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2019年11月21日 (木)

ふたなり

ネットで色々な情報を手にできる現在。
自分が他の人と違っていると気付いても、あまり驚くことはなかった。
必要となるものも、ネットで簡単に手に入れられる。
現在の僕の状況に最も近いのは「ふたなり」というもののようだ。
正式には「半陰陽」というものらしいが、本来「男性」の僕の股間に「女性器」が存在していた。

ここ数日、気分がすぐれないでいた所だった。
気が付くと股間がぬるっとしていた。
トイレでそれを拭き取ると、紙が真っ赤になっていた。
最初は「痔」かと思ったが風呂で股間の汚れを流した際に触れてみた所、肛門とは別の穴が存在し、そこから出てきていたようだ。
「生理」という単語が即に連動したが、男にそんな現象が現れるなどとは聞いたことがなかった。
そして、僕は「ふたなり」という事象にたどり着いた。

創作の世界では女性の肉体に男性器が存在するものが殆どで、男性に女性器が現れる場合は殆どが男性から女性へと変化する過程の状態のようだった。
僕の肉体も、これからどんどん女性化…髪が伸び、乳房が膨らんでゆく…していくのか?
そんな心配の前に現実の処理が先…と、股間にティッシュの束を当てて、ネットで生理用品を買い込んだ。
どちらが良いのかわからず、タンポンとナプキンの両方を買った。
生理用ショーツというものもあったのでこれも購入した。
生理用ショーツは当然のことながら、見た目は女性下着そのものだ。
その上に直にズボンを穿くと、レースの飾りが浮き出てしまいそうなのが気に係った。


ショーツのレースはその上からトランスを穿いて誤魔化すことができた。
胸は一向に膨らんでくることはなかったので、ブラジャーを購入するまでには至らなかった。
が、生理の期間になるとトイレで個室を使う頻度が高まり、その事に気が付いた同僚に問い詰められることになった。
そして…

僕は同僚とビジネスホテルのツインルールに居た。
「先ずは見せてくれ。」
僕はズボンを脱ぎ、ベッドの上で彼に股間を晒していた。
「これは女性器以外の何物でもないな。」
間髪を入れずそう言われた。
「濡れるのか?」
「濡れる?」
「エッチな事を考えれば、男なら勃つし、女なら濡れてくるだろう♪」
「…勃起ならするけど、濡れたって事は…」
「それはお前の意識が男性側にあるからかもな。せっかくのお宝じゃないか♪使わなければ損じゃないか?」
「使う…って?」
「こういう事だよ♪」
彼は自らの指を唾液で濡らし、僕の股間に触れてきた。

「や、止めろっ!!」
僕は叫んだ。
が、
「止めて良いのかい?お前のあそこはヒクヒクと欲しがってるよ♪」
「そ、そんな事はない。僕は男だ。」
「どこが男なんだい?ほら♪俺の指をしっかりと咥え込んでゆくよ♪」
僕は股間から侵入してきた指を感じていた。
最初は違和感しかなかったが彼が指を動かすと、これまで経験したことのない快感が僕の全身を貫いていった。
「ぐあっ、あがあががが…」
僕が堪えきれずに叫ぶと
「何だよその声は。感じてるなら、もっと可愛く喘いでみろよ♪」
「可愛く…って、僕は男だっ!!」

拒絶はしても、彼の執拗な責めには無駄な努力だったのかも知れない。
「ダメ…それ以上は…おかしくなっちゃう…」
「いいじゃないか、おかしくなったって♪その方が素直に感じられるんじゃないか?」
執拗な彼の責めに
「んあ、あああん♪」
僕は女の子のように喘いでいた。

「男の声じゃ興が削がれるが、良い感じになってきたようだな。」
と、彼が一旦僕から離れた。
ここから逃げ出そうとも思ったが、手足に力が入らなかった。
その間にも、彼がズボンを下ろしてゆく音がしていた。
彼が何を考えているかは想像に難くない。
次に彼の姿が僕の視界に現れたとき、その股間では彼の逸物が禍々しく屹立していた。

「では、ハジメテをいただくとしようか♪」
僕には抵抗するということも頭に浮かばずに、彼の手で両脚を抱えられ、股間が広げられた。
彼の腰が僕の股間に押し付けられる。
ズヌッ
と、彼がナカに入ってきた。
指で解され、十分に濡らされたせいか、殆ど痛みはなかった。
それでも、指より太い彼自身の存在感は十分過ぎるものがあった。

「なかなか良い締まり具合じゃないか♪これなら即にでもいけそうだぜ♪」
その「いく」が何を意味しているかなど、その時点の僕に判る筈もなかった。
勿論、僕を逝かせる…ということではない。彼自身が射精するということだ。
そして程なく、彼は僕のナカに大量の精液を放出してきた。

「良かったぜ、また頼むな♪」
彼は服を着るとそう言って僕を残して立ち去っていった。
僕はぼーっとした頭で、今何が起こったのかを整理してみた。
僕は同僚に犯された。
女として…僕の股間にある腟に挿入された。
挿入されただけではなく、彼はナカ出しまでしたのだ。
僕は「女」ではない。
が、ちゃんと生理はあるのだ。
つまり、僕の腹の中には子宮があり、卵巣がある。
それは、受精卵を育てる環境が整っているということだ。
僕の卵巣から排出された卵子と精子が出会えば、妊娠する事もありうる。
そう…僕が妊娠するのだ!!

今、僕の腟の中は彼の放った精液で満たされている?
精液とは精子の塊に他ならない。
それが子宮に辿り着けば…
僕は這いずるようにしてベッドら降り、風呂場に向かった。
シャワーを股間に当て、彼の精液を掻き出す。
僕の顔を濡らしていたのはシャワーの飛沫だけではなかった…

 


次の生理がちゃんとやってきた事でひと安心する事はできた。
僕の股間には女性器があるが、外見は「男」である。
今更「女」として生きるつもりはない。
それでも生理の度に自分が「女」でもある事を思い知らせる。
一時期、自分の「女」を封印してみたが、還って自分の内の「女」を思い知らせる。
殊更に生理の前になると子宮が疼いてくる。
自慰でも充たされないのならばと、一度だけ「男」を求めて街に出てみた。
その時ばかりは長髪のウィッグを被り、女物の服を着、化粧までしてみたが…
「あれオカマじゃない?」
と囁かれる声に、結局そのまま戻ってきてしまった。
(だからと言って、もう一度同僚に抱かれたいとは思ってもいない。彼とは一度きりの関係なのだ)
結局、アダルトショップで買い求めたバイブで自らを慰めるしかないのだ。

バイブは僕自身の延長だった。
僕は「僕」に犯されながら、幾度となく絶頂に達する。
そして、その翌朝には「男」として歩き出すのだ。

 

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