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2017年8月 2日 (水)

神剣の担い手

「そりゃー!!」
掛け声とともに神剣を凪ぎ払うと、襲い掛かってきた魔物達は掻き消すように居なくなった。
まだ階層は浅いが、現れた魔物はもう2~3階層は下で待ち構えている奴らだった。
(やはり、狙いは俺か?)

今の俺は、本来の「俺」ではなかった。
神剣を振るう為に、神職者の肉体を借りているのだ。
白い衣に緋袴、腰迄届く長髪を束ねた姿は日本神道の巫女さんのよう…
実際、この肉体は女性体であることに間違いはないのだ。
そして巫女の振るう神剣のみが魔物達を消し去り、最下層に棲まう魔王に打ち勝つことができるのだ。

俺は神剣と巫女の肉体を手に入れると、即にも魔窟へと乗り込んでいった。
俺が神剣を手にしていることは、程なく魔王の耳にも入ったであろう。
一気に魔物のクラスが上がり、今に至っている。
「さあ、次は何が出てくる?」
勿論、応えが返るとは思っていない。
ただ、自分の口から発せられるのが、甲高い女の声であることに少しでも慣れておきたかったのだ。
「来ないのなら、こっちから行くわよ!!」
女の声に慣れてくると、自然と口調も女っぽくなるようだ。

下層へと続く縦穴の縁に立った。
この中に飛び込めば、一気に数階層をやり過ごすことができる。
しかし、それが幾階層になるかは知りようもない。
更に、その下に何が待ち受けているのかも…

(大丈夫♪)
あたしには呪術が使える。
次の瞬間、あたしは縦穴に身を投じていた。
あたしの口は淀みなく飛翔の呪文を唱えてゆく。
みるみる降下速度が落ち、羽が舞い落ちるように床の上に降り立った。
(床?)
縦穴の底に到達したが、そこは柔らかく、ネバつく蜘蛛の巣が積み重なったようだ。
更に、前後左右から蜘蛛の糸のようなものが吹き付けられてきた。
身動きが取れなくなる。
神剣を振るうこともてできない…

「さてと。」
と魔王は腰を上げた。
「また罠に活きの良いのが掛かったようだ♪『勇者ホイホイ』とは佳くいったものだな。」
と蜘蛛の糸に拘束された巫女装束の娘を引き寄せた。
物騒な神剣は刀身に触れないよう慎重に剥ぎ取り投げ捨てた。
滴り落ちる魔王の唾液が少しずつ糸を溶かしてゆく。
娘は暴れ始めたが、神剣さえなければ、魔王の障害にはならない。
「元が『男』というのが少し興醒めするが、女にまでなって私に挑もうっていう奴は勿論、童貞なのだろう?」
魔王の言葉に娘の動きが止まる。
「それではピチピチの処女を美味しく頂きますかな♪」
魔王は緋袴を剥ぎ取り、剥き出しになった娘の脚を押さえ込むと、その股間を舐め上げた…

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