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2017年2月14日 (火)

仮面

君の見ているモノは何?
僕?
それは「僕」の仮面を被った僕以外のモノかも知れないんだよ♪
君は僕と「話」をしているつもりだけど、AIを相手にしているのかも知れないんだよ♪

君は「本当」の僕を知ってはいないんだよ。
僕のこの顔は仮面なんだ。
その仮面の下に「本当」の僕がいる。
でも、仮面は一枚とは限らない。本当の僕の顔にたどり着くまで、一枚一枚剥がしていかなければならないんだ。

剥がしてみる?
その下から出てきたのが異形の化け物の顔でも驚かないかい?
野獣の顔が現れて、君を噛み殺すかも知れないよ♪
どうする?

先ずは一枚目。
現れたのは同じ顔だったね。
実際、僕もどんな顔が現れるか知らないんだ。
一説によると、仮面を剥ぐ人の感情が反映されるらしい。
怖い怖いと思いながら剥ぐと、恐ろしい顔が現れるんだ。
君は今、どんな事を考えているの?
さあ、下から現れたあたしの顔はどんなかしら?

って、何考えながら仮面を剥いだのよっ!!
可愛い♪って、あたしはそんなつもりはないんだからっ!!
そうよ。顔に合わせて肉体も変化するの。怪物の顔には怪物の肉体…
「んあん♪何でこんなに感じ易いのよ。変なトコ触らないで!!また淫らな声が出ちゃうじゃない…」

んあっ!!ソコはダメ…あたしはオトコなんだから…挿れられるなんてダメよ……

 

もう仮面は剥がさないの?
剥がしてもらわないと、あたしは女の子のままになってしまうわ。

イヤッ!!またするの?
あたしの子宮の中はもうあなたの精液で一杯なのよ…
あたしは逆らうことができないのよ。
あなたがそう望んで仮面を剥いだのだから…
セキニンは取ってくれるのよね?

映画(シネマ)のように

突然、雨が降ってきた。
傘などさす暇もなく、一気に降ってくる。
鞄を頭の上に乗せ、雨宿りできる所に走っていった。


まあ、当然の事だけど、服は下着まで水浸しになっていた。
去年までの僕なら、何の躊躇いもなくワイシャツもTシャツも脱いで水を絞っていただろう。
でも、今年の僕はそんな事できない。
それ以上に濡れたシャツが下着を…肩紐の存在を透かしているのが、とてつもなく恥ずかしい。
そう僕は今、肩紐のある下着…キャミソールとブラジャーを着ているのだ。

否!!
僕は男のくせに女の下着を着ている変態なんかではない。
僕の胸にはちゃんと乳房があり、それを納めるためのブラジャーは必須アイテムなのだ。
僕はもう「男」ではないのだ。
「女子」として女子用の制服を着て通っているのだ。
体育の時間も女子と一緒に受けているし、プールに入る時も女子のスクール水着を着ていたし、更衣室でも他の女子と一緒に着替えているんだ。
女の子になった僕が、女の下着を着ているんだ。どこに問題がある?
 
問題があるとすれば、男だった僕が女になってしまったという事だろう。
勿論、去年の僕はちゃんと「男」だった。
おしっこも立ってしてたし、淫らな事を考えれば、ちゃんとテントも張っていたんだ。
別に性転換の手術を受けた訳でも、小説にあるような奇病に罹かった訳でもない。
ましてや宇宙人や悪の組織に改造されたなんて事でもない。
それは、ちょっとした悪戯の結果だったんだ。

 

 

「佐藤♪明日からの連休、空いてるか?」
「何か用か?」
振り返らずとも声の主が親友の鈴木一郎であることは判っていた。
「お前、見たいって言ってた映画があっただろ?姉ちゃんがチケットが手に入ったからって♪」
「タダで見れるって事か?だが、連休使ってまでってどういう事だ?」
「ああ…ちょっとな♪」
僕が問い質す視線を向けると…
「そのな…上映館が指定されててな。その日には帰って来れない場所なんだ。もちろん宿泊も込みのチケットだ♪」
「まあ、タダなら問題ないか…それに、見たかったやつだしな。」
「良かった。明日の朝イチで俺ん家に来てくれないか?」
「駅で待ち合わせじゃ不味いのか?」
「姉ちゃんが何か言っておく事があるそうだ。」
「判った。」
と、僕達は泊まりがけで映画に行く事になった。

何で上映館が決まっているかは、ちょっと調べるだけで判った。
場所はその映画の舞台となった町だ。
いわゆる「聖地巡礼」がセットになったプランなのだろう。
しかし、鈴木の姉さんが言っておきたい事って何なんだろう?
結局、その答えは調べても見つからなかった。

