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2016年8月15日 (月)

パワースポット

「ご利益がある」とパワースポットを紹介する記事に釣られてはるばるやってきた神社だった。
(本当にここか?)
と聞き返したくなる程、その神社はうら寂れていた。
それでも神にすがらずにはいられず、タイマイを賽銭箱に放り込んだ。
「無茶苦茶可愛い彼女ができますように♪」
手を叩き、拝み込み、願いが届くようにと鈴を鳴らす紐を大きく振った…が、鈴はカサカサとしか鳴らなかった。
(流石に寂れた神社だけある…)

 

願いは掛けた。
結果か神様次第である。
帰りの電車に乗った。
隣の駅ではいくつかの女の子達のグループが乗り込んできた。
(彼女達の誰か一人でも彼女になってくれれば良いのに…)
などと思いつつ、彼女達の会話が耳に入ってきた。
どうやら、パワースポットを巡り歩いているらしい。
「百地神社」というキーワードが聞こえた。
(それなら、俺も今行ってきたぞ♪)
と共通の趣味がありそうで気分が高揚するが、彼女達もまた「百地神社」の帰りらしい。
(?)
俺は電車のドアの上の路線図を確認した。
「百地」の駅名は、彼女達の乗り込んできた駅だった。
そして、その一つ手前が「白池」という駅だ…
(嗚呼…)
どうやら、俺は行くべき神社を間違えてしまったようだ。
(通りであんなに寂れて…)

 
と、落ち込んでいた。
更に追い討ちを掛けるように、神社で虫に刺されたか、背中が痒くなってきた。
背中に手を廻すが、痒い所に手が届くことはなかった。
『そなたの望み叶えようぞ。』
そんな声が聞こえた。
「あ…」
その直後、痒い所に手が届いたのだ。
その位置であれば、角度・距離ともに届く筈のない所の筈なのだが…
(伸びた?)
と自分の腕を戻して見た。
(?!)
肘から先が無い!!
否。ロケットパンチよろしく、空中を舞い戻ってきた肘から先がカチリとそこに填まったのだ。

(どういう事?)

試しに腕を切り離して、お喋りに夢中になっている女の子達の方に行くようにイメージしてみた。
俺の腕はスッと抜けると、床の上ぎりぎりを飛んで行った。
ターゲットはロングスカート娘だ。
勿論、悪戯が見つかる確率の問題だけだが…
彼女の足に触れないようにスカートの内側を昇ってゆく。
誰も気づかないが、スカートは腕の存在を誇示するかのように膨らんでいた。
指先でショーツの端を摘まんでずり下げてゆく。
まだこの異常事態に気づかないのだろうか?
彼女のお尻が剥き出しとなった♪
指先を尖らせ…
(浣腸っ♪)

「ひゃっ!!」
と叫び声が上がる。
振り向けども、そこには誰もいない。
「どうしたの?」
と心配そうに彼女を見る女友達に、彼女は何が起こったかを説明できないようだ。
更にショーツを膝の上までずり下げてしまった。
彼女は何かが起こっているのは把握していたが、周りに悟られないよう必死のようだ。
掌を太股の内側に這わせてゆく。
今度はスカートが膨らまないようにぴったりと太股に貼り付いている。
そのまま彼女の股間に向かって行く。
指先が暑い息吹を感じた。
彼女は興奮しているのだろうか?
たらりと液体が滴ってきた。
(感じ易いんだね♪)
彼女は顔を紅潮させ、喋らなくなっていた。
「いやっ!!」
突然、大声で叫んだ。
俺が彼女の秘裂に触れた瞬間だ。
急いで腕を回収する。
崩れ落ちた彼女は、友達に支えられ、次の駅で降りていった。

 

 

家に帰り、もう一度腕を飛ばしてみた。
面白いように舞い踊る。
(こっちの腕だけなのかな?)
ともう一方の腕も飛ばないか試してみた。
勿論、問題ない。
腕ばかりか足も飛んだ。
指の一本一本まで飛ばす事ができたが、コントロールしきれないので元に戻した。
(元に?)
俺は両腕を左右逆に戻してみた。
(…)
ちゃんと繋がった。
今度は手と足を逆にした。
逆立ちしてるような…
腕が疲れるので元に戻した。
(手足は飛んだが…)
俺はごくりと唾を呑み込んだ。
こんな事をして良いのか…
意を決し、俺は「首」を飛ばした。

