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2020年3月18日 (水)

兵役

とうとう俺のところにも「赤紙」が送られてきた。
いわゆる「召集令状」…軍隊への強制参加が求められるのだ。
しかとすれば、いずれ逮捕されて収容所での強制労働が待っている。
同じ肉体労働が強制されるにしても、素直に令状に応じた方が待遇も格段に違うと聞いていた。
 
しばらくは帰って来ないと聞いていたので、独り住まいの荷物をまとめて、長期用のレンタルボックスに放り込んだ。
その足で住まいを解約し、令状に書かれていた集合場所に向かった。
 
 
受付を済ませると学習室のような場所に通された。
広い部屋にポツリポツリと人が座っていた。
俺と同じような年齢であり、俺に手渡されたと同じような冊子に取り組んでいる。
彼らもまた赤紙が送られてきた口なのだろう。
 
空いている席に座り、その冊子を開いた。
適性検査のためのものらしい。
冊子と一緒に渡されたペンで設問に答えてゆく。
マークシートではなくチェックを付けるだけの選択式だが分量が多いので頭の中が真っ白になる。
 
時間が来たとかで途中で終わりになった。
続いて身体検査となった。
検査着に着替えさせられ、身長体重に始まり、レントゲンだけではなくMRIにも掛けられた。
全身をくまなく検査された。
 
検査は終わったが検査着のまま部屋で待つように言われた。
しばらくして書類をもった制服の男が現れ、先に検査の終わった者を呼び出した。
「南方への配属だ。」
呼ばれた男は筋肉質で即戦力になりそうだった。
 
続いて呼ばれたのは、いかにも切れ者の風貌をしていた。
「お前は戦略研究室だ。」
そいつはニヤリと笑い、呼びに来た制服の男と部屋を出ていった。
 
そして、部屋の中には俺一人となった。
そしてドアが開き、入って来たのは制服の…女だった。
「あなたは後方支援部隊に配属よ。」
どうやら肉体労働とは縁の薄そうなところのようだ。
俺は彼女の後に付いて別棟の研修所に入った。
「宿舎もこの中にあるの。基本的に配属まではこの棟から出られないからそのつもりでね。」
 
部屋は一人部屋だった。
同居人に煩わされることもないので良いのだが、食事も部屋に配膳されるのでジムで運動する以外は部屋に籠りきりとなった。
ジムでの運動はここでの導入プログラムに従って進められる。
軍隊と聞いて、無茶苦茶ハードなブートキャンプかと思いきや、どちらかというと柔軟体操のようなものが中心となっていた。
パワーを付けるのが主眼ではないことは、配給される食事の量からも推測できた。
実際、なんとか体力を維持できるギリギリのカロリーしかないのだろう。みるみる身体は痩せ細っていった。
 
 
「次のステップに進みます。」
と部屋に持ち込まれたのはVR学習装置だった。
運動の時間が削られ、この装置での学習に充てられた。
が、一人部屋の中での学習である。
誰にも見られていないと思い、気が緩んでしまい、いつも途中で居眠りをしてしまっている。
誰も咎めないので、そんな学習がしばらく続いていた。
 
 
「今日は水中エクササイズとなります。」
運動の時間になり、いつもとは違うフロアに連れていかれた。
「コレに着替えなさい。」
水中エクササイズをやるのであるから、水着に着替えるのは何の不思議もなかった。
しかし、どこかオカシイと感じながらも私はその紺色の水着に手足を通していた。
女性インストラクターに従い、プールに入った。
初めてだからかなのか、今回のエクササイズはプールの中を数回歩いただけで終了となった。
更衣室には着替えが用意されていた。
いつもの支給品とは少し違っていたが、私は下着を着け、被るようにしてそれを身に着けた。
割り当てられた鏡の前で濡れた髪をドライヤーで乾かしてゆく。
入隊して大分時間が経ち、髪の毛も相応に伸びてきたので、乾かすのにも時間が掛かる。
並んでいる同僚…とは言いつつも言葉を交わすことはないので名前も知らない…も同じように髪を乾かしていた。
(?)
同僚の胸元に目がいった。
新しく支給された服のデザインがそう見せるのか、同僚の胸が大きく膨らんでいた。
(羨ましい…)
と、自分の貧弱な胸を見直した。
寝る前のマッサージの時間をもう少し増やさなければ…と考えていた。
 