 
「で、光ちゃんにはあたしの代わりとして行ってもらう事になるの♪」
翌日、鈴木の家に行くと鈴木の姉さんが待ち構えていた。
「今から貴女が〈鈴木花子〉だからね♪」
と、僕の服を脱がしにかかった。
「光ちゃんならあたしの服がそのまま着れるでしょ♪」
「って、何でお姉さんの服に着替えなきゃならないんですか?」
「言ってなかったっけ?今度のチケットってアベック限定なのよ。映画のストーリーは知ってるでしょ?」
確かにカケオチしたアベックがすったもんだのあげく、その町の氏神様の計らいで皆に祝福されて結婚するような話だ。
まあ、ストーリーはともかく、僕は主演女優のファンなのでこの作品を見逃す訳にはいかなかったんだ。
「だから、光ちゃんは一郎の恋人になってもらわなくちゃ♪昨今、ボーダーレスとか言われてるけど、弟の恋人はやはり可愛い女の子じゃなくちゃね。」
「そんなあ~…」
しかし、どんなに抵抗しても鈴木の姉さんに敵う訳はなく…僕は下着から一式、彼女の服を着せられ、更にはお化粧までされてしまった。
付け毛をして長くなった髪で鏡を覗き込むと、そこにいる筈の僕ではなく、可愛い女の子がそこにいた。
「いってらっしゃ~い♪」
と見送られて、僕は鈴木とともに駅に向かった。

(知り合いには…特にクラスメイトには絶対に会いませんように!!)
必死の祈りが通じたか、何とか誰にも会わずに目的地に向かう電車に乗り込めた。
電車は以外と空いていた。僕らはボックスシートに並んで座った。
「恋人同士っていう設定だろ?お前は窓側で良いから、並んで座ろう♪」
と窓側に押しやられた。
まあ、この方が他の乗客から見られない分、僕の女装がバレる確率は低くなっただろう。

目的地に近づくにつれ、トンネルが多くなる。
トンネルの中では窓ガラスに車内の様子が写しだされる。
気が付くと、鈴木の視線は窓の外ではなく「僕」を見ていた。
「な、何だよ。僕ばかり見て?」
「姉ちゃんに言われたろ?ボクって言う女の子はいない訳じゃないけど…」
「ワ、ワカッテルヨ…ワヨ…。ア…アタシ…デショ?」
「駄目。無理に裏声を使うと違和感丸出しだよ。」
「でも、地声だとこうよ…」
「その方が自然だよ。光は男でもあまり声は低くないから、気を付けて高めにしてればそれなりに聞こえるよ♪」
「違うでしょ?あたしは花子。鈴木花子。あんたは山田高夫でしょ。」
「悪い悪い。しかし、その声なら問題ないよ♪」
「でも、疲れるわ。できるだけ喋らないようにするから、よろしくね♪」
と、喋りは鈴木に任せる事にした。
ただでさえ慣れない(当たり前だ!!)女装の上に…
「胸もないと不自然だから」と胸に貼り付けられた偽乳房が意外と重く、バランスがとり辛いわ、肩が凝るやらで喋りにまで気を使うのは疲れるのだ。

 
「実際。お前は可愛いし、そんな格好なんかされると惚れ直しちゃうな♪」
「惚れ…て…」
「俺達は恋人同士だろう?だからこんな事しても問題ないよな♪」
と、突然 鈴木の顔が迫り

チュッ♪

音をたてて僕の唇に吸い付いてきた。
(わっ!!バカ、止めろ!!)
と僕の頭の中では鈴木を押し退けようと必死になっていたが…
僕の肉体は固まってしまっていた。
頭の中がぼーっとしてくる。

(もしかして、これって僕のファースト・キッス?)

頭の中が混乱している間にも、トンネルを抜けると鈴木は離れていた。
車内アナウンスが僕達の降りる駅の名を告げていた。
鈴木が網棚から荷物を降ろす。
「これ。姉ちゃんがたすき掛けにしてろって。」
とポシェットを寄こした。
中にはハンカチやティッシュ、口紅やコンパクトなどが入っていた。
「後の荷物は俺が持つから♪」
「当然でしょ♪」
電車がホームに入り、僕達は席を立った。

 

 

