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2017年9月 9日 (土)

無題

「んあん、ああん♪」
俺は女の淫声を上げずにはいられなかった。

新型VRマシンのテストということで、親友の研究室にやってきたのだが…
そこにあったのは、いつものゴーグルとグローブではなく、取り巻くケーブルが蚕の繭を思わせるような寝袋状のものだった。
「今回のは全身の感覚をフィードバックすることに重点を置いてるんだ♪」
と自慢げな親友に一抹の不安をおぼえた。
「今回のはゴーグルも不用なんだ。視神経に映像信号を直接送り込むんだ。ただ、運動機能は…この中で暴れられても困るので、制限させてもらうよ♪」
「制限?」
「歩きまわったりができないってことさ。首を回したり指を動かしたりはできる筈だ。」

そんな説明を受け、全身に感覚の感度を上げる液体をくまなく塗って、裸のまま寝袋の中に潜り込んだ。
ゴーグルではなく目隠しのアイマスクが装着される。
暗闇の中に彼の声だけが明瞭に届いてくる。
「これからマシンを起動する。感覚が馴れるまでは無理に動かず、傍観していると良い。」
その直後、俺は光りに包まれていた。

勿論、真夏の太陽でも手術台の無影灯でもない。
ごく普通の…というよりは多少暗めの間接照明に照らされた天井だった。
「無理に動かなくて良い。」
彼の声がベッドの脇から聞こえた。
「これから鏡を見せる。」
と、ベッドの上に姿見がスライドしてきた。
「これが今回のアバターだ。」
姿見に映った全裸の女性が、俺自身であることに気付くまで数秒の時間を要した。
「これが…俺か?」
と発した言葉が自分の耳に届いた。
その声はいつもの自分の声ではなかった。
「落ち着いて。感覚を馴らしてゆくんだ。体型の違いを意識するように…」
目の前の女が鏡に映った自分自身であることを理解してゆく。
意識して顔の筋肉を動かしてみた。
鏡の中の女の表情が変わってゆく。

指先にまで意識を伸ばした。
ひくひくと指が動く。
「運動機能を制限しているから、大きな動きはできないからね。」
その言葉に、俺は指でOKのサインを送った。
「凄いな♪もうそこまで動かせるのか?じゃあ次の段階に進もう。」
と鏡が外された。
「君はその肉体が女性であることは確認したね。何故アバターを異性にしたか?答はコレだ。」
彼の手が俺の胸を掴んだ。
指先が肉に食い込んでいる?
「そう。男女の肉体的差異は通常では経験できない感覚の違いがある。これを正しく再現できれば、このマシンは完成したと言って良い♪」
彼の指が俺の乳房を揉み上げてゆく。
乳房の先端がピリピリと痺れる感じがした。
「ほら!!乳首が勃ってきた♪」
「んぁっ…」
乳首を摘ままれるとその刺激が全身に響き渡り、俺は女のように喘ぎ声を漏らしていた。
それが「快感」であることを、暫くしてから認識した。
「男の意識には刺激が強すぎたかな?もう濡れ始めているじゃないか♪」
むず痒く感じていた股間に彼の指が触れた。
「ほら、これが君の愛液だよ♪」
指に絡み付けた液状のものを俺の唇に押し当てた。
それは俺の口の中で唾液と混ざりあった。
「うん♪佳い顔になっている。じゃあ、一気にイこうか♪」
とベッドの足元の方に上がる。
軽々と両脚を抱えられ、M字に開かされた。
俺の股間に彼の先端が触れたかと思うと、一気にナカに挿ってきた。
「ああん♪」
痛みはなかった。
挿入の際に擦れたところから、ビリビリとした快感のようなものが拡がってゆく。
俺は女のように喘ぎ、その快感を貪るように腰を振っていた。
「始めてにしては艶っぽい反応をするね♪じゃあ、これはどうかな?」
と繋がったまま、俺を反転させる。
四つ這いになり、背後から責められた。
ペニスは更に奥まで届き、先端が壁に当たった。
「この先が子宮だね。僕の精子で妊娠しちゃうかも♪」
彼の言葉に俺の腟が彼を締め上げた。
子宮口がひくひくと彼を誘っている。
(早く頂戴!!濃~いのをイッパイ♪)
俺の内に彼を欲する「女」がいた。
「んあん、ああん♪」
俺は女の淫声を上げ続けている。
「それ、孕んじゃえ!!」
腟の中でペニスが脹らみ、熱い塊が俺の内に打ち突けられた。
頭の中が真っ白に染め上げられる。
「ああああ~~っ!!」
張り裂けるような嬌声を薄れゆく意識の中で聞いていた…

「どうだった?」
彼の声がした。
どうやら俺はマシンから取り出され、ベッドに寝かされているようだ。
左手を彼に握られていた。
何故か心が癒される。
「何とも表現できないね。けど、病み付きになってしまいそうだよ。」
「嫌悪感はないんだ。なら続けられるね♪」
そう言われ、俺はまだVRの中にいることがわかった。
そう、女のアバターのまま全裸でベッドの上にいる。
股間に意識を向けると、腟口から彼の精液の残滓が零れ落ちていた。
「じゃあ、次にいこう。君ももっと快感が欲しいだろ?何をしたら良いかわかるね♪」
俺の目の前にはさっきまで俺を貫いていたペニスがダラリと萎えてそこにあった。
(あの快感をもう一度感じることができるの?)
そう思うと俺は顔を、口をソレに近付けていっていた…

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