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2018年12月12日 (水)

スカートのマジック

「面白い飲み屋があるんだ。君も覗いてみないか?」
友人ではあるがそれほど親しいとは言えない彼から声を掛けられた。
「今日はイベントがあって、独りでは入店できないんだ。」
 
これといった用事もなかったので引き受けたが、いざその店の前に来ると入るのが躊躇われた。
それなりに立派な門構えなのだ。
「誘ったのは僕だから、支払いとか全て僕がもつから心配ないよ♪」
となかば強引に店の中に入っていった。
 
 
ピアノの生演奏が静かに流れていた。
ステージがあり、しばらくすると彼のいうイベントが始まったようだ。
入れ替りでマジシャンが表れてそのテクニックを披露してゆく。
俺もその芸の数々に魅せられていった。
 
「お客様にお手伝いを頂きたいのですが…」
とステージのマジシャンの視線が俺を貫いていた。
「行ってこいよ♪」
と友人に立たされた。
俺がステージに上がると
「先ずはこちらから♪」
とアシスタントの女の子のスカートを捲った。
「よく見ておいてください♪」
と彼女の股間を確かめさせられた。
「では始めます。…はい!!」
とスカートを下ろした直後、マジシャンの手の中に白いものが握られていた。
それには見覚えがあった。
彼女が同じようなパンティーを穿いていた。
「どうですか?」
と再びスカートを捲った。
彼女はパンストの下には何も穿いていなかった。
「これは貴方に差し上げます。」
と生暖かいものが手渡された。
「これからが本番です。」
再びスカートが下ろされ、捲られた。
「どうです?」
彼女のパンストの内側にあったのは俺が穿いていたトランクスだった。
そう意識すると、ズボンの裏地が直接触れるのを感じた。
「これは申し訳ない。」
とスカートの上げ下げがあると、俺の脚全体が何かに包まれていた。
スカートを捲られた女の子は素足にトランクスという出で立ちである。
俺の脚を包んでいるのは彼女の穿いていたパンストに違いない。
「ちょっとバランスが悪いですね。ではもう一回♪」
スカートが下ろされると、俺の股間が不思議とすっきりした感じになった。
「あと、これをお返ししますね。」
と、俺の穿いていたトランクスが返され。
「っあ、今ここでズボンを脱ぐのはご遠慮ください。仕上がりは後程、ごゆっくりと確認して下さい。では♪」
とマジシャンは女の子を連れてステージを降りていった。
次のマジシャンが控えているようなので俺も席に戻っていった。
 
「中々なマジックだろう?」
彼が耳打ちする。
俺はズボンの中がどうなったのか気が気ではない。
穿かされているパンストの感触以上にその下の状況に困惑している。
最後の一回のあと、俺の股間はすっきりとしたが、女の子の方はスカートの前が少し膨らんでいたようにも見えた。
「ト、トイレに行って来る…」
と席を立とうとする俺を彼が引き止める。
「早く確認したいのだろ?場所は確保してある。このマジックが終わるまでは待てるだろ♪」
勿論、俺はどんなマジックが披露されているのかなど意識の彼方にあった。
 
拍手が鳴ったので演目が終わったようだ。
俺は彼と一緒に立ちあがり出口に向かおうとしたが、彼は入ってきたのとは別の扉に向かっていた。
エレベータで上に向かった。
扉が開くと通路の左右に扉が並んでいた。
ホテルみたいだ…と思っていると、彼が開いた扉の先にはベッドがあった。
 
その向う側には窓があり、夜景が広がっている。
ホテルの一室には間違いないようだ。
「ここならゆっくりと確認できる。さあ、マジックの効果を見せてくれないか♪」
「あんたも見るのか?」
「スポンサーは僕だからね♪」
彼はしれっとそう言った。
どうやら俺には拒否権はないようだ。
「さあ♪」
と彼が促す。
俺はズボンのベルトを外していった。
 
 
スルリと足元にズボンが落ちていった。
俺の下半身はパンスト一枚しかない。
その薄布を透かして彼は俺の股間を覗き込んでいた。
「グッジョブ♪」
と彼が声をあげた。
俺の股間を覗き込む彼の頭で、俺は自分の股間をなかなか確認できていない。
「じゃあパンストも脱ごうか♪」
と俺が動き出すよりも先に彼の指がパンストの縁に掛かっていた。
一気に下ろされると同時に、俺はベッドに転がされた。
「きゃっ!!…??」
思わず叫んだ声は女の子みたいに甲高かった。
 
頭の中が混乱している間にも、床から離れた足からパンストが抜き取られた。
彼の手で脚が拡げられ、俺の股間が彼の目の前に晒されていた。
「良い感じだ♪」
と彼は更に頭を近付けた。
 
「ひゃん!!」
俺の叫びはもう完全に女の子のものだった。
彼は舌で俺の股間を舐めあげたのだ。
「き、汚ないよ…」
と言った所で彼の行為が止まる筈もない。
「綺麗なものだよ。何せ君のお○こは出来立てだからね♪」
と彼はそこに掌を当て、指を突き立てた。
(?????っ!!)
 
それはあり得ない感覚…彼の指が俺のナカに入り込んでいた。
「大丈夫だ。ちゃんと濡れているよ♪」
だんだんと状況が見えてきたが、俺は理解できない…理解することを拒んでいた。
「では、君の処女をいただこうか♪」
と彼は裸になり、その股間を見せつけた。
それは俺の股間にもあったもの…否、それ以上に大きく、禍禍しく見えた…
 
「お…俺は男だ。」
「どこが?」
俺の上半身も裸にされた。
その胸には小さいながらも膨らみがあり、その先端では乳首がその存在を主張していた。
肌も全体が白くなり、体毛もなくなっていた。
「さあ、シようか♪」
と身体が重ねられる。
俺のナカに彼の禍禍しいモノが侵入してくる。
あり得ない感覚に意識が混乱している。
(ハジメテは痛いって聞いてたのに…)
(痛いって、誰が言ってたの?)
(誰だっけ?親しくしていた女友達…)
(女友達なんていたっけ?)
 
彼女の顔が思い出せない?
なんで?
女子校で六年も一緒にいたじゃない♪
女子校?
あたしは…
何か大事なことを忘れている?
 
