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2018年12月12日 (水)

スカートのマジック

「面白い飲み屋があるんだ。君も覗いてみないか?」
友人ではあるがそれほど親しいとは言えない彼から声を掛けられた。
「今日はイベントがあって、独りでは入店できないんだ。」
 
これといった用事もなかったので引き受けたが、いざその店の前に来ると入るのが躊躇われた。
それなりに立派な門構えなのだ。
「誘ったのは僕だから、支払いとか全て僕がもつから心配ないよ♪」
となかば強引に店の中に入っていった。
 
 
ピアノの生演奏が静かに流れていた。
ステージがあり、しばらくすると彼のいうイベントが始まったようだ。
入れ替りでマジシャンが表れてそのテクニックを披露してゆく。
俺もその芸の数々に魅せられていった。
 
「お客様にお手伝いを頂きたいのですが…」
とステージのマジシャンの視線が俺を貫いていた。
「行ってこいよ♪」
と友人に立たされた。
俺がステージに上がると
「先ずはこちらから♪」
とアシスタントの女の子のスカートを捲った。
「よく見ておいてください♪」
と彼女の股間を確かめさせられた。
「では始めます。…はい!!」
とスカートを下ろした直後、マジシャンの手の中に白いものが握られていた。
それには見覚えがあった。
彼女が同じようなパンティーを穿いていた。
「どうですか?」
と再びスカートを捲った。
彼女はパンストの下には何も穿いていなかった。
「これは貴方に差し上げます。」
と生暖かいものが手渡された。
「これからが本番です。」
再びスカートが下ろされ、捲られた。
「どうです?」
彼女のパンストの内側にあったのは俺が穿いていたトランクスだった。
そう意識すると、ズボンの裏地が直接触れるのを感じた。
「これは申し訳ない。」
とスカートの上げ下げがあると、俺の脚全体が何かに包まれていた。
スカートを捲られた女の子は素足にトランクスという出で立ちである。
俺の脚を包んでいるのは彼女の穿いていたパンストに違いない。
「ちょっとバランスが悪いですね。ではもう一回♪」
スカートが下ろされると、俺の股間が不思議とすっきりした感じになった。
「あと、これをお返ししますね。」
と、俺の穿いていたトランクスが返され。
「っあ、今ここでズボンを脱ぐのはご遠慮ください。仕上がりは後程、ごゆっくりと確認して下さい。では♪」
とマジシャンは女の子を連れてステージを降りていった。
次のマジシャンが控えているようなので俺も席に戻っていった。
 
「中々なマジックだろう?」
彼が耳打ちする。
俺はズボンの中がどうなったのか気が気ではない。
穿かされているパンストの感触以上にその下の状況に困惑している。
最後の一回のあと、俺の股間はすっきりとしたが、女の子の方はスカートの前が少し膨らんでいたようにも見えた。
「ト、トイレに行って来る…」
と席を立とうとする俺を彼が引き止める。
「早く確認したいのだろ?場所は確保してある。このマジックが終わるまでは待てるだろ♪」
勿論、俺はどんなマジックが披露されているのかなど意識の彼方にあった。
 
拍手が鳴ったので演目が終わったようだ。
俺は彼と一緒に立ちあがり出口に向かおうとしたが、彼は入ってきたのとは別の扉に向かっていた。
エレベータで上に向かった。
扉が開くと通路の左右に扉が並んでいた。
ホテルみたいだ…と思っていると、彼が開いた扉の先にはベッドがあった。
 
その向う側には窓があり、夜景が広がっている。
ホテルの一室には間違いないようだ。
「ここならゆっくりと確認できる。さあ、マジックの効果を見せてくれないか♪」
「あんたも見るのか?」
「スポンサーは僕だからね♪」
彼はしれっとそう言った。
どうやら俺には拒否権はないようだ。
「さあ♪」
と彼が促す。
俺はズボンのベルトを外していった。
 
 
スルリと足元にズボンが落ちていった。
俺の下半身はパンスト一枚しかない。
その薄布を透かして彼は俺の股間を覗き込んでいた。
「グッジョブ♪」
と彼が声をあげた。
俺の股間を覗き込む彼の頭で、俺は自分の股間をなかなか確認できていない。
「じゃあパンストも脱ごうか♪」
と俺が動き出すよりも先に彼の指がパンストの縁に掛かっていた。
一気に下ろされると同時に、俺はベッドに転がされた。
「きゃっ!!…??」
思わず叫んだ声は女の子みたいに甲高かった。
 
頭の中が混乱している間にも、床から離れた足からパンストが抜き取られた。
彼の手で脚が拡げられ、俺の股間が彼の目の前に晒されていた。
「良い感じだ♪」
と彼は更に頭を近付けた。
 
「ひゃん!!」
俺の叫びはもう完全に女の子のものだった。
彼は舌で俺の股間を舐めあげたのだ。
「き、汚ないよ…」
と言った所で彼の行為が止まる筈もない。
「綺麗なものだよ。何せ君のお○こは出来立てだからね♪」
と彼はそこに掌を当て、指を突き立てた。
(?????っ!!)
 
