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2020年3月18日 (水)

無題

彼女の細い指が僕の股間に這わされる。
ソコにあるべきモノは存在せず、代わりに他のモノがそこにあった。
「ねえ、ゾクゾクするでしょう?」
僕が答えるより、ソコは雄弁であった。
ジワリと体液が溢れてくる。
それは「愛液」に他ならない…
 
 
 
 
「たまには趣向を変えてみない?」
何度目かのデートの後、彼女はそう切出した。
「別に良いけど。」
と僕が応じると、彼女はとあるお店に僕を連れてきた。
一見どこにでもあるようなブティックだった…が、その店の奥のフィッティングルームはかなりの広さがあった。
用意されていた服は可愛らしいワンピースだったが、彼女が着るにはサイズが違うようだ。
「じゃあ服を脱いで♪」
と彼女に促された。
「まさか…僕がコレを着るの?」
「言ったでしょう、趣向を変えてみようって♪大丈夫。下にコレを着れば何も問題ないわよ♪」
と彼女から渡されたのは肌色のストッキングのようなものだった。
いわゆる「全身タイツ」だ。
彼女の提案に「良いよ」と言ってしまった手前、今更断る訳にもいかない。
 
 
一旦全裸になり全身タイツに手足を通した。
「じゃあ、コレを穿いて♪」
と、手渡されたのはパンティだった。
よく見ると股間にある筈の男性シンボルは綺麗に隠されていた。
これならスカートの下がもっこりと膨らむことはないだろう。
パンティは僕の股間にピタリと張り付いているようだった。
「次はコレね♪」
とブラジャーが渡された。
「そこまでやるのか?」
と聞くと
「見て♪」
と僕の胸に彼女の掌が被せられた。
どういう仕掛けか、そこはほんのりと盛り上がっていた。
彼女の指が揉むように動くと、僕は胸が揉まれるような感じがした。
「もっと大きく出来るけど、最初はAカップからね♪」
彼女が掌を放すとき、指先でソレを弾いた。
「ぁんっ♪」
と僕の口から女の子のような声が漏れた。
胸の先端にはプックリと乳首が膨らんでいた。
「敏感だから着けておいた方が良いわよ♪」
 
僕は彼女にされるが儘、ブラジャー、キャミソール、ワンピースと着せられていった。
お化粧をさせられ、耳や胸元にアクセサリーが施され、ロングのかつらが被せられた。
髪の毛が整えられてから鏡の前に立たせられた。
「これがボク?」
鏡に映っていたのは可愛い女の子だった。
その娘が僕自身であるとは想像もできなかった。
瞬きし、腕を上げ、その娘が僕と同じように動くのがわかり、ようやく自分自身が映っているのだと理解した。
 
「じゃあ、デートに行きましょ♪」
服に合わせた白い花が足首のベルトを飾る可愛らしいサンダルを履いた。
慣れていない僕が転ばないように踵の低いタイプだったのは彼女の気遣いなのだろう。
僕の手を引く彼女はいつもの格好なので、デートというよりは女の子同士のお出かけのような感じだった。
彼女に手を引かれ、いつもは立ち寄らないファンシーなお店やブティックをはしごしていった。
 
「ちょっと疲れた…」
と僕は彼女の耳元で囁いた。
喋れば男であると知られてしまいそうで周りに聞かれないような小声しか出せなかった。
「そうね♪お茶にしましょうか。」
とこれもいつもはいかないようなお店に連れて来られた。
いつものようにホット珈琲を頼もうとすると、
「口紅が落ちちゃうからストローで飲めるものにした方が良いわよ♪」
とアイスに変えられた。
勿論、注文は全て彼女に任せるしかないのだ。
 
椅子に座り、喉が潤って落ち着いてくると、今度は別の心配事がわき上がってきた。
それは冷たい飲み物の所為だったかも知れない。
「ねえ、トイレはどうすれば良い?」
と耳打ちする
「問題ないでしょ?入る方を間違えないでね♪」
「じゃなくて、全部脱がないとダメだよね?」
と聞くと
「そろそろ馴染んでる頃ね。ショーツを下ろすだけで大丈夫よ♪」
大丈夫と言われても全身タイツの股間にはあれを引き出すような切れ込みなどなかったように記憶している…
その時までは単なる女装でしかないと思っていた。
ショーツを下ろすだけってどういうこと?などと考えている内にかなり切迫してきていた。
「じゃあ行ってくるね…」
と席を立った。
 
