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2017年1月12日 (木)

みのり

俺は親友の上に跨がっていた。

俺の股間には親友のモノを受け入れる器官があるのだ♪
俺の胸ではたわわに実った果実が揺れ…
「ああん、あああ~ん♪」
俺の発する声は、愛らしく…ミダラだった…

 

 
俺がこんな姿になったのは俺の行っていた実験の影響であることは間違いない。
別に「女」になる為の研究をしていた訳ではない。
植物の成長に影響する電磁波の特定を研究していたのだ。

様々なタイプの電磁波の下で植物の成長にどのような変化が見られるのか?
中には一気に巨大化するものもあったが、成長も早ければ一気に枯れてしまうのが殆どだ。
そして、実が成れば味見もする。
これも殆どが「食べられる」程度のものばかりであった。
「お前は野菜しか食わないのか?」
親友の太一が心配するくらい俺は研究施設に隠りきりだった。
そこで収穫できたものがあるので、わざわざ食材を買いに出ることなく、野菜ばかり食べて生活していたのも事実である。
電磁波を長時間浴びていた所為か、その電磁波で育てられた野菜が変質した所為か定かではないが、気が付くと俺の肉体は「女」になっていたのだ。

 
「お前…朗(あきら)なのか?」
久々にやってきた太一に発見されるまで、俺は研究施設から出る事はなかった。
女になった姿を曝したくないという思いもあったが、原因が不明なままであるので、ここを封鎖しなければならないという思いもあった。

既に電磁波の発生装置は停止させていた。
人工照明も落とし、暗くなった施設内で植物が死滅してゆくのを見届けた。
俺は残った野菜と水だけで食いつないでいたが、やがて身体は衰弱してゆき、施設を抜け出すタイミングを失ってしまっていた。

 

太一に連れ出され、病院に放り込まれた。
様々な検査が行われたが、栄養失調の他には特に「異常」はないという。
俺の肉体が完全に「女性」となっている事が改めて確認された。

「まだ、研究を続けるのか?」
「こんな状況を公にはできないだろう?俺はもう表には出られないんだ。」
「そりゃそうだな。だが、どこかに就職するとか考えてるのか?」
「この先、女として生きなければならないんだよな。まだ他人と接触する自信がないよ。でも、ここにはそう長くも居られないらしいね。」
「なら、僕の所に来るかい?部屋には余裕がある。」
「お前のとこなら願ってもないが、良いのか?」
「それが親友ってものだろう♪」

 

彼の言葉に甘え、彼の家での生活が始まった。

ひとつ屋根の下で暮らしていると、俺と太一の関係は「親友」の枠では括れなくなっていった。
それは、専ら俺の意識の変化でしかない。
彼の俺に対する態度は一貫して「親友」のままである。
が俺自身、肉体だけが「女」であるだけでなく、「女」の服を着て「女」のように身嗜みを整えるようになっていた。
無償で居候させてもらっているのにも負い目を感じ、家事をするようになっていった。
それは「主婦」の生活に近いものだ。
と意識してしまうと、自分が太一の「妻」であると錯覚し始めていった…

「妻」であれば「夫」の夜を満足させてあげるのも必要に違いない。
ある晩、俺は太一のズボンを脱がし、彼のペニスを咥えていた。
口の中で次第に硬くなってゆくのに悦びを感じた。
「出る…」
と彼が身体を離そうとしたが、俺はそのまま彼の迸りを口で受けていた。
確かに美味しいものではないが、彼のものをこの身に受け入れることができた満足感がそこにはあった。

(でも…)
もっと彼を悦ばせたかった。
そう、俺の股間にはペニスを受け入れるための器官が存在しているのだ。
俺はスカートを外し、ショーツを脱ぎ取ると彼の上に跨がった。
ペニスの先端がその器官の入り口に触れた。
そのまま腰を降ろしてゆくと、彼のペニスが俺のナカに入ってきた。
「ああん、あん♪」
俺は快感に声を抑えられなかった。
俺の器官を太一のペニスが埋め尽くしていた。
「ああ…気持ち良いよ♪」
と太一。
俺が「あたしもよ♪」と言うと、彼はぎゅっと俺を抱き締めた。
「朗。愛してる♪」
太一の口からそんな言葉が発せられた。
「えっ?」
思わず聞き返した。
彼にとって俺は「親友」…男同士の関係でしかなかった筈なのだ。
「愛してる。僕は今、女の朗を愛してしまったことを認識したんだ。」
「女の…あたし?」
「そうだ朗。愛してる。結婚してくれないか?」
「う…嬉しい…」
俺は涙目になって太一にキスしていた…

 

 

「いってらっしゃい♪」
俺…あたしは笑顔で太一…旦那さまを送り出す。
「無理はしなくて良いからな♪」
彼が掌であたしのお腹を撫でてゆく♪
その奥の子宮には二人の愛の証しが存在していた。

 

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