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2016年11月23日 (水)

帰還

俺はスロットルを握り直した。
この先には雲霞の如く押し寄せるモンスターが待ち受けているのだ。
僚機も夫々のポジションに向かっていた。

 

作戦0時に戦艦から主砲が放たれた。
かなりのモンスターが焼失した筈であるが、まだ多数のモンスター達が残っている。
それを個別に対処してゆくのが俺達の役目だった。
戦艦の射線に空いた空間に跳躍して一気に距離を稼いだ。
後方は若いのに任せておく。
長射程のミサイルを打ち放ち、回避してくるモンスターをバルカン砲で撃ち取ってゆく。
これまでに何度も効果のあった戦術であり、訓練も重ねてきた。

が、今回はミサイルを無視して隊列を維持したまま突っ込んできた。
(ミサイルを起爆させるべきか?)
一瞬の迷いが運命を分かつ…

ミサイルはモンスターの隊列の後方で炸裂した。
奴等に殆ど被害はない。
奴等が一斉に襲い掛かってきた。
バルカン砲のような近接戦兵器では、多数の敵を一殲できる能力はない。
一体を倒している間に背後に取り付かれてはもうどうしようもない。
間合いを取ろうにも、この空間はどこもモンスターに埋め尽くされているのだ。
機体の動きを封じられ、俺はコクピットから引きずり出されると、一体のモンスターの腹の中に押し込められた。

 

 

耐Gスーツが溶かされてゆく。
モンスターの腹壁から消化液のようなものが降り注ぎ、俺を溶かしに掛かっていた。
否。溶かしていたのは衣服類だけであった。
皮膚も体毛、髪の毛も消化液に溶けることはなかった。
全てを溶かしきった後、俺はごろりとモンスターから吐き落とされた。

(床?)
たぶん、そこはモンスター達の母艦なのであろう。
壁際には活動を停止しているモンスター達が並んでいた。
俺を吐き出したモンスターは俺を無視するかのように置き去りにして、母艦の奥へと向かっていた。
即にもここから脱出する手もあったが、全裸で母艦の外に出るのはリスクが高そうだった。
俺は俺の存在が無視されているのを利点と感じ、俺を吐き出した奴の後を追うことにした。

扉を潜り抜けてゆくと、次第に喧騒が鎮まってゆく。
奴はいくつかの角を曲がり、ある部屋に入った。
そこには様々な機械が配置されていたので、容易に身を隠すことができた。
奴は中央にあるカプセルの中に入った。
自動的に蓋が閉じ、機械が起動する。
奴の入ったカプセルの周囲にそこから繋がる五つの小さめのカプセルがあった。
小さい方には、最初は何も入っていなかったが何かが造られているようだ。
大きな方のカプセルが止まり、蓋が開いた。
が、中身は空である。モンスターは消えてしまっていた。

続いて五つのカプセルが開く。
その中には「人間」がいた。
…それは「俺」と全く同じ姿をした五人だった。
カプセルは造りあげた「俺」を外に出すとまた新たな「俺」を造り始めた。

ドアの開く音がした。
別のモンスターがやってきて五体の「俺」を回収してゆく。
その後、カプセルが新たな「俺」を外に出し、次を造り始める。
俺は次に回収にきたモンスターの後をついてゆくことにした。

 
魂のない「俺」の肉体はピクリとも動くことはなかった。
床の上に整然と並べられていた。
その数が30体になったとき、別の扉から同数のモンスターが現れた。
一体づつ「俺」の隣に並んでゆく。
30体のモンスター達が位置につくと「俺」を持ち上げ、その中に入り込んでいった。
自ら立った「俺」の脇にモンスターの脱け殻が転がっていた。
また別のモンスターが現れ、脱け殻を破棄し「俺」のための衣服を用意してきた。
「俺」達はその服を着ると、入ってきた扉からいずこかに去っていった。
そして、その部屋には新たな「俺」が五体づつ運ばれてきた。

俺は自分がまだ裸のままである事を思いだした。
「俺」が着ていった服であれば俺も着れるのは間違いない。
俺は衣服をもってきたモンスターを探し、その供給源から一着を拝借した。

服が手に入った事により、ここからの脱出もまた選択肢に浮上してきた。
「俺」の件はまた、持ち帰るべき情報としても不足はない。
(であれば躊躇うことなどない♪)
俺はここからの脱出に向け行動を開始した。

 
とはいえ、現在位置とて不明な状況である。
単に脱出した所で、無事に本隊に辿り着かなければ意味はない。
何か使えるものがないかとうろついていると、格納庫らしき場所に辿り着いた。
そこには見覚えのある機体が並んでいた。
(何故この機体がここに?)
といぶかしく思う間にも、モンスターの一団がやってくる気配がした。
現れたのは10体の「俺」だった。
この機体を操作するには人間体であることは都合が良いのは自明である。
「俺」が10機の機体に乗り込むと、次々と発進していった。
(どこに向かうのだろう?)
仲間が俺と誤認して奴らを基地に連れ帰ってしまった場合、何が起きるか?
様々なシチュエーションが俺の頭を過る…

それ以前に、俺は行動を起こしていた。
格納庫に現れたのは「俺」が10体だけで他にモンスターは現れなかった。
現時点で俺の行動を阻止する奴はいない。
俺は飛び出すと11機目の機体に飛び乗った。
幸いにも、操縦系統もそっくりコピーされている。
エンジンを起動させると、俺は10機の後を追った。

