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2016年7月11日 (月)

「ここに一本の棒があります。あなたにはこの棒が別の何かに見えています。それは何ですか?」

セミナーの講師はそんな事を言った。
しかし、棒は棒以外の何物でもなく、更に言えば、そこにはその棒さえ存在していないのだ。
「そのモノは、あなたが心の奥底で望んでいるものが抽象化されたものなのです。」
つまり、そこに何も見えないという事は、俺が望んでいるものは何もないという事なのだろう。
「見えているものが生物の人いますか?動物・植物問いません。人間の場合もあるでしょう。その人達はこちらへ。グループAとします。」
数人が集まっていった。
「次に棒が棒のまま、何も変化がなかった方。こちらへ。グループBとします。」
また数人が移動した。
「では、ただの棒以外の何か…そう、バットやホウキ…車や家に見えるかも知れません。」
残りの人達が移動してゆく。
「グループCです。さて、残った人達…今回はあなた一人ですか♪グループDとなります。」

「さて。」
講師が各グループを見渡して言った。
「ここからはグループ毎のプログラムとなります。それぞれサブ講師が付きますので彼らに従ってください。」
とサブ講師が紹介されるとグループ毎に荷物を持って別の場所に移動していった。

残ったのは講師と俺だけだった。
「さて、あなたには何も見えなかったと言う事になりますが、間違いはないですか?」
「その通りだ。」
「そうですか…少しお話ししましょう。」
と講師は俺を椅子に座らせた。
「あなたは何も見えなかったと言うことで、自分には何の望みもないのだ と思っていませんか?」
「違うのか?」
「はい♪全然違います。望みのない人は棒が棒のままでいることが多いのです。」
「じゃあ、俺は何を望んでいることになるんだ?」
「それは〈無〉です。あなた自身が存在しなくなる事を望んでいます。」
「自殺願望があるというのか?」
「そうではありません。あなたは自分自身を否定されているだけで、自ら命を断つような自らに対する強烈な願望を持っていないのです。」
「違いがよくわからないが…」
「しばらくお待ち下さい。あなたの望みを具体化してあげますよ♪」
と、講師のインカムに何やら情報が伝えられたようだ。
「わたしは少し席を外します。あなたはこのまま目を閉じてリラックスしていて下さい。」

俺は言われた通り、目を閉じてゆっくと呼吸を続けていた。

 

「…聞こえますか?」
と講師の声に意識を取り戻した。
俺はいつの間にかベッドに移されていた。
「そのまま寝ていてください。」
起きようとした俺を講師が押し止めた。
「まだ、その身体に慣れてないと思いますので、動こうとしない方が良いですよ。」
「この身体?」
そう言った俺の声は既に俺自身のものではなかった。
胸に違和感を感じた。
そして股間…
「セミナーの参加者に〈男になって自分自身を犯してみたい〉という望みを持った娘がいましたので、彼女の望みを叶えてあげる事にしました♪」
講師の合図でドアが開き、男が…「俺」が…入ってきた。
「後はご自分の欲求のままにどうぞ♪」
と講師は「俺」に声を掛け、部屋を出ていった。
「…あ…あたし…だ。可愛い♪」
と「俺」は服を脱ぎながらベッドに近づいてきた。
「俺」の股間では、いつになく見事にペニスが反り返っていた。
「そのままじっとしていてね♪」
「俺」に言われるまでもなく、俺は得体の知れない恐怖に身動きが取れないでいた。
「あたしのおっぱい♪」
「俺」が俺の胸を揉みあげ、先端にある乳首を口に含むと、軽く歯を立てた。

痛い!!と感じるより先に快感が襲ってきた。
「ああんっ♪」
俺は女のように…というか、女の喘ぎ声をあげていた。

 

 

「いかがでしたか?〈自分〉ではない存在になる事で望みが満たされたと感じていませんか?」
俺は再び講師と二人きりになっていた。
「満たされた…かもしれません。でも、今は別の欲望が…」
俺の視線は、講師の股間に注がれていた。
俺の股間が再び濡れ始め、膣や子宮が疼きを発していた。
「今ははっきりと棒が変化した姿が見えます。だから、センセイの棒をアタシにください♪」
アタシは濡れたショーツを脱ぎ捨てると、講師に抱きついていた…

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