屋の筈…
 
起き上がり、部屋の中を見渡す。
そこが自分の部屋であることは間違いはない。
唯一、違和感があるのは机の上に畳まれた一揃いの衣服…
それは「女の子」の服…あたしのものである筈がない…
 
あたしは鏡のある洗面台に向かっていた。
 
鏡には「あたし」が映っていた。
あたし…って、こんな顔だったっけ?
「あたし」…
記憶を紐解いてゆく。
 
あたし…否…「俺」は男だった筈だ。
俺は肉体を奪われてしまった…
 
奪われた肉体の代わりに与えられたのがこれ…と、いうことなのだろう。
元の身体に戻るには「彼」という元の肉体を取り戻し、
「彼」から、どのようにこの身体と入れ替えたかを聞き出す必要がある。
しかし「彼」はもうここにはいない。
消えてしまった「彼」を見つけ出すことなどできるのだろうか?
それが出来なければ、俺はこの先もこの姿で生き続けなければならない…
 
そう…
本来の「男」ではなく「女」として…
俺は何もない股間に手を延ばした。
「何もない」のではない。
そこには女の…女性器がある。
俺はソコに「俺自身」を挿れられ…
快感に喘いでいたのだ。
 
俺はもう「女」だ…
 
俺は…あたしは股間に伸ばした指先を曲げ…
そのナカに滑り込ませていた。
 

「穴」

僕は、そこに開いていた「穴」に気付いた。
もし僕が普通の「男」で女の子を抱くことしか考えていなかったのならば、絶対に見過ごしていた筈だ。
だが、僕は「普通」の男ではなかった。
でも、「ホモ」とかそういうものではない。
ただ、自分が「女の子」だったら男性に抱かれて…
「イク」っていう感覚がどんなものなのか知りたかった。
 
「入れ替わり」とか「憑依」とかで自分が女の子の肉体を自由にする…
っていうのは本来の肉体の持ち主に大きな負担を掛ける。
とは言え、自分の肉体を改造してまで「女」になる…という事までは考えられない。
ただ、女の子の「イク」っていう感覚さえ味わうことができれば良いのだ。
 
そんな性癖を持っていたので、自らの股間がどのようになっているのかに興味があった。
(本物の女の子ならここが男性を受け入れる場所なのだ…)
と玉袋の裏側を擦り続けていた。
その指先が、ある日何か引っ掛かる感じを伝えてきた。
(何だコレ?)
その場所を確認するように、指先を股間を這いまわらせた。
いつもはそこには何もなかったのだ。
そこは…窪んでいた。
その窪みの中心に指を立てる。
指はその中に潜り込んでいった。
 
それは「穴」だった。
位置から言えば、女性器の存在する場所である。
つまり…
僕の股間に「膣」が開いたのだ♪
 
指は根元まで填っていた。
一本しか入らない訳ではないようだ。
もう一本の指もちゃんと咥え込む。
(これなら…)
 
これなら本物も受け入れることができるのでは?
それができるかどうかを確認したい。
最初に考えたのは大人のオモチャ…ディルドゥだった。
とは言え、そんなものが手元にある筈もない。
それは後で通販で買うとして…
 
次に思い付いたのは携帯用の制汗スプレーだった。
少し太すぎるかな?とも思ったが、今はコレしかないのだ。
僕はそれを床の上に立て、ゆっくりと股間をその上に下していった。
 
「ぁん、んあん、ああん…」
僕は今「女の子」だった。
実際に声を出すと「違う」ので、声は頭の中だけで響かせてゆく。
甲高く、甘い、女の子の喘ぎ声が響き渡る。
僕…あたしは今、男のひとを受け入れているのだ♪
膣を充たす男性自身を感じている。
「っあ、そこ…」
先端が感じる場所に届く。
「いい…ぁああ…ああ~ん♪」
 
