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2016年7月11日 (月)

機械のカラダ

「どうだい♪その肉体は?」
博士が僕の顔を覗き込んだ。
どう?と言われても、僕はたった今ベッドの上で目覚めたばかりだ。
「ま…まだ、何とも言えません…」
か細い声が僕の喉を震わせた。
その声は、確かに僕本来の声ではなく、甲高い女の子の声に聞こえた。

 

僕は博士の助手として実験の手伝いをしていたが、ある日装置が暴走して僕の肉体は粉々に砕け散ってしまった。
博士の必死の努力の末、僕の意識だけは開発中の超コンピュータの中に復元された。
その後、僕に肉体を与えるべく試行錯誤してきたがリアルに動きのある「機械」は門外漢だったようで、最初に与えられた肉体は手足がなく、キャタピラで移動できるだけのものだった。
最近では手足をもった肉体にまでは進化したが「ロボット」の範疇を越える事はできなかったのだった。
「この手の専門家に協力してもらったらどうでしょうか?」
と僕が持ちかけると
「心当たりがない事もないが、君が我慢できるかは保証できないよ。」
という前提条件のもとに送られてきたのが、この肉体だ。
その完成度は見ただけで博士のものとは雲泥の差どころか、比較の対象にもならなかった。
これが「機械」とは思う事さえできなかった。
そこには只寝ているだけの「人間」がいた。
呼吸はしていなかったが、ほんのりと暖かみのある肌は柔らかく、官能的でさえあった。
そう…問題があるとすれば、その容姿が「女の子」である事だった。
「奴に男のボディを作らせる事は不可能なんだ。全てが奴の趣味でできているのだ。それでも使ってみるかね?」
ロボットの肉体でいるよりは…
と、僕はこの肉体を使う事にしたのだった。

 

 
「やっぱりコレを着なくちゃいけないんですか?」
僕が手にしたのは下着から一式の女の子の衣服だった。
「奴がその肉体とセットで送ってきたんだ。そもそも君本来の服だとサイズが合わないだろ?コレなら間違いはない。」
そうは言われても、男の意識のまま、ボーダー柄のパンティを穿くのは「女装」をするようで恥ずかしさが先に立つ。
「そんな事で大丈夫かね?スカートの丈は短いし、ニーハイでの絶対領域が…」
「な、何です?その〈絶対領域〉って。博士の言葉が卑猥に聞こえますぅ。」
「うむ?ぅほんっ!!まあ、その…ナンだぁ。身に着けて見れば判ると思うぞっ♪」
「何なんですか?それって答えになってないですぅ♪」

とにかく、裸のままっていうのも良くない(ロボットの肉体だと服を着るとギャグになったけどね♪)と、意を決して女の服を着ていった。
パンティを穿き、それとセットになっていたブラジャー…着易さを考えてくれたのかホックがなく、被るようになっていた…を着け、フリルの沢山付いたキャミソールも被るようにして着た。
「上はそれで良いよ。カーデガンは寒かったら羽織るように言われている。」
と博士が次に着るスカートを渡そうとした時、
「おっと、コレもだった♪」
キャミソールに合わせたのかお尻にフリルの付いたパンティが渡された。
「これは?」
「アンスコだよ。スカートが捲れてもショーツが直接見られないようにするらしい。」
と渡されたアンスコをボーダー柄のパンティの上から穿き、スカートも穿いて腰のホックを止め、ジッパーを上げた。
確かに、お辞儀をするだけでスカートからお尻がはみ出てしまいそうだ。
アンスコを穿いているとはいえスカートの中を覗かれるのは、たとえ意識が男のままでも恥ずかしい事に違いはない。
「次はニーハイだ。」
と博士が渡してきたのはかなり丈の長い靴下だった。
足に通してみると、膝を隠して太股の下に達した。
もう一方も同じように穿くと、
「ずり落ちないように糊で止めておくんだ♪」
と靴下止用の糊を寄越した。
「博士、鼻の下が伸びきってますよぉ。」
と指摘したくなる程、好色そうな眼でスカートから出た所の太股注視していた。
「う~ん♪良い出来だ。イイ仕事をしてくれる♪」
「ど、どこを見て言ってるんですかぁ?」
「勿論、キミの絶対領域だよ♪」
「絶対領域…って、単に太股じゃないですかっ!!」
「理解できないかな?スカートの裾とニーハイとの間の絶妙な露出が醸し出す健康的なお色気が♪」
「そんなの判りませんっ!!もっとまともな着るものは無いんですかっ?」
「セーラー服やナース服、シスターの服もあるが、皆ちゃんと絶対領域は抑えてるようだね♪」
「それって、どこかの風俗店と勘違いしてませぇん?」
「わたし的には白衣の天使がツボなんだが…」
「良いですよ、コレてっ!!どおせ博士にしか見られることはないんだしぃ…」

 

 

この肉体の良い所…
・機械のようなぎくしゃくした動きではない。細かな作業も難なくこなせる。
・体が軽い。人間の女の子並みの体重しかない。研究所の床を踏み抜く心配がなくなった。
・食事が不要。機械の体も食事はいらなかったが、定期的に充電する必要があった。この肉体は超自然エネルギーコアを内蔵しているので、半永久的に稼働させられる。
これらの長所で博士の助手としての仕事には申し分ないのだけどぉ…
・博士の目がいつも僕の絶対領域あたりにあるので、博士自身の研究が遅々として進まなくなった。
コレは大問題ですよぉ。博士が行動を起こさないと、僕に回ってくる仕事が、日常の雑用しかなくなっちゃう!!
所謂「主婦」の仕事よね♪
朝御飯を作って、寝ている博士を起こし、食べ終わった食器を片付け、昨日着ていた服を洗濯し、部屋を掃除して、昼御飯の準備…
その合間に博士にお茶を淹れてあげる♪
お昼ご飯を片付けたあとは一寸お昼寝…。
起きたら晩御飯から翌日のお昼までの献立を考えてからお買い物…と言いたい所だけど、まだこの姿を他人の目に晒すのは恥ずかしいので、ネットで近くのスーパーに注文して配送してもらっちゃう♪
その後、洗濯物を取り込んで、ワイシャツにはアイロン掛けして、畳んだ衣類を所定の場所に納めると、晩御飯のしたくを始めるの。
時間は十分にあるから、これまで作った事のない料理にもチャレンジできるわ。
頑張った料理に「美味しい」って言ってくれるだけで嬉しくなっちゃう♪

片付けを終え、博士が入った後のお風呂に浸かる…本当はお風呂の必要はないんだけど、身体が暖まると気分がほぐれるのね♪
…でも、身体が火照ってるのはお湯の所為だけじゃない…

 

僕の「男」の