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2017年2月14日 (火)

その花が開くとき、あり得ない幻覚を見せてくれる。
それは、麻薬以上に甘美な罠…

 

近くの公園でフリーマーケットが開かれていた。
休みの日。たまたま近くを通った時、その幟が目に入ったのだった。
僕はふらふらと公園に足を踏み入れていた。
衣類やアクセサリー、本や雑誌などのリサイクル品が並んだ隅にひっそりと鉢植が並んでいた。
やはり美しい花の咲いていたものから売れていったのだろう。売れ残っているのは花も実も付けていない貧相なものばかりだった。
「お兄さん。安くしとくよ♪」
売り子は汚れたジーンズに麦わら帽子で、最初はオジサンかと思っていた。
その人物から綺麗な声がして、その人の顔を確認した。
(けっこう美人じゃないか♪)
と、掲げられた値札を見てみた。
50円とか100円とかある…
「これじゃあ鉢代にもならないんじゃない?」
と0円の値札を見つけた。
「これなんか、これ以上安くできないんじゃないか?」
「じゃあ、もっていってくれます?」
「ただで?」
「じゃあ、おまけもあげます。この種を咲かしてみてください。素晴らしい事が起こりますから♪」
と、彼女は立ち上がると、僕の手に一粒の種を握らせた。
「え?!」
と僕が反応できない間に、彼女の唇が僕の口を塞いでいた。
僕はぼーっとしていた。
我に返った時には陽は暮れており、公園もいつもの状態に戻っていた。
そこにフリーマーケットが開かれていたとは思えなかったが、僕の抱えていた鉢が現実にあった事だと教えてくれた。

 

それから数日後。
掌がむずむずしていた。
彼女に種を握らされた手だが、種自体はどこにも見つからなかったのだ。
その掌に何かの芽がでる絵が描かれていた。
誰かの悪戯か?とも思ったが、掌に気付かれずに描くことなどできるのだろうか?
それに、石鹸でゴシゴシとやってみたが、消えることはなかった。
幸いにも、他人に掌を見られる事などないので、諦めてそのままにしていた。

 
しかし、芽は日を追う毎に成長していった。
双葉が開き、茎が伸びてゆく。
茎は朝顔のツルのように僕の腕を上っていった。
肩から胸に広がり、腰を覆った。
つるは首から上に伸びることはなかったので、服を着ていれば気付かれる事はない。
否。見られたとしても、悪趣味なボディペインティングぐらいにしか思われないだろう。
一度見ただけでは、これが成長しているとは思えないからだ。

確かに「悪趣味」ではある。
身体全体を覆うのではなく、胸と腰周りだけを覆っている…見た目には女性のビキニ水着のようだ。
特に胸は立体的に描かれていて、僕の胸が膨らんでいるみたいに見える。

乳首に蕾ができていた。
蕾は日に日に育ってゆく。
蕾は胸だけではなかった。
僕の股間…ペニスにも蕾は描かれていた。
股間の蕾は胸のものよりも大きく育っていった。
最初は根本に描かれていたが、次第に全体に広がってゆく。
花びらの赤い色が確認できた。

 
そして、翌朝には僕の双つの胸で朝顔のような花が開いた。
芳しい香りが漂ってきた。
そして股間の蕾も…

僕は何を見ているのだろう?
幻覚?

股間でも蕾は綻び、大きな赤い花弁を広げていた。
まるでペニスそのものが花として開いてしまったみたいだ。
その中心には穴があり、胸の花よりも更に強烈な匂いを放っていた。
花弁には蜜蜂を寄せ集めるかのように甘い蜜が滴っていた。
蜜は中心の穴から零れている。
(穴?)
ペニスのあった場所に開かれた穴に指を伸ばした。
指は穴の中に入り込み、僕自身も腹の内側に侵入した指の存在を感じていた。
それはまるで女性器のように僕の指を締め付けてくる…

僕の肉体は「女」になっていた。
蔓のビキニは次第に消えてゆき、胸には豊かな乳房が現れていた。
乳房の先端には敏感な蕾が勃ち上がっている。
「ああ~~ん♪」
刺激を与えると、僕の口からは淫らなオンナの喘ぎ声が零れてゆく。
股間からはとろとろと蜜が溢れる。
描かれた「花」は消え、そこは深い割れ目となっている…

何度も指を突き立て、掻き回し…快感の末に幾度も絶頂に達していた。
いつしか、意識を失っていた。

 

目覚めると、僕の姿は元に戻っていた。
そして、床の上に種が3っつ転がっていた…
僕は種を拾うと、掌に種を乗せていた。
ゆっくりと指を閉じ、握り絞めていた。
僕はもう一度、この花を咲かせてみたくなっていたのだ♪

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