もっと、もっと…とあたしは快感を求めた。
シャツを脱ぎ、下着を脱ぎ捨て、胸をはだける。
まだ発育していない胸の上にポチリと乳首が勃っていた。
空いた手の指先でそれを摘まむ。
「っっっっっ♪」
新たな快感があたしを震わす。
 
「射して♪あたしのナカに!!」
何度も何度もあたしはお願いする。
が、一向にそのような気配はない、
硬い逸物が執拗にあたしに快感を与え続ける。
「も…もう、ダメ…あたし…耐えられない…」
 
 
 
それが「イった」というものだったかは判断ができなかった。
僕が意識を取り戻した時、僕の股間は汗のようなもので濡れていた。
お尻の下には制汗スプレーが転がっていた。
その場所に指を這わせた…
が、もうそこに「穴」はなかった。
 

新しい身体

目覚めは唐突にやってきた。
瞼を開く前に光が眼底を照らす…
否、瞼は既に開かれていたようだ。
スイッチを入れたように俺の意識が光を感知し始めたようだ。
 
それだけではない。
俺は今、直立していた。
無意識の内に倒れないようにバランスを取っている。
踵の下に障害物があり、つま先立ちに近い状態になっている。
脚に纏わり付く布地…
胸が締め付けられている。
その締め付けているものの中に水袋のような重しが詰められている。
それらに比べれば大きな障害ではないが…
耳に何かぶら下げられているものがある。
唇に何かが塗られている。
まつ毛が重たい…
 
「さて、意識は戻っているね?」
声のする方を確認しようとするが、金縛りにあったように身動きが取れない。
「だ、誰だ?」
声だけは出せた、
(?)
だが、これは「俺」の声か?
それは甲高い女のような…
「親に向かって誰だとは心外だね♪」
「親?いや、俺の親は二人とも死んでいる。」
「その肉体を造ったのだから、私は君の親と言えるだろう♪」
「肉体を…造った?」
「では、見せてあげよう。ほら、鏡だよ♪」
ガラガラと音がして、姿見が視界に入ってきた。
 
が、そこに「俺」の姿はなかった。
ファッション誌から切り取ってきたかのような美女がそこにいた。
踵の高いショートブーツを履き、ボリュームのあるスカート…
薄手のセーターの胸は魅惑的な膨らみが揺れている。
ストレートのロングヘアに見え隠れするように、大きなリングのイヤリング…
しっかりと化粧され、見開かれた瞳に長いまつ毛が揺れている。
唇には真っ赤な口紅が塗られている。
俺が舌を伸ばすと、鏡の中の美女の唇を割って舌が覗いてきた。
と同時に、舌に口紅が触れるのを感じた…
 
「制約を解除するから倒れないように注意するように。」
その声と同時に身体を動かせるようになった。
腕を曲げる…
鏡の美女も同じように…
首を曲げ胸元を見ると、鏡の美女の着ていたセーターと同じ色・柄が確認できた。
それ以上に大きく膨らんだ胸があることがわかる。
下から掌を当てて持ち上げる。
その質量を掌が感じると同時に、胸に触れられる感触を感じた。
「これが俺?」
「理解できたかね?」
俺は声のする方を見た。
 
操作卓の前に立っている男…
「パパ♪」
不意に俺は思いもよらない言葉を口にしていた。
そして知らない筈の記憶が俺の脳内に押し寄せてきた。
それは俺が小さな女の子だった時の記憶…
動物園、水族館、遊園地でパパと遊んだ記憶…
振袖を着てお参りした近くの神社…
仲良しの女友達…
好きになった男の子…
浴衣を着て二人でいった花火大会…
「こ…これは?」
「思い出したかい?自分の名前を言えるか?」
「思い出す?名前?あたしは…」
俺は何と答えようとしている?
頭に浮かんできたのはどうみても女の子の名前だ。
それは「俺」の名前ではない!!
それに、自分の事を「あたし」って…
 