「あ、ああ~ん♪」
襲ってきた快感に思考が中断される。
「ああ…良いっ!!」
あたしの肉体は貪るように快感を求めていった。
愛液を流して彼を子宮に導いてゆく。
おっぱいが潰されながら快感をもたらしてくる。
濃厚なキッスに頭がクラクラしている。
抱き締められ、あたしは更なるたかみに放り投げられる。
「あ、ああ、あーーーっ!!」
彼の熱い塊があたしのナカに放たれ、あたしは叫ぶしかできなかった。
 
 
 
シャワーを浴びていた。
あたし…俺の記憶がグチャグチャになっていた。
俺…あたしは生れた時から女の子だった筈なのに、なんでこんなに違和感があるの?
あたしのどこかで「自分は男なのに」という声が聞こえる。
(この肉体のどこが男だというの?)
シャワーのお湯と一緒に、あたしのナカから彼の精液が股間を落ちてゆく。
生でシちゃったんだ…という感想とともに、今日は安全日だったっけ?と女の子としてのチェッウが入る。
(?)
前の生理っていつだったっけ?
 
生理なんてある筈ないだろう!!俺は男だったんだから!!
と、俺の意識が復活した。
ざっと股間の汚れを洗い流し、部屋に戻った。
「どういうことなんだよ、これは!!」
「どう…って?」
「俺の記憶が…」
「まぁまぁ、落ちてゆっくりと思い出せば良い。たとえば、僕と最初の出会いを思い出せるかい?」
「それは…高校の文化祭で友達のお兄ちゃんと一緒に出会…って?!」
「そう♪僕は君のメイド服姿に一目惚れしてしまったんだよ。」
「メイド服って?俺の高校の時の文化祭は…」
俺の高校は断じて女子校なんかではなかった。
しかし、文化祭でのメイド喫茶の記憶がある。
勿論女装してた訳ではない。
クラスメイトと一緒に、ごく普通にメイド服を着ていた?
そう、いつもの制服と大差ないって…
制服?!
友達の着ていたのは白いブラウスに紺のプリーツスカート…
みんな女の子ばかり。
それは女子校だから。
あたしも同じ格好をしていた。
 
「…お、俺は…」
戸惑う俺を彼が抱き締めてくれる。
「今日はもう帰って、ゆっくり休むと良い。」
そう言って彼が服と下着を手渡してくれた。
ショーツを穿きブラを付け、何の違和感も感じないままにスカートを穿いてしまっていた。
 
家の前で車を降りた。
「おやすみ♪」
と軽いキスを交わし、玄関の扉を開けた。
「おかえり♪」
とママ
パパも帰ってきていてテレビを見ていた。
二階に上がり自分の部屋に入った。
(いつもと変わらない自分の部屋なのに…)
机の上の鏡には「いつもの」自分の顔が映っている…
 
 
 
「あの娘が還ってきたのね…」
階下では夫婦が涙を流して抱き合っていた。
閉じられた仏壇の中にあった女の子の写真が音もたてずに消えていった…
  

脱け殻

目の前…否、僕は僕の脱け殻を見下ろしていた。
僕は今、幽体離脱して空中を浮遊しているのだ。
勿論、これは僕が意識的に行っていることだ。
戻ろうと思えば、何時でも自分の肉体に戻ることができる♪
そして、他人に憑依して成り済ますこともできる♪
 
僕は今、電車の向い側のシートで居眠りをしている女子高生に憑依しようとしていた。
彼女の真上に移動し、ゆっくりと霊体を下ろしてゆく。
霊体が彼女の肉体と重なると、一気に彼女の肉体を支配する。
彼女が居眠りをしているからこそできる技だ。
一気にに支配するのは、僕の侵入を感じて彼女が覚醒してしまうと、僕の霊体は弾き出され、憑依に失敗してしまうからだ。
 
今回も問題なく憑依に成功する。
彼女の記憶を読み取ることができる。
直前まで彼女が夢に見ていた光景が思い出せる。
まだ告白もできていない大好きな先輩と二人きりでお昼ご飯を食べていた。
先輩はあたしのお弁当の中身に興味がありそう♪
「これ食べてみます?」
と卵焼きを箸で摘まんだ。
「良いの?」
と先輩。
本当はこのまま先輩のお口にあーんしてあげたいのだが、まだ恥ずかしい♪
「美味しいね。」
と先輩のお弁当の上に乗せた卵焼きを一口で食べてしまう。
「あ…あたし、明日も作ってきますね。」
 
って、他人の夢想は恥ずかしさに溢れている。
しかし、憑依の醍醐味は他人の記憶を覗くことではない。
リアルにその人の手足を動かし、成りきることができるのだ。
僕はゆっくりと瞼を開けた。
向い側の席には「僕」が眠りこけている。
鏡やビデオで見るのとはまた違った自分自身がそこにいる。
 
(?!)
今、何が起こった?
僕は目を擦り、もう一度「僕」を見た。
(目が開いている?)
脱け殻の「僕」には意識はないのだ。
ギロリと「僕」の視線が僕を貫いた。
(な、何が起こっているの?)
「僕」の身体が勝手に立ち上り、僕に近付いてきた。
「そんなしょんべん臭いのは止めとけ。あっちの方が良い♪」
にやりと目の前の「僕」が嗤う。
その視線の先には、綺麗に着飾ったお姉さんがうつらうつらしていた。
 
彼は僕がこの女子高生に憑依しているのを知っている。
彼もまた「僕」に憑依しているのだ。
(僕の肉体が盗まれた?)
僕は慌てて自分の肉体に戻ろとしたが、すでに支配されている肉体には戻ることができないようだ。
「大人しくあっちに行くんだな♪」
彼は余裕で僕に命令する。
僕は女子高生から離れて、お姉さんに憑依した。
「ほら、さっさと立つんだ!!」
彼が近付いてきて僕の腕を引っ張った。
「ぁんっ!」
僕は真っ直ぐに立てず、小さな悲鳴とともに「僕」の腕の中に倒れ込んでいた。
 