 

バルカン砲はトリガを引けば放たれるようになっていた。
残弾数が気になるが、放てるだけでも儲けものだ。
後方は気にせず、先行する10機に意識を集中した。

10機の尻は見えている。
俺の意識の集中具合が機体にも伝染したか、通常よりも反応が良いように感じる。
相手が「俺」であればミサイルなどで堕ちることはないし、確実に一体づつ仕留めたかった。

最後尾の一機に詰め寄った。
照準の中央に捉え、トリガを引いた…

 
一機、二機と機体が四散し、中の「俺」も砕け散った。
(まだ半分か…)
と、残弾数を確認した。
(??)
弾が減っていない?
どこか故障か?と機体を再確認する。
(ミサイルが一本無くなっている?)
その間にも俺は次の機体に襲い掛かっていた。
(7機目か…)
相手も次第に反応が良くなってきている。
前半よりも弾の消費が激しい。
しかし、機体の運動性はこちらの方が上である。
俺の経験に加え、機体との相性が良い。
自分自身の手足を動かすように…阿吽の呼吸も遅く感じる程に動いてくれる。
(あと二機…)
残弾数は?

(どくりっ!!)

俺の心臓が激しく鼓動した。
次の瞬間…
残弾数が復活している。そしてもう一本のミサイルが消えていた。
そう、この機体はモンスターによる贋作なのだ。
その素材からして本来のものとは別ものなのだ!!
ミサイルを分解してバルカン砲の弾を供給していた事になる。
俺は燃料計を見た。
これもまた底を尽きかけている…

(どくりっ!!)

再び心臓が鳴った。
そして燃料が増えていた。
機体のどこかが失われたに違いない。
しかし、その事に気を取られている暇はなかった。
俺は9機目に襲い掛かっていた。
猛禽が獲物に襲い掛かるように、この眼で獲物を捉え、鈎爪を広げ威嚇する。
獲物がどこに逃げようとするかは全て見通せていた。
バルカン砲で退路を絶つ。
獲物の真上に被さり、加速し、刺し貫く!!
9機目が四散した。
(残り一機♪)
レーダーなどなくともそいつの気配で位置は判る。
かなり水を開けられたが、届かない距離ではない。
機体の一部を燃料と弾に変え、これを消費し続けているので、機体は大分軽くなっている。
奴の行動を予測する。
少し距離をロスするが、奴の死角に回り込める♪
機体に指示を与える必要はなかった。
俺が行こうとする方向に勝手に向かってゆく。
機体は俺の肉体と同義であった。

奴の死角から無音で近付いてゆく。
バルカン砲の照準から奴が離れる事はなかった。
あとは必殺の距離まで近づくだけだ。
もはやトリガーを引くまでもない。
俺が睨みつけただけで最後の一機は粉々に砕け散った…

 

 

 

あとは単純に本隊に帰還するだけだった。
攻撃する相手がいなくなったので、バルカン砲は弾ごと解体して燃料に変えた。
計器などなくとも、俺はこの機体の隅々まで把握している。
航行に不要なものは次々と燃料に変えていった。
見知った地形が見えてきた。

しばらくして、近くに味方の気配を感じた。
俺は彼らが近付いてくるのをそのまま待っていた。
と、突然彼らがバルカン砲を撃ち込んできた。
かなり逸れた射線である。警告射撃だろう。

俺は通信機も燃料に変えてしまっていた事を思い出した。
このままでは彼らにこちらの状況を伝える手段がない。
彼らはもう一度撃ってきた。
機体を掠めるような射線である。
今できる選択は…逃げることだけだった。

目眩ましに宙返りを掛け、そのまま一気に手近の大地を目指した。
もう燃料は気にする事はない。
飛ぶことさえ考えなくても良い。
不要な部位を切り離し、彼らを撹乱する。

彼らは撃ってはこなくなった。
最期のひと吹かしでブレーキを掛け、大地に転がり落ちた。
そのまま木々の間に身を隠す。
彼らの機体は二度三度と近くを通過するが、そのまま基地に帰っていったようだ。

 

俺は立ち上がった。
そして違和感に襲われる。
俺は機体の中に居た筈である。外に出た覚えも放り出された覚えもない。
俺は機体との一体感をもったまま立ち上がったのだ。
つまり、立ち上がったのは俺自身ではなく、俺の乘った「機体」だった。
それがまだ「機体」と呼べるかは怪しい。
現時点で不要なものは全て放出していた。
しかし、新たに必要なものは造られていた。
そう、機体に足が生えて「立って」いるのだ。

(このままこの機体に乗っていてはいけない!!)
ようやく、その危険性に気が付いた。が、時既に遅かった…

俺の肉体は完全に機体と融合してしまっていた。
既にコクピットそのものが失われていた。
いつの間にか俺の肉体とともに燃料と化していたのだろう。
今はこの機体が俺の肉体だった。
機体の残骸から手足を生やした姿はモンスターよりもおぞましいに違いない。

 
(手足を生やせたのであれば、この機体=肉体を人間らしい形に変えられるのでは?)
とは思ったが、自分自身を再現することは不可能に近いようだ。
背中などほとんど見ていないし、記憶にも定かではない。
この肉体であれば、カメラを生やして背中を写すこともできるが…
あやふやな記憶で肉体と衣服を再現してみたが、やはり違和感を隠せなかった。

