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2019年3月30日 (土)

兄貴は雪女


山男の兄貴が雪山で遭難した。
生死不明
春になり雪解けを待って捜査が再開されたが、遺体を見つけることもできなかった。

やがて冬が訪れ、山は雪に閉ざされた。
僕は兄貴が遭難した場所に戻ってきた。
風が雪を舞い上げる。
次第視界が閉ざされてゆく。
兄貴もまた同じような状況になったのだろうか?

迂闊には動けないが、このままでは陽が暮れてしまう…
(良太♪こっちだ!!)
風の音に混ざっていたが、確かに兄貴の声がした。
そしてその方向に足を踏み出した途端!!
「っ!!」
僕は雪渓を転げ落ちていった…

「気が付いた?」
それは女性の声だった。
僕は気を失っていたようだ。
助けられ、ここに運び込まれたのだろう。
「ここは?…っ痛!!」
起き上がろうとしたが全身を襲う痛みに阻まれた。
「まだ動かない方が良いわね。今温かい飲み物を用意するから待っててね♪」
勿論、今の僕には自分でそれを飲んだりすることはできない。
彼女がスプーンで掬って僕の口の中にまで運んでくれた。
「ありがとう。」
全てを飲み終えた後でそう言うと、彼女は少し考えたふうにした後口を開いた。

「そうね。もう一年が経ったのね…」

「あの…貴女は僕の兄貴の事を知ってるんですか?」
彼女の言葉にふと兄貴の事を知っているような気がした。
「知っているかと言うならば、知っているっていう答えになるかな?」
「教えてもらえませんか?」
「良いけど今すぐには無理ね♪」
「待ちます!!…でも、どれくらい待てば良いんですか?」
「そうね。あたしの食事が終わるまでかしらね♪」
そう言うと、彼女は着ていた服を脱ぎ始めた。
「な…何してるんですか?!」
「言ったでしょ、これから食事にするって♪」
全裸になった彼女は、僕の下半身に掛けられた毛布を剥ぐと、パジャマのズボンとパンツをずらした。
「可愛いのね♪」
彼女の視線の先にあるのは僕のぺニスだ。
彼女はそこに顔を近づけ…僕のぺニスを咥えてしまった。
これまでに経験のない刺激に、僕のぺニスは一気に膨らんでいった。
そして、あっという間に達してしまった。
白濁液が放出され、彼女はゴクリと喉を鳴らしてそれを呑み込んでいった。
「溜まってた?凄く濃くて美味しかったわ♪」
彼女は身体を擦り上げ、僕の上に跨がった。
「まだ大丈夫でしょ?今度はこっちにお願いね♪」
と今度は彼女の股間に僕のモノを咥え込んだ…


「あたしの正体は雪女なの。でも、先代から受け継いでちょうど一年が経ったところね♪」
「…貴女の事より、僕は兄貴の事が知りたいんた。」
「そうよね♪その為にあたしの食事に付き合ってくれたんだものね。」
僕は兄貴の事を話そうとしない彼女を睨み付けた。
「そんな恐い顔しないで…って言っても無理よね。じゃあ言うわね。」
と、彼女は僕に顔を、近づけた。
「あなたのお兄さん、和之は一度死んだの。死んでから雪女の力で生き返った…」
「貴女が兄貴を生き返らせてくれた?」
「いえ、それをしたのは先代…そして和之を生き返らす事で先代は力尽きてしまったの。」
「兄貴の所為で?」
「いえ、先代の寿命はもう尽きかけていたの。もう三百年近く生きてきていたもの…」
「そうなんですか… で、兄貴は今どこに?」
「そうよね。良太でもわからないわよね。」
「貴女は知ってるんでしょ?」
「そう、良く知ってるわ。和之は…」
彼女は言葉を途切らせた。
「和之はね、先代の跡を継ぐことを条件に生き返らせてもらえたの。」
「跡を継ぐ?」
「和之は…あたしはその時から雪女になったの…」
「えっ?」
僕は言葉を詰まらせた。
「貴女が…兄貴なの?」
「そうよ。あたしが和之…だった者。今は雪女のユキ。もう和之はこの世には存在しないの…」


