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2020年6月13日 (土)

「穴」

僕は、そこに開いていた「穴」に気付いた。
もし僕が普通の「男」で女の子を抱くことしか考えていなかったのならば、絶対に見過ごしていた筈だ。
だが、僕は「普通」の男ではなかった。
でも、「ホモ」とかそういうものではない。
ただ、自分が「女の子」だったら男性に抱かれて…
「イク」っていう感覚がどんなものなのか知りたかった。
 
「入れ替わり」とか「憑依」とかで自分が女の子の肉体を自由にする…
っていうのは本来の肉体の持ち主に大きな負担を掛ける。
とは言え、自分の肉体を改造してまで「女」になる…という事までは考えられない。
ただ、女の子の「イク」っていう感覚さえ味わうことができれば良いのだ。
 
そんな性癖を持っていたので、自らの股間がどのようになっているのかに興味があった。
(本物の女の子ならここが男性を受け入れる場所なのだ…)
と玉袋の裏側を擦り続けていた。
その指先が、ある日何か引っ掛かる感じを伝えてきた。
(何だコレ?)
その場所を確認するように、指先を股間を這いまわらせた。
いつもはそこには何もなかったのだ。
そこは…窪んでいた。
その窪みの中心に指を立てる。
指はその中に潜り込んでいった。
 
それは「穴」だった。
位置から言えば、女性器の存在する場所である。
つまり…
僕の股間に「膣」が開いたのだ♪
 
指は根元まで填っていた。
一本しか入らない訳ではないようだ。
もう一本の指もちゃんと咥え込む。
(これなら…)
 
これなら本物も受け入れることができるのでは?
それができるかどうかを確認したい。
最初に考えたのは大人のオモチャ…ディルドゥだった。
とは言え、そんなものが手元にある筈もない。
それは後で通販で買うとして…
 
次に思い付いたのは携帯用の制汗スプレーだった。
少し太すぎるかな?とも思ったが、今はコレしかないのだ。
僕はそれを床の上に立て、ゆっくりと股間をその上に下していった。
 
「ぁん、んあん、ああん…」
僕は今「女の子」だった。
実際に声を出すと「違う」ので、声は頭の中だけで響かせてゆく。
甲高く、甘い、女の子の喘ぎ声が響き渡る。
僕…あたしは今、男のひとを受け入れているのだ♪
膣を充たす男性自身を感じている。
「っあ、そこ…」
先端が感じる場所に届く。
「いい…ぁああ…ああ~ん♪」
 
もっと、もっと…とあたしは快感を求めた。
シャツを脱ぎ、下着を脱ぎ捨て、胸をはだける。
まだ発育していない胸の上にポチリと乳首が勃っていた。
空いた手の指先でそれを摘まむ。
「っっっっっ♪」
新たな快感があたしを震わす。
 
「射して♪あたしのナカに!!」
何度も何度もあたしはお願いする。
が、一向にそのような気配はない、
硬い逸物が執拗にあたしに快感を与え続ける。
「も…もう、ダメ…あたし…耐えられない…」
 
 
 
それが「イった」というものだったかは判断ができなかった。
僕が意識を取り戻した時、僕の股間は汗のようなもので濡れていた。
お尻の下には制汗スプレーが転がっていた。
その場所に指を這わせた…
が、もうそこに「穴」はなかった。
 

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