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2016年10月30日 (日)

スカート

「なあ、コレを穿いてみてくれないか?」
放課後の部室で部活と称してタラダラとゲームに勤しんでいると、遅れてやってきた勇次が紙袋を俺に寄越した。
「何だよ?」
と訝しく思いながらも受け取った紙袋の中身を取り出した。
出てきたのは、女子が普段穿いている紺色のスカートだった。
「スカートじゃないか。」
「そうだ♪スカートだ♪」
「これを穿けと?」
「兎に角穿いてみてくれ。フリーサイズだから男でも問題なく穿けるよ♪」
「問題はサイズではなく、スカートそのものなんだが…」
「っあ、ズボンは先に脱いでからにしてくれ。」
「いちいち注文が煩いわね。ほら、穿いたわよ。」
「ああ、なかなか良い感じじゃないか♪」
「そお?」
とあたしは鏡を探そうと…
(?!)
「何で一人称が〈あたし〉になってるのよ!!」
「別に問題ないんじゃないか?君は女の子なんだし♪」
「あたS…俺…のどこが女の子だっていうのよ?」
「そりゃあ…全部♪先ずはスカートを穿いてるだろ?」
「これはあんたが穿かせたんじゃない!!」
「で、上に着ているのはブラウスだろ?」
「あんたにはワイシャツがブラウスに見えるのかい?」
「僕は襟の丸いワイシャツなんて見たこと無いよ。それに肩に掛かってる紐が透けて見えるけど、ブラジャーも着けてるんだろう?」
「いつ、あたしがそんなモノ…」
と確かめようと「ワイシャツ」のボタンを外そうとした…が、巧くいかない?!
(左右が逆になっちゃってる…)
なんとかボタンをふたつ外して胸元を覗き込むと、レースの縁取りが見えた。
(何なのよ、コレは?)
あたしは薄い水色の下着など持ってはいなかった筈だ。
それに、肩から紐が掛かっている?
(コレが、勇次の言う〈ぶらじゃあ〉だというの?)
確かに、胸を被うカップが存在している。
その下着の胸元を引っ張り、直接覗き込んだ。
(…)
何故かほっとする。
あたしの胸はいつもと変わらず、谷間のない平坦な胸だった。
カップ自身が少し硬めにできているようで、その空隙を維持していた。

「何であた…俺がこんなモノを着ているのよ!!」
「そのスカートを穿くと、他に着ている服が女物に変わるんだ。ブラジャーはティーシャツが変化した筈だ。」
「もしかしてパンツも?」
「勿論♪」
あたしは慌ててスカートを捲り…
「な、何見てるのよ!!」
「薄い水色…」
「ば…バカぁっ!!」
あたしは顔が真っ赤に染まってゆくのを感じた。

 
「すーーー、はーーー…」
あたし…俺は大きく深呼吸して自分を落ち着かせた。
「で、何で勇次がこの変なスカートを持っていたの?」
あた…俺は椅子に座ると勇次を睨みあげて言った。
「ああ、知り合いの先輩がくれたんだ。僕達の年代は青春を謳歌すべきだ。今、できてないならコレを使えって。」
「で…何でコレをあた…俺に?」
「ん、まあ、いろいろ僕自身で試してはみたんだが、素材が素材なんでな♪」
「あた…俺だって大差ナイでしょ?」
「そんな事はないよ。鏡を見てみな♪」
と、手鏡が渡された。
覗き込むと「あたし」の顔が写る。
「どうだい?違和感はないだろう♪」
「自分の顔を見て違和感もないでしょ?これが全くの別人が写ってたら話は違うでしょうけど。」
「だろ♪」
「何が〈だろ♪〉よ!!」
「お前なら女になっても不自然さがない筈だと思ってな♪」
「あたしに女のフリをさせて恋人の代わりにしようっていうの?」
「別に〈代わり〉でも〈フリ〉でもないよ。僕は本気でお前に恋してるんだ♪」
「男同士で気持ち悪い事言わないでよ!!」
「男同士?そんな事を言ってるのはお前だけだと思うよ。」
「それはこのスカートの所為でしょ?脱いでしまえばそれまでじゃないの?」
「そう思うか?」
「ど、どういう事よ?」
「ちょっと立ってみて♪」
勇次に言われるまま立ち上がった。
彼の手が背後に廻り、あたしのスカートのホックを外した。
「何すんのよ!!」
と抵抗を試みたけど、スカートはストンとあたしの足元に落ちていった。
「ほら♪薄い水色…」
バシッ!!
思わずあたしは勇次の頬を平手打ちしていた。

