« 跨がる… | トップページ | 無題 »

2022年3月26日 (土)

無題

いつの間にか、俺の腹…下腹部に淫紋が刻まれていた。
夜になると、それは薄暗く輝き始めるとともに、俺の腹の奥に熾火のように熱を溜め疼き始める。
その暑さの所為か汗が出て股間を潤ませてゆく。

 

 

「どうだ?欲しいか♪」
毎夜のように奴が現れる。
「俺は何も欲しがってなどいない!!」
「コレが欲しいのだろう♪」
奴は自らの股間を指し示した。
そこは平時よりも大きく膨らんでいた。
否、硬く勃起した逸物の存在を浮き上がらせている。
(欲しい!!)
俺の内なる声が叫ぶ。
何故?
勿論それは淫紋の影響に他ならない。
単なる淫紋であれば性欲促進等で俺の逸物が滾るといった反応となる筈である…
が、俺に刻まれた淫紋は、それが女性に施されたもののようにソレを欲している!!
俺の肉体は女のように欲情してた♪

 

「その淫紋は女性器を活性化させるものだ。男にも退化した女性器の痕跡がある。これはそれを活性化しているのだよ♪」
奴はそう言っていた。
「お前はもう、女として欲情しているのだ。コレを欲して股間を愛液で濡らしているではないか♪」
「愛…液…?」
「そうだ。お前の股間には既に腟口が開き、腟内からダラダラと愛液を溢れさせているのだよ♪」
それが単なる汗でないことは奴の言葉からも推測できるようになっていた。
…しかし…「腟?」
俺は指を股間に伸ばしていた。
ぬちゅっ…
指はありえない肉穴に填まっていた。
俺は下腹部に異物の侵入を感じていた。
それが俺の指であることも理解している。
指は更に奥に入り込み…
「っあ、ああっ!!」
指の腹が敏感な所に触れ、俺は女のように喘いでいた。
その刺激は強烈な快感でしかなく、俺は無意識のうちに繰り返しその場所を刺激し…
俺は快感の中に意識を手放していた。

 

 

 

再び夜が来た。
奴が現れる。
「もう子宮も出来上がってる頃だね♪」
奴に言われるまでもなく、そこから盛んに生成される女性ホルモンが俺の肉体にただならぬ変化をもたらしていた。
つんッと胸の先が敏感になっているのが感じられる。
ぷくりと乳首が尖り、その周囲には僅かではあるが肉が集まり、盛り上がっていた。
それは女の胸…乳房であった…

 

肌も以前より白く柔らかくなっている。
髪の毛にも艶が出てきている。
睫毛が伸び、目が一回り大きくなった感じがする。
頬もふっくらとし朱みを差し、唇も厚みが増していた。
意識せずに声を出すと、最早それは俺自身の声には聞こえなかった。

 

「声帯もその肉体に相応しくなってきたな♪髪にも艶が…流石に一気に長くなるようなことはないがな♪」
「俺は…女になったのか?」
「女になってしまえばコレを欲しがることも受け入れられるんじゃないか♪」
「俺は男だっ!!」
「可愛いことを言う。いつまで耐えられるかな?」
「お…俺は…」
既に俺の視線は奴の股間に釘付けされていた。
ジワリと股間を潤ませる愛液が増量する。
内なる声でけではなく、俺の肉体までもがソレを欲し始めていた。

 

俺の意志が肉体に敗北する…
俺の手が奴の股間に伸びてゆく。
指先がジッパーを抓み押し下げる。
中からソレを引き出すと…
俺はその先端に舌先を触れさせていた。

 

「良い娘だ♪さあ、続けて♪」
俺は口を開け、ソレを咥えていた…
俺の口の中でソレは更に硬さを増していた。
舌を絡め、吸い込み、更に喉の奥へと送り込む。
「なかなか良いぞ♪ご褒美をやろう。」
と奴が言うなり、ドクリとソレが脈動した。
同時に喉の奥に奴の精液が放出された。
奴が腰を引いてゆくと、精液は俺の喉の奥から口の中までを満たしてゆく。
俺はゴクリと喉を鳴らしてそれを呑み込んでいた。
「好い顔だ♪」
奴が褒めてくれた。
俺は舌を伸ばし、口の周りに垂れた残滓をペロリと舐め取っていた。

 

 

「では、お前の欲しがっていたものを与えてやろう♪」
俺は再び奴の股間を見つめていた。
ソレは一切萎えることなく、そこに屹立していた。
俺は背中を床に預け、両脚を広げていた。
脚の付根はこれでもかというくらい濡れきっている。
「コレが欲しいのだろう?」
今の俺には奴の言葉を否定する意志は微塵もなかった。
(欲しいの!!はやく挿れて♪)
俺の内なる声が叫んでいる。

 

ズブリッ!!
奴の肉杭が一気に俺の股間を穿っていた。
「あっ!!あああ~ん♪」
俺は条件反射のように「女」の嬌声を発していた。
悦感が全身を貫いてゆく…
俺はもう
「オンナ」
だった…

 

 

 

朝日が昇っていた。
何事もなかったように朝を迎えていた。
シャワーを浴びた。
淫紋は消えていた。
さっぱりとして乾いた体をワイシャツが包む。
ズボンを穿き、ネクタイを締め、ジャケットを羽織った。
姿見に映る己の姿…何か物足りないものを感じた。

 

俺は机の上のルージュを手にすると、唇に引いていた…

 

 

« 跨がる… | トップページ | 無題 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 跨がる… | トップページ | 無題 »

無料ブログはココログ