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2016年7月11日 (月)

窓の中

鏡の前で股間を広げた。
「これがクリトリス?」
指で押し広げた割れ目から、本来の僕には存在しない器官が現れた。
「フあっ!!」
指の腹で触れると、亀頭に触れたような感覚があった。
しかし、それ以上に快感を感じていた。
肉体の奥から滲み出てくるものがあった。
「愛液?」
その源泉はそこに開かれた穴の奥にある。

 

鏡の脇に男性のペニスを象った大人のオモチャがあった。
(さっきまで何もなかったのに…)
太いの、細いの、中くらいのと三本あった。
僕は細いのを手に取った。
リモコンのスイッチを入れるとうねうねと複雑な動きを始める。
スイッチを切り、一本の棒になったそれを、僕は自分の股間に挿入した。

異物が身体の中に入り込んでくる。
女性は皆、このような体験をするのだろう…

 

 
(?)
気が付くと、僕は見知らぬ男性の上に跨がっていた。
股間はさっきのより太いモノを咥えている。
ただ、それはさっきの無機質なものではなく、血の通った「本物」だった。
彼のペニスの先端が、僕の膣の奥に届く。たぶん、子宮の入り口に触れているのだろう…
「どうした?動かないのか?」
と男が言った。
僕は腰を左右に振ってみた。
「んあん♪」
快感が生まれてくる。
「ああっ!!」
前後にめ動かしていると、ペニスが強烈な快感を発する場所に触れた。
その場所を再び見つけだすように、もう一度腰を振る。
「あっ、ココッ!!」
そのポイントをしっかと確認すると、集中的に責めたてる。
「んあん、あああん!!」
自分でも何と叫んでいるのかわからなくなっていた。
幾度となく絶頂に達し、意識を飛ばしていた。
それでも僕は、更なる快感を求めて身を捩っていた。

 

 

僕の前にいくつもの窓が並んでいる。
窓からは部屋の中の様子が見える。
パンツを脱いだ女の子が鏡の前で股間を弄っている。
次の窓の部屋の中では、疑似ペニスで遊んでいる娘。
次の窓からは騎乗位でイきまくっているオンナがいた。
これらは皆、さっきまでの「僕」だ。
実際は僕の意識を彼女達の中に送り込んで、彼女達の感じている快感を自分のものとして感じていたのだ。

「今度はコレなどいかがですか?」
その窓の中には臨月間近の女性がいた。
いや、間近ではない。彼女の開いた股間からは、赤ん坊の頭と思われるものが覗いていた。
「補充は十分にありますから、ご指定のタイミングで始めることができます♪」
案内の男が補足する。
「これは?」
そこは手術室のようだった。
一人の女性が股間を広げてオペを受けている。
「おや。目に止まりましたか?これはなかなかないシチュエーションですよ。所謂性別適合手術というやつです♪」
良く見ると、彼女の股間にはペニスがあり、今まさにそれを切り裂いている所だった。
「特殊な麻酔を使用します。身体を動かすことはできなくなりますが、あとは完全な覚醒じょうたいです。全ての痛みを感じることができるのですよ♪」
そんな痛いだけの感覚を共用しようとする奴の気が知れない。
「いえ、お客様は男性の方ばかりとは限りません。男性だけの得られる特別な痛みを感じてみたいという女性の方もいらっしゃいます。」

 

 

僕はもう一つの窓に釘付けとなった。
「体験なさいますか?」
案内人の言葉に僕は頷いていた…

 
目が覚めると、そこは一人暮しの若い女性の部屋だった。
いや、正直に言おう。
彼女は僕が一目惚れし、しばらく前からストーカー行為を続けている相手…その娘だ。
僕はその娘として、彼女の部屋の彼女のベッドの上で目覚めたのだ。
他の誰が望むものだろうか?
彼女として、なんの変轍もない大学生の女の子の一日を過ごすだけのプログラムだ。
僕は起き上がると、彼女が毎日するように、髪をとかし、服を選び、化粧をしてゆく。
鏡の中に彼女の顔が映る。
(こんなに近くで彼女の顔をじっと見ていて良いのだろうか?)
勿論、答えはOKである。
なぜなら、今の彼女は僕自身なのだからね♪
トイレを済ませ、再度身支度を確認して外に出る。
今日はなぜか鬱陶しいストーカーの気配がない…と感じる。
それは、ストーカーである僕が、今君の中にいるからさ♪
そんな僕の解説など何も聞こえないのだろう。
彼女は上機嫌で大学に向かった。