記憶だけで再現できない所は「実物」を見ればよい♪
本隊に向かうまでの間には「人間」に出会う。彼らをサンプルとして補正すれば良い。
俺は本隊の方角に向かい歩き始めた。
この身体は疲れる事を知らなかった。
燃料さえ補給すれば昼夜の別なく歩き続ける。
更に燃料の補給として肉体の一部を変換せずとも「食事」をする事で食べたものを燃料に変換できる事が解った。
そして食べるものは何でも良いのだ。人間が食べるものばかりではない。土や鉄であっても今の俺には「食料」となるのだ。
道に転がった石ころをいくつか携帯して食料とすることにした。

道とはいってもしばらくは獣道である。
やがて付近の村人の狩りの道となる。
それでもまだ「人」に出会う事はなかった。
村人が生活に使用するようなしっかりした道となった。
一方に水の流れる音が聞こえる。川があるのだろう。
反対側には集落があるのだろう。
今はまだこの姿を大勢の人間に見せる訳にはいかない。
俺は川に向かった。

まだ早朝である。
人が居るとは思わなかった。
気配は川の支流を少し遡った場所にあった。
そこに、泉で身を清めている若い女の姿…
「きゃっ!!」
俺のたてた物音に、彼女は小さく叫んで裸体を隠した。
「別に怪しい者じゃない…」
(この姿は十分に怪しいのだが♪)
俺は彼女を落ち着かせようと声を掛けた…が
「ギガガウォン、グガガガガ…」
俺は喋り方を忘れてしまっていた。
もとより、この口も喉も俺本来のものではないのだ。
そして、俺の姿を見た彼女は恐怖に顔をひきつらせ、そのまま崩れるように泉の中に落ちていった。

泉…水の中では息ができない。
息ができなければ人間は死んでしまう。
そんな簡単な事が連想できるようになるまで、しばらく時間が掛かった。
彼女の頭は完全に水の中に没していた。
(引き揚げなければ…)
ようやく俺は泉の中に入っていった。
彼女を持ち上げ岸に向かう。
(息をしていない?)
俺はチューブを造ると彼女の口から挿入し、肺に入った水を吸い出した。
次に空気を送り込む。
心臓は動いているので血液がちゃんと酸素を運んでゆくのを確認した。
横隔膜に刺激を与え、自ら呼吸できるまで待った。
(しかし、彼女が目覚めてもう一度俺の姿を見た時、どんな反応をするだろうか?)
想像がつかなかった。
俺は彼女の脳に探査針を差し込んだ。
彼女の記憶を確認する。
そして、俺が現れてから気絶するまでの記憶を消去した。
(あとは俺がこの場所を離れるまで目覚めないようにすれば良い…)

俺は彼女を横たえて立ち上がった。
泉の水面に俺の姿が写る。
(流石にコレは女の子には刺激が強すぎるな♪一刻も早くサンプルを…)
そんな事を考えた俺の目に、彼女の裸体が写った。
(彼女もサンプルには違いない…)
このままの姿で男のサンプルを見つけるか、一旦彼女の姿を借りるか…
(女となる事に何の不具合があるのか?)
今なら、彼女の隅々までサンプリングできる。このような機会はそうあるものではない。
それに、俺と出会った記憶を消すために彼女の記憶を取り込んでいる。「女」としてどう行動すれば良いかも判っている…

 

 

俺…あたしは本隊に向かっていた。
これまでにも何人もの男と出会った。
「女」の前では平気で裸体を晒す彼らをサンプルと使うこともできたけど、あたしは「男」に戻ろうとは思わなくなっていた。

その晩、あたしを抱いたのは軍属の男だった。
一息吐いている間、彼は一枚の紙を見ていた。
そこには何人かの男の顔写真が印刷されていた。
そのひとつは「俺」だった…
「何、それ?」
と訊いてみる。
「最近奴らの手口が巧妙になってな。人間のフリをして紛れ込んで来るんだ。これは現在判っている人間の顔をしたモンスターだ。」
「な、何か怖いわ…」
「大丈夫だよ。奴らはいつも同じ顔でやってくる。双生児以外で同じ顔を見かけたら怪しいと思ってれば良い。」
「他に見分ける方法はないの?」
「奴らは息をしない。真夜中をぶっ通しで歩いても疲れることはない。そして奴らはほとんど飲み食いしないんだ。」
「水も飲まないの?」
「霞を食ってでも生きていられるようだ。まさにモンスターそのものだな♪」
あたしはもう一度「俺」の顔写真を見た。
(もう持ち帰る情報に意味はない。隊に戻る必要どころか「俺」として戻ればモンスターとして扱われるだけだ…)

 
朝…
あたしはこれまでとは別の道に踏み出していった。

義兄は僕の…

姉さん夫婦が実家に戻ってきていた。
義兄の会社が倒産し、職を失った義兄に代わり姉さんが一家の大黒柱となった…のだが
姉さんの給料ではこれまでの生活を維持できる筈もなく、実家の方が通うのに楽だと、マンションを売り払ってきたのだ。
平日は僕も予備校通いでいないから良いが、平穏を享受していた土日は義兄と二人きりになる事が多い。

その日はまたまた義兄が用があると外出したので、久しぶりに独りの時間を持てる事になった。
独りの時間に僕が何をしているかというと…
「女装」
をしている。
自分以外の何者かになる事で「受験」に追われたストレスを解消するのだ。
殊に「女の子」になる事で、僕は完全に本来の「僕自身」から解放されるのだ。