ホテルのフロントには同じ目的と思われるカップルがちらほらといた。
僕達は山田高夫・花子でチェックインし、部屋に荷物を置くと映画の上映会場に向かった。
予告編で見た景色があたりに広がっている。
僕は映画のヒロインになった感じで道を歩いていった。
会場は坂を上った高台の公民館という事だ。
坂を上る途中で陽が沈んでゆく。
「キレイ…」
僕は足を止め、茜色に染まる世界をみてそう呟いていた。
「ああ…」
と鈴木が僕の脇に立ち、その腕を僕の肩に回してきた。
少し涼しくなってきたので、その温もりは嬉しかった。
「会場まであと少しだ。陽が落ちきるまでには入ってしまおう♪」

 
映画が終わると迎えのマイクロバスに分乗してホテルに戻った。
そこから先は明確なスケジュールは決められていないので、各自好きなように夕食をしたりした。
僕も他の女子達と同じように、ホテルのレストランに鈴木と向かい合って座り、映画の感想なんかを話していた。
慣れてきた所為か、高めの声も楽に出るようになったので、男言葉にならないようにだけ気をつけていればよかった。
(喋る時に自分の事を「あたし」って言うのも無意識にできるみたい♪)

 
部屋に戻り、ベランダから夜空を眺めてると、彼が寄り添ってくる。
厭じゃないし、彼の温もりは心地よかった。
「ぁっ…」
背後から抱き締めてくれる彼の腕が僕の乳房に押し付けられていた。
(偽乳房の筈なのに、触れられてるのが判るの?)
「どうかした?」
「ううん。何でもない。」
気のせいだと無視してみたが、一度気にしてしまうとあちこちと気になってしまう。
背後から密着する彼の肉体…腰の辺りに違和感がある…
丁度、彼の股間が押し付けられていて…
硬く勃起したモノの存在を感じた。
僕…あたしに感じてるの?
ピクリと乳房の先端で乳首が硬くなった気がした。

(あたしも感じてる?)
ジワリと股間が潤んだような感じがした。
「光…良いかい?」
首筋を舐めあげられ…
「あ、ああん♪」
あたしは変な声をあげてしまった。
「お、俺…もう我慢できないっ!!」
ぎゅっと抱き締められる。
「だ、ダメよ。あたしは…」
しかし、抵抗しようにも、手足に力が入らなかった。
崩れ落ちそうになるところを必死で彼の首にしがみつく。
ふっ…と、足の下から床が消えた。
あたしは彼に抱かれていた。

そのままベッドに運ばれた。
服が脱がされる。
「綺麗だよ♪」
「ダメ…灯りを消して…」
薄暗い星灯りのなか、彼も服を脱いでいった。
肉体が重なる…
彼があたしを貫いていった。

 

朝。目が覚める。
二人とも全裸でベッドの上にいた。
僕は夕べ「何」が起きたのかを思い出してみた。
それは僕の「ハジメテ」だった…って、僕は鈴木の姉さんの代わりに女の格好をしているだけで、中身は「男」なのだ。
胸は造りモノだし、股間には男のシンボルだって…

しかし、今僕にはその存在感を感じられていなかった。
逆に偽乳は生来の僕のもののようにそこにあった。
僕はトイレに向かった。
便座に座り、股間を覗き込んだ。
そこには女の子の溝が刻まれていた…

「光?どうした、大丈夫か?」
「鈴木…僕は〈男〉だよな?」
と彼に確認を求めた。
「えっ?何を言ってるんだ。姉ちゃんの代わりをしてるだけで、お前は…」
と、彼も言葉を詰まらせた。
「あ、あれは〈夢〉じゃなかったってことか?…すまんっ!!」
「謝られてもどうにもならないよ…」
「お前がすっかり女らしくなっちまったんで…最初はふざけてただけだったんだが…本気になっちまって…」
「本気だろうが何だろうが…って、おふざけで犯られたんじゃなお悪いわ!!」
「すまん。責任は取るっ!!」
「それは女の子に使う台詞だろ?僕は男だ。」
「だが、犯ったと言う事実は変えようもない。」
「なら、僕を男に戻してくれっ!!」
「そ…それは…」
僕も無茶な事を言っているとは判っていた。
僕が女になった原因も解らない彼にはどうする事もできないのだ。
「か…神様にお願いするしかないか…」

そう。映画でも氏神様がなんとかしてくれた。
僕達はいま、その神様のいる町にいるのだ。
僕達は朝食も採らずにその神社に向かった。
映画に倣い、各自一万円を賽銭箱に捩じ込むようにして納めると、必死で祈った。
(どうか僕を元に戻してください!!)