急いで屈み込み、スカートを引き上げた。
「で、今度は自分で脱いでみな♪」
「あんたは反対側の頬っぺたも叩かれたい訳?」
「そ、それは遠慮しとくよ。僕が言いたかったのは、そのスカートは自分の意思以外で脱がされると、効果が持続するって事だよ。」
「つまり、自分で脱げば元に戻るってコト?…って、元って何だったっけ?」
「今は深く考えない方が良いぜ♪それより、僕達も青春を謳歌しようじゃないか♪」
「何か訳わかんないけど付き合ってあげるわ。」

 
「んあん♪」
勇次があたしの胸を揉みあげる。
膨らんだ胸の先端では乳首が硬く尖っていた。
「青春を謳歌…って、ヤる事はコレしかないの?」
「清純にしろ不純にしろ、異性交遊こそが青春の醍醐味だろ?今までの僕達に足りなかったのはコレなんだよ♪」
「〈僕達〉って…あたし達、これまで何してきたっけ?」
「こういう関係になるきっかけがなかなか無かっただけだよ♪」
「そうよね。結構長い間二人でいたのにね。食事したり、映画を見たりしたけど全然意識できなかったのよね…」
そう…食事っていっても牛丼屋だし、映画もレンタルビデオをどっちかの家で…
って、何で「あたし」がAVなんか見てたのよ!!
そう…「男同士でAV見てるなんて不毛だよな」って勇次の口癖だった…
「男同士」?!
あた…俺はようやく「自分」を取り戻した。
「勇次っ!!お前、俺に何をさせようとしてんだ!!」
「何って?イイ事に決まってるじゃないか♪目の前にこんなに美味しそうな肉体があるんだぜ♪」
「美味しそう…」
俺は自分の身体を改めて確認した。
俺は既に勇次の手で全裸にされていた。
胸は膨らみ、先端に乳首がその存在を露にしていた。
ウエストが括れ、丸いヒップにとつながる。
体毛は淡く、白く艶やかな肌に変わっていた。
(股間が濡れている?)
ソコを覗き込むと…覚悟はしていたが、そこに「男の証」は存在していなかった。

「お前も穿いてみろ。」
「さっきも言ったろ?見れたもんじゃないぞ。」
「うるさい。ぶつくさ言わずにお前もそのスカートを穿くんだ。」
「警告はしたぞ。どうなっても知らんからな!!」
そう言うと勇次は俺から離れ、スカートを拾いあげた。
「じゃあ穿くぞ。」
そう言ってズボンの上からスカートを着けた。
俺の時と同じように着ていた服が女物に変わってゆく。
勇次の穿いていたズボンは黒いタイツに変わっていた。
「どうだ?」
確かに勇次の体格、厳つい顔では女装が似合う筈もない。
「俺がスカートを脱がせれば、お前の肉体も女になるんだな?」
「物理的な事象としてはな。」
「じゃあ、脱がさせろ。」
と俺がスカートを引き下ろすと…