僕は兄貴の口に、兄貴のナカに自分の精液を放ってしまった。
そして、兄貴はその精液を喉を鳴らして呑み込んでいた。
僕はなんてとこをしてしまったのだろうか…
落ち込んでゆく僕に兄貴…ユキが声を掛けてきた。
「あたしはもう良太の兄でも何でもない存在なのよ。近親相姦とかを気にしてるのなら見当違いね♪」
そしてユキは再び僕の上に股がってきた。
「それに男の精液は雪女の食糧なのよ。若いんだからまだ射せるでしょ?」

次に僕が気が付いたのは山のふもとの病院だった。
彼女…兄貴?…の事は単なる妄想・幻覚だったのだろうか?
僕はその翌年も山に入って行った。
「やはり兄弟なのかしらね♪和之も毎年のように先代に会いに来ていたものね♪」
僕は彼女を組み敷き、溜まりきった精を彼女のナカに打ち付けていった。

そして数年の後、山男の間に美しい雪女の姉妹の噂が囁かれるようになる…
僕は際限のない快感に充たされた毎日を送っていた。


失われた世界


その日、全ての男性の股間から…

ペニスが消えた!!

何が起きたのか、実体験とともに状況を把握した者もいれば、入浴するまで気が付かない者もいた。
性交の真っ最中に女の膣から消え失せ、呆気にとられる者。
小便中に消え失せ悲惨な状態に途方にくれる者。
宙を掴んだマスをかいていた手をそのまま股間に這わせ、新たな快感を探求し始める者もいた。

そう…ソレが失われた場所は、今度は女性器に変わっていたのだ。
後日の調査結果では、殆どの場合内性器も存在し、女性と同様な生理も確認されていた。
男性と性交すれば妊娠も可能と思われた。が、全ての男性からペニスが失われた今、妊娠が可能かを確認することは困難であった。
全ての男性器が失われたという事は、人類はこれから先、子孫を残す事ができないという事だ。
かろうじて、冷凍保存された精子があるが、人類を存続させるに足るほどの数がある筈もない。
そして、それらの精子は確実に妊娠できる女性に対してのみ提供されるため、男にできた子宮で妊娠が可能かなどの調査に廻せるものではなかった。

「んあ…ああん♪」
ベッドの上で悶えているのは、もともと女性化願望のあった青年だった。
念願の女性器を持つことができ、親友に組み敷かれて快感を貪っていた。
「ああっ、良いっ…!!」
青年は幾度目かの絶頂に達していた。
そして…
「これで赤ちゃんも産めたら最高なんだけどな。」
とポロリと愚痴が溢れる。

「贅沢を言うなよ。こんな状況だから出産は厳重に管理されているんだ。」
「解ってるよ…」
そう言いながら、青年は親友の腰に巻かれたペニスバンドを外した。
零れ落ちる愛液に舌を這わせる。
攻守が逆転した。
「ぁあん…ダメよ♪」
青年は慣れた舌遣いで親友の女性を責めたてていった。
「君ならその資格があるのになっ♪」
彼女の胸には豊かな乳房があり、元からの女性であることを示していた。

「どうせならこのおっぱいも、受胎許可証もなにもかも、みんなあんたにあげたいわ。」
喪失の日より以前、冗談のように性器を交換できたら良いのにね♪などと言っていたのだ。
(女として生きるより、男として彼を抱ければ良かったのに…)
皮肉にもそんな考えの彼女に数万人に一人の確率と言われる受胎許可証が届いていたのだ。
「ねえ、君の代わりに僕が受胎に行けないかな?」
「無理でしょ、そう簡単には騙せないわよ。」
「勿論、診察とかは君にいってもらって、最後の最後に入れ替るんだ♪受精卵が着床してしまえばもうこっちのものだよ♪」
「簡単に言うわね?」
「本物と変わりない人工乳房があるんだ。あとは僕の演技次第さ♪」