「こんくらいの方が面倒がないんだ♪」
僕は彼に連れられてラブホテルの一室にいた。
「お前さん、オンナの快感を試してみたかったんだろ?なら、あんな小娘より、ちゃんと開発されてる方が良いんだぜ♪」
と、着ていた服を脱がされた。
セクシーな下着に包まれたオンナの肉体が鏡に写っている。
これが今の僕だ。
「ああんっ!!」
ブラの上から乳房が鷲掴みにされた。
男には感じることの出来ない感覚には違いない。
「い…痛いよ!」
「問題ない。そのうち痛みも快感に変わってくるさ♪」
とベッドに突き倒された。
その上に彼が乗っかってくる。
ブラがずらされ、剥出された乳房の先端に吸い付いてきた。
「んぁ、あん♪」
乳首が刺激され快感がわき起こる。
「まだ、こんなもんじゃないぜ!!」
ショーツが脱がされた。
僕の股間は濡れはじめていた。
「ガキじゃ濡らすのも手間なんだよ♪」
と、彼は僕の股間に指を突き入れてきた。
男には存在しない穴の中で彼の指が蠢いている。
その指からは初めて経験する快感が、次から次へとわき起こってくる。
「ああんっ!!だめ!!これ以上は耐えられない!!」
そう懇願する僕を嘲笑いながら、更に責め立てる。
「まだまだ序ノ口だよ。指だけでコレだと、いつまでもつかな?」
僕にはもう彼の言葉は理解出来なかった。
与えられる快感に悶え、叫びまくるしかなかった…
 
 
 
気が付くと僕はベッドの上に独り転がされていた。
彼の姿はどこにもなかった。
僕は肉体の記憶を頼りにシャワーを浴び、服を着て身支度を整えた。
(どうするか?)
この肉体を離れるというのもひとつの選択肢だが、今の僕は元の肉体に戻ることができない。
となると、このまま彼女のふりをして彼女に成り代わるか?
否。それは奴と同じだ。
であれば、奴を探して肉体を返してもらうしかない。
では、奴はどこにいる?
僕なら…「僕」のふりをしてなに食わぬ顔をしているだろう。
だから、奴は「僕」の家にいる筈だ…
 
「なんだ、お前か。」
ドアが開き、奴が顔を出してそう言った。
「俺のテクニックが忘れられなかったのか?まあ入れや。可愛がってやるよ♪」
そんな彼の台詞に逃げ出したくなったが、それよりも早くドアの内側に引き込まれていた。
そこは見慣れた「僕」の部屋だったが、どこか違和感があった。
「どうだい?自分自身の牡の匂いに興奮してきたんじゃないか♪」
そうだ。匂いだ。
違和感は「僕」の部屋に立ち込めた匂いだった。
「僕」自身の匂い?
「オンナになると牡の匂いだけで興奮するだろ♪」
「ぼ…僕は…」
一旦は否定しようとしたが、僕の肉体は「オンナ」として反応してしまっていた。
ホテルで奴に責められた感覚…オンナの快感を…
だが、今はそんな快感に流される訳にはいかない。
「僕の肉体、返してくれませんか?」
ようやく、その言葉を口にすることができた。
「そんな事を言われて、即に返せると思うか?」
簡単に返すくらいなら僕の肉体など取ることもないのは当然だ。
「まあ、しばらくは俺の性処理奴隷にでもなってもらうかな♪」
奴の「性処理奴隷」という単語に肉体が反応する。
「だ、駄目…」
「何が駄目なんだい?」
「い…いえ、こちらの事です…」
この肉体がオトコを欲しているのは確実だった。
 
「僕」の布団の上に転がされた。
布団の中には「僕」の牡の匂いが充満していた。
「んぁ…」
潤んだ股間から滴が垂れてゆくのを感じる。
「欲しいんだろうコレが♪」
と奴は股間の逸物を見せつける。
僕の心は拒否しているが、肉体は奴の言葉に従ってしまう。
手を伸ばし、チャックを下ろし、取り出したソレに僕は頬をすり寄せていた。
「そうだ♪スナオが一番だ♪」
言われるがままに僕は服を…下着から一式、全てを脱ぎ去っていた。
股間に愛液が垂れるがままに、僕は奴の逸物を咥えていた。
喉の奥に先端がぶち当たる。
厭なのに…僕の肉体は嬉々として受け入れている。
奴が呻くと精液が放たれた。
それは喉から胃の中に流れ込むが、その一部は鼻腔に侵入してゆく。
精液の匂いから離れられない。
勿論、うがいなどはさせてもらえないのだろう。
再び奴に組み敷かれ、股間を貫かれる。
僕は快感に嬌声をあげ、なんどもなんどもイき続けていた。
 
 
 
「お前、この肉体を返して欲しいのか?」
奴はそう言った。
僕はうんと頷いた。
「本心からそう思ってるのか?」
(本心?)
「そんだけオンナの快感に染まってしまった今、男に戻っても良いのかということだ。」
(オンナの快感…)
奴の言葉に躊躇する僕がいた。
「何はともあれ、今日はココまでだ。今日はその女の家に戻れ。」
「え?」
奴の突然の提案に虚を突かれた。
「な、何で?」
「ここに居たら何かの拍子にその女が覚醒すると面倒だ。それとも、今ここで肉体を返してやろうか?」
「そ、それは拙いよな…」
「女の家で一晩過ごし、その上でそのままその女に成り代わるもよし別の女に憑依するもよし。もう一度俺とヤりたければ、この部屋のドアをノックしてくれ♪」
 
 
 
奴が僕をこの女の家に戻し、交渉を明日に伸ばしたのにはある意図があったようだ。
僕はその意図にまんまと乗せられてしまったようだ。
彼女の記憶を使って彼女の家に戻ってきた。
お腹が空いていたので、冷蔵庫を開きいくつかの食材を取り出し簡単に調理を行い、空腹を満たした。
料理している間にお風呂が沸いていた。
ラブホテルではシャワーを浴びたが、奴の所では何もしないで戻ってきてしまったのだ。
股間にはまだ奴の残滓がこびりついている。
できればナカまでちゃんと洗いたい。
あんな奴の精子で妊娠するなんて最悪だわっ!!
あたしはシャワーを浴び、さっぱりするといつものパジャマを着てベッドに入った。
 
朝、目が覚めるといつも通り朝シャンし、サラダとヨーグルトの朝ごはん、服を着て、お化粧して…
いつもの朝の支度が進んで…いつもって?!
自意識を維持していないと「この女」として勝手に行動してしまうようだ。
この女に成り代わるのであれば便利ではあるが、下手をすると自分自身を失ってしまいそうだ。
「ちょっと待って。落ち着くのよ!!」
あたしは口に出して勝ってな行動を止めさせた。
ベッドに腰を降ろし、心を落ち着かせる。
 