「良いよ。無理に思い出さなくても良い。」
操作卓から離れてきたパパがあたしを優しく抱きしめてくれた。
「大丈夫。時間は十分にあるんだ。ここまでこれたのだ。焦ることはない♪」
「良いの?」
「ああ♪こうしてお前が戻ってきたのだ。今はそれだけで十分だよ♪」
 
ちょっと待て!!何がどうなっているんだ?
この男に抱きしめられていると、変な快楽物質が出て正常な思考を妨げる。
 
「は、放せ!!」
俺は強引にその腕を振り解いた、
「せ、説明を要求する。お前は何者で、何で俺はこんな姿になっているんだ?」
「あ、ああ…まだ安定化できていなかったか…」
「説明しろ!!」
俺はたたみ掛けた。
「わかった。そっちに椅子があるから、座って話そう。」
俺は不安定な靴に倒れないように注意しながら、奴の示した椅子に向かい腰を下ろした。
 
 
 
「その身体は三年前に死んだ私の娘を模したものだ。」
と奴は言った、
この肉体はこの男によって造られたものだということだった。
そして彼の娘を模しただけでなく、彼女の記憶さえも全て取り込まれているという。
だが「魂」だけはどうにもならなかったようだ。
肉体は娘そのものであったが、「魂」が無いためにその肉体が蘇生することはなかった。
そう「魂」だ。
奴は造り上げた肉体に「魂」を納めようと躍起になった。
「魂」を可視化し、捕らえ、この肉体に納める…
その執念で「魂」を扱う技術を確立した。
が、最初に試した動物の「魂」では「娘」の蘇生までには至らなかった。
やはり「人間」の「魂」でなければだめなのか?
そして墓場に浮遊していた「魂」、事故現場に地縛されている「魂」等試した。
が、「魂」そのものにある程度の活力がないと肉体に留めておくことが出来ず消失してしまう。
奴は「魂」の活力を計る装置も作り上げた。
そして最初に捕らえられた「魂」が「俺」だった。
 
「俺…はどうして魂だけになっていたんだ?」
「覚えてはいないか?」
「俺はもう死でいるのか?」
「死んではいない。君の身体はちゃんと保管している。生命維持装置を付けているから大丈夫だ。」
「なら、すぐに元に戻せ!!」
「わかった。ただ、一つだけ実験に付き合ってもらいたい。」
「実験?」
「君の魂がどこまでその身体に定着できたのかを確認しておきたいのだ。」
「その実験にはどれだけ掛かる?一年とかは無しだぜ。」
「大丈夫だ。明日には元に戻してあげられる。」
「一晩だけなんだな?」
「約束する。」
 
実験を始める前に腹ごしらえをしよう。と男は言った。
支度をしている間に…と入浴を奨められた。
「わかったわ♪」
と席を立ち、風呂場に向かった。
(?)
俺はどこに風呂場があるのか知っているのか?
それが「肉体」に刷り込まれた「彼女」の記憶であると判った。
洗面台で化粧を落とし、複雑な女物の衣服を難なく脱ぎ去り、全裸で風呂に入る…
慣れた手つきで女のデリケートな肉体を綺麗に洗い…
湯舟に身を沈めていた。
「ふぅ…」
溜息を吐いたのは「俺」だった。
湯に浸かることで心身ともにリラックスしていた。
そして…
俺はまじまじと、この身体を「見る」ことになった。
それは「女」の肉体だった。
胸が膨らんでいる。
乳房を持つ…という感覚を堪能する。
掌が腹から下腹部に這い進む。
股間にあったものがない…
そこには割れ目があり、その内側には女性器が存在するのだ。
そこはさっき入念に洗った場所ではある…が、自分の意志でそこに触れるとなると、また感じが違ってくる…
 
 
 
