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2017年6月10日 (土)

アキラと

「なあ、アキラ…」
俺が声を掛けたのは、親友…と言うよりは「腐れ縁」の幼馴染の九条晄(♀)だ。
もともと女っ気に乏しいアキラは宝塚的に女の子達のあこがれの対象となっている。
「麗男子」の称号も伊達ではなく、その美貌に加え、頭も良く、身体能力も並みの男子を軽く凌駕していた。
男同士であっても、並み以下の俺とは釣り合う筈もないのだが、幼馴染を理由に今もって馴れ合っている。

「何だい?」
と俺を見下ろす。
そう、アキラは背も高く、並み以下の俺はアキラを見上げる形になる。
「お前さ、自分が女だって自覚はあるのか?」
「あ?そうだね。ユキが女の子だってのと同じ位にね♪」
「ってことは、全然自覚していないってことじゃないか!!」
「どおして?」
「俺は男だ。それに、ユキじゃなくて勇気だ!!」

とはいえ、今の自分が「女の子」に見られるのも当然ではある。
伸びた髪をポニーテールに結わき、ピンクのリボンが巻かれている。
ただでさえ女顔のところに、乾くといけないからとリップクリームを塗られ、可愛さがアップしていた。
ティーシャツにジーンズとユニセックの服だと、隣にアキラがいなくても、俺は女の子に間違えられてしまう。

「良いじゃないか。その位胸が貧弱な娘もいっぱいいるよ♪」
「誰が胸の話をしているっ!!」
「でも、ユキが隣にいてくれるだけで、あまり騒ぎにならないから助かるよ♪」
確かにアキラが独りでいると、待ち構えていたファンの娘達が一気に集まってくるのだ。
以前は、俺のことなどは完全に無視されアキラ独りと変わらない状況だったのだが、悪戯でアキラが俺の頭にリボンを着けたところ、サーッと潮が退くように娘達がいなくなってしまったのだ。
何が理由かは判らないが、それ以降、アキラは俺の頭にリボンを結ぶようになったのだ。

「で、自分が女かどうかってことだったね?自分が女だってことは理解してるよ♪」
ようやく本題に戻ってきた。
「不本意ながら、月に一度は生理もあるしね♪」
「生理…って、言うに事欠いて生々し過ぎないか?」
「聞いてきたのはユキの方じゃないか?」
「お前、俺のこと男だと思ってないだろう。」
「違った?って言うのは何だけど、ユキはまだ生理は経験してないだろう♪」
「で、できるか…そんなもの!!」
「そんなものって言うのは、世の中の女の子達に失礼だな。」
「わ…悪かった。」
「だから、ユキも女の子になろう♪」
「女の子になるって?」
「最近、良いものを手に入れたんだ。これなら自分も立ちションできるし、女の子を悦ばせることだって…」
「な、何だよ…それ!!」
「だから、ユキがそれを使えば、生理も経験できるんだよ♪」

と、渡された白いサポーターのようなものを持ちかえり、夜、風呂から出た後に穿いてみた。
それは、即に白い色から肌色に変わり、俺の皮膚と同化していった。
と同時に、俺の股間は陰毛の一部を残して、その形状を大きく変えていた。
一本の筋が深く刻まれていた。
俺の男性自身は、その存在を確認することができない。
その割れ目を押し開くと、そこには女性器が存在していた。
(アリエナイ!!)
そこにある腟口に指を触れると、するりと咥え込んでいた。

そこは充分に湿り気を帯び、俺の指を圧し包んできた。
と同時に、俺は胎の中に潜り込んできた俺自身の指の存在を感じていた。
(これが俺の股間?!)
指を動かずと、股間からこれまで経験した事のない快感が沸き起こってきた。
俺は指を動かずのを止められなかった。

多分、それが「オンナ」の快感であることに間違いはない。
俺はその快感に呑み込まれ…女のように喘ぎ、淫声をあげていた。
幾度となく襲ってくる快感の頂きに、意識が途切れる。
俺は指を抜くどころか、2本、3本と増やしていた。
朦朧とした意識の中で、俺は股間を弄るもう一方の手で、胸を…乳首を責めたてていた。
その時の俺には、責めたてている乳首が女のように、ぷっくりと膨れていることに気付いてはいなかった。

 

「クチュン」
俺にしては可愛らしいくしゃみをしていた。
昨夜は裸のまま寝てしまったようだ。
毛布にくるまろうと、腕を伸ばした…
「?!」
その腕が何かに触れた。
そして、俺の胸から触れられる感覚が…

俺は一気に覚醒した!!
上半身を起こす。
俺の胸には、多分アキラのより大きい(実物は見ていないが)…オッパイがあった。
股間がサポーター状のもので変形しているのは理解している。
(しかし、何で胸まで?)
と、自問したところでどうにかなる訳でもない。
俺は電話機に飛び付くとアキラを呼び出した。

「誰?」
最初は俺のことが判らなかった。
俺の声もまた女の子のように甲高くなっていたのだ。
「とにかく、そっちに行くから待っていろ。」
と言ったアキラが荷物を抱えてやつてきたのは、それから一時間近く経ってからのことだった。