付き添いの女友達…を装って青年は彼女と一緒に病院に向かった。
施術前の検査が終わったところで服を替える。この日の為に二人とも同じショートの髪型にしていた。
ロングのウィッグを渡し、青年がしていたのと同じ厚化粧を施す。
青年が化粧を落とすと入れ替りが完了する。
なに食わぬ顔で青年は受胎術に臨んだのだった。


「君達はなんという事をしてくれたんだ!!」
入れ替りは程なく発覚した。
が、受精卵を元に戻す訳にもいかない。
受精卵は青年の子宮の中で順調に成長を続けていた。
「この事は公にする訳にいかない。君達の名前を取り替えてしまうしかない。」
「取り替える?」
「つまり受胎許可証は君に交付されていた。そして君は滞りなく受胎した。それだけの事だ。」
「良い?」
青年は親友にきいた。
「産みたかったんだろう?なら良いんじゃないか♪僕なら大丈夫だよ。」

胎児の成長とともに、元青年の肉体は急速に女性化していった。
乳房が膨らみ、乳腺が造られていた。
やがて母乳を与えることができるようだ。
骨盤も広がり、胎児を安定させている。
もう、他の妊婦との違いは何もなかった。

陣痛が訪れる。
彼女の手をしっかりと握りしめていたのは、すっかり男前になった彼女の「夫」だった。
「頑張れよ♪」
その「妻」に声を掛けた。
「うん♪」
彼女はそう答えて分娩室の扉の中に消えていった。
しばらくの後、この街に久々の産声が響き渡った…

無題

直腸の壁に固く閉ざされた場所があった。
執拗な責め苦…否、苦ではない。
蕩けるような快感に繰り返し刺激されていると、閉ざされた口が綻んでくる。
それは、男にはある筈のない器官…子宮への戸口だった。

 

俺の胎内には、男にはある筈のない女の生殖器が造られていた。
数ヶ月に渡り注入され続けた薬液が、本来ある筈のない器官をそこに生み出したのだ。
決して俺が頼んで造って貰ったものではない。
唐突に拉致監禁され、薬液を注入され続けたのだ。

 

そして、俺の肉体改造と並行して、俺の肉体は「オンナ」として開発されていった。
拘束されたまま、無理やり浣腸せれ、ディルドゥを突っ込まれ、刺激が与えられる。
痛みと不快感しかなかったものが、次第にに痛みの向こう側に快感のようなものが芽生える。
やがて、その快感を追い求めるようになり…
俺は無意識のうちに女のように喘ぎ声をあげていた。

 

「これが子宮だ。順調にできてきているよ♪」
腹部のエコーを見せながら奴はそう言った。
最初は訳も解らずに尻の穴を責められていたが、俺の肉体が女に改造されていると知った後は女のように喘いでしまうのも仕方ないことだと諦めるようになっていた。
とはいえ、子宮までできているとは…
胸が膨らんできた時にらは、単なる女性ホルモンが投与されているのかと思っていた。
肌が柔らかく白さを増していき、声のトーンも次第に高くなっていった。
ディルドゥに突かれてアンアン喘ぐ姿はもう女以外の何者でもなかった。

 

…が、
股間だけは一向に変化を見せなかった。
勃起することはなくなったが、ペニスはまだそこにあり、小便はそこから放出される。
金玉もまだ縮こまった袋の中に存在していた。
ディルドゥを受け入れるのは唯一アヌスだけであった。

 