 

 

…結果
僕は「女」のままだった。
但し、神様は何かをしたに違いなかった。

「光♪」
と降り続く雨の中、大きな傘を指した鈴木がそこにいた。
「ほら。拭けよ♪」
とスポーツタオルが渡された。
肩に掛ければ下着のラインも見えなくなる。
「俺ん家で乾かせば良い。」
たぶん、それだけでは済まない事は明白だった。

 
あの日…僕が女の格好のまま戻って来ても、誰も何も言わなかった。
僕の部屋には女子の制服がぶら下がっていた…制服だけではない。私服も下着も全て女の子のものに変わっていた。
部屋の中には、僕が「男」だったという痕跡はどこにも残っていなかったのだ。

連休明けに学校に行くと、僕達は既に公認のカップルという事になっていた。
僕は生まれた時から女の子で、一郎とは幼馴染みからそのまま恋人になったということだ。

 
「おじゃまします♪」
と一郎の家に上がる。
「ただいまで良いのよ♪」
とお姉さんが声を掛けてきた。
「親達いないから、多少大きな声が出ても問題ないから♪」
(って、何をけしかけてるんですか!!)
「お風呂は沸いてるわよ。」
僕は勝手知ったるで風呂場に向かい、脱衣場所で服を脱いだ。
お湯に浸かり、冷えきった身体を暖めた。
(この先…)
僕は遠くない未来を見てみた。
僕はこのまま、一郎と結婚し、嫁として一生を終えるのだろうか?
一郎との間に子供ができれば、子供の世話と家事に追われる毎日…
でも、一郎が優しく僕を…あたしを抱いてくれれば、疲れなんか吹き飛んでしまうに違いない…

「光、溺れてないか?」
ドアの向こうから一郎が声を掛けてきた。
「大丈夫。いま上がるわ♪」
と、湯船から出て身体を拭く。
頭にタオルを巻いたり、バスタオルを胸元で留たりと、「女」の仕草も無意識に済ましている。
「服は姉ちゃんが乾かしてくれてるから、そのまま部屋に行こうぜ♪」
と、一郎の部屋に入るなり、バスタオルを剥ぎ取られた。
「本当に、いつの間にこんな淫らな肉体になったんだろうね?」
「いつ」は明確なのだが、一郎でさえその事を記憶していない。
だから、あたしはこう答える…

「あなたに愛された時からよ♪」

 

その花が開くとき、あり得ない幻覚を見せてくれる。
それは、麻薬以上に甘美な罠…

 

近くの公園でフリーマーケットが開かれていた。
休みの日。たまたま近くを通った時、その幟が目に入ったのだった。
僕はふらふらと公園に足を踏み入れていた。
衣類やアクセサリー、本や雑誌などのリサイクル品が並んだ隅にひっそりと鉢植が並んでいた。
やはり美しい花の咲いていたものから売れていったのだろう。売れ残っているのは花も実も付けていない貧相なものばかりだった。
「お兄さん。安くしとくよ♪」
売り子は汚れたジーンズに麦わら帽子で、最初はオジサンかと思っていた。
その人物から綺麗な声がして、その人の顔を確認した。
(けっこう美人じゃないか♪)
と、掲げられた値札を見てみた。
50円とか100円とかある…
「これじゃあ鉢代にもならないんじゃない?」
と0円の値札を見つけた。
「これなんか、これ以上安くできないんじゃないか?」
「じゃあ、もっていってくれます?」
「ただで?」
「じゃあ、おまけもあげます。この種を咲かしてみてください。素晴らしい事が起こりますから♪」
と、彼女は立ち上がると、僕の手に一粒の種を握らせた。
「え?!」
と僕が反応できない間に、彼女の唇が僕の口を塞いでいた。
僕はぼーっとしていた。
我に返った時には陽は暮れており、公園もいつもの状態に戻っていた。
そこにフリーマーケットが開かれていたとは思えなかったが、僕の抱えていた鉢が現実にあった事だと教えてくれた。

 

それから数日後。
掌がむずむずしていた。
彼女に種を握らされた手だが、種自体はどこにも見つからなかったのだ。
その掌に何かの芽がでる絵が描かれていた。
誰かの悪戯か?とも思ったが、掌に気付かれずに描くことなどできるのだろうか?
それに、石鹸でゴシゴシとやってみたが、消えることはなかった。
幸いにも、他人に掌を見られる事などないので、諦めてそのままにしていた。

 
しかし、芽は日を追う毎に成長していった。
双葉が開き、茎が伸びてゆく。
茎は朝顔のツルのように僕の腕を上っていった。
肩から胸に広がり、腰を覆った。
つるは首から上に伸びることはなかったので、服を着ていれば気付かれる事はない。
否。見られたとしても、悪趣味なボディペインティングぐらいにしか思われないだろう。
一度見ただけでは、これが成長しているとは思えないからだ。