憑依を解く。
もし離れられなくなっていたら…という一抹の不安はあったが、難なく幽体離脱できた。
が、…
見下ろしたベッドの上には脱け殻となった彼女がいた。
(どういう事?なんであたしが…)
あたしは元の肉体に戻ると奴の所に電話を掛けた。
「一晩も憑依を続けてたんで、お前の魂がその肉体をお前自身と認識したんだろうな。」
「よ、良く分からないんだけど…」
「お前はもうその女そのものになってしまったという事だ。多分魂自体もその女と融合してしまっている頃だ。」
 
奴はこうなる事を知っていたのだ。
あたしの魂が彼女のものと融合してしまえば、あたしはもう奴の肉体を返せとは言い出せない…
って、何を返してもらうの?
あたしの肉体は今ここにあるじゃないの!!
奴とは昨日初めて会ったばかりだけど…
思い出せないけど何か弱みを握られて、ラブホテルで…果ては奴の部屋でSEXしてしまったんだ。
奴は変態の鬼畜でしかないのよ!!
確か夕べ帰り際に「もう一度俺とヤりたければ…」などと言ってたけど、金輪際あんな奴と関わることなんてありえないわ。
 
頭では否定していたが、あたしの肉体は昨夜の快感を思い出して、淫らな蜜を滲ませていた…
 

無題

「これ、穿いてみる?」
と彼女が差し出したのは、さっきまで彼女が穿いていたパンティーだった。
僕には女装の趣味はない。が、それがどのようなモノなのかという好奇心はあった。
「伸びちゃうよ。それに汚してもいけないし…」
「なら、下にコレを穿いてなら大丈夫よ♪」
と、肌色のゴムでできたパンツを寄越してきた。
「しっかりホールドするから目立たないし、汚れも滲み出ることはないわ。」
と、もう僕が彼女のパンティーを穿くことが既成事実のようだ。
仕方なくゴムのパンツを広げた。
内側にはソレを仕舞うためのポケットのようなものがあった。
股間の外側には襞状のモールドが付けられていた。
穿いてみると、ペニスの存在が隠されるばかりか、女性の股間のような破れ目が切り込まれていた。
「これなら穿けるでしょう♪」
確かに彼女の言う通りだが、パンティーだけで終わる訳ではなかった。
 
「どお?」
と聞かれてもどう答えて良いかわからなかった。
姿見に写っている女の子が僕自身であることはまちがいない。
ロングヘアーのかつらを被せられ、お化粧され、ワンピースを着せられていた。
勿論、下着から全てが彼女が着ていたものだ。
パンティーの時と同様に、胸には人工乳房が貼り付けられ、ウエストも特殊なベルトで締め上げられ、彼女と同じ体型にされていた。
 
「じゃあ、表に出ましょうか♪」
と踵の高いサンダルを履かせられた。
転びそうになる僕をボーイッシュな出立ちの彼女に支えられる。
僕達はどのように見られているんだろうか?
女友達?それとも男女のカップル?
(男女…とは言っても中身は逆転しているのだが…)
 
 
 
僕は何故か電車に乗せられていた。
彼女は少し離れたところから僕を見ていた。
この電車が痴漢の出没頻度が高いというのは後で知ったが、その評判どおりに僕は背後に立った男から痴漢されていた。
「絶対に声を出しちゃ駄目だからね。男だとバレると恥ずかしいのはあなたでしょう?」
そう言われて、何の抵抗も出来ないでいると、痴漢は遠慮なく僕の身体を弄りだしてきた。
勿論、あからさまに胸を揉んだりはしない。
スカートの上からお尻や太腿に触れていた手が、スカートの中に潜り込んでくる。
下着の上から与えられる刺激は、スカート越しより更に官能的に感じた。
掌が股間を覆い、一本の指が割れ目に這わされた。
 
グイッと圧し込まれる。
クチュッと割れ目に何かが滲み出るのを感じた。
「感じ易いんだな♪」
と耳元で囁かれた。
(感じてる?)
否!!
僕のペニスはピクリとも反応していないじゃないか。
でも…
股間に感じる滑りは、まるで男の愛撫に愛液を滲ませている女の子のようじゃないか?
 
痴漢の指に更に大胆に、スカートの中でパンティーをずり下ろしてゆく。
勿論、下に穿いているゴムパンツは想定外なのだろう。
ゴムパンツなのだが、僕の肌を直に触れていると思っているようだ。
再び痴漢の指が割れ目に圧し入ってきた。
パンティーの布越しではなく、痴漢の指が直接触れている。
僕の愛液(?)にまみれた痴漢の指が、更に侵入してきた。
僕の胎の中に?
本物の女の子ならそこにおまんこがあり、子宮へと続く膣穴が穿たれている。
痴漢の指はまさにその穴の中に潜り込んでいるみたいだ。
しかし、男である僕に膣穴など存在する筈もない。
(どういうこと?)
と疑問が浮かぶが、痴漢の指が動く度にこれまで経験したことのない快感に晒され、まともな思考が疎外されてしまう。
(んぁ、あんっ♪)
本物の女の子のように快感に喘ぎ声を漏らしてしまいそうになるのを必死で堪えていた。
 
 
 
電車のアナウンスが次の停車駅への接近を伝えた。
「残念だが時間切れだ。また会えたらもっと気持ちよくさせてやるよ♪」
そう言って痴漢は離れていった。
僕は手すりに身体を預けるようにして漸く立っていた。
「大丈夫?次の駅で降りようか。」
と優しそうに彼女は声を掛けてきたが、本当に心配そうにしているようには見えなかった。
 
「そこならゆっくりできるから♪」
と連れてこられたのはホテルの一室だった。
キングサイズのベッドに寝かされた。
「ちょっと待っててね。」
と彼女が離れた。
シャワーを浴びる音がした。
(何で?)
と思っている間に音は止まり、バスタオルを巻いただけの彼女が戻ってきた。
(?)
違和感があった。
当然である。
彼女はバスタオルを胸から巻かずに男のように腰にだけ巻いていた。
「貴女も脱ぎましょうね♪」
と僕の着ていた服を…ただし、ゴムパンツと人工乳房はそのままで…脱がしていった。
 
「ココ、気持ち良かった?」
ベッドに転がされた僕の股間に彼女の掌が沿わされた。
さっきと…痴漢と同じように、彼女の指が僕のナカに挿入ってきた。
ビクリと身体が跳ねる。
彼女の指が敏感な所に触れたのだ。
「声、出しても良いのよ。いえ、貴女の鳴き声を聞かせて頂戴♪」
彼女は同じ場所を責め立てた。
「んぁ、あんっ♪」
堪え切れず、僕は声をあげていた。
が、僕の耳に届いたのは女の子の喘ぎ声だった。
「な、何?この声?!」
 