だから、子宮口は直接直腸に開かざるを得なかった。
刺激が加えられると子宮口が綻び、精子を迎え入れようと蠕動を始める。
最初はその疼きが何なのかわからなかったが、その源が子宮であると告げられ、俺の肉体が精子を…男を…ペニスを求めているのだとわかった。
「そろそろ良い頃合いだな♪」
とAVの男優のような奴が呼ばれてきた。
ディルドゥで解されたアヌスは前技の必要もなかった。
「まずは一気にいっちゃてくれ。」
その言葉の直後、俺はディルドゥとは異なるモノが直腸に挿入されるのを感じた。
ソレには温かみがあり…ディルドゥより遥かに気持ち良かった♪

 

既に子宮口は開いていた。
「焦らさずに注いでやってくれ。」
男優は自由に射精をコントロールできるようだ。
「ではイきます。」
と言うと、俺の子宮の奥に男優の精液が降り注いできた。
子宮の中が精液で充たされると、男優は俺から離れていった。
「あっ…」
俺の口から名残惜しそうな吐息が漏れていた。
「物足りないですか?」
男優はそう言うと、俺の頭の方に回り込んできた。
彼の股間では、俺を貫いたモノが屹立していた。
その先端には精液の残滓がてらてらと輝いていた。
俺は無意識の内に顔を近付け…
舌先でソレを舐めあげていた。

 

 

「順調だな♪」
エコーには新たな生命が活動している姿が映っていた。
子宮に精子が届けば、妊娠の可能性は否定できない。
その肉体が本来「男」であったとしてもだ。
子宮に精液を受けた後、俺の肉体には新たな変化が訪れていた。
袋の中にあった金玉がいつの間にか消えていたのだ。
否。消えた…というよりは居場所を変えたというのだろう。
それは子宮の脇に移動して卵巣となっていた。
調べると確かに卵子を持っていた。
その卵子のひとつが子宮に注がれた精子と結び付いた結果がコレだ♪

 

 

俺の股間にはまだペニスが残っている。
出産の際には腹を切って取り出すと言われているが、できれば直腸を産道にした自然分娩をしたいと思っている。
やはり、これが母性というものなのだろうか?
母乳も与えるのに何の問題もないようだ。
(っ…!!)
陣痛の間隔が短くなってきた。
もうすぐ、この子をこの腕に抱くことができる…
そう、この「母」の腕に♪

 

 

コウカンカイ


その寮には月イチで交歓会なる飲み会があるとは聞いていた。
そう
聞いていただけなので、交歓会と思い込んでいたのは僕が悪いということになる。
4月のコウカンカイは新歓ということで、そのイベントは新人に対しては行われなかったらしい。
そして5月のコウカンカイが始まった。

「では恒例の交換会を行う。」
寮長が宣言し、クジを取り出した。
「慣例に従い、前月の交換者を除く7名に引いてもらう。」
今の寮生が9人だから、残りの2人が現在の交換者となる。
「すみません。交換って、何を交換するんですか?」
僕と同じ新人が質問した。
周りの先輩達はクスクスと笑っていた。
「それはクジを引いてからでないと教えられない事になっている。悪いな♪」
「そうですか。では♪」
彼は真っ先に寮長の手からクジを引いた…が、クジには何の印しもなかった。
「外れですか?」
「その事も残りのクジが引き終わってからだ♪」
「じゃああたしも…」
と新人の紅一点が手を伸ばした。
「今年の新人は威勢が良いな♪」
と先輩達もクジに手を伸ばし、残り二本となった。
「最後は君だ♪」
と寮長の手が僕の前に突き出された。
迷っていても仕方ない…と、そのうちの一本を引いた。