確かに「悪趣味」ではある。
身体全体を覆うのではなく、胸と腰周りだけを覆っている…見た目には女性のビキニ水着のようだ。
特に胸は立体的に描かれていて、僕の胸が膨らんでいるみたいに見える。

乳首に蕾ができていた。
蕾は日に日に育ってゆく。
蕾は胸だけではなかった。
僕の股間…ペニスにも蕾は描かれていた。
股間の蕾は胸のものよりも大きく育っていった。
最初は根本に描かれていたが、次第に全体に広がってゆく。
花びらの赤い色が確認できた。

 
そして、翌朝には僕の双つの胸で朝顔のような花が開いた。
芳しい香りが漂ってきた。
そして股間の蕾も…

僕は何を見ているのだろう?
幻覚?

股間でも蕾は綻び、大きな赤い花弁を広げていた。
まるでペニスそのものが花として開いてしまったみたいだ。
その中心には穴があり、胸の花よりも更に強烈な匂いを放っていた。
花弁には蜜蜂を寄せ集めるかのように甘い蜜が滴っていた。
蜜は中心の穴から零れている。
(穴?)
ペニスのあった場所に開かれた穴に指を伸ばした。
指は穴の中に入り込み、僕自身も腹の内側に侵入した指の存在を感じていた。
それはまるで女性器のように僕の指を締め付けてくる…

僕の肉体は「女」になっていた。
蔓のビキニは次第に消えてゆき、胸には豊かな乳房が現れていた。
乳房の先端には敏感な蕾が勃ち上がっている。
「ああ~~ん♪」
刺激を与えると、僕の口からは淫らなオンナの喘ぎ声が零れてゆく。
股間からはとろとろと蜜が溢れる。
描かれた「花」は消え、そこは深い割れ目となっている…

何度も指を突き立て、掻き回し…快感の末に幾度も絶頂に達していた。
いつしか、意識を失っていた。

 

目覚めると、僕の姿は元に戻っていた。
そして、床の上に種が3っつ転がっていた…
僕は種を拾うと、掌に種を乗せていた。
ゆっくりと指を閉じ、握り絞めていた。
僕はもう一度、この花を咲かせてみたくなっていたのだ♪

お宝?

「何故だっ!!」

俺が叫んだのは、ようやく辿り着いたダンジョンの最奥にある筈の「お宝」がそこに無かったからだ。

通常、台座の上に置かれた「お宝」は辿り着く冒険者毎に用意されている。
俺もこのダンジョンは初挑戦であるから、ない筈はないのだ!!

 

が…

 

そこには台座のみが鎮座しているだけで、他に何もない;;;;
自棄になった俺は台座の上に飛び乗っていた。

「何を望む?」
突然、どこからともなく声がした。
「望むって?」
「お宝が欲しいのだろ?何が欲しい?」
「え…選べるっていうのか?」
「叶えられるのは一つだけだがな♪」
「今即具体的にはできないな。やはり、大金と権力と美女に尽きるか?」
「なら、お前さんに一番無縁の美女をくれてやろう♪」
その瞬間、洞窟が光に包まれ…俺は意識を失っていた。

 

「お宝」の台座の上には美女が眠っていた。
その事に気づくまでにはしばらくの時間が掛かった。
何故ならば…

その「美女」は俺自身だったからだ…

 

 

 

 
俺は再びそのダンジョンに挑んでいた。
「女」の肉体ではこれまでの力任せの戦法が使えず、試行錯誤を繰り返してきた。
だが、
俺はとうとう最奥の部屋に辿り着いた。
前回と同様に、お宝の台座だけがそこにあった。
俺は台座の上に飛び乗った。
「ダンジョンを攻略したぞ。お宝を寄越せ。俺を男に戻せ!!」
俺は叫んだ。
そして…声がした。
「残念だが、お宝は一人につき一つだけだ。お前の望みは既に叶えられている…」
俺は気力・体力をともに失い、台座の上に崩れ落ちていた。

 

どやどやと集団がやってきた。
「ここが最奥だ。お宝を拝もうぜ♪」
と人影が現れた。
「すげぇ♪これがお宝かよ!!」
男の目が俺を見据えていた。
「何だよ、お宝って?」
パーティーの他のメンバも入ってきた。
(俺を「お宝」だと勘違いしている?)
俺は彼らの手で台座から降ろされた。
突然の事に俺は何もできずにいた。
「じゃあ、お宝を頂戴しようぜ♪」
リーダーの男の声を合図に、俺は服を剥ぎ取られ、組み敷かれた。
俺は男達に代わる代わる貫かれた…

