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2019年3月30日 (土)

お兄ちゃんの花嫁


「結婚することになった…」
晩御飯の食卓でお兄ちゃんが突然そう言った。
「おめでとっ!!♪」とママは喜んでたけど、お兄ちゃんはそれほど嬉しそうじゃなかった。
「いつ?」とパパ
「突然だけど、明日なんだ。」
その言葉にパパとママが見合わせたまま固まっていた。
「礼服とかの用意はできてるから普段着のまま来てもらえば良いことになっている。」
「そ、それは余りにも突然だな。」
「僕は準備に時間が掛かるから、今晩は式場に泊まることになっている…」
「で、相手は誰なんだ?」
「来てもらえばわかるよ。父さん達もよく知っている人だ。」
と、お兄ちゃんは「ごちそうさま。」と封書を置いて席を立った。

「なんでシンプがお前なんだ?!」
パパがそれを見て叫んだときにはもうお兄ちゃんはいませんでした。
「新夫」のどこがいけないんだろう?と不思議に思ってたけど、翌日にはそれが「新婦」ということだとわかった。
パパやママと一緒にあたしもドレスを着て、通された先には純白のウェデングドレスに包まれたお兄ちゃんがいた。
「お兄ちゃん綺麗♪」
とあたしが言うと、あたしの頭にパパのゲンコツが落ちてきた。
パパは花嫁になったお兄ちゃんを「許さない」と言ってたけど、披露宴の最後にお兄ちゃんから花束を受け取った時には涙がしっかりと落ちてきていた♪

「今日からはお兄ちゃんではなくて、お姉ちゃんて呼んでね♪」
とお兄…お姉ちゃんは幸せ一杯のブーケをあたしに手渡してくれた♪

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