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2019年11月21日 (木)

小屋の中で…

ゴロゴロと雷鳴が轟いている。
まだ遥か彼方の音ではあるが、黒雲はもう空の半分を覆っている。
俺は足を速めて街道を進んでいった。

とはいえ、今の俺には本来の俺程の歩幅が相当に足りていない。
着ている衣服に制限されている以上に、圧倒的にその絶対値が足りないのだ。
身長からして本来の三分の二程しかない。
筋肉量もそれに応じて激減している。
体重がその分軽くなっているのが唯一の救い…
ではないっ!!
本来、あり得ない場所に質量があり、バランスが取り辛いのだ!!

そう…今の俺は「女」だった。
女の胸には乳房があり専用の装具で抑えてはいるが、これがまた揺れるのだ。
乳房の大きな女は好きである。
だが、その乳房が自分自身に付いているとなると話しは別である…

 


雨が降り始めてきた。
雷鳴の状況からすれば、本降りになる迄にそうは時間は掛からないだろう。
(?!)
街道から少し離れた所に小屋があるのに気が付いた。
そこであれば雨露は凌げそうである。
俺は小屋に駆け込んだ。
が、すでに雨は滝のように降り注ぎ、俺はずぶ濡れになっていた。

俺は濡れた服を脱いで絞ると、小屋の中に広げた。
少しでも乾いてくれれば再び着るのにも不快感は少なくなる。
下着まで脱いで、防水加工されたコートの水気を払ったものを毛布代りに纏っていた。

激しい雨音と雷鳴の所為で、俺は近付いてきた気配に気付かなかった。
「邪魔をする。」
との声とともに扉が開かれた。
ずぶ濡れの巨漢が立っていた。
俺は何の反応もできずにいる。
男は小屋の中に干されていた衣服に気が付く。
その中には俺の下着もあった。
それが男が身に付ける筈のない部類の衣服であることを気が付くのに、多くの時間は要らない筈である。

「ほう♪」
男の相好が弛む。
「ワシも倣うとしようか♪」
男も服を脱いでいった。
逞しい筋肉に雨滴が弾かれる。
絞った服を小屋の中に広げる…
そして、俺と同じように、下着…パンツまでも脱ぎ去った。
その股間には男の逸物が屹立している。

獲物を見つけた猛禽類のような視線が俺を貫いていた。
『魅了』
男が口にしたのは呪詛の一種だ。
俺は男から目が離せなくなっていた。
『弛緩』
先程から身動きひとつ取れなかったのだが、男の呪詛で張り詰めていた緊張が不意に消失し全身から力が抜けてゆく…
『堕淫』
男の呪詛に下腹部が熱を帯びる。
じわりと股間が濡れ始めた。
「雨が止むまで、退屈にはさせないよ♪」
男が俺の上にのし掛かってきた。
「と、その前に邪魔が入らないように『封印』」
と入口に結界を張るのを忘れなかった。

いずれにしろ、俺には為す術がなかった。
男の手で脚を割られ、股間を露にされる。
男がそこに顔を近付けるのも、ざらつく舌で俺の…女の秘所を舐められるのも…阻止することができなかった。
「ハジメテなのかい?」
男はそこに処女膜ても見つけたのか、そう言った。
俺にはこの肉体が処女であるかなど知りはしなかったが、俺自身が過去に男に抱かれた経験などありはしない!!

男の巨根が俺の股間に突き立てられた。
切り裂かれる痛みに襲われる。
と同時に、俺の胎内に侵入してくる異物を感じた。
男には存在しない場所に男の逸物が突き入れられていた。
「おお、良い顔をするね♪じゃあこちらもサービスしてあげよう♪」
胸が鷲掴みされた。
そのまま揉み上げられる。
その先端の膨らみが刺激される。
「んあん、あああん!!」
俺は女のように喘いでいた。
声を出すとこれまで感じていた違和感が「快感」に置き換わった。
そこからは堰を切ったように、俺は快感の渦に飲み込まれ、嬌声をあげ続けていた…

 

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