(♪)

俺は天井近くから「俺」を見下ろしていた。
「俺」と言っても首から上の無い俺の胴体だが…

色々な視点から俺の肉体を見ていた。
鏡でもビデオのモニタ越しでもない。あり得ない角度から「俺」を見てまわった。
勿論、立たせたり、寝かせたりは自在である。更に手を飛ばして足首を掴み、吊し上げたりもしてみた。
肉体が逆さになっても、どういう訳か頭に血が昇る事もない。
腕を切り離したときから気が付いていたが、切り口からは血の一滴も落ちてはいないのだ。
四次元的には繋がっているのか、今も首だけにはなっているが、しっかりと呼吸はできている。
試しに耳を飛ばして胸に押し付けると、心臓の鼓動がちゃんと聞こえるのだ♪

 

俺の目の前に、男の裸体が転がっていた。
「俺」の肉体だ。
但し、首はなく、手足も外れてバラバラ殺人の死体のようだ。
否。そこには血の一滴も落ちてはいない。強いて言えは、分解された塑像かマネキンだ。
が、その肉体は生きているのだ。
呼吸に合わせて胸が上下している。

もし、これが女の肉体であれば、たとえマネキンであっても萌えるのであるが…
(?)
俺が卑猥な事を考えた所為か、股間のモノが反応していた。
ピクリピクリと脈動しつつ、その太さを増して勃起してゆく。
いつもと違う角度で見ている所為か、余計グロテスクに見える。
(女はコレを自分のあそこに挿れなければならないのか…)
何か女性が可哀想に思えてきた。

ズンッ!!とソレがクローズアップされた。
無意識の内に俺はソレの前に顔を近づけていた。
自分の…ではあるが、不快な臭いが鼻を突く。
(女はコレを咥えたりするんだよな?)
俺は無意識のうちに舌を突き出していた。
首が近づき、尖端に触れた。
(♪)
確かに俺のぺニスは快感を感じた。
(女の子に咥えてもらえばもっと気持ち良いかな♪)
俺が軽く口を開くと、喉の奥まで一気に突っ込まれた。
…否…俺が自分の頭を「俺」の股間に押し付けただけだ。
自由に飛び回ることのできる俺のパーツ…その一つが「頭」だっただけだ…
(と、簡単に割りきれる話か?)
確かにフェラチオされるのは気持ちが良い。
(される方は良いが、何で俺が自分の…男のペニスを咥えなければならないんだ?)
何を休んでる?もっと気持ち良くさせろよ♪と、掌が頭を掴んだ。
頭が動こうとしなければ、外から動かしてやる必要があるのだと言わんばかりに、ペニスを咥えた頭を強引に前後させた。
おお♪気持ち良いぞ!!
と「俺」の肉体は声にならない歓喜の叫びをあげていた。
(く、苦しい。止めるんだ!!)
俺の意識は悲鳴をあげたが、肉体は従おうとしない。
快感の刺激が、決められた男の生理現象を起こす。
ドクリッ!!
俺の口の中に大量の精液が送り込まれていた。

快感に肉体が弛緩した一瞬を捉え、俺は頭から腕を振り払うと、トイレに向かった。
ドアを開け、便座をあげて口の中のものを吐き出した。
洗面台に向かい、水を出し、口の中を濯いだ。
(女じゃあるまいし、何でフェラなんかしなくちゃならないんだ!!)
ペッペと唾を吐いて口の中の違和感を拭った。
そして、頭を上げると鏡に俺の顔が映る…筈が、
(女?…これが俺の顔か?)
鏡に映っていたのは、俺の面影はあるものの、それは「女」の顔だった。
そりゃあ、男にフェラされるより女にされた方が気分が良いよな♪
女だったらフェラしても問題ないのだろう?
(確かに女なら…)
って、何を俺は考えているのだ?