その途端

グラリと視界が揺れた。
(何?!)
と思ったのも一瞬だった。
「今回は4人のようだな♪誰だった?」
「「「はい♪」」」
と三人の声が上がった。
先輩が二人どもう一人は…
「僕?」
何でそこに僕がいるのかと疑問が浮かぶと同時に、その答えも脳裏に浮かんでいた。
肉体を「コウカン」する?
僕の頭の中には僕自身の記憶と、この肉体の持っていた記憶が呼び覚まされる。
そう、昨年も寮長が同じように言っていた。
「コウカンとは、肉体を交換するということだ。今回は榊と真島、後藤と新人が肉体を交換した。」
皆の目が僕の方に集まる。
「後藤先輩だけど、島田君なの?」
紅一点の広瀬に尋ねられ、僕は首を縦に振った。
「本当だったんだ…」
彼女はこの事を以前から知っていたようだった。
「すいません。お願いがあります!!」
彼女は手を上げ、寮長言った。
「今回は外れたけど、あたしも交換の対象になるのですよね。それ自体を拒否するつもりはありません。」
その一言で男達の鼻の下が個人差はあるが大なり小なり伸びたように見えた。
「女の子の肉体を使うにあたりひとつだけお願いがあります。」
その言葉に一瞬、しらけた空気が生まれたが…
「セックスをするなとは言いません。が、絶対に妊娠するような事だけはしないで下さい。お願いします。」
その場の空気は言い様もないものになっていた。

「あと…」
と彼女は続けた。
「交換は一ヶ月間続くのですよね。当然、生理とかも経験する事になります。その際はあたしがしっかりサポートしますから心配しなくて良いですよ♪」
男達が顔を見合せる。
一呼吸置いて寮長が口を開いた。
「広瀬の提案はもっともだと思う。皆も異議はないな?」


そして二ヶ月後の交換会となった。
後藤先輩の記憶にあった通り、次の交換会には元の肉体に戻っていた。
大体三分の一が交換者となる。
二回続けて交換者となる事はないが、交換者でない者が次の交換会で交換者となる保証はない。
前回の交換会の後、交換できなかった広瀬はかなり悔しがっていたようだ。
二ヶ月前と同様にクジを引いた直後にグラリと視界が揺れた。
「やった!!」
とはしゃぐ声の先には僕の姿があった。
そして僕は広瀬に…女になっていた…

「イロイロと教えてあげるからね♪」
僕と僕の姿をした広瀬は二人で広瀬の部屋に居た。
「島田君て童貞だったんだ。」
知られたくない事も肉体を交換している間は秘密にしておく事もできない。
「わ…わざわざそんな事言わなくても良いだろう?」
「そうね。肉体の記憶がこんなに鮮明に見れるとは思わなかったわ。生理の対処も問題ないわね。」
「まあ…なんとかなると思う。お化粧も毎日しなくちゃいけないんだろ?」
「そうね。一人でやれる事は問題なさそうだわ…って、でも、こんな言葉遣いだと完全にオネエよね♪」
「それは僕…あたしも気になってたわ。二人とも注意しなくちゃね♪」
僕はウフフと笑ってみたが、やはりどこかぎこちない感じがした。

「一人でできる事はなんとかなりそうね…だね。」
僕はウンと頷いた。
「じゃあ、次は二人でないとできない事をやろうか♪」
「二人?」
「そうさ。そしてそれが俺がこの寮にきた最大の目的だ。」
「そう言えば、君は以前からこの交換について知っていたようだね?」
「ああ、俺の叔父さんがこの寮の出身者なんだ。本来は交換会の秘密は肉親にも漏らせないんだけど、俺が女の子だと思って口を滑らしたんだ。」
「…」
「当時は女の子がこの寮には足を踏入れることもなかったんで、勝手に女人禁制だと思ってたんだろうね♪」
「けれど、君はこの寮に来た。さっきも言ってたけど、その目的って?」
「勿論、男になる事さ♪そして男になって自分自身を試してみる。って事かな♪」
と、彼の視線が真っ直ぐに僕を貫いた。
なぜか背筋がゾクゾクと波だってゆく…

「じゃあ、セックスしよ♪君もこれで童貞を卒業できるよ。」
蛇に睨まれた蛙のように何もできないでいる僕の前で、彼はズボンを脱いでいった。
僕の目の前にペニスが晒された。
「相手が自分自身でも、ちゃんと勃起するんだね。」
僕の目の前で屹立したそれは、いつもとは違う角度から見ている所以かより大きく禍禍しく見えた。
そして僕は彼に抱かれた。
スカートの中からショーツが抜き取られた。
僕の…女の子の…股間に彼の指が這わされた。
絶妙な刺激が与えられると、僕の股間がクチュクチュと濡れてゆく…