「問題ないわ。貴女はもう女の子なの。そしてコレでオンナにしてあげるわね♪」
彼女の腰に巻いたバスタオルが落ちると、そこには勃起したペニスがあった。
メリッ!!と、彼女は胸から乳房を引き千切った。
そこに居たのはもはや「彼女」ではなく、髪の長いだけの男でしかなかった。
 
「い、厭ぁ~!!」
僕は処女のように抵抗したが、僕には女の子程度の力しか出せず、簡単に男の腕力に押え込まれてしまう。
「ほら♪佳いモノをあげるよ。」
ズブリと男のモノが僕のナカに挿入ってきた。
そして一気に最奥まで突き入れた。
その先端が何かに突き当たった。
「子宮口だね。この奥に精子が入れば、君は妊娠してしまう。…尤もまだ生理も来ていないお子様マンコにはまだ荷が重いけどね♪」
 
この男は何を言っているんだ?
僕が何も理解できないでいると
「さあ行くよ♪」
と大きく腰を前後させた。
膣の中でペニスは更に大きく硬くなってゆく。
与えられる刺激が激しくなり、どんどん昂ってしまう。
「ああん、ああ~ん!!」
その嬌声を僕自身が発していることさえ意識できない。
快感に朦朧とする中で彼が
「行くよ!!」
と言い、膣の奥に熱い塊が打ち付けられた…
 
 
シャワーを浴びた。
彼の精液を洗い流した。
放心したまま戻ってきた僕の身体に付いた湯滴を彼がバスタオルで拭ってくれた。
「ほら、新しいショーツだよ♪」
と渡されたパンティーを僕は躊躇うことなく穿いていった。
僕には女装の趣味はなかった筈なのに…
 
鏡に写る男と女。
違和感はどこにもない。
男が女を抱きしめた。
瞼を閉じた僕の唇が塞がれる…
 

夢の中

長い道を歩いていた。
不思議と疲れることはなかった。
何故なら、ここは夢の中だからだ。
 
現実にはあり得ない「長い道」。
周りには建物はおろか、木の一本も生えてはいない。
平坦な灰色の大地に真っ白な道が一本、真っ直ぐに通っていた。
 
僕はその道の上を、只歩いていた。
「どこまで行くんだ?」
と背後から声を掛けられた。
聴いたことのあるような声だったが、誰の声だったか思い出せない。
僕が立ち止まって振り返ると、
「おうっ!!」
ど彼はぶつかりそうになり、声をあげた。
余りにも近くを歩いていたようで、振り返った僕の目には彼の胸元しか見えなかった。
 
 
彼を見上げた。
その顔を確認できたが、彼が誰かは即には意識できなかった。
「…僕?」
こんな角度で見たことはなかったが、それは鏡に写った僕自身の顔と同じものだった。
 
勿論、僕には双子の兄弟などは存在しない。
双子だったとしても背丈が違いすぎる。
(否。お前が小さくなったんだ♪)
僕の頭の中に彼の声が響く。
へっ…小さくなった?
(見てみるか?)
そう声がすると
グラリッ!!
眩暈がし、視点が替わった。
 
見下ろした先に頭があった。
僕の前に女の子がいた。
多分、この娘がさっきまでの僕だったのだろう。
しかし、それはどうでも良い。
僕は「僕」に戻れたのだ♪
とりあえず一安心できる…
 
(そうはいかないよ♪)
再びあの声が頭の中に響いた。
(単にお前自身を見せてやっただけだ。)
再び眩暈がして目の前が彼の胸にふさがれた。
(どうだい♪今の自分が判ったろ?)
「でも、何で女の子なんだ?」
 
そう声に出した声が、本来の自分の声ではなくオクターブ高い女の子の声なのに気付いた。
「ここは夢の中だと判ってるのだろう?なら、現実にはあり得ない姿になるのが一番なんじゃないか♪」
「何か意味があるのか?」
「さぁな♪その事に意味を与えるのはお前自身なんじゃないか♪」
 
意味不明!!
僕は彼に背を向け道を歩き出した。
「待てよ!!」
背後から掛かる声を無視して足を早めた。
が…今になって、自身の身なりに意識が向いた。
太腿に纏い付く布地の感触…
僕はスカートを穿いていた。
足下は素足にサンダルを履いているようだが、思い切り踵が高くなっていた。
 
履き馴れていないもので足を早めたので、当然のようにバランスを崩す。
「あっ!!」
転びかけた僕を抱き止めてくれる腕があった。
「無理はしない方が良い♪」
そう言って僕を真っ直ぐに立たせてくれた。
「まだ歩き続けるつもりかい?」
勿論だが、僕には歩き続ける理由などある筈もない。
「…まだ、道が続いているから…」
「お前には道しか見えていないものな♪だが、お前が見ようとすれば色々なものが見えてくるぞ。」
「僕が?」
「道の脇には樹が生えている…」
彼の言葉につられて並木道を思い浮かべた。
すると…僕の目の前の道は樹々に覆われていた。
道は森の中を進んでいた。
その中から小鳥の囀りが聴こえてくるようだ。
森の奥には小さな湖があり、その畔に小洒落た洋館が建っている。
道はその洋館に続いている…
 
不意に、目の前に鉄門扉が表れた。
樹々が途切れ、フェンスの内側には綺麗な芝生が広がっていた。
(扉は開けられるよ♪)
その声に門扉に手を伸ばす。
指先が触れただけでスーッと開いていった。
道の右手には湖が細波を浮かべていた。
そして、想像したよりも美しい洋館がそこにあった。
(入って良いんだよ♪)
門扉と同じように、指が触れただけで玄関の扉が開いた。
 
中に入る。
階段を昇り、二階の一部屋に入った。
開いた窓から湖面からの清清しいそよ風が流れ込んできていた。
風が僕の長い黒髪を靡かせる。
「気持ちいい♪」
僕は乱れた髪を掻きあげた。
 
部屋の中央にはベッドが置かれていた。
その上に寝転がる。
柔らかなシーツが心地好い。
(気に入ったかい?)
うん♪
僕は口に出さずに彼に答えた。
 
 
少し涼しくなってきた?
窓に歩み寄り外を見ると、空が夕日に染まっていた。
暗くなり始めた空には星が瞬き出してくる。
「寒くないかい?」
彼の声がして僕の背中に温もりを感じた。
空はすっかり闇に包まれていた。
室内に灯された明かりに暖かさを感じる。
その明かりがふと遮られた。
見上げるとそこに彼の顔があった。
何?
と彼の意図が判らない内に、僕の後頭部が支えられ…
彼の唇が僕の口を塞いでいた。
これってキス?
と意識するより先に、頭がぼーっとしていた。
 