入る方を間違えないでという彼女のことばはこの格好で紳士側に入るのは無理ということなのだろう。
後ろめたさを感じつつも、言われたように女性用の扉を開けた。
そう大きくない店なので、他の客とは一緒にならなくて済みそうだった。
当然だが、そこには個室しかない。
中に入り、スカートをたくしあげ、パンティを下ろして便座に座った。
あれを出す切れ込みがないかと確認する間もなかった。
座った途端、シャーッと勢い良く小水が迸ってゆく。
幸にもそれは便器の中に収まってくれた。
タイツが濡れた感覚は何もなかった。
 
飛沫が飛んだ所をペーパーで拭いた。
触れた感じはタイツ生地越しではなく、直接地肌に触れているみたいだった。
彼女が「馴染んでる」といったのがソレなのか、僕の股間はまるだ女性のもののようだ。
肉の合わせ目はほんのりと暖かみがあった。
 
水を流し、パンティを引き上げ、スカートを戻す。
洗面台の前の鏡に映っているのは、ごく普通の女の子でしかなかった。
「大丈夫だったでしょ?」
僕の後ろには彼女が立っていた。
「お化粧、少し直しとこうね♪」
と口紅を足してくれた。
「どういう事?」
と発した僕の声も女の子のように高い声になっていた。
「その服を着ても不自然にならないようにしているだけよ♪ちゃんと元にも戻れるから心配することないわ。」
 
 
彼女とのデート?は進み、街は夜を迎えていた。
いつものように僕達はホテルに向かっていた。
「って、このままでヤるの?」
と聞くが昼間からの流れで主導権は彼女が握っていた。
「あたしに任せておけば良いの♪ちゃんと気持ち良くさせてあげるからね♪」
服を脱がされてベッドに転がされた。
全身タイツは着たままだが、着ているという感じはまったくなかった。
「だいぶ育ったわね♪」
僕の胸の膨らみは、もう「乳房」としか言いようがなかった。
「ん…あぁん♪」
彼女がソレを揉み上げると、僕は女の子のように喘ぐしかなかった。
彼女が僕の乳首を咥える。
先端が唾液にまみれる。
その快感に、僕は身を捩るしかなかった。
 
 
 
「じゃあ、ココはどうかな?」
と、彼女の細い指が僕の股間に這わされた。
ソコにあるべきモノは存在せず、代わりに他のモノがそこにあった。
「ねえ、ゾクゾクするでしょう?」
僕が答えるより、ソコは雄弁であった。
ジワリと体液が溢れてくる。
それは「愛液」に他ならなかった。
溝を刺激するだけではなく、彼女の指は僕のナカに潜り込んできた。
そこが「膣」…男のぺニスを受け入れ、放たれた精液で受胎した後、産道となり、ここから赤ちゃんが産まれてくる?
 
「…まさか、子宮まで出来てしまうの?」
「産みたい?」
「いや…」
と口では否定していたが、男の僕が経験する事のない妊娠・出産に興味がない訳ではなかった。
「このまま脱がずにいれば生理もあるらしいわ。子供を産んだとかは聞いたことないけど、やってみる?」
「僕が?」
「そう♪あたしがぺニスを付けてあなたのナカに射すのもありかも。」
 
僕が彼女の子供を産む?
男であればそんな事など想像することも出来ないが、今の僕は「女の子」だ。
大好きな人に愛され、その結実をこの身に宿すことに幸せを感じてしまう。
「結婚」の二文字が頭をよぎる。
もしかすると、今のってプロポーズだったりして♪
 
そんな事に意識が向いていると、
「でも、今は女同士で楽しみましょう♪」
と、彼女も全裸になって僕を抱きしめてきた。
二人の間で4つの乳房が押し潰される。
僕のは彼女のに比べるとまだまだ小さいのが思い知らされる。
「っあ、ああん♪」
僕は快感に媚声をあげる。
彼女の脚が僕の脚の間に割り込み、太腿を僕の股間に押し付けてきたのだ。
更に僕の股間を押し広げると、彼女の女性自身を僕の所に密着させた。
「これが女の子同士しか出来ないキッスね♪」
二人の愛液が混ざり合い、敏感な所が擦れ合う。
彼女もまた嬌声をあげていた。
僕は女の子の快感に呑み込まれ、もう何も考えられなくなっていた…
 
 
 
 
…やっぱり「デキチャッタ婚」になるのかな?
結局、僕は彼女と結婚する事になった。
僕はタキシード、彼女はウェディングドレスを着ているが、僕のお胎の中には二人の愛の結晶が育まれていた。
(僕もウェディングドレス…着たかったな…)
などと思うのは贅沢なのだろう。
それに、披露宴ではちゃんとカミングアウトして、化粧直しでは僕も真っ赤なドレスを着るのだから♪
 
僕は介添えの人に促されて、彼女の顔を覆うベールに手を掛けた…
 

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