« そして、少年少女は女人になる… | トップページ | テロ »

2017年10月21日 (土)

婚姻

リーン、ゴーーン…
教会の鐘が鳴っていた。
俺と姫様の結婚式の始まりの合図だった。

今、この現実に至ってさえ、何故俺が姫様の結婚相手に選ばれたのか理由がわかっていない。
単に元近衛隊の隊長だったという訳でもないであろう。
まあ、家柄もかろうじてではあるがそれなりのものではある。
少々適齢期を過ぎられている姫様には、年若い俺の方が気が楽なのであろうか?

祭壇の前で待っていると、扉が開き、純白のドレスに包まれた姫様が、凛として歩み寄ってきた。
式が進む。
当然のことではあるが、主役は姫様であり、俺は添えものでしかなかった。

この結婚話が立ち上がって、実際にはまだひと月も経ってはいなかった。
その一週間前に、俺は近衛隊を辞めさせられていた。
正義感が強めの俺には宮廷周辺の様々な澱みはどうにも気に懸かり、微力ながら少しづつだがこれを正してきた。
それが気に入らない勢力があることはわかってはいた。
が一方で俺を守ろうとする力も働いていた。
それが姫様の意向であったことを知るまでに、そう時間は掛からなかった。

「死が二人を別つまで、互いに添い遂げることを誓うか?」
司祭の言葉に俺はしっかりと「はい」と答えた。
そういえば、昨夜も同じことを問われた。
地下に掘られた洞穴に祀られた祭壇は、正教会のものとはまったく異質のものであった。
床に描かれた円形の紋様の中心に立たされ、司祭のルーンを聴いているうちに意識が混沌としていった。
断片的に「死ぬまで」「姫様と伴に」「子を宿し…」などと聞こえていた。

気が付くと式の日の朝であった。
当事者の俺がどのような心理状態であるかなどお構いも無く、支度が進められていった。
そして、教会の鐘が鳴り、祭壇の前に立つ俺の隣に姫様が立ち、誓いの儀式が執り行われた。
更に式は進み、場所を迎賓館に移して盛大な宴が催された。
様々な人々が入れ替り立ち替り俺たち(実際は姫様だけに)挨拶をしてゆく。
著名な歌姫が愛の歌を詠い、踊り子たちが華麗に舞い踊る。
俺はただそれらをぼーっと眺めていた…

「そろそろ行きましょうか♪」
宴はまだ続いていたが、一通りの儀式が終わったとみて、姫様が立ち上がった。
「行くって?」
「わたしたちのお・へ・や♪」
そう言われ、自分が姫様と結婚したことを思い出した。

今夜は館に戻ることはなく、迎賓館に用意された寝室を使うことになっていた。
お付きの者たちに衣装を脱がされ、シャワーを浴びた。
ゆったりとした夜着を着て待っていると、同じようにシャワーを浴び夜着を着た姫様がやってきた。
「ようやく二人だけになれましたね♪」
と姫様が俺をベッドに誘った。
確かに俺の近衛時代を含め、完全に姫様と二人だけになったのは初めてかも知れない。
「本当に俺なんかで良かったんですか?」
改めて問い質すと
「もちろん、あなたしかいないわ♪」
と俺をベッドに横たえると、姫様は俺の逸物を剥出し、自らの口に咥えた。
「そ…そんな!!おそれ多い…」
「夫婦となったのですよ♪今宵はあたしに任せて下さいね。」
と俺のモノを吸い上げる。
俺は一気に達してしまった。
その迸りを姫様は残さず飲み込んでいった。
「まだこれからですよ♪」
と俺を全裸にし、俺の股間に陣取った。
俺の脚をM字にし、その付け根に顔を埋める。
まだ萎えたままの逸物に舌を這わせ唾液まみれにしてゆく。
舌は更に裏側を降りて肛門まわりを濡らす。
「汚いよ。」
と訴えると、
「シャワーで綺麗にしたんでしょ?それに充分に濡らしておかないとね♪」

執拗に股間を舐められていたが、一度萎えきった逸物はなかなか回復しなかった。
それでも姫様は
「準備は良いみたいね♪」
と、彼女もまた全裸になり、股間を押し付けてきた。
(?!)
ぬっ!!っと、何かが俺の股間からナカに入り込んできた。
何か?という以前に、何処から?という疑問が頭を占める。
逸物の裏側…肛門の手前…
そこに、何かが入り込めるような場所はない!!
だが、皮膚を切り裂いて強引に押し入ってきたような痛みはなかった。
「んぁっ…」
痛みとは異なる感覚に、思わす声が出てしまった。
「感じた?じゃあもっと奥まで良いわね♪」
と、M字に開いた俺の脚を抱え上げて更に股間を密着させる。
侵入してきたモノの先端が俺の腹の奥に突き当たった。
「っあ、ああん♪」
まるで女が喘いだような声が漏れていった。
(女?)
そう…俺は今、まるで女のように犯されている?
俺の股間に女陰があるかのように…
姫様の股間に男根があるかのように…
互いの股間が重なり合い、挿抜が始まる。
溢れ出た愛液がたてているかのように、クチュクチュと卑猥な音がする。
「あっ!!ああ~っ♪」
肉襞が刺激され、俺は女のように嬌声をあげる。
それは「快感」に他ならなかった。
「そうよ♪いっぱい感じて頂戴!!そして、あたしの子を孕むのよ♪」
突き上げてくる快感に、もう何も考えられなくなっていた。
「ああん♪ああ~~~っ!!」
俺は女のように悶え、叫んでいた。
「さあ、イッちゃいなさい♪」
そう言って、彼女は俺のナカに濃厚な迸り送り込む。
その刺激が俺の意識できた最期だった…

翌朝、姫様は全てを話してくれた。
男として生まれた彼女が「姫」として育てられた理由。
姫様の夫として俺が選ばれた理由。
そして、俺の肉体について…

式の前夜に行われた儀式は、初夜の行為で確実に受胎させるもので、本来は妃となる女性に施されるものだった。
それが「男」に対しても有効であるかは確実ではなかった。
が、実際に俺の股間は彼女を受入れ、彼女の精に満たされたのだ。
「正統な血を残す為には、あたしが妊娠する訳にはいかなかったの…」

儀式の効果は疑いようもなかった。
俺は彼女の初夜の精子で妊娠していた。
胎児の成長とともに、俺の肉体も「母」に…女性化が進んでいった。
その変化が下半身だけの間は姫様と一緒に外を出歩くことができたが、
やがて変化が上半身に及び、胸や胎が膨らんでくると、男物の服は着られない。
妊娠服を着ることなると同時に、俺は表に出れなくなる。
姿を見せない「俺」は兵役に出たことになる。
遠くない将来、「俺」は遠い場所で戦死したことになるのだ…

 
一方で、俺から生まれてくる子は姫様が産んだことになる。
女体化した肉体は元に戻ることはないらしい。
死んでしまった「俺」は表に出ることはできないが、俺は「乳母」として姫様の傍にいることができるそうだ。
姫様と一緒にこの子を育てるのだ。

(痛っ…)
乳が張っている。
俺の胸では母乳が造られ始めていた…

« そして、少年少女は女人になる… | トップページ | テロ »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 婚姻:

« そして、少年少女は女人になる… | トップページ | テロ »

無料ブログはココログ