部屋に戻ると鏡の前に座る。
更衣室の鏡の前には最小限のものしか置かれていなかったが、ここには様々な容器が並べらている。
私はこれらの容器から液体を掌に取り、顔に塗り込んでいった。
(何でこんな事をしているのだろう?)
不意に疑問が浮かぶが
『何もオカシイことはないのよ♪』
頭の中で声がした。
それはVR学習装置から聞こえてくる教師の声だった。
鏡の前で行う所作はVR学習装置で散々習ったことじゃないか。
(オカシなことは何もないんだ!!)
と自分に言い聞かせる。
何も考えず、習った通りに鏡の前のものを次々と顔に塗ってゆく。
アイシャドウ、チーク、リップグロス…
ヘアブラシで髪を整えながら可愛くなった自分に満足する。
(ただ、胸はもっと大きくしたいよね♪)
 
部屋に戻ったときに水中エクササイズで使った水着をネットに入れ洗濯機に掛けておいたのが出来上がっていた。
取り出してハンガーに掛ける、浴室に干しておく。
最近は前日に着た衣服は自分で洗濯するようになっていた。
食事も完成品ではなく、材料が届けられ、自分で調理している。
これらは後方支援部隊として私達に必要な技能なのだ。
いずれは私達が前線で戦う兵士達の衣服を洗い、彼らに食事を提供するようになるのだ。
自らを可愛く見せるのも、彼らに安らぎを与えることになるし、柔軟な肢体はご奉仕の時に彼らの要求に応じた姿勢を容易に作れるようにする為だ。
ご奉仕を考えると、できればもう少し胸に膨らみが欲しいと思う。
彼らの中には胸でのご奉仕を喜ぶ者も多いと聞いている。
もっとも、彼らが一番喜ぶのは「生」でのご奉仕なのだが、VR学習ではまだそこまでのカリキュラムには到達していなかった。
 
 
 
いくつかの日々が流れ、カリキュラムも最終段階になっていた。
支給された衣服で部屋のクローゼットは満杯になっていた。
今では服のコーディネートも自分達に任されている。
あたしはもっぱらミニスカートを多く選んでいた。
それがあたしの可愛らしさを一番引き立ててくれるからだ。
(心配だった胸も充分に大きくなったものね♪)
赤い色に染めた髪の毛は左右に分け、お団子にした所にその日の気分で選んだ色のリボンを結んでいる。
ちょっと幼い感じがあざといとは思うが、教官達もコレで良いと言ってくれている。
そして、今日は初めての「生」でのご奉仕だった。
相手は教官達ではなく、もっと上層部の人達だ。
『ハジメテ』はそれなりに貴重なものなので経験豊かな方達が優しく対応してくれる。
あたしは担当の方に連れられて車で兵舎を離れていった。
兵舎の外に出るのはからり久しぶりだ。
そう…あたし達が入隊したとき以来…
 
(入隊した時?!)
 
あたし…なんで俺は自分のことを「あたし」って…
それに俺は今、なんという格好をしているのだ?
まるで「女の子」じゃないか?
それも超ミニのスカートを穿いて、化粧して…
それも俺自らが選んで身に着てきた?
そして、これから『ハジメテ』を経験するだって?
それは女の子が最初に男性を受け入れるって時に使うものだろう?
俺は「男」だ。
たとえVR装置で学習した「ご奉仕」が「女」として男性を受け入れる技能だったとしても実際にできるものではない。
(だが「できない」と言い切れるか?)
 
俺は「今」の自分自身の容姿を思い出してみた。
痩せた…というより華奢になった手足。
長く伸びた髪はピンクのリボンで左右に纏められている。
大きく膨らんだ胸はブラジャーのカップからはみ出すように満たしている。
スカートから伸びる白いナマ足はエロチック♪に輝いている。
その根元はスカートの下で小さなショーツに包まれている。
布地がピタリと肌に密着している。
(ピタリと密着?)
「男」ならそんな事はあり得ない!!
股間にはシンボルがあり、必ず隙間ができる。
俺の逸物はどこにいった?
 
思えば、毎日のシャワーでは「ここは大事な所だから」と、入念に洗うことをVR装置で学習していた。
そこには割れ目があり、学習した通りに洗っていた。
その際には心ならずも快感が伴っていた。
それは自慰のような…
 
入隊した当初の自慰を思い出す。
ぺニスを擦り、快感を得ていた。
が次第に快感と射精が切り離されていた。
射精することなく充分な快感を得ていると、次第にぺニスは小さくなっていった。
小さくなると同時にソレの感度はどんどん増していった。
「男」としての機能は失われ、ソレはもう陰核としか言いようがなかった。
小水の出る場所も変わり、その向こうには「男性」を受け入れるための器官も…
 