そんな俺の視界にあり得ないものが写った。
鏡に部屋の中が映っている。
そこには「俺」の肉体が転がっているのだが…
(胸が膨らんでいる?)
俺は慌てて部屋の中にとって返した。

胸がBからDカップへと膨らみ続けている。
肌が白くなり、無駄毛が消えていた。
ウエストに括れができて、ヒップの丸みが強調されてゆく。
(もしやっ!!)
と、股間を見ると、いまだペニスは健在だった。
慌て胴体から切り離した。

先程の快感を覚えてたか、ペニスは真っ直ぐ俺の口に突っ込まんと飛んできたが、俺は意思の力で押さえ込んだ。
ベニスが空中で手持ち無沙汰にブラブラしているのを確認し、俺は肉体の変化の確認に戻った。

手足も指先から全てが女のように細くなっていた。
骨が削られ、筋肉が萎んでいた。
腕や大腿には脂肪が付いて弾力があるようだ。
脂肪は当然のように、尻や胸も膨らませている。
胸はメロン大で固定されたようだ。
重力に逆らうように球形を保っている。
腹から下腹部にかけても「女」にしか見えない。
俺は首を股間に移動した。

これまでの経験では、切断面はリアルな断面ではなくぼやけて肌と同化したようになっていた。
当然、ペニスの切断面も同様であると考えるべきだが、俺は万に一つの可能性を考えていた。
脚をM字に開かせ、せりあがった肉の合わせめに飛ばした腕の指で左右に押し開いた。
(ビンゴ♪)
そこにはしっかりと「女性器」が形造られていた。
舌を伸ばし膣口を舐めあげてみた。
(ひゃん♪)
思わず声を上げそうになったが、舌を噛んでしまうので必死に叫び声を飲み込んだ。

俺はしっとりと濡れた女性器を見ながら、その膣口に指先を突っ込んだ。
「んあんっ♪」
女の喘ぎ声が俺の口から漏れる。
そう…この女性器は俺の神経に繋がっており、挿入された刺激が快感となって俺を喘がせるのだ。
とろりと愛液が滴る…その滴りが大腿の内側を這ってゆくの感じる。
(もっと…太いのが欲しい…)
俺の下腹部の疼きに、待機していたペニスが応える。
俺が制止しようとすれ間も与えず飛び込んできた。
「あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
強烈な痛み…と、悦感が俺を襲った。
俺は肉体のコントロールを失い、飛ばしていた腕と頭がぼたぼたと落ちていった。
視界が失われる。
五感の全てが股間に集中していた。
潜り込んだペニスの先端が子宮口に達するのが解った。
ペニスが前後に動き始める。
今の俺には、ペニスが感じている挿抜する快感は感じられない。
それ以上に全身をうち震わす挿入される…オンナの快感に全てを奪われていた。
「あっあっあ…」
どんどん昇り詰めてゆく。
(イクの?イッちゃうの♪)
俺のペニスが爆発し、俺の膣に大量の精液を吐き出した。
「あっ、ああーーーっ!!」
俺は嬌声を上げ、快感の中に意識を失っていた…

 

 
俺は再び白池神社に向かっていた。
電車の窓ガラスに映る(無茶苦茶可愛い女の子)が俺自身なのだ。
「彼女」ではないが女の子を手に入れたのだ。
同じようにタイマイを叩けば…

 
「無茶苦茶逞しくてカッコいい彼氏ができますように♪」
手を叩き、拝み込み、願いが届くようにと鈴を鳴らす紐を大きく振った。
カサカサと鈴が鳴る。
(これで良いかな?)
帰ろうと振り返った途端
「キャッ!!」
俺は何か…誰かにぶつかってしまった。
『大丈夫か?』
俺は転びそうなところを逞しい腕に支えられていた。
「あ、はい。大丈夫です。すみません♪」
見上げると、そこには超絶美形のお顔…
(キュン♪)
俺は一目で恋に落ちてしまった。

この神社の神主さん?
と思ってたら、神様ご自身でした。
「こんな寂れた神社に、よく尽くしてくれるね。よかったら巫女として働かないか?」
俺は即座にOKしていた。

 

 
が…
寂れた神社は寂れたままだった。
新しい巫女は仕事もせずに、四六時中神様とエッチしまくっていた♪

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