その日は溜まりに溜まったストレス故に、少し注意力が落ちてしまっていたようだ。
オートシャッターで女の子の「ボク」の姿を撮り続けていた時、ふと、ふすまに隙間が開いているのに気が付いた。
そして、その隙間の奥にこちらを窺うギラギラした視線を放つ瞳があった。
義兄に違いない。
が、義兄はこの行為を止めようと踏み込んでくるようには見えなかった。
(ならば…)
ボクはカメラではなく、義兄に見られている事を意識しながらポーズを決めていった。
勿論、モニタに並ぶスチールには正面は写っていない不満足な出来のものばかりになってしまった。
が、ボクは義兄を魅了している事にこれまでにない満足感を味わっていた。
更に悪戯心が大胆な行動に移らせる。
これまでは可愛いポーズからちょっとエッチなポーズに留まっていたのだが…
「男」を挑発するような淫らなポーズ…そして悩ましい喘ぎ声を漏らしてみた。
(ボクは訓練の末、女の子の声を出せるようになっていた♪)

隙間から覗く視線は更にギラギラを増している。
いつふすまを開いて義兄がボクを押し倒しに来るかをカウントしてゆく。
ベッドの上に這い、尻を高々と上げてスカートの中に入れた指をショーツのクロッチに這わせる。
「ああん♪おにいちゃん…キてっ♪」
そう言ってふすまの向こう側に股間を押し上げる…

ダダッ
と、ふすまから離れる音がした。
「うっ」と小さく呻く声も聞こえた。
彼も大分溜まっていたのだろうか?姉さんともご無沙汰なのだろう♪

 

「あ、お義兄さん帰ってたんだ。」
いつもの「僕」に戻り、部屋の撮影道具を片付けて居間にゆくと、義兄が何事もなかったかのように野球中継を見ていた。
「ああ、会合が早めに終わったんでね。君も一休みかい?受験勉強も根を詰めすぎると身体に悪いからね♪」
義兄の言葉を背に台所に向かった。
思った通り、バナナがあった。
「ちょっと小腹が空いたんでね♪」
とバナナを手に義兄の斜め隣に座った。
皮を向き、バナナを口に咥えた。
勿論、即には噛み切らない。
横目で義兄を見ると、テレビをそっちのけで僕を見ていた。
ペロペロと舌でバナナの先端を舐めてゆく。
義兄のズボンの中が窮屈になってゆくのがよく見えた。
「シて欲しいの?」
と訊いてみる。
「な、何の事だね?」
「溜まってるんでしょ?」
「か…からかうんじゃないよ…」
「この家に来てから、姉さんとはシてないんじゃないの?」
ボクはバナナをテーブルに置くと、義兄の脚の間に座り込んだ。
「や、止めるんだ…」
ボクは義兄のチャックを引っ張った。
義兄のモノが飛び出てくる。
「見てたんでしょ?ボクの事はソープの女の子くらいに思ってれば良いよ♪」
ボクはバナナを咥えるように、義兄の憤り勃ったモノを咥えていた。

ボクにしても、男性の性器を咥えることなど初めてのことだった。
どのようにすれば良いのかは、これまで見てきたAVの女優達を参考にするしかないのだが…
「ああ、ダメだよ…射てしまう。」
と言うなり、義兄はボクの口の中に射精していた。
つぎから次に吐き出される精液は、即にボクの口の中に収まりきらなくなる。
(吐き捨てるか、呑み込むか…)
だが、彼の精液は止まらない。
考える間もなく、呑み込むしかなかった。

呆けた表情の義兄の最期の一滴を吸い取った。
僕は以前から気になっていた『技』を使ってみたくなっていた。
意識が朦朧としている義兄の隣に添うようにして座った。
片手を柔らかくなった義兄のペニスに触れたままにして、彼の耳元に囁く。
「今度はお義兄さんがオンナになる番だよ♪」
ピクリと肉体が拒絶するように反応する。
「お義兄さんは何もしなくていいんだ♪僕の言葉を素直に聞いているだけで良い♪」
何もしなくて良いと聞き、緊張が解けたようだ。
「そう…僕の言葉を聞いているだけで、お義兄さんの身体は次第にオンナになってゆくよ♪」
僕は萎えたペニスに掌を這わせた。
「これはペニス…でもオンナのお義兄さんには別の名前が付いている。クリトリス…クリちゃんだよ。でも、随分大きくなってるね。元の大きさに戻そうか♪」
と下腹部に押し付けるように掌で擦ると、萎えたペニスはその容量を減少させていった。
「そう、コレはオンナには無いものではない。オンナが感じる敏感な器官…クリトリスだ。だんだんと本来の大きさに戻ってきた…あれ?こんな所に卵巣がはみ出てる…」
と袋の上から睾丸に触れた。
「コレも元の所…子宮の脇に戻さないとね♪」
と胎内に押し込んだ。
「ゆっくりと卵巣が元の所に戻ってゆく…そこは子宮の隣…貴女の子宮はどこにありますか?想像して♪貴女の下腹部の構造を…」
僕は義兄の下腹部を大きく撫でていた。
「昔、学校で習いましたよね。お腹の中て左右に延びた掌のような器官に卵巣は包まれている。卵子がそこを通って真ん中にある子宮に向かう…」
撫でる掌は渦を描くようにお臍に向かってゆく。
「そこで精子と運命的な出会いをした卵子は子宮の中で大きくなり、やがて赤ちゃんとして産まれてくる。でも…」
今度は臍から下に向けてなでてゆく。
「…受精できなかった卵子は月に一度、経血とともに排出される。そう、子宮から股間に繋がる膣を通ってね♪」
僕は彼女の股間に掌を這わせた。
既にクリトリスは小指の先程もないくらいに縮まっていた。
そして…
「ぁっ♪」
彼女が小さく喘いだ。
「そう、オンナになった貴女の股間には膣口が開いている。そこはまた、オンナの快感が生まれる所でもある。こうやって刺激を与えると次第に濡れてくるだろう?」
ソコに指をいれしばらく弄っていると、クチュクチュと音をたて始めてきた。
「卑猥な音だね?これは貴女の愛液の音だよ。ねえ、我慢しないで声を出して喘いじゃおうよ。その方が何倍も気持ちが良いから♪」
彼女は「ああん」「んあん」と喘ぎ声をあげ始めた。
それは教えてもいないのに完璧なオンナ声だった。
「気持ち良いかい?」
彼女はおずおずと首を縦に振った。
「じゃあ、もっと気持ち良くしてあげるね♪」
僕は自身の下半身を晒し、彼女にのし掛かるようにその股間に割って入った。
ペニスの先端が彼女の股間に触れ…膣口を捉えた。
「いくよ♪」
僕が腰を押し出すと、僕のペニスが彼女のナカに沈んでいった。
僕のペニスが暖かいものに包まれていた。
前後に動かすと「ああん」「あんっ」と彼女が喘ぐ。
しばらくすると、僕の動きに合わせて彼女も腰を振り始めた。
「凄い…、何なのコレ?」
彼女の喘ぎは嬌声に変わっていった。
「コレって…イクの?イっちゃうの?」
僕の方も高まっていた。
ペニスの中を通って熱い塊が彼女の中に放たれた。
「あ…ああーーーん!!」