僕は再びベッドの上に横たわっていた。
先程とは違い、着ていた服は全て…下着さえも消え去っていた。
脱がされた訳ではない。
気が付くと何も着ていなかった。
そして彼もまた全裸となっていた。
これから何が始まるのかは明白だった。
怖い?
僕は自らに問い掛けてみた。
答えられる筈もない。
本来「男」である僕が、女として彼に抱かれようとしているのだ。
生まれながらの女であれば、これから成されようとする行為に恐れを抱くのであろうが、僕は何も理解していなかった。
 
彼もまたベッドに上がり、僕に肉体を重ねた。
再びキスをし、そのまま頬に滑り落ちた彼の唇は喉から胸に辿り着いた。
「んあ…っ」
僕は女の子のように喘いでいた。
彼の唇が僕の胸の頂き…乳首を甘噛みしたのだ。
(快感に身を任せても大丈夫だよ。これは夢の中だからね♪)
彼の腰が僕の脚の間に割り込んできた。
彼の尖端が僕の愛液に濡れた股間に触れる…
「挿れるよ♪」
と、彼が僕のナカに入ってきた。
僕は快感に支配され、訳もわからず嬌声をあげ続けていた…
 
 
 
まだ、夜は明けない。
多分、何日も経っている筈なのに…
アタシは彼に抱かれ続けた。
彼のペニスに何度もイかされた。
常に彼の精液がアタシの子宮を満たしている。
勿論、妊娠することはない。
アタシは永遠に快感の中にいる。
だってココは夢の中なのだから♪
 

決着

シャキーーン!!
物騒な金属同士がぶつかり会う。
金属は刃の形状をしており、容易に骨肉を切り裂くことができる。
その刃を振るうのは生身の肉体を持った人間同士だった。
 
高見からその光景を見物しているのは、人間ではなかった。
魔物と呼ばれる異形の生命体であった。
「なかなか頑張るではないか♪」
魔物は傍らにいるもう一体の魔物に話し掛けた。
「しかし、美しさに欠ける。」
とそいつが応えた。
「殺し合いに美しさもないだろう?」
「そうか?」
「なら、どうすれば美しくなるというのだ?」
「これならどうだ♪」
と手を翳すと…
 
 
シャキーーン!!
ぶつかり会う刃の音はそのままであったが、形状が変化していた。
細身になり、美しい装飾が生まれていた。
さらに刃を振るう者達の肉体も大きく変わっていた。
半裸の肉体を極彩色の布が被ってゆく。
短く刈上げられていた髪が伸び、結い上げられ、リボンが結ばれていた。
布に被われて見えなくなっているが、逞しい筋肉が削げ落ち、刃と同様に細くしなやかになっていた。
しかし、肉体は削られてばかりではない。
括れたウエストの下はなだらかに広がり、胸元を包んだ布地はしっかりと膨らみを押さえていた。
そう♪その肉体は妖艶な乙女のものと化していた。
 
顔もまた大きく変化していた。
ふっくらとした唇には深紅の紅が塗られ、ぱっちりと見開かれた目許にはシャドーが、睫毛もまた濃く、長く装われていた。
時折漏れでる気合いの声も甲高くなっている。
その変化に自分たちは気が付いているのだろうか?
 
 
魔物の技は、彼等の精神にも及んでいた。
彼等は自分たちが女性化したと認識もできず、産まれた時から女であったと思っていた。
なぜ自分たちがこの場所で刃を交えているかについては記憶が怪しくなっている。
女達は舞い踊るように刃を交え続けていた。
 
「そろそろ頃合かな♪」
と魔物が立ち上がった。
「決着は付けさせないんですか?」
「これだけの上玉、傷つけるには惜しくないか?」
「しかし、元を知ってると…」
「なら私ひとりで楽しませてもらうよ♪」
と、魔物は闘技場に飛び降りると二人の乙女の間に立った。
「そこまでだ。」
とそれぞれの刃を素手で止めた。
「えっ?!」
と、二人は我に帰った。
「あたし達、何をしていたのかしら?」
記憶が曖昧になっている。
「続きはベッドの上でシてもらおうか♪」
刃を投げ捨てると魔物は二人を抱えあげた。
「移動!!」
と呪文を唱えると、魔物は寝室へと瞬間移動していた。
 
※※※※※
 
「脱げ。」
と魔物はあたし達に命じた。
隣ではもうひとりの娘が極彩色のドレスを脱ぎ始めていた。
どうやって着たのかも覚えていないドレスではあったが、自然に脱ぐことができた。
そのまま下着も脱いでしまう。
隣の娘も魔物の前に全裸を晒していた。
 
「俺にも楽しませてくれよ♪」
と、もう一体の魔物が現れ隣の娘の前に立った。
「跪け。」
と言われ、あたし達は床に膝を付いた。
その目の前には魔物の股間がある。
「奉仕しろ。」
それが何を意味するか知らない訳ではないが、実際にそういう行為などしたことなどない。
 
いつの間にか魔物も全裸となっていた。
その股間には禍禍しいモノが屹立していた。
横目で窺うと、隣の娘はソレを両手で支え、その尖端を口のなかに咥えていた。
あたしも彼女と同じようにした。
牡の匂いが立ち込めている。
口のなかが痺れるようだ。
口をすぼめて頭を前後に動かした。
上顎に刺激され、ソレが更に硬さを増した。
「それではお前のハジメテを戴くとしようか♪」
あたしは背中を床に付け、脚を開いた。
ソレがあたしのナカに入ってくるのだ…
(怖い…)
全てが初めての経験なのだ。
ソコはまだ自分の指も挿れていない…?…
そんな筈はないのだ。
産まれてから女をやっていて、自らソコを弄らない筈は…
何か引っ掛かるものを感じたが、魔物はその事に集中する暇を与えてはくれなかった。
 
魔物があたしのナカに入ってきた。
痛みしかない!!
それでもあたしは堪え耐えるしかなかった。
魔物の指があたしの股間を撫で上げる。
「ほら、これがお前の破瓜の血だ♪」
と赤く染まった指を見せ付け、美味しそうに舐めあげていった。
魔物は更に挿抜を繰り返す。
やがて達するとともに、あたしのナカに大量の精液を放出した。
魔物がソレを抜く前から、その一部が股間に漏れ出ている。
 