 

気がつくと、俺は精液まみれで床の上に転がされていた。
そして、また別の集団が近づく気配があった。
俺は無意識のうちに身なりを整え、台座に上がっていた。

「すげぇ♪これがお宝かよ!!」
先頭の男が声をあげた。
「そうよ♪貴男の好きにして良いのよ…」
と、俺は男に愁波を送っていた♪

お嫁さんに…

地方の弱小豪族は、自身の力を強めるため、中央の貴族と姻戚関係を結ぶのに必死であった。
その為には娘達を厳しく躾、美しく着飾らせる事に余念がなかった。
否。娘達だけではない。男子が生まれても長男以外は皆女の子として育てられていた。
勿論、男女の別なく、長じれば「娘」達は皆貴族の元に嫁がされていった。
貴族の側でも事情は熟知しており…中には男の嫁の方が良いという嗜好の者もいて…
この慣例は廃れる事がなかった。

 

「お前もそろそろ嫁ぎ先を決めないとな♪」
そう父上に言われ、姉上達の美しい花嫁姿を思い出していた。
(あたしもいよいよ、綺麗に着飾れるんだ♪)
そんな薔薇色の未来を夢見ていたあたしに、父上がとんでもない事を言った。
「しかし、お前の場合は嫁ぎ先が難しいな。お前は他の姉妹と違い、中身は男だからな。」
「男?」
あたしは今まで、他の姉妹と同じ女の子だと思っていたし、女の子だと言われ続けてきた。
今更、自分が男だと言われ、どう反応すれば良いか解らなかった。

「お前は自分が他の姉妹と違う事に気付かなかったのか?」
もしかすると、姉妹達はあたしが「男」だという事を知っていたかも知れない。
しかし、あたしの股間には絵図にあるような太くて長いペニスはなかった。
女が股間をさらけ出すのは「はしたない事」として、記憶にある限り姉妹達の股間を見たこともなかったし、あたしも他人に見せる事はなかった。
胸が育たないのは単なる個人差に過ぎないし、姉妹の中で一番背が高いのも単なる個人差だと思っていた。
一時期、喉が荒れて声が出せなくなっていたけど、今では姉妹達と同じように高い声を出せるようになっていた。
姉妹達のように安定してはいないが月のモノもちゃんとある…紅くはないけど、白い滓物で股間を汚すことがある。
そんなあたしが「男」だと言うの?

「あ…あたしは、今の今まで、自分が女ないなんて考えたこともありませんでした。」
「ああっ!!」
と父上は天を仰ぎ見ました。
「お前も絵図で男女の情事くらい見ていただろう?」
「あたし、絵図を見て、姉上から借りた張形を受け入れられるか試してみました。気持ち良いとは言えませんでしたが、ちゃんと受け入れる事はできました♪」
「それは穴が違…」

「ですから、あたしが男だと言うのは何かの間違いです。お医者様にもう一度ちゃんと調べてもらいましょう。」
「調べるまでもないのだよ…」
「父上?」
父上はふうと大きなため息を吐いた。
「医者には相談してみる。お前は…花嫁修行に励んでなさい。」

父上は医者と相談した後、丸薬の入った壷を寄越した。
毎日一粒づつ飲めとのこと。
苦い丸薬を飲んで三日が経つと、あれだけ発育不全だったあたしの胸も人並みに膨らんできた。
(これなら姉上達のような胸元の開いたドレスも着れるね♪)
あたしは今まで遠慮していたデザインの服を取っ替え引っ替え着ては楽しんでいた。

 

「お前の嫁ぎ先が決まったよ。」
それ程には名は知れてないが、それでも中央に居る貴族の御曹司と言うことだった。
早速、輿入れの準備が始まった。
姉上達に勝るとも劣らない衣装が仕立てられた。
先方の使者を迎えて、あたしの旅立ちの晩餐が開かれた。

翌朝、仕立てられた素晴らしいドレスに身を包み、あたしは馬車に乗り込んだ。
早馬で三日の行程も、ぞろぞろと進む隊列は一ヶ月をかけて都に向かった。
ただでさえ歩みの遅い隊列であるが、輿入れという事で両家の知り合いという豪族や貴族に歓待される事が度々あったのだ。

 