快感の頂きに達した彼女は、そのまま意識を失っていた。
テレビはいつの間にか野球中継を終え、歌番組が流れていた。
僕は義兄の股間の汚れを拭き取ると、元通りにズボンを穿かせておいた。

 

その日も義兄が僕の部屋を覗いていた。
僕がスカートの下から勃起したペニスを覗かせると、ふすまを開いて入ってくると義兄は僕の前に跪いた。
僕のペニスを咥えながら、自分の穿いているズボンを脱ぎ捨てる。
自ら股間を弄って、くちゅくちゅと音をたてるまで愛液を溢れさせてゆく…
「もう良いよ♪」
と僕が言うと義兄は床に転がり、脚を広げて自らの女陰を晒す。
「お願いします♪」
と突き上げてきた股間に僕は自らを突っ込んでやる♪

カシャッ!!

シャッターが下り、フレアスカートの女の子に貫かれて悦ぶ義兄の姿がしっかりと記録された。

無題

俺は「女」になっていた…

全裸になり、まじまじと己の女体を目の当たりにしていると「男」の本能が目覚めてくる。
豊かな胸を揉みあげたい。
先端の乳首を弄りたい。
股間の秘所に触れたい…突っ込みたい…
流石に今の俺には突っ込むべきモノが失われいたので、最後の欲求は無理であるが、他についてはヤリ放題の状況ではあった。

目の前の女体は俺の所有物(モノ)であり、誰をも俺の行為を阻止することはないのだ。
女の胸に手を伸ばし、ぐいと掴んだ。
柔らかな肉の感触が指先に伝わってきた。
更に指を伸ばして、その先の乳首を摘まんだ。
「んあん♪」
女の吐息が耳に響く。
(今はそれが俺自身が発したものであることは無視だ!!)
リズムに乗って胸を揉みしだくと、女の吐息も艶やかになっていった。
(どうだ?もう股間もびしょびしょじゃないのか?)
判りきった事を俺は目の前のオンナに告げた。
「いえ、コレは違うの…」
(否定しても身体は正直だ。お前はオトコが欲しくて堪らないんだろ?)
「違う!!あたしは…」
俺は彼女の股間に手を伸ばした。
指先に蜜が絡まる。
「ひぁっ!!」
俺は堪らずに淫声をあげてしまった。
強烈な刺激…快感がそこを起点に全身を貫いて行ったのだ。

俺はその快感の罠に掴まえられてしまっていた。
快感を求め指先にその源を刺激させる。
「ああん、あ~~ん♪」
女の嬌声が発っせられる。
俺は男として女を責めたてていた筈が、そこには女として責めたてられている俺しかいなかった。

下半身から力が抜けいた。立ったままではいられない。
床の上に崩れ落ち、そのままうつ伏せになると膝を立て、股間の穴に指を突っ込み、更に激しく動かしていった。
「ああん♪ダメっ!!それ以上は…」
(何がダメなんだい?誘っているのはお前だろ?)
男の声がアタシの耳に届く。
「イッちゃう♪ダメ…イッちゃうのぉ!!」
(ならイけば良い。男に犯られたかったのはお前だろう?)
「で、でも…」
(ならコレでどうだ?)
指が突っ込まれると同時にクリが摘まみあげられた。
「ああっ!!だめーーーっ…」

 

フローリングの床に溢れた自身の愛液の上で意識を失っていたようだ。
股間にはまだ自分の指に犯された記憶が残っていた。
気だるさの中で身を起こすと、胸が揺れていまだ自分が「女」である事を思い知らされる。
(膣が…子宮が、疼いている…)
肉体が更なる快感を求めていた。
無意識のうちに立ち上がり、ふらふらとベッドに向かっていた。
枕元に転がっていたモノを拾い上げる。

張形だ…

ベッドに転がり、濡らすのももどかしく己の股間に突っ込んでいた。
そして、バイブレーションのスイッチを入れた…
「あ゛っ!!」
その一瞬に沸き起こった快感の奔流に、0コンマ1秒さえ意識を保つことはできなかった…

(ない??)