「では、互いに舐めあって綺麗にしなっ。」
隣の娘も同じように魔物の精液を股間から溢れさせていた。
あたしは精根尽き果て動くこともできなかったが、隣の娘はまだあたしに這い寄ることができた。
そのままあたしの上に被さるように身体を重ねた。
 
彼女の股間があたしの顔の前にあった。
彼女の股間から滴る魔物の精液があたしの顔に落ちてくる。
あたしはそれを舐め取っていた。
彼女はあたしの股間に頭を差し込み、舌であたしの股間を舐めあげた。
(♪)
敏感になっていたあたしのお豆に舌先が触れる。
痛みしかなかった魔物の行為と違い、腫れ物に触るように触れてきた彼女の舌先からは快感が生まれてくる。
「ああん♪」
あたしの口から甘い喘ぎ声が漏れる。
彼女は魔物の精液を舐め取るより、あたしを責め立てる度合いを増していった。
あたしも命じられた精液を舐め取る行為が疎かになり、快感に悶えまくっていた。
 
 
 
「まあ、こんなものかな?」
「俺も楽しませてもらったよ♪」
魔物達がそう言っているのを遠くに聞こえていた。
「では、戻そうか…移動!!」
と魔物が呪文を唱えた。
 
 
俺達は瞬間移動で再び闘技場に戻された。
…それも、ベッドの上での体勢のまま…
俺の目の前には奴の股間…魔物の精液が滴る女陰がある。
つまり、意識は元に…男に戻されたが、肉体はまだ女のままだということ。
「ヒャイン!!」
思わぬ刺激に俺は軽い悲鳴をあげていた。
奴が再び俺の女性器を責め始めたのだ。
「どちらが先に逝かせられるかで決着を付けないか?」
俺達はこの闘技場で刃を交えていた筈だ。
それを「逝かせる」だと?
しかし、今の俺の手には刃はない…たが、闘いの決着は付けなければならないのだ。
 
※※※※※
 
女達は互いの蜜壺を責めあっていた。
やはり、組み敷かれた方が歩は悪そうだ。
盛んに悶え、嬌声を撒き散らしている。
そして、一瞬だけ動きが止まった。
「ああああ~~~!!!!」
最大級の絶叫とともに組み敷かれた女が意識を失った。
 
女は立ち上がると、片手を天に突き上げ勝利を宣言した。
負けた方の肉体が変化してゆく。
勝利に歓喜していた女の表情が変わってゆく。
「な、何でこいつだけ?」
足元に転がる肉体は、元の男の姿に戻っていたが、女の方には何の変化もなかった。
 
否。肉体の変化はなかったが、彼女の視線は足元に転がる男の股間から逸らせられなくなっていた。
「お…俺は何をしようとしているのだ?!」
女は男の傍らに膝を付いた。
そろそろと両手が男の股間に…逸物へと伸びてゆく。
女の股間からは愛液が滴ってゆく。
「俺は…俺は…」
と言いながら、男の逸物を掴み刺激を与えてゆく。
逸物は反応し、大きく硬く勃ちあがる。
女は男の上に跨がると腰を下ろした。
逸物が女のナカに呑み込まれてゆく。
「ああっ♪」
女は歓声をあげた。
その顔はこれ以上なく淫蕩に崩れ果てていた…

皮交換

僕の目の前にあったのは、見知らぬ女の子の皮だった。
最近、好きな男の子に自分の皮を渡すのが流行っているらしい。
何でそんな皮が僕の所に来たのか?
皮をもらった男の子は本当にその皮を着込んだりするのか?
もし、間違いで送られてきた皮を僕が着てしまったら…
一度着てしまった皮はその後、どうなるのだろうか?
 
女の子の裸など見たこともない童貞男子に、皮とは言え目の前にこんなものがあって、間違いが起きないことなどある訳もない。
僕はファスナーを広げ、皮の中に素足を入れていた…
 
ファスナーは自動的に閉まっていった。
皮が収縮してゆく。
体型が補正され、女の子らしいラインが生まれていた。
胸に集まった肉はそれなりの重さがあり、勝手に揺れるとバランスが取れない。
(ブラジャーは必需品だよね)
などと思っていると、締めつけが股間に集中する。
当然であるが女の子の股間にはぶらぶらしたものを納めておく場所などない。
皮は強引に体型を補正してゆく。
メリメリと余計なモノは体内に押し込まれる。
更に割れ目まで造り、その奥も女の子にしようとする勢いだ。
大事なものが潰される痛みに意識が薄れてゆく。
僕は胎児のように身体を丸めて床の上に転がっていた…
 
 
「終わってる?」
「大丈夫みたい♪」
女の子達の声がした。
「本当に着ちゃうなんてね♪」
「童貞君なら当然よ。」
「ほら、起きない!!」
と背中が蹴られた。
「いつまで裸でいるつもり?」
ぽんと何かが投げ落とされた。
女物の衣服だった。
パンツを穿き、ブラジャーを付け、キャミソール、ブラウスと付けていった。
左右が逆のボタンには手間取ったが、なんとか着ることができた。
スカートを穿くと上部を折り込まれ、ミニ丈に調整された。
「靴下は?」
そう言った僕の声は女の子のように甲高くなっていた。
「綺麗なんだから生足が良いのよ♪さあ出かけるわよ!!」
と、そのまま用意された茶色のローファーを履かされた。
 
 
街を歩く…何でもない事なのだけれど、素足に触れる空気を感じる。
風が吹けば捲れてしまうスカートが気にかかる。
そして何より男の自分が女の子の格好をしていることに気付かれないか心配たった。
 
道路脇のお店のガラス窓に自分達の姿が映っている。
同じ格好の女の子達がごく普通に街を歩いているようにしか見えない。
「どこまで行くの?」
と聞くと
「もうすぐだから。」
と行き先は知らされなかったが、僕達は一軒のファミレスになだれ込んでいた。
 
「ちょっとトイレ…」
そう言って席を立った僕に
「間違えるなよ。」
と声が掛かった。
その意味はトイレの前でようやく理解できた。
僕は躊躇いつつも女性マークの方の扉を開いた。
スカートを捲り、パンツを下ろして便座に座った。
男が便座に座るのと大差はない…と思っていたが、股間から迸るしぶきに慌ててしまった。
(女の子はした後にペーパーで拭くらしい)
そんなことを聞いたことを思い出した。
そして思い出しついでに余計な事も思い出していた。
 