「じゃあ、いくよ♪」
脚が抱えられ、股間が開かされ、彼が割り込んできた。
(???)
ヌルリといった感じで僕のナカにペニスが侵入してきた。
「どお?俺も初めてだけど、女の子のナカって気持ち良いね♪」
僕は何と返して良いかわからなかった。

僕には知る筈のなかった受け身の…女としてのセックスだった。
が、この肉体には男に抱かれた記憶があった。
ハジメテは痛かったけど、数を重ねるうちに女の快感に目覚めていった。
そして、彼はこの肉体のどこを攻めれば感じるかを熟知している。
計らずも僕は女として感じ、淫らに悶え、喘ぎまくってしまっていた…


気が付くとあたし…僕は彼に頭を撫でられながら微睡んでいた。
心がいっぱいの幸せに満たされているような感じがした。
「良い感じだろ?この先一ヶ月の間、いつでもこんなふうになれるんだ♪」
「いつでも?」
「君が望めばね♪だけど相手は俺に限定だよ。」
そう言って顔を寄せてくると、僕にキスをした。
それだけで、僕はポーッと高揚してしまう…


あたし達は毎日のように交わっていた。
そしてあっという間に次の交換会がやってきた。
「ごめん。」
と彼が手を上げた。
「どうした、島田?」
「言い難いんだが、まだ今月彼女に生理がきてないようなんだ。万一を考えて俺達二人は戻らないで良いか?」
そう言われて、あたしは女性には月イチで生理がある筈だと気付いた。
そして生理がないということは…
(あたし…妊娠してるの?)

「そういう事なら仕方ないな。始まる前には寮の外に出ていてくれ。」
そう寮長に言われ、彼があたしの手を引いた。
まだ頭の中が混乱していたあたしは、彼に従い寮の外へと出ていった。
「交換会に出ていなければ元に戻らないんだ♪悪いけど、もう一ヶ月そのままでいてくれないか?」
そう言われた時には少し時間が経っていたので、あたしも少しは整理ができてきた。
「あたし…妊娠してるの?」
どうすれば妊娠するかは頭では解っていても、実際の行為に結び付けるのは童貞の頭には無理だよね。
「初めてのことで生理が遅れてるだけかも知れないな。先ずは検査薬で確認しよう。」


薬局で買ってきた検査薬で確認したけど、陰性だった。
「もう二~三日様子を見てみよう。」
と言われて、何か気分が塞ぎこんでしまったようだ。
「美味しいものでも食べに行こうか?」
とケーキバイキングのお店に連れて来られた。
「あっ、これを可愛い♪これも美味しそう♪」
以前の「僕」だった時には考えられないくらい、可愛いもの、甘いものに目がなくなっていた。
「そんなに食べられるのか?」
と呆れる彼に
「女の子は別腹を持ってるの♪知らなかった?」
とまた別のケーキに手をだしていた。
しかし、彼の言うことも確かだったようだ。
寮に戻るとお腹がシクシクと痛みを訴えてきた。
「やっぱり食べ過ぎたかな?」
とトイレに向かった…が、排便とは異なる感覚が来た。
(生理?)
それは肉体の方の記憶にあった。
「あたし」としては初めてだけど、この肉体はもう何年も経験してきていた。
どう処理すれば良いかは肉体が覚えていた。