ようやく輿入れ先の貴族の屋敷に辿り着いた。
迎えてくれたのは、あたしの旦那様になる方だった。
まさしく「王子様」の気品と美しさを備えていた。
「乙女」のあたしは一目で恋に落ちていた。
「君のような愛らしい姫を待っていたんだよ♪」
彼の言葉にあたしはもうメロメロだった。
(でも…喜んでばかりもいられない。あたしは「普通」の女の子ではないのだから…)

 
「こんなあたしでも良いのですか?あたしの身体は身籠ることができないとお医者様に言われています。」
これだけは言わないと…と、何とか彼に告げる事ができた。
「問題ないよ♪否、そんな君だからボクのパートナーになれるんだ♪」
と、そのままベッドに誘われた。
あたしは全裸にされ、背後から貫かれた。
張形ではない。
彼の愛情とともにあたしは満たされ…初めてイク事ができた。

「じゃあ、今度は君の番だ♪」
かちゃかちゃと何かを外す音がして、彼があたしから離れた。
でも…彼のモノはまだあたしのナカにある?
「ボク達の子供はボクが産むよ。だから、君は何も考えなくて良い♪」
(彼が産む?)

彼はあたしの前に裸体を晒した。
そこにあったのは「女」の肉体だった。
「これがボクが普通に結婚できない理由だよ。この秘密を知る者は限られてるけどね♪」
彼=彼女の姿に、あたしの股間の矮小なモノが激しく勃起していた。
(こんな事なかったのに。あたしは女の子の筈なのに…)

今度は仰向けのあたしの上に彼が跨がってきた。
彼が腰を下ろすと、あたしのモノが暖かい肉壁に包まれていた。
「あぁ…気持ちイイっ♪」
思わずあたしは漏らしていた。
「じゃあ動くよ♪」
彼の肉襞があたしのモノを刺激する。
「んあん…何か…何か出ちゃう♪」
「射して良いんだよ。それでボクを妊娠させるんだ♪」
「ああ…イク…イッちゃう~~!!」
あたしはもう一つの絶頂に達していた…

 

都の片隅に仲の良い貴族の夫婦が住んでいた。
子宝にも恵まれ、3男3女の賑やかな家庭が営まれていた。
しかし、その夫婦の肉体の性別が互いに逆転している事は、ごく一部の者しか知らなかった。

ペット

「君は私に買われたんだよ♪」
突然の言葉に僕はどう反応したら良いか判らなかった。

父の会社が倒産し、その夜のうちに両親は雲隠れしてしまったらしい。
僕はその真偽を確認する間もなく、叩き起こされてパジャマのままここに連れて来られたのだ。
「君はもう私の所有物なのだ。モノとして扱われるかペットとして可愛がられるかは君の態度次第だ。」
「ペット?」
「既に君達一家はこの世から消えている。否、君達一家を名乗る人達はいる。彼等はお金で君達の存在を買ったのだ。」
「買う?」
「そう♪この世は並べて金次第♪そして私は君を買ったんだよ。だから、君をどう扱うかは私次第♪」
「僕はどうすれば…」
「私の言う事を素直に聞いてくれればペットとして可愛がってあげよう。さもなければモノとして扱われるだけだよ♪」
「ペット…って?」
「愛玩動物♪存在するだけで私の心を癒してくれるものだよ♪反抗してはいけない。私の言う事に素直に従っていれば良い。」
「従うって?」
「私は寛容だよ♪そうだ。いつまでもそんな格好では可哀想だね。着替えを用意してある。先ずは着替えてもらおうか。」
脇にあったテーブルに着替えのようなものがあった。
僕はそれを手にすると、部屋の端に向かおうとした。
「おいおい。どこに行くんだ?私の前で着替えてくれないかね。そう、背中なんて見せないようにね♪」
その言葉に僕は足を止めるしかなかった。
「まずは全部脱いでしまいなさい。勿論パンツもね♪」

 

僕は従うしかなかった。
全裸になり股間を晒す羞恥に耐え…
その後にはそれ以上の羞恥が待っていた。
着替えとして用意されていたのは「女の子」の衣服だった。
それも、この辺りでは有数のお嬢様学校の制服だった。
「寛容な私は君を学校に通わせてあげますよ♪」

 
そして放り込まれたのは、この服が制服の女子校だった。
女の子の制服を着たまま、クラスの娘たちに紹介された。
僕には新しい、女の子としての名前が与えられていた。

珍しい転校生の周りには休み時間の度に人垣ができる。
が、僕は彼女達の質問に何一つ答える事ができなかった。
そして放課後を迎える。
事務棟の脇に、今朝僕を送り届けてくれた黒塗りの車が停まり、僕が呼び出された。
「お先に…」
と呟くように声を掛けると
「ごきげんよう♪」
と皆が声を掛けてきた。
僕も「ごきげんよう…」と呟き、教室を後にした。
背中から一際高い笑い声が聞こえた。
多分、僕の事を笑っているのだろう。
男のくせに女子高生として、女の名前まで付けて、彼女達に混じって一日を過ごしてきたのだ。
笑われるような事は多々あったに違いない。
そして、彼に逆らうことのできない僕は、明日もまたこの羞恥に晒されることになるのだ。
重たい気持ちのまま、車に乘った僕は屋敷に戻されていった。

