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2016年9月24日 (土)

転生者(11)

「まあ、出港を急がなければならないのは確かな事だけどね。」
「何かあったの?」
「それは君も経験したろう?海路上に巧妙な罠が仕掛けられていたんだ。」
「ああ、あれ?」
「我々は君のお陰で何とか逃れられたが、ここ数日での消息不明の艦艇が幾つか確認されたんだ。」
「それを探すの?」
「航空機を持っている艦は少ないからね。」
「あの変な飛行艇の事?」
「変な…はヒドイな。」
「でも、急ぐのなら航海を終えたばかりの白瀬ではなくても、他の船に運んでもらっても良いをじゃない?」
「ああ、君はアレ…UMU…の仕様は知らないんだったね。UMUは白瀬の電力で動いているんだ。」
「白瀬の?」
「モーターを回すには電力が要るが、あんな機体に重たい電池は載せられない。だから電力の豊富な白瀬から貰う。」
「じゃあ、線が繋がってるの?」
「細い線がね。その線の長さが行動半径になる。もっとも、今以上に自由に飛べても空中機雷の餌食になるだけだけどね。」
あたしはこの世界の特異性には付いて行けそうもなかった。
 

「で、僕も白瀬に乗ってしまえば、しばらく君に会えない事になる。」
彼の口調が変わった。
「その間に君に変な虫が付かないように唾を付けておきたかったんだけどね♪」
(?)
あたしにはもう窓の外は見えていなかった。
彼の真剣な瞳に射ぬかれてしまっていた。
(指輪のコト?)
あたしの中ではまだ整理が付いていない…
だけど、彼があたしの事を想っていてくれていると知って嬉しかった。
彼とコレで「おしまい」なんて嫌…

「今はまだ結婚なんて考えられないわ。でも、唾くらいは付けられても良いかも…」
「じゃあ♪」
彼の顔が急接近する。
あたしの唇に彼のが重なる。
唇を割り、彼の舌が侵入する。
二人の唾液が絡まり合う…

あたしは彼の行為を拒絶しようとは思わなかった。
否…彼の行為が嬉しかった。
頭がぼーっとして時間の感覚が失われ…
「っぁ…」
彼の唇が離れた。
彼の唇を追うように声が漏れた。
(もっとしていて欲しかったの?)
自分の意志が混沌としていた…

「これで唾を付けたからね♪」
あたしはぼーっとした目で彼を見ていた。
(もっとシて欲しい…彼とひとつになりたい♪)
あたしは自分が何を求めているか理解しきれていなかった。
「唾…だけ?」
(えっ?あたしは何を言っているの?)
「ちゃんと徴を付けとかないと…」
(徴?)
「徴?」
彼も理解できていない…

「あたし…を貴方の所有物にして♪」
あたしの手は勝手にあたしの身体から衣服を剥ぎ取っていった。
「あたしを…抱いてください♪」
あたしの裸体が彼の目に晒された。
「良いの?ここまでされると、僕も自分を抑えきれないよ。」
「元からそのつもりだったのでしょ?この個室に…」
あたしの手がレバーを引くと、ソファの背が倒れた。
「ベッドまで用意してたんだものね♪」
「本当に良いのか?」
「ココまでしているオンナにそれはナイでしょ♪」
彼は慌てて自分の服を脱いでいった。
トランクスの内側がパンパンに張っていて、少し苦労しているみたい♪
そして、トランクスも外され怒張した彼のペニスがあたしの目の前にあった。
あたしは前屈みに顔を突きだし、伸ばした舌先で彼にふれようとした。
「前戯は要らない。即にも君を僕のものにしたい♪」
彼は覆い被さるように、あたしをベッドの上に倒した。
「もう充分に濡れているのだろう?」
あたしは首を縦に振った。
「なら問題ないな♪」
彼の逞しい腕があたしの脚に掛かり、股間を広げるとその間に彼の腰を割り込ませた。
「いくよ♪」
その声とともに膣口に触れていた彼の尖端がズイと押し入ってきた。
あたしは痛みに顔を歪めたが、それ以上に彼と一体になれた幸福感に満たされていった。
あたしの膣に収まった「彼」が動き始めた。
徐々に痛みが退いていくと同時に、これまで経験したことのない快感が次々と沸き起こってきた。
「ああん…イイっ♪」
自然とあたしの口から「オンナ」の喘ぎ声が漏れだしていた。
「良い締まり具合だ。僕たちの相性はかなり良いみたいだ♪」
あたしは快感に翻弄され始め、彼の言葉に応じることができなくなっていた。
喘ぎは淫声となり、部屋中に響く嬌声に変わっていた。
快感にも変化が見えてきた。
目の前に快感の頂を感じていた。
その頂に向かって真っ直ぐに昇ってゆく。
頂の先に何があるかはわからないが、あたしの意識はどんどん頂に近付き…頂を越えていった。

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