そう…僕は女の子の皮を着ていたのだ。
着たままオシッコなどして大丈夫かなど考えてもいなかった。
実際、ちゃんと股間から出てきたので問題はなかったが、どういう仕組みになっているのだろうか?
この分では飲食も問題ないとは思われるが…
 
「大丈夫?」
扉の外から女の子の声がした。
心配して見にきたようだ。
「大丈夫。」
そう答えてペーパーで股間を拭いて立ち上がった。
 
「逃げなかったんだね?」
そう言われて、僕は絶好のチャンスを逃してしまったと知った。
再び席に着いた。
彼女達はフライドポテトなどを食べながら、勝手な事を喋りあっていた。
僕は目の前のジュースにも口を付けず、黙ってじっとしていた。
 
「あっ、来たみたい♪」
誰が言うと、皆の視線が入口に注がれた。
(男のようだけど誰だろう?)
男はこちらの席に近づいてきた。
どこかで見たことがあるようだが思い出せなかった。
「やっぱ、中身が違うとここまで変わるものなのねぇ♪」
「とは言え、ここまでが限界だよ。」
その男の声にも聞覚えがあるような気がする。
「じゃあ、連れていくね♪」
「良いわよ。あと、会計も済ませておいてね♪」
と僕は押し出され、彼の隣に立たされた。
「行こうか♪」
と手を引かれる。
パッパと会計を済ませると僕を連れて外に出ていた。
 
「貴方も頑張ればこの位になれるのだから、こんどやってみると良いわよ♪」
(…わよ?)
さっきより喋り方が女の子っぽくなってないか?
「まだわからない?あたしは貴方よ♪」
(彼が…僕?)
「貴方って、良いもの持ってるのに根暗にしてるから勿体ないって思ってたの。」
(…??)
「だからね♪悪いとは思ったけど、皮交換させてもらったの。」
「皮交換?」
「あまり知られていなかったわね。」
彼=彼女がいうのには、普通は自分から剥ぎ取った皮を着てもらうだけのものだけだけど、交換用に作った皮は皮を着た方の肉体データを元の皮の所有者に転送する機能があるそうだ。
事前に互いに皮を作って交換すればよいとは思うのだが、そこまで言えない相手(僕のような?)の場合に使われるらしい。
だから、僕が皮を着たと同時に彼女は僕の姿になったということらしい。
 
 
そして、彼=彼女は僕をラブホテルに連れ込んでいった。
「女の子側の視点から自分を見ていてごらんなさい♪」
彼=彼女が服を抜いてゆくと、そこには見慣れた(と思われる)僕の裸体が現れた。
鏡でしか見れない筈の自分の裸体だった。
鏡に切り取られ、決められた角度でしか見れないものが、こうやって直接に見れてしまっている…
(っ!!)
何でソコを勃起させてるんだよ!!
何故か僕はそこから視線が離せなくなっていた。
「そうなの♪女の子なら誰もが惹かれてしまう…そんな素晴らしいモノを貴方は持っているのよ♪」
何も出来ないでいる僕の身体から、彼=彼女が服を脱ぎとっていた。
気が付くと、僕も彼=彼女も全裸となっていた。
僕は彼=彼女に誘われるがまま、ベッドの上に組み敷かれていた。
 
ソレが僕のナカに入ってきた。
僕は女の子としてソレを受け入れ、快感に喘ぎ、悶えるしかなかった。

やがて僕は快感を求めて、貪るように彼に身体を開いていた。
「あぁん。イイっ!!」
僕は女の声で叫んでいた。
「そ、ソコ…もっと奥まで♪」
彼は僕の要求に応じてくれる。
「あ…あたし、、イク…イっちゃう~!!」
そう叫んで、僕は女の子の絶頂に達したが、それで終わりではなかった。
更に彼が与えてくる快感が打ち寄せる波のように絶頂が重なりあい、更なる高みに僕を放り上げていった…
 
 
 
「さあ、元に戻ろうか?」
彼に肩を揺すられ、あたしは微睡みから覚めていった。
「元に?」
「君は自分が誰だかわかってるかな?」
「っえ?あたし?」
彼が何を言ってるのか、あたしには理解出来なかった。
「あたしはあたしでしょう?」
「なら、僕のことはわかるかな?」
「貴方はあたしの大切なひと!!」
あたしは即答していた。
「じゃあ、この身体は僕がもらっても良いかな?」
「貴方は貴方でしょ?」
「よい娘だ♪」
そう言って頭を撫でられているだけで、あたしは幸せに包まれてゆく。
「じゃあ、僕は用事があるから先に行くね。君はもう少しゆっくりしていけば良い♪」
バイバイ♪とあたしは手を振って彼を送り出した。
 
それが彼を見た最期だった。
彼?
時間とともに頭が回り出す。
彼=彼女は僕と皮交換した女の子だった。
今の僕の姿が彼=彼女本来の姿である。
(元に戻らなくちゃ!!)
しかし、僕はこの皮の脱ぎかたを知らなかった。
(家に戻れば…)
ベッドから起き上がる。
自分が裸なのを思い出した。
シャワーを浴び、汚れを洗い流してから服を着た。
彼女達に着させられた服をもう一度着てゆく。
姿見に自分を映してみる。
(ちょっと不自然?)
スカートを折り込んでミニ丈にしてみると、可愛い自分がそこに映っていた。
茶色のローファーを履いて外に出ていった。
 
 
 
「ただいま…」
と玄関の扉を開け、そのまま自分部屋に入った。
ベッドの上のぬいぐるみが(夕べはどこに行ってたの?)と怒った顔をしていた。
「内緒っ♪」
と言って、あたしはぬいぐるみを抱いてベッドに転がった。
 
(あたし?)
僕はまた自分の事を「あたし」と言っていた?!
それより、ここはどこなんだ?
自分の家に戻ったつもりが、ここはまったくの「女の子の部屋」じゃないか!!
僕の意識が皮に引きずられている?
皮の記憶が僕を浸食している?
 
僕は誰だ?
 
 
 
 
あたしの目から涙が零れていた。
何で泣いていたのか、今ではもえ思い出せない。
 
「ご飯どうするの?」
階下からママの声がした。
「今行くぅ!!」
あたしはぬいぐるみをベッドに戻し、階下に降りていった。
 

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