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2017年1月12日 (木)

消失

とうとう、僕は小便をするにも便座に座らざるを得なくなってしまった。

ペニスが萎縮しているのに気付いたのは三日前だった。
単に縮こまっているだけだと思っていたが、その晩、勃起させてみて長さも太さもいつもの半分くらいしかないのだ。
この一ヶ月程、自慰もしていなかったので、普段の生活でおかしいか?と思っても気の所為と片付けていた。
だから、いつからこんなになったか?何が原因か?など解る筈もなかった。
その日とて、自慰をしようとする性欲があった訳ではない。
気の所為では済まされないと思い、確認してみることにしたのだ。

その時点で既に玉は消え失せ、袋も股間に同化してしまっていた。
その晩はしっかりと握ったまま眠りに就いたのだった。

 
昨日の一日はどんどん小さくなってゆくのを実感することになった。
勿論、日中に勃起させてサイズを計ることなどできないが、尿意もないのにトイレに行っては小便器の前でパンツの中から引っ張り出して確認していた。

夜になり、ベッドの上に鏡を置いて剥き出しの股間を写し出してみた。
既に、それは単なる小便を出すホースでしかなかった。
海綿体も亀頭も失われている。
その時点では、なんとかズボンの外に尿を誘導できるだけの長さはあったのだが…

 

今朝、目覚めとともに股間を確認した。
僕の下半身には女の子のような溝が出来ていた。
その隙間にホースの先端が覗いているが、到底ズボンの外にまで出せる長ささなかった。
便座に座り夜中に生成さるた尿を排出する。
ホースの中を通ってゆくのを感じたが、それだけのことだった。
鏡で確認したが、僕の股間は女の子みたいではあるが、ホースの奥には肛門があるだけで、おまんこが出来ている訳ではない。
単に、ペニスが萎縮しただけ…それだけなのだ。

 

夕方にはホースもなくなり、股間から直に排尿するようになっていた。
(それでも僕は「男」なんだよな?)
それを確かめるべく、性欲がないにも拘わらず、僕はその晩に自慰をしてみた。
指先で尿道口の辺りを擦ってみる。
ペニスを弄っているときと同じように感じるようだ。
少し奥の方にシコリのようなものがあった。
皮の上から亀頭を弄っているような快感があった。
弄っていると、シコリに血が溜まってきたのか、硬さを増していた。
(ああ、射る…)
いつものように精液の込み上げてくる感じがして…

尿道口から精液がどろり…と出てきた♪
ティッシュで拭き取る。
いつもと同じ臭いがしたので安心した。

久々の射精だった。
まだイけそうな感じもした。
オカズになりそうなビデオを再生する。
女の割れ目がアップで映る。
ソコに突っ込みたいという感情は一向に湧いてはこない。
場面が切り替わり、女がフェラチオをしていた。
逞しいペニスを咥えては美味しそうに舐めあげてゆく。
今の僕には逞しい云々どころか、そのペニスさえ失われているのだ。
「ううっ…」
手での刺激だけで精液が込み上げてくる。
だが、射精を終えてもまだまだ快感は続いている。
やがて精液も出尽くしたか、出てくるのは透明な液体に変わっていた。

「あぁ、あぁ、あぁ…」
僕はうつ伏せになり、腰を上げながら股間を弄っていた。
『あん、あん、あん♪』
僕の喘ぎとビデオの女の喘ぎ声が重なった。
映像を見ると、女も僕と同じ姿勢をしていた。
後ろにいる男が突き入れる度に女が快感の声をあげる。
僕も男に突き入れられたように感じた。
「『ああん、あ~~ん♪』」
男が僕のナカに精液を放った。
(これがイクって事なの?)
僕は快感の中で意識を失っていた…

 

 

何事もなかったかのように「男」としての一日を終えていた。
帰り道、路地裏のアダルトショップに立ち寄った僕はディルドゥとローターを手に入れていた。
股間のシコリを刺激するのに丁度良かった。
固定すると両手が空く。
僕はビデオの女のようにディルドゥを咥えてフェラチオの真似をした。
今日のビデオでは女が男の上に跨がっていた。
僕も同じようにディルドゥを床に立て、その上に腰を降ろしていった。
「んあん、イイ♪太いのが入ってくる…」
僕の股間にはそれを受け入れられる器官は存在しない。
が、ソレはゆっくりと僕のナカに入ってきた。
しっかりと根本まで填まり込む。
『良いぞ。イイ締め付け具合だ♪』
ビデオの男がそう言った。
『それじゃあ、サービスしてやらんとな♪』
と男が腰を突き上げると同時にディルドゥのスイッチが入った。
「っあ、ダメ!!こわれちゃう。」
『問題ない。じゃあもっと気持ち良くさせてやろう♪』
ディルドゥの動きが激しさを増す。
「んあん、あん♪イイ~!!」
僕の発する声はもう、言葉にならなかった。
快感にのみ従い喚き散らす。
腰を振り、更なる快感を追い求める。
愛液の溢れえいる股間がどうなっているのかなど、考える余裕もない。
「ああん、イク!!イっちゃう~~」
僕は再び、快感の中に意識を失っていた…

 

 

 
僕は「男」なのだろうか「女」なのだろうか?
僕は女の格好をして街を徘徊するようになっていた。
やはりディルドゥは造り物でしかなかった。
一度、本物を経験すると、他に代えようがない。
(それに小遣いも稼げるし、美味しいものもご馳走してくれる♪)
僕は真っ赤なパンプスを履き、腰を揺らして夜の街に呑まれていった…

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