それはあり得ない感覚…彼の指が俺のナカに入り込んでいた。
「大丈夫だ。ちゃんと濡れているよ♪」
だんだんと状況が見えてきたが、俺は理解できない…理解することを拒んでいた。
「では、君の処女をいただこうか♪」
と彼は裸になり、その股間を見せつけた。
それは俺の股間にもあったもの…否、それ以上に大きく、禍禍しく見えた…
 
「お…俺は男だ。」
「どこが?」
俺の上半身も裸にされた。
その胸には小さいながらも膨らみがあり、その先端では乳首がその存在を主張していた。
肌も全体が白くなり、体毛もなくなっていた。
「さあ、シようか♪」
と身体が重ねられる。
俺のナカに彼の禍禍しいモノが侵入してくる。
あり得ない感覚に意識が混乱している。
(ハジメテは痛いって聞いてたのに…)
(痛いって、誰が言ってたの?)
(誰だっけ?親しくしていた女友達…)
(女友達なんていたっけ?)
 
彼女の顔が思い出せない?
なんで?
女子校で六年も一緒にいたじゃない♪
女子校?
あたしは…
何か大事なことを忘れている?
 
「あ、ああ~ん♪」
襲ってきた快感に思考が中断される。
「ああ…良いっ!!」
あたしの肉体は貪るように快感を求めていった。
愛液を流して彼を子宮に導いてゆく。
おっぱいが潰されながら快感をもたらしてくる。
濃厚なキッスに頭がクラクラしている。
抱き締められ、あたしは更なるたかみに放り投げられる。
「あ、ああ、あーーーっ!!」
彼の熱い塊があたしのナカに放たれ、あたしは叫ぶしかできなかった。
 
 
 
シャワーを浴びていた。
あたし…俺の記憶がグチャグチャになっていた。
俺…あたしは生れた時から女の子だった筈なのに、なんでこんなに違和感があるの?
あたしのどこかで「自分は男なのに」という声が聞こえる。
(この肉体のどこが男だというの?)
シャワーのお湯と一緒に、あたしのナカから彼の精液が股間を落ちてゆく。
生でシちゃったんだ…という感想とともに、今日は安全日だったっけ?と女の子としてのチェッウが入る。
(?)
前の生理っていつだったっけ?
 
生理なんてある筈ないだろう!!俺は男だったんだから!!
と、俺の意識が復活した。
ざっと股間の汚れを洗い流し、部屋に戻った。
「どういうことなんだよ、これは!!」
「どう…って?」
「俺の記憶が…」
「まぁまぁ、落ちてゆっくりと思い出せば良い。たとえば、僕と最初の出会いを思い出せるかい?」
「それは…高校の文化祭で友達のお兄ちゃんと一緒に出会…って?!」
「そう♪僕は君のメイド服姿に一目惚れしてしまったんだよ。」
「メイド服って?俺の高校の時の文化祭は…」
俺の高校は断じて女子校なんかではなかった。
しかし、文化祭でのメイド喫茶の記憶がある。
勿論女装してた訳ではない。
クラスメイトと一緒に、ごく普通にメイド服を着ていた?
そう、いつもの制服と大差ないって…
制服?!
友達の着ていたのは白いブラウスに紺のプリーツスカート…
みんな女の子ばかり。
それは女子校だから。
あたしも同じ格好をしていた。
 
「…お、俺は…」
戸惑う俺を彼が抱き締めてくれる。
「今日はもう帰って、ゆっくり休むと良い。」
そう言って彼が服と下着を手渡してくれた。
ショーツを穿きブラを付け、何の違和感も感じないままにスカートを穿いてしまっていた。
 
家の前で車を降りた。
「おやすみ♪」
と軽いキスを交わし、玄関の扉を開けた。
「おかえり♪」
とママ
パパも帰ってきていてテレビを見ていた。
二階に上がり自分の部屋に入った。
(いつもと変わらない自分の部屋なのに…)
机の上の鏡には「いつもの」自分の顔が映っている…
 
 
 
「あの娘が還ってきたのね…」
階下では夫婦が涙を流して抱き合っていた。
閉じられた仏壇の中にあった女の子の写真が音もたてずに消えていった…
  

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