退屈な講義は彼女自身に任せて、僕は勝手に彼女の肉体の探求を始めていた。
空いている手をスカートの中に潜り込ませる。ペンの尻をショーツの上から割れ目に送り込む。
ペンの先がクリトリスを刺激する。
快感に漏れそうになる淫声を必死で抑え込む。
その縛りが快感を高めるのか、講義中にもかかわらずイッてしまった。
快感の余韻を引きずりながら、次の講義を受ける。
が、同じように講義には身が入らず、胸や股間を弄って過ごした。

午後の講義も終わり、早々に帰宅の途に就いた。
しばらくすると、背後に視線を感じた。
(また、あのストーカーね?)
と彼女の記憶が言っていた。
しかし、ストーカーである「僕」は今、彼女の中にいるのだ。
(どんな奴なんだろう?)
好奇心が湧く。
ストーカーはいつも僕がするように、隠れながら後を付いてきていた。
(もし、僕と同じ行動をするなら…)
僕はストーカーをまくように、いつもは使わない路地に入り先回りした。
そこは、彼女の部屋の窓が見える絶好のポイントだった。
勿論、彼女はカーテンを閉めているので、時々写るシルエットに興奮していたものだ。

そこに身を潜めて待っていると、ストーカーとおぼしき男が現れ、いつもの僕と同じように彼女の部屋の窓を眺め始めた。
「何か見えます?」
僕が声を掛けると
「いいえ、今日はまだ…」
と言いかけ、男は自分のストーカー行為が発覚した事に気づいた。
「「あっ!!」」
二人の驚愕の叫びが重なった。
男にしてみれば、ストーカーしていた本人に見つかったのだ。驚いて当然だろう。
しかし、僕が声をあげたのは、その男が「僕」自身であったからに他ならない…

「どういう事?」
僕の呟きに早ばやと落ち着きを取り戻した男が言った。
「説明するから、部屋に入りましょう。」
と僕を抱えるようにして歩き出した。
男は僕の持っていた鞄のポケットから、迷う事なく鍵を取り出し、彼女の部屋に入っていった。
「座って。」
と僕をベッドの端に腰掛けさせると、自分は化粧台のスツールを持ってきて僕の前に座った。
「どう?あたしの身体♪」
僕もだいたい察しが付いていた。
僕が彼女の中にいるように、彼女は今「僕」の中にいるのだろう。
「と言うより、あたしの身体が特殊なのかしらね。股間が硬くて痛いくらいよ♪ストーカーしてしまうのもわかるような気がするわ♪」
「僕」が立ち上がると股間のテントを見せつけた。
(♪♪♪)
僕もまたベッドから転げるように彼の前に膝をついた。
目の前に膨らみがある。
あまりにも窮屈で苦しそうだった。
僕はズボンのベルトを外し、彼が楽になれるようパンツも下ろして下半身を剥き出しにしていた。
「牡」の匂いにくらくらする。
(なんとかしなくちゃ…)
僕は彼のペニスを咥え込んでいた。
彼もまた、僕の頭を掴み挿抜をコントロールする。
「んあっ!!」
そう時間は掛からずに彼は射精に達した。

僕はペニスから口を離した。
がペニスはいまだ雄々しく勃起していた。
「あたしが許すから、ベッドに上がろう♪」
僕は「僕」の手で彼女の服を脱がされた。

 

 
「んあん♪ああ~ん♪」
彼女の淫声が彼女の部屋に響いている。
今、彼女は僕に抱かれていた。
…いや、正確に言えば抱かれていたのは僕であって、抱いているのは「僕」の姿をした彼女だ。
が、そんなのはどうだっていい。
今、僕はストーカーするくらい憧れていた彼女と「ひとつ」になれたのだ。
僕の中が快感にみたされている。
(ああ、この幸せがずっと続けば良いのに…)
そう願いながら、再び昇ってきた快感に僕は嬌声をあげる。
「ああ!!最高♪イク、イク、イッちゃう~~♪」

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