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2016年10月30日 (日)

赤と青

「ねえ♪もっとハイになってみない?」
と言う彼女の掌には赤と青の二つのキャンディーのような玉があった。
「アブナイ薬とかじゃないよな?」
「多分ね♪」
「多分って…」
「ヤクザとかそんなアブナイ所は絡んでないし、法外な対価も要求されないわ。」
「対価…って?」
「良心的なものよ。何を作るのにも原材料費は掛かるって研究所な人も言ってたけど、最初だからタダで良いわよ♪」
「研究所って、何かの研究機関?」
「詳しいことは知らないけど、真っ当な所よ♪」
「なら…」
と僕は青い方の玉を…
「そっちは後で使うから、最初は赤い方♪」
(なら一緒に出すなよ)
と思いつつも赤い方を摘まみ、口の中へ…
「あっ!!」
それを口に入れた途端、ワタ飴を食べたように一気に溶けて消えてしまった。
「何なのよコレは?…っえ?!」
僕は思わず自分の喉に手を当てた。
(そう。今の声…僕の声じゃない?)
更に喉に当てた手は異変を伝えてきた。
(首が細い?喉仏がない?)
「どういう事なの?」
あたしが彼女を見ると、ニヤニヤと笑みを浮かべていた。
「鏡を見て♪」
と渡された手鏡を覗き込むと、そこに「あたし」の顔があった。
「これってあたしの顔…あたしって誰?」

混乱しているあたしを見ているのも、鏡に写ったあたしと同じ顔をしていた…
「あの薬ね、あたしの遺伝子とかを貴方に上書きしたの。青い方で相殺すれば元に戻れるから安心して♪」
「遺伝子の上書き?」
「そう。今は一卵性双生児のようにあたしと同じ遺伝子になってるのよ。あたしと同じように貴女も感じる事ができるわ♪」
「感じる…って?」
「こういうコト♪」
「キャッ」
あたしは軽く悲鳴をあげていた。
彼女があたしのおっぱいをいきなり掴んだのだ。
今まで経験した事のない感覚にあたしは驚いてしまっていた。
(経験がない?)
あたしは「自分」の記憶を確かめてみた。
あたし…僕は「男」なのだ。
男にはこんな立派なおっぱいはないし、股間には女を悦ばせる…
(ないっ!!)
僕の股間にある筈の「男の徴」は消え失せ、そこは女のように割れ目が刻まれていた。

「貴女の探しものはコレかしら?」
と彼女が股間を広げると、そこからにょっきとペニスが勃起してきた。
「えっ?何で?」
「ちょっと遺伝子を細工してもらったの。出たり引っ込んだり自由自在♪勿論感度も良いのよ♪」
僕は何故か「それが欲しい♪」と思ってしまった。
「じゃあ、さっきの続き♪もっとハイになろっ!!」
と彼女が僕を押し倒した。
股間が広げられ、その真ん中に彼女のペニスが突っ込まれた。
「ああっ!!ああああ~~~ん♪」
僕は女のように嬌声をあげていた。
「おお♪なかなか絞まりが良い。俺も即にイかされそうだ♪」
いつの間にか彼女の一人称が「俺」になっている。
僕は「男」に犯られているように錯覚した。
(男同士?)
否っ!!
今のあたしは「女」なのだ。
男に貫かれて快感に翻弄されている「オンナ」なのだ♪
「ああん♪イイ…あたしもイッちゃいそうっ!!」
「なら、一緒にイッちゃおうぜ♪」
彼の動きが激しくなり、あたしは絶頂に向かってどんどん昇っていった。
「あ、あっ、ああ!!…」

 

 
「大丈夫」
彼女が優しくあたしの頭を撫でてくれていた。
どうやら、あたしは失神してしまっていたようだ。
「…何か…凄かった。何と表現して良いか…」
「言葉になんてしなくて良いのよ♪もう一度この快感を味わいたいと思ってもらえればそれで良いの♪」
「もう一度…だけ?」
「大丈夫♪青い方を使わなければね。それに、夜はまだ始まったばかりだし♪」
「良いの?」
と聞くと、彼女は首を縦に振った。
あたしは彼女の開いた股間に顔を埋め、小さくなったベニスを咥えると必死になって刺激を与えた。
やがて、ピクリとペニスが反応する。
あたしは満面に笑みを浮かべ、彼女を見上げた…

 

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