風呂から上がるとバスタオルを身体に巻く。
女性がするように、胸元で留める。
濡れた髪にもタオルを巻いて、寝室に向かった。
チェストから新しい下着を取り、身に付ける。
ゆったりとした部屋着もあったのでそれを着て食卓についた。
「美味しいか?」
「うん♪」
久しぶりのパパの料理の味だった…
(!!)
気を抜くと彼女の記憶に支配されてしまうようだ。
「それで、実験はいつ始めるんだ?」
「今は食事を味わってくれ。まだ夜は長い♪」
 
美味しい食事だったが、少し食べただけで満腹になってしまった。
「俺」としてはまだまだ食べたかったが「‎あたし」にはいつもの分量なのだと彼女の記憶が告げる。
「後片付けはあたしがやるわ♪」
と俺は食べ終えた食器を厨房に運んでいった。
カチャカチャと食器を洗う。
いつものように軽い鼻歌を歌いながら…
って、俺はそんな事をするような人間ではない!!
 
「では、実験を始めよう。」
と寝室に連れていかれた。
「ベッドに横になって。」
実験室ではなく、なぜ寝室で?
疑惑を確認するより先に、俺はベッドに上がっていた。
部屋着が脱がされていた。
「っんぁ…」
乳首が弄られ、あたしは軽く喘ぎ声を漏らした。
「これから何をするか判るね?」
そう聞かれ、あたしは首を縦に振った…
何をするかって「俺」は知らないぞ!!
俺は腰を上げ、ショーツが脱がされるのを助けていた。
俺は全裸になっていた。
(いつもの事だから♪)
彼女の記憶が教えてくれる。
 
奴もまたベッドの上がっていた。
奴も全裸となっている…そして、その股間はしっかりと勃起している?!
何をしようとしている?
状況からすればスルことは想像が付く…
父娘ではないのか?
それに「俺」は男だ!!
(だいじょうぶよ♪)
彼女の記憶に誘われる。
奴が俺の乳首を口に含み、刺激が与えられる。
乳首の先端から全身に快感が広がってゆく。
(いつもと同じでしょ?)
彼女の記憶が押し寄せてくる。
記憶にあるように、パパの手があたしの股間に触れてくる。
クチュクチュと愛液を汲み上げてゆく。
陰核を刺激しながら膣口を揉み解す。
「ぁあ、ああん♪」
快感に媚声を漏らす。
指がナカに差し込まれる。
膣壁が刺激される。
肉襞が蠢いている。
「あたし」がソレを欲している…
 
「キテ♪」
俺が呟くと奴は「ああ」と応えた。
脚を間に奴の腰が割り込んでくる。
俺の股間が広げられ、その中心にソレが触れていた。
ソレ…ペニスだ。
愛液に濡れた俺の膣に奴のペニスが侵入してきた。
「あ…ああっ!!」
俺のナカに根元まで突き入れられた。
「俺」が奴に満たされてゆく。
奴が動くと快感に貫かれる。
「あん、ああ~ん♪」
俺は快感に喘ぎ続けた。
何度も何度も快感の頂に突き上げられる。
そして…
「いくよ♪」
その言葉と同時に、俺の中に奴の滾りが打ち付けられる。
俺はもう何も考えられなくなっていた。
 
 
 
朝日が寝室に漏れ込んでいた。
あたしはパパの腕の中で目覚めていた。
「起きたかい?」
既にパパは起きていたようだ。
「ん…おはよう、パパ♪」
あたしがパパの胸にキスすると、パパもあたしの額にお返しをしてくれた。
「さぁ、どうするね?」
「どうする?」
「君の身体に戻るか?ということだ。」
「あたし…の身体?」
「どうする?」
あたし…俺はもうどうでも良くなっていた。
「この身体があたしの身体でしょ?」
あたしはパパの腕の中から抜け出した。
「朝ごはん、作ってくるわね♪」
あたしは寝室のカーテンを開け、新しい朝日を身体に浴びせた♪
 


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