小便をしようと便座を上げてズボンのチャックを下ろしてトランクスからソレを引きずり出そうとしたのだが…
指に触れる筈の存在が見当たらない!!
縮こまっているとかいう状況ではない。
それ以前に尿意が限界に達している。
ソレの有無に構ってる余裕はない。
慌ててベルトを外し、ズボンとトランクスを脱ぎ落とす。
(も…もう、限界っ!!)
俺は便座を下ろすのももどかしく、便座と蓋を抱えるように便器に跨がった…

しゃーーー…

股間から小水が放出されてゆく。
ほっ、として…直後に現在の状況に意識が戻った。

そう…アレが無いのだ!!

飛び散ったのと跳ね返ったので俺の股間は濡れてしまっていた。
雫が尻たぶから滴っている。
たかが小便だけで「女」のように尻を拭かなければならないのだ。

そう、「女」…
俺の股間から逸物が消えてしまい、そこを見ると「女」のように深い溝が刻まれていた。

洗面台に鏡はあるが、胸元から上を写すものであるので、そこを見るにはアクロバット的な姿勢が要求される。
玄関に全身を写せる姿見がある…
便器の水を流すと、俺は下半身まる出しのまま玄関に向かった。

床に尻を付き、M字に脚を開いた。
谷間を形成している肉の壁を指先で広げると、裏AVで見た女のマンコそっくりな形状が見てとれた。
その中心には「穴」があり、テラテラと淫靡に濡れ始めている。

男なら、ココに逸物を突っ込みオトナになるのだ。が…
俺は童貞のまま、逸物を失ってしまったのだ。
これでは「オトナ」になれない…

 
と、呆然としていると
ガチャリと玄関のドアが開く音がした。
「コージいるか?」
親友のタクヤの声と共にその姿が現れた。

(鍵を掛け忘れた?)
否っ!!そんな後悔は後でよい。
俺は今下半身まる出しで、鏡に股間を写すという変態的な体勢にあった。
転がるようにして姿見の前から離れる。
下着にしているティーシャツの裾を延ばして股間を隠す。
トランクスとズボンの位置を確認し…
「何やってんだ?お前♪」
飄々としたタクヤの声が降り注いできた。
「な、何でもない。少なくともノックしてからドアを開けろ!!」
と捲し立てたが、
「そうか。お前もTS蚊にやられた口か♪」
「な、何だよ。そのTS蚊って?」
「現在のお前の様に一晩で男を女に変えてしまうウィルスを媒介するやつだ。」
「で、伝染病?」
「一部の好事家が取引しているらもので、それが流出したらしい。」
「た、大変じゃ…?」
「まあ、飼育器を出た蚊は夜明けを待たずに死んでしまうし、TS効果も三日で解消すると言われている。」
「TS効果って…これの事?」
「ああ♪男の肉体が女に変わってしまうんだ。それ以外はいたって平穏。三日なら隠し通すのにも問題はない♪」
「や、やけに詳しいな…?」
「まあ、僕の手元にも冷凍保存されたTS蚊がやってきたのでね♪試しに夕べ、その窓の隙間から一匹放り込んでみたんだ♪」
「貴様の所為か!!」
「そんなに怒るなよ。三日経てば元に戻るんだ。それまでは、折角手に入れた女の身体じゃないか♪」
「大黒屋。お前も相当な悪よのォ。ひっひっひ…って、悪代官ごっこしてる場合か!!」
「時代劇好きのお前なら、一度はやってみたいんじゃないか?」
「な、何を?」
「ほら、女の帯を引っ張って、あ~れ~とか言うやつだよ♪」
「したいんであって、されたい訳じゃない!!」
「なんだつまらん。折角振り袖とか用意してきたのに。」
「…振り袖…か…」

時代劇好きの俺である。
これまでも忍者や侍、岡っ引きなど様々なコスプレを楽しんできたが、流石に女物の衣装を借りるのは気が引けていた。
花魁や姫君でなくても良い。一度は「振り袖」なる衣装は着てみたいと思っていたのだ。
「き…着るだけなら良いぞ…」
「そうこなくちゃ♪」
「あ~れ~、はナシだからな。」
「判ってるって♪」

 
振り袖に始まって、タクヤの持ち込んだ様々な衣装を着てみた。
もちろん、そこには時代劇以外のものが大多数を占めていたが、それはそれとして楽しんでいる自分がいた。
様々な「女」に成りきってみると、かなり意識が変化してゆく。
そうなると…
「アレをやってみ・な・い♪」
清純そうな女子高生が淫淘な笑みを浮かべてタクヤに迫る。
「良いのか?」
「もちろん♪」
と俺はもう一度振り袖に着替えた。

「ああ、お止めくださいまし…」
「ここまで誘っておいてそれはないだろう?」
タクヤの指が帯を解き、その端を掴んだ。
「そら、いうてみろ♪」
俺が両手をあげると…
「あ~れ~!!」
帯が引かれ、俺はぐるぐると回っていた…