「で?俺にこれを着ろと?」
「少なくとも、ブラをしないと動き辛いんじゃないか?」
「でも…」
「いずれにせよ、ノーブラで街を歩けば即に襲われること間違いないよ♪」
「お…襲われるって?」
「今のユキは女以外の何者でもないんだ。レイプ…身ぐるみ剥がされて、股間に奴らのペニスが突っ込まれる。」
「お…俺が?」

女がレイプされる状況は、AVでよく見るシチュエーションだが、自分自身が犯られる立場になっていることを、俺は中々理解できなかった。
「何なら自分が犯ってあげようか♪」
「な、何を言ってるんだ。お前、女だろうが!!」
「大丈夫♪女の子の扱いは慣れてるから♪」
(?!)
俺の脳裏に、アキラに押し倒される俺の姿が浮かんだ。
その俺は、ワンピースのスカートから艶かしい太腿を覗かせ…
覆い被さるアキラは、その股間をモッコリと膨らませていた。

「何で俺がっ!!」
俺は少し潤み始めた股間のことを誤魔化すかのように語気を荒げた。
「犯られたい?」
「バ、バカ言うな!!」
「ふ~ん♪まあ良いか。けど、そういうことだから、身嗜みはちゃんとしなくちゃね♪」
結局、俺はアキラが持ってきた女物の衣服を一式…下着の上下も…着させられた。

更に、いつもより念入りに化粧を施されると、鏡の中には非の打ち所のない「女の子」が出来上がっていた。
「…これが俺?」
「そうさ♪でも、その姿で「俺」はないよ。やはり「あたし」って言わなくちゃ。」
「無理だよ!!」
とは言ったものの、鏡に向かい心の中で「あたし」と言ってみた。
確かに、この姿には似合い過ぎている。が…

「まあ良いか。喋らなければどうってことない。じゃあ行こうか♪」
「行くって?」
「こんな可愛娘なら、見せびらかすのは当然だろ♪カラのパフェを奢ってやるよ。」
別にパフェに吊られた訳ではないが、俺は半ば強引にアキラに連れ出された。
(勿論、カラでパフェとモンブランをご馳走になった…品数が増えてないかって?そこは突っ込まない!!)
映画を見て、公園を散策して…
まるで「デート」みたいだが、相手はアキラだ。
産まれた性別は「女」だが、こんな見た目では「男同士」としか思えない。
…見た目で言えば、今の俺は「女」だから、まさしく男女のデートは成り立つ…
(って、どういう結論だ!!)

「シャワー浴びてこいよ♪」
気が付くと俺達はホテルの一室にいた。
(この状況は何なのだ?!)
デートの最後にホテル…となればヤることは決まっている。
躊躇している俺に
「このままで良いなら僕が脱がせてあげるよ♪」
アキラの一人称が「自分」から「僕」に変わっている。
アキラは自分が「男」ではないと言い聞かせるように、これまで男らしい一人称は使ってなかった。
それが…

「良いね♪」
あっという間に服を脱がされていた。
キスされてボーッとなっている間にベッドにの寝かされていた。
アキラも服を脱ぐ。
初めて見るアキラの下着姿…トランクスの股間がモッコリしていたが、それ以上に見慣れないトップスに目が行く。
「これつて…ナベシャツって言うやつ?胸を押さえて平に見せるんだ♪」
アキラがトップスを外すと、その下から現れたのは、俺よりワンサイズでかいオッパイだった。
アキラが女の子であることを再認識する。
「いつもは上は外さないんだけどね。それに、今日は特別♪」
と、トランクスも脱いだ。
(??!!)
トランクスの膨らみに、まさかとは思ったが、アキラの股間には………ペニスがぶら下がっていた!!

「これでユキを悦ばせてあげるよ♪」
俺は何も言えなかった。
肉体を重ねてきたアキラには、大きな胸があり、「女の子」とシている…という安心感のようなものがあった。
が、アキラはこれまで数々の女の子達との経験があった。
そして今、俺の肉体には「女の子」以外の何者でもない。
アキラに触れられただけで、俺はオンナの快感に喘ぎ、悶えてしまっていた。

「じゃあ、いくよ♪」
アキラが肉体を重ね、M字に開かれた俺の脚の間に腰を割り込ませてきた。
ぬっ…と俺の股間に指ではないモノが侵入してきた。
「ユキのナカ、暖かい♪それに、締めつけ具合も…気持ちいい!!」
アキラが俺のナカで動き出す。
(?!)
その先端が俺の腟の奥に届いた。
その先にあるのは子宮?
アキラは気持ち良さそうに、そこを突つく。
そして、アキラが「うっ…」っと呻くと同時にどくりと何かが腟の奥に撃ち突けられた。
(精液?)
その正体を聞こうとしたが、アキラはぐったりと俺の上に重なってきた。
俺もまた、充たされた幸福感と共に、微睡みの中に飲み込まれていった…

俺の…あたしの隣で、アキラがどちらかと言うと男っぽい寝息をたてていた。
あたしは、あたしの子宮が彼の精液で充たされた時…
(もう「男」には戻れない)
と確信していた。
あたしはもう、アキラなしでは生きられない存在と変わってしまっていた。
この先、アキラが女のままであっても、男となることを選択したとしても、あたしはアキラの傍を離れられない。

アキラが目を覚ましたら何で言おうかしら♪
やはり
「セキニン取ってよね?」
かな?

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