「女の子は毎月コレがあるんだ…」
「何回かやれば慣れてしまうよ♪」
「って、まだ元に戻れないの?」
「少なくとも次の交換会までの一ヶ月はこのままだね。」
「少なくとも…って?」
「君は本当に元に戻りたいと思ってるの?まだ女の快感に浸かっていたいんじゃない?」
「女の子でいられるのは良いんだけど…」
「俺は男としてやってみたい事がまだまだあるんだ。君さえ良ければ当分このままでいさせてくれないか?」
「もしかして、最初からそのつもりだったの?」
「それもある。けど、一番の理由はやはり君かな♪」
「あたし?」
「俺の時よりも格段に可愛くなってる♪俺はもう君を手放したくないんだ!!」
そう言ってあたしは彼に抱きしめられた。
彼の股間で彼自身が大きく、硬くなっているのが感じられた。
(元に戻ってしまったら、もう彼に愛してもらうことはできないのよね)

程なくして、あたし達は寮を出て同棲を始めた。
アノ時のあたしの声が大きく、毎夜のように漏れ聞こえる淫ら声が他の住人に悪影響が及んでしまうとの理由だった。
もともと広瀬は良いところの娘で、近くにマンションを持っていた。
ピアノの練習も気にせずにできる…との謳い文句だった。
彼とマンションに移り住み、長い蜜月の後に夫婦となった。

幾つもの月日が過ぎていった。
「あの寮が取り壊されることになった。今度、最後の交換会が開かれる。君が元に戻れる最後のチャンスだ。どうする?」
彼がそんな情報を持ってきた。
「全ては俺の我が儘から始まった事だ。君がどんな選択をしても、受け入れるから。」
彼の目は嘘はないと言っていた。
「…元…って、もう関係ないじゃない。あなたに愛されているあたしが今のあたし。あたしがあたし以外になるなんて考えられないわ♪」
「済まない…」
彼はそう言ってあたしを抱きしめると、涙を溢していた。
つられてあたしの目からも涙が落ちる…
それは幸せがあふれて溢れたものだった。

お兄ちゃんの花嫁


「結婚することになった…」
晩御飯の食卓でお兄ちゃんが突然そう言った。
「おめでとっ!!♪」とママは喜んでたけど、お兄ちゃんはそれほど嬉しそうじゃなかった。
「いつ?」とパパ
「突然だけど、明日なんだ。」
その言葉にパパとママが見合わせたまま固まっていた。
「礼服とかの用意はできてるから普段着のまま来てもらえば良いことになっている。」
「そ、それは余りにも突然だな。」
「僕は準備に時間が掛かるから、今晩は式場に泊まることになっている…」
「で、相手は誰なんだ?」
「来てもらえばわかるよ。父さん達もよく知っている人だ。」
と、お兄ちゃんは「ごちそうさま。」と封書を置いて席を立った。

「なんでシンプがお前なんだ?!」
パパがそれを見て叫んだときにはもうお兄ちゃんはいませんでした。
「新夫」のどこがいけないんだろう?と不思議に思ってたけど、翌日にはそれが「新婦」ということだとわかった。
パパやママと一緒にあたしもドレスを着て、通された先には純白のウェデングドレスに包まれたお兄ちゃんがいた。
「お兄ちゃん綺麗♪」
とあたしが言うと、あたしの頭にパパのゲンコツが落ちてきた。
パパは花嫁になったお兄ちゃんを「許さない」と言ってたけど、披露宴の最後にお兄ちゃんから花束を受け取った時には涙がしっかりと落ちてきていた♪

「今日からはお兄ちゃんではなくて、お姉ちゃんて呼んでね♪」
とお兄…お姉ちゃんは幸せ一杯のブーケをあたしに手渡してくれた♪

2019年3月24日 (日)

テスト

「これが試験問題?」
目の前に置かれた紙には
『あなたに性別を書いてください』
とだけ書かれていた。
俺は試しに「女性」と書いてみた…
 
試験終了ベルが鳴った。
紙が回収されてゆくと、ようやく周囲を見渡す余裕ができた。
(?)
あたしは何か違和感を感じた。
確か、この試験場は殆どが男性だったと思っていたのに、
今見ると、男女の比率がほぼ半々みたいだった。
(気のせいかもね?)
あたしは立ち上がると試験会場を後にした。

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