そのまま敷いておいた布団の上に倒れる。
その上にタクヤも乗り掛かって来る。
「な、何をなさいます?」
「お前とて知らざるものではないであろう?」
着物の袷が広げられ、俺の裸体がタクヤの前に晒されていた。
「わたしにも役得というものを頂きませんとね♪」
目が回っていた俺には、何の抵抗もできなかった…

 
「…で?五日目の朝を迎えた事になるんだが?」
と、俺はタクヤの持ってきたネグリジェを脱ぎ、これもタクヤの持ってきた女子高の制服に着替えながら言った。
制服とは言ってもセーラー服でもジャンパースカートでもない…ブラウスとタータンチェックのスカートにハイソックスだ。
コスプレの中でも、これなら着て出歩いても奇異に見られなので、昨日も昼間はこの格好で買い物にも出掛けていた。

女の格好をしてタクヤに食べさせる晩御飯のメニューを考えながらスーパーで買い物などしていると、何か「主婦」になったみたいだ。
お腹の大きな妊婦が旦那さんと買い物に来ていた。
このまま男に戻れなかったら、俺もあんな風に身ごもり、子供を産んで育てる事になるのだろうか?
その時、俺の隣にいるのは…

と、優しく俺を見下ろすタクヤ…
(ナシナシ!!)
俺は慌てて変な妄想を掻き消した。
タクヤには早急に俺を元に戻してもらうのだ。
TS蚊の効果は三日で解消する筈がもう五日目なのだ。
TS蚊の情報を持ってきたタクヤなら、この状況を説明できる情報も見つけられる筈である。
いや、見つけてもらわなければならない。
だから、タクヤを俺な部屋に缶詰にし、俺はタクヤの身の回り…主に食事の用意をしているのだ。
(食事の「お礼」と言って寝る前に俺の…オンナの肉体を求めてくるが…
 これも彼を缶詰にしている代償だ。
 ちょっとは俺も気持ち良いと感じているが…♪
 全ては俺が元に戻る為なのだ!!)

 
「ただいま♪」
と部屋に戻った。
チクッと首筋に…
パチンと掌で叩くと、そこには潰れた蚊がいた。
(この季節に…蚊?)
「タクヤ?」
と机に向かうタクヤに詰め寄る…が、
タクヤは居眠りをしているようだ。
何かの拍子に蓋が外れたようだ。小さな瓶と蓋の間に隙間がある。
瓶の中には何もなく、ラベルには「TS蚊」の文字…
タクヤの鞄には同じ空瓶があと二本あった。

 

 

 
TS蚊の持ち主はタクヤだった。
六日前の夜に解凍した一匹目を窓の隙間から俺の部屋に送り込んだとの事だ。
二匹目は一昨日の夜に部屋の中に放ち、タクヤやトイレに隠っていた。
そして、今晩に解凍を終えた三匹目をどうしようか考えているうちに居眠りしてしまっていたらしい。
「これで終わりだな?」
と聞くと、
「瓶は全部で六本ある。だからあと三本が冷蔵庫に…」
「早く処分して来い!!」
とタクヤを叩き出した。

しばらくしてタクヤから電話が入った。
「ちゃんと処分したよ。したけど…」
タクヤの声が貸すカスれている。
「どうした?」
「俺も刺されたみたいだ。シャツのボタンが嵌められない…」
次第に涙声の女の声に変わってゆく。
「お前の部屋にはもうコスプレの衣装は残ってないのか?」
「全部、お前のサイズで揃えてるからね♪」
俺は頭がクラクラした。が、親友を放っておく訳にもいくまい。
俺のところにある服でサイズフリーなもの…といっても殆どが体の線を際立たせるものばかりだ…を見繕ってバッグに入れるとタクヤの部屋に向かった。

 

そして三日後…
「コーちゃんいるか?」
ガチャリと玄関のドアが開く音がした。
と男の姿のタクヤが現れた。
TS蚊の後遺症はどこにもないようだ。
「今回は全く迷惑を掛けてしまったな♪お詫びといっちゃなんだが、飯でも奢るよ♪」
「ご飯だけで済むと思ってるの?」
俺は身支度を整えると鏡に自分の姿を写した。
三度も続けてTS蚊に刺された俺は体内に変な免疫ができてしまったらしく、どうやら「女」に固定されてしまったらしい。
「せ、責任は取るよ…」
「責任て結婚て事?あたしにも選ぶ権利はあるんだからね♪」
俺はお化粧が乱れてないかもう一度確認して、昨日買った真っ赤なパンプスに足を入れた。
「まあ、ご飯のお礼くらいはシてあげるから♪」
タクヤとのSEXの相性は良いみたいなので、付き合ってやりのも悪くはないかも♪

俺…あたしは部屋の鍵を閉めると、彼の腕に自分の腕を絡めた♪

追求

俺の肉体が変わってゆく…

強靭な筋肉を手に入れるため、俺はありとあらゆるトレーニングを取り入れた。
が、一向に効果は上がらない。
逆に、腱や骨に負荷が掛かり過ぎ、ダメージを受け、故障となってしまう。
そうなるとトレーニングどころではない。
故障にともない強制的に休まされた筋肉は、あっと言う間に固くなる。
故障の回復後に元に戻そうと頑張るが、それがまた別の場所に故障を引き起こすのだ。

 

精神的にも追い込まれた俺は薬物に手を染めてしまった。
元からスポーツを目的としたトレーニングではない。麻薬の類いや規制されていない薬物であれば躊躇う必要もないのだ。
俺は薬物で筋繊維を増殖させるとともに、腱や骨も薬物で強化していった。