「どうよ?」
確かに女声ではあるが、勇次のダミ声そのままだった。
外見もそうは変わっていなそうだった。
「女装男」のイメージが拭いきれない。
「このままレズッてみるのも良いかしら♪」
と男女に襲い掛かられる。
「ま、待て。判ったよ。こんな化け物よりはいつものお前の方がよっぽど良い。」
「化け物呼ばわりって失礼じゃない?」
「すまん。言葉のあやだ。」
即座に謝ったが、彼女(?)が気分を害した事は明白だった。
「まあ良いわ。男に戻って思いきり可愛がってやるから♪」
と勇次はスカートを穿き直し、今度は自分の手でスカートを下ろしていった。
勇次の足にはズボンが戻っていた。
服も全てが元に戻っている。
「じゃあ、今度は俺っ!!」
と勇次が脱いだスカートに手を伸ばした…が、
「言ったろ♪お前を思いきり可愛がってやるって♪」
とスカートは遠くに投げ捨てられた。
俺が動くより先に勇次に動きを封じられる。
「きゃんっ!!」
乳首を捻られた。
痛みより大きな快感に思わず声がでてしまった。
「もう、身体は準備できてるんだろう?」
そう…今の俺は全身が性感帯のように、どこを責められても全てが快感に置き換わってしまう。
股間は更に愛液を溢れさせているみたいだ。
「いくよ♪」
いつの間にか勇次は下半身を露出していた。
その股間は激しく勃起している。
俺の股間が押し広げられ、勇次が挿入してきた。
「ああ、良い。お前のナカ…あったかくて…気持ち良く締め付けてくる♪」
女になったばかりの俺は、何が何だかわからないうちに挿れられていた。
これまで経験したことのない快感に翻弄される。
「んあん、ああん♪」
俺は女のように喘いでいた…

 
気がつくと、俺は幾度となく勇次にイかされていた。
「どうだ?女でいるのも悪くはないだろ♪」
確かに女の快感は病み付きになりそうだった。
「まあ、たまには女になって相手してやっても良いかな?」
「それなんだが…」
「何?」
「戻れないんだ…」
「戻れないって?」
「女になっている間に、他の男を女にしてしまうと、女に固定されてしまうらしいんだ。」
「えっ?」
俺は勇次の言葉が理解できなかった。
呆然としている俺に、勇次は拾ってきたあのスカートを手渡してきた。
俺はスカートを穿き、フックを止め、チャックを上げた。
裸にスカートだけ…という変態的な姿だが…
「俺の意思で脱げば、元に戻るんだったよな?」
「何もしなかった場合だけどね。」
俺は余計な事は言うなと勇次を睨みつけた。
そして、もう一度スカートを脱いでゆく…
が、
俺の肉体は「女」のままだった。

 

「どうすんだよ?」
と勇次を睨んだ。
「責任は取る。」
「何だよ、その〈責任〉て?」
「男が女に〈責任を取る〉っていえは、決まってるだろ?」
「俺と結婚するって事か?男同士だぞ。できるのか?」
「しばらくすれば、お前は生まれた時から女だった事になるらしい。勿論、戸籍も何もかもな♪」
「そんな事、あり得るのか?」
「問題ない。これをくれたのも野球部の先輩だ。確かピッチャーだったんだけど、女性がマウンドに立てる訳ないだろ?」
「男だったのか?」
「今はもう誰も先輩が男だった事を思い出せないでいる。お前も即にそうなる筈だ。」
「俺が男として生きてきた事実がなくなるのか?」
「僕達だけは覚えていられるさ。僕が先輩の事を覚えているようにね♪」
「…」

俺は何も言えなかった。
落ちてくる涙を勇次の指が掬い取る。
「お前は僕に頼ってくれれば良い。僕が何とかする。」
勇次の逞しい腕が俺…あたしを抱き締めた。
勇次のぬくもりがあたしを包み込む。
「わ…わかった…わ…」
あたしがそう言うと、勇次は腕を解いて笑顔であたしを見た。
「じゃあ、引き続き青春を謳歌しようか♪」
と軽々とあたしを抱き上げ、突っ込もうとする。
「何考えてるのよ!!この性欲大魔人♪」
あたしは快感に逆らうこともできず、再びイかされまくっていた♪

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