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2020年12月 6日 (日)

電車の窓に…

宵闇の中を電車が走ってゆく。
窓の外に見えるのは点々と灯された街路灯…
それも、あっという間に過ぎ去ってゆく。
窓ガラスは鏡のように疲れ切った私の顔を映し続ける。
あと何年このまま通い続けるのだろう?
うだつも上がらず、万年平社員のまま定年を迎えるのは見えている。

ふと脇を見ると大学生だろうか?
きらびやかな服を着て青春を謳歌していそうに見える若者達のグループがあった。
自分にもあのように未来に希望を抱いていた時期があったのだろうか?
今となっては、遠い過去の記憶に埋もれてしまって巧く思い出せなかった。

そんな思いをしているなか、彼等の会話が漏れ聞こえてきた。
「この皮ももう飽きてきたな。」
「じゃあ、俺のと交換する?」
「あたし、男になんか戻りたくないわよ。」
「えーっ、俺も女になってみたかったんだけどな。」
「僕、予備持ってるけど?」
「何?流石お坊ちゃま♪」
「次の駅で着替えない?」
「それいい♪」

彼等は何の話をしているのだろうか?
気が付くと私は彼等の後を追うように電車を降りていた。
少し距離を置いて彼等の後についていっていた。
駅のトイレ…だれでもトイレに男女二人が入ってゆき…
しばらくして出てきたのは女の子の二人だった。
一人はさっき「飽きてきた」と言っていた女の子だが、
もう一人は彼等の中にはいなかった娘だ。
そして男はその後もトイレから出てきていない。
トイレは「空」となっている。
私は好奇心からそのトイレに入ってみた。

勿論、トイレの中には誰もいなかった。
(本当に誰もいない…)
私はトイレの中を見回してみた。
(?)
ゴミ箱の端に何かが引っ掛かっていた。
好奇心からソレを引き出してみた。
ソレは2着の全身タイツのようなものだった。
それが彼等の言っていた「皮」なのだろうか?
私はソレを丸めてカバンに入れると、何事もなかったかのようにトイレを後にした…

 

アパートの自分の部屋に戻ると、布団の上に先ほどの「皮」を広げてみた。
確かにソレは単なる全身タイツではなくヒトの「皮」のように見えた。
一枚は男の、もう一枚は女の「皮」…
顔も電車の中で見た二人の造作が映し取られていた。

私は女の方の「皮」を手にしていた。
彼等が「脱いだ」ものであれば、その身体を通過させた場所がある筈である。
がどこにも切れ込みはなかった。
(!!)
口か?
私は彼女の口の脇に指を入れ、広げてみた…
輪ゴム程の抵抗もなく、彼女の口は左右に開いた。
これなら頭も体も通過できる?
私は服を脱ぎ、全裸になると女性がストッキングを穿くように足のつま先まで手繰りあげ…
彼女の口から…左足、右足と入れ胸元までたくし上げた。
私の胸には中身の失われたバストがしな垂れている…
次は腕だ。
薄皮の手袋をはめるように五本の指を納めてゆく。
肘、肩と皮の中に自分を納めてゆく…
そして、頭の部分を被った。
目の位置、鼻の位置を合わせる。
広げられた彼女の口が皺もなく閉じてゆく…

(どうなっただろう?)

私は鏡を求め洗面台に向かった。
(?)
動こうとして身体に違和感を感じた。
それは「胸」だった。
しなびていた私の胸の乳房の中に脂肪が詰まっている?
そこには確かに質量があった。
胸に掌を当てる。
(?)
胸から触れられた感触が届いてきた。
指先に力を入れると肉の中に指が埋もれる…
私は自分の胸を「揉んで」いる?

洗面台の鏡には電車の中にいた、トイレに入り、出てきた女の子が映っていた。
自分の背丈も縮んでいる?
鏡にはバストを晒した…全裸の女の子が映っている。
(これが自分?)
視線を下し、直接自分の身体を見てみた。
綺麗に膨らんだバスト…体毛のない腹…
淡い陰毛の向こう側にはいつも見慣れていたモノは見つからない。
ゆっくりと手を延ばし、指先でソコに触れてみた。
柔らかな肉の合わせ目があった。
指先を割り込ませるとソコはしっとりと濡れている?

本来、男にはある筈のモノがなく、ある筈のないモノがそこにある…
決してソコから胎の内に潜り込める筈のない所から…
私は股間から侵入する「私」の指の存在を認識することができた…

「んあっ!!」
経験のない刺激がソコから発せられる。
(それに…今の声?)
まるでオンナの喘ぎ声のよう…
指を動かすと、更なる刺激が…
「あっ、ああん♪」
私は自分の声を抑えることができなかった。
その「オンナの声」に更に誘われてゆく。
チュプッ…
汁が溢れてきた。
「私」の股間で愛液が滴っている?

何も考えられなくなっていた。
指は一本では物足りず、二本の指で密壺を掻きまわす。
もう一方の手は胸に登り、プクリと膨らんだ蕾を刺激する。
「ああ、あ~~~ん♪」
私は淫声の中に飲み込まれていった…

 


その日、私は会社を休んでしまった。
買い揃えた女物の服を着て、練習を繰り返した化粧を施し
慣れないヒールの高い靴を履いて…
乗っているのはいつもの電車だった。
通勤中のサラリーマンで周囲が埋め尽くされている。
当分は開かない扉側に押し込まれた形で…私は待っていた。

程なく、誰かの手が私のお尻に触れていた。
嫌がるように尻を振るが、誰にも気づかれない事をわかっているのか
その手はスカートをたくし上げ、私の股間に指先を挟み込んできた。
巧な指の動きに、いつしか私の密壺は緩み…愛液を溢れさせている。
「…!!」
喘ぎそうになるのを必死に抑える…

電車がトンネルに入った。
窓ガラスは淫らに蕩けた「女」の顔を映していた…

 

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