が、トレーニングと同じで効果は頭打ちとなる。
それでも俺は更に強力な薬物に手を付けてゆく。
当然であるが、高い効果を唱う薬はその分高価になってゆく。
俺は親の遺産も食い潰していた。
俺は最期に最も高額な肉体改造薬に賭けることにしたのだ。

それは、偶然のように見つけた薬である。
もしかすると、法の網を潜って出てきた危険薬物かも知れない。
が、服用者のレポートもあったのだ。
死ぬような事はないであろう。

 
俺は全裸で姿見の前に立ち、その薬を飲み干した…
(どくりっ!!)
心臓が大きく鼓動した。
むくむくと皮膚の下の血肉が別種の生き物のように活動を開始する。
俺の肉体を造り換えてゆくのだ。

が、筋肉が造り換えられる際には一時的に筋肉の力も失われてしまうようだ。
立ち続ける事が困難となり、しゃがみ込んでしまった。
そのまま床に尻が付き、膝から下の脚がハの字に広がる…まるで女の子の座り方だ。
筋肉の力が失われると同時に柔軟性が増したに違いない。
両手を膝の間に突いて支えとする事で、何とか鏡を見続ける事ができた。

筋肉だけではなく、骨もまた造り換えられているようだ。
骨密度を上げているのか、骨の一本一本が細くなってゆく。
皮膚の下の肉が胴体側に移動したためか、骨の細さが目の当たりに見える。
ダブついた皮膚が引き締まると同時に、体毛が抜け落ち、日焼け跡が消えてゆく。
そこに残されたのは女のように肌目細かな白い肌だった。

腕にばかり気を取られていたが、その変化は全身に及んでいるようだ。
変化の終わった所から筋肉にも力が戻っていた。
脚にも力が入るようだ。
吸い上げられた血肉が腹に集まって、腰まわりはまだぶよぶよだが、何とかバランスを取って立ち上がった。
手足の体毛が抜け落ちた時、髪の毛も落ちたようで、鏡に写る俺の頭は丸坊主であった。
勿論、髭もなく、女のようにつるつるの肌をしている。
肌が白くなった所為か、唇がいやに赤く見える。
否、それは官能的でもあった。
その唇だけを見ていると「こんな唇の女に俺の逸物を咥えてもらいたい♪」などと妄想が膨らんでゆく。

性的な興奮は瞬く間に肉体を反応させる。
股間に血液が集中する。
ただでさえ、余剰の血肉が腹に集まっているのだ…一気に勃起した俺の逸物は、普段の三倍の長さと太さを誇示していた。
その先端は手の…唇の届きそうな所にある。
(今の柔軟性を保った肉体であれば届くのではないか?)
俺は前屈してみた。
腰周りに余分な肉が貯まっていたが、腰を突き出すようにすると…届いた♪
俺は余った肉の間から覗き出てきた自身のペニスの先端を自分の唇に咥えていた。

鏡で確認すべく、俺は再び床に座った。
鏡に写る俺の頭には、髪の毛が戻ってきていた。
おかっぱのような髪型と相まって、俺のペニスは「女」に咥えられているように見えた。
余った肉に挟まれているのがパイズリのようにも見える。
そして、暖かく濡れた穴にペニスが包まれている…それだけでイきそうになるのだが、穴の中には更に刺激を与える存在があった。
舌だ。舌が動き、先端を刺激する。
亀頭を撫で上げ、鈴口に割り込むように貼り付いてくる。
それが「俺」の舌である事を理解する以前に、俺の逸物は行動を起こしていた。

(射るっ!!)
と感じた時には既に止めようがなかった。
下腹部から込み上げてきたものが、ペニスの内側を通り先端から放出される。
その先は俺の口の中にある。
俺は自らの精液を呑み込むしかなかった。

ドクリドクリと続いて放出されてくる精液をゴクリゴクリと呑み干してゆく。
最期の一滴まで吸い込むようにして呑み取った。が、ペニスは一向に萎えそうにはなかった。
(もっと刺激を与えないといけないのかしら?)
そう…今までは舌だけでしか刺激を与えていなかった。
自分にはまだ両手がある。
バランスを取りながら床から手を放して自分の胸の肉塊に挟まっているペニスの根本を掴んだ。
その瞬間…
「キャッ!!」
バランスを崩したあたしは軽く叫んでいた。
それでも、あたしはしっかりと肉棒を握っていた。

鏡には肉棒を手にしたあたしが写っていた。
バランスを崩した所為で股間を大きく開いている恥ずかしい姿が写っている。
肉棒が抜けた場所はまだひくひくと肉襞を震わしている…
あたしはもう一度肉棒の先端を咥えようとして…下のお口にも咥えさせてあげたいと思った。
肉棒を持ち換え、股間に押しあてた。
「あんっ♪」
ずぶりと先端を膣口に押し込むと、新たな快感にあたしは可愛らしい喘ぎ声をあげていた。
(あたしの声ってこんな声だったっけ?)
小さな違和感を感じたが、それ以上の快感に打ち消される。
ズブズブと音をたてるように、肉棒が胎の内に呑み込まれてゆく。
肉襞が刺激される度に、快感があたしの中を突き抜けてゆく。
そして、ペニスの先端が子宮口に突き当たった。
(さあ、こっちにもイッパイ射して頂戴♪)
あたしは思い切り肉棒を刺激した…

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