 

用意されていた服…女の子の着る中途半端な長さの袖のシャツと、太股の中程までしか丈のないミニスカートを穿かされた。
用意されていた食事が終わる頃、彼が戻ってきた。
「食事は済ませてきたから。君が餌を食べ終わったら、ペットとの楽しい時間を始めようか♪」
そう言いながら、スーツを脱ぎ、ラフな短パン姿になっていた。
「こっちにおいで♪」
夕食=餌の時間=を終えた僕をソファに呼びつけた。

 
「どうだった、学校は?楽しく勉強できたかな♪」
と僕を抱き寄せた。
「女の子の格好を他の人に見られるのは苦痛です。勉強どころではありません。」
「君はまだ自分がペットだということを理解してないんだね。」
と僕の頭を撫でる。
「ペットは牡だろうと牝だろうと、綺麗に着飾った姿を誉められたら喜ぶものだ。それが牡用か牝用かなんて関係ない。」
「でも…」
「牡なのに牝用の物を着るのは嫌だと言うんだね?」
僕は首を縦に振った。と、彼は何かを取り出す。
「ショーツの下に直にコレを着けてごらん♪」
それは女の子の股間を模したものだった。
「言ってるだろう。君は私の所有物だ。君に拒否権はないんだ。」
言われるがまま、僕はショーツを脱ぎ、ソレを着けた。
「こっちに来なさい。」
再びソファの上で抱き締められる。
「これは優れものでね。着けたままでおしっこができるんだよ。もっとも、立ってすることはできないけどね♪それに…」
彼の掌が太股の内側を摩り上がってきた。
「あっ!!」
強烈な刺激に僕は思わす声を上げてしまった。
(女の子の敏感なところが刺激されたの?)
「ここをなでなでしてると気持ちが良いだろ?ほら、くちゅくちゅと音もしてきた♪」
そう…僕の股間は濡れ始めていた。
作り物の筈のおまんこから、愛液が滲んでいた。
それに、そこを撫でられていると、彼が言うように気持ちが良い…
「っあ…!!」
彼の指が、僕の内側に入ってきた。
そこは「男」には存在しない場所の筈だ…
「そうだ♪緊張を解いて快感に身を任せていれば良い。そう♪君はもう女の子なんだから…」
彼の指が僕の内側を的確に刺激してくる。
「んあん♪あああんっ!!」
僕は女の子みたいに喘いでいた。
「可愛いよ。でも、君はもっと可愛くなれる♪自分が女の子であると受け入れれば良い…」
「あああっ…!!」
胸も揉まれていた。
乳首が大きく膨らんでいる?
「じゃあ、君が女の子になる儀式をするね。少し痛いけど我慢するんだ。」
僕の腰が彼の力強い手で固定された。
メリメリと音を発てて僕の股間に侵入してくるものがあった。
それが硬く勃起した彼のペニスであることは容易に解った。
僕は「女の子」として彼に貫かれていた…

彼が動く…
快感が押し寄せてきて、僕は何も考えられなくなってきた。
「良いよ、良いよ♪」
と彼に誉められている。
僕は何と答えていたか記憶にない。
ただ喚き叫んでいたような気もする。
「行くよ♪」
と彼の声とともに、彼の精液が僕のナカに放たれ、僕を満たしていった。
それと同時に、僕は快感の中に意識を失っていた…

 

 

ボクは毎日、学校に通っている。
最初の頃は車で送り迎えしてもらっていたが、少しでも友達と一緒にいたかったのでバス通学に切り替えていた。
「帰りに寄ってかない?」
と声を掛けられる。
「イクイクっ♪」
とボクも参加する。
ブティックで新作を試着しては互いに評価する。
ボクも最近は胸も一人前になって、大胆なコーデができるようになった。
「これでオジサマを悩殺するつもり?」
そう囃される。
(悩殺…というか、喜んでもらえればそれで良いんだけど♪)
と、合わせる下着を何にするか頭を悩ませるのだ♪
ボクの指には彼のペットである証…首輪ではなく、指輪が填められていた。

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