 
「どうした?」
俺の相手となる男が声を掛けてきた。
「怖がることはなにもないよ。君は快感だけを感じていれば良い♪」
男の掌が俺の太腿に触れた。
(ジュンッ♪)
俺の内の「女」が期待に割れ目の奥を濡らし始めた。
「それとも、昔を…男だった頃を思い出して戸惑っているのかな?」
彼の言葉にハッとなった。
それは俺の表情に如実に反映されていたのだろう…
「あそこから離れると記憶操作が弱くなるからね♪」
「記憶…操作?」
「君達に与えているVR学習装置に繋がる人材育成システムと言われているモノだよ。君達を我々に都合の良い人材に造り変えるものだ。」
「この姿も?」
「君達の深層心理にあったこうなりたいという願望を引き出しただけだけどね♪」
「女になりたいなんて…」
「僅かでも思ったことがないとは言えないだろう?」
「そんなこと…ない…」
「男は誰でも理想とする女性像をもっている。我々はそこを起点に我々の欲する人材を造りあげたのだ。」
「…」
「もっとも、個人差はある。元となる素材が異なるので、同じ育成を行ってもおのずと完成度には差ができてくる。その中でも君は完璧に近い仕上がりを見せてくれている。」
「俺が?」
「そうだよ♪口では強がっていても、抱かれることを期待しているのだろう?」
「そんなこと…ない…」
「なら、なんでこの掌を払わない?」
彼の掌は更に俺の股間に滑り上がっていった。
「もう、ショーツが濡れているよ♪」
 
 
俺は指ひとつ動かすことができなかった。
触れられた所から波紋のように広がる快感に囚われてしまう。
「いやっ…」
それだけしか言えなかった。
滲み出す愛液がクロッチをグショグショに濡らしていた。
車が高級ホテルの玄関に停まっても、自分では降りることもできなかった。
男に抱き抱えられ、そのままエレベーターで上層階に昇った。
ベッドの上に寝かされる。
そこから見えた窓の景色は雲の点在する綺麗な空…
「さあ、始めようか♪」
服を脱がされた。
ブラジャーが外され、胸が露となる。
(ご奉仕しなくちゃ…)
意識に刻み込まれたVR学習の指示が「俺」を支配しようとする。
「今は何もしなくて良いよ。先ずは快感を受け止めるんだ♪」
男も全裸になっていた。
その股間には俺の股間にもあったモノが屹立している。
「あっ……」
脚が拡げられ、濡れそぼる股間を直に撫であげられた。
それは自らの指での自慰とは別次元の快感をもたらす。
膣の奥に熾火が灯されたようだ。
彼が指だけで俺を翻弄する…
 
 
 
「さあ、これからが本番だよ♪」
俺は訳も解らないうちに彼のぺニスに貫かれていた。
オンナの快感の渦に呑み込まれ、彼の動きにただ嬌声をあげるだけの楽器にでもなっていたみたいだった。
何度も快感の頂きに放り上げられた。
混沌とした意識の中で快感だけが俺を「あたし」に染めあげていった。
 
あたしは彼のぺニスを舐めあげていた。
彼の精液とあたしの愛液にまみれたソレを綺麗に舐め取ってゆく。
教育された手順に従って…
「もう良いよ♪」
彼があたしから離れた。
「シャワーを浴びてくる。」
と隣室に消えた。
あたしはベッドの上で待たされる。
自然と股間に指を這わせていた。
(ココに受け入れていたんだ…)
時間が経つにつれ「俺」の意識が戻ってくる。
が股間を弄る手を止めることはなかった。
俺は俺達後方支援部隊の任務が何であるかを反芻していた。
(前線で戦う兵士達に安らぎを与える…)
ここで得られた技能の全てを使って
ここで得られた肉体の全てを使って
ここで得られた心の全てを使って
だから俺は「あたし」にならなければならない。
それがあたしに与えられた「任務」なのだから…
 
 
その後、あたしは兵舎に戻ることなく任地へと配属されていった。
そこには配属が真っ先に決まって南方に送られた彼のような筋肉質の男達が待ち構えていた。
あたしは一晩に何人もの男達に安らぎを与えてあげた。
誰もあたしが「男」だったことなど思いもよらないだろう。
あたしが本物の女達と違い生理がないことにも気付かない。
妊娠の心配がないので、いつでも生でヤらせている。
そのせいか、あたしは大事にされている。
 
今夜も彼らの逞しい腕に抱かれ、あたしは歓喜に身をくねらせていた…
 

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コメント

最初の方の『シカと』は「しかとorシカト」など全部平仮名もしくはカタカナにしないと読み難いかと思います?
VRを使った洗脳による女体化も
定番ですが、奈落様が綴るととても
エロくなって好きです。
お勤め後妊娠しない淫乱女性(元男性)が元の社会に戻ってどうなるかが気になりますけどね。

>紀子さん
コメントありがとうございます
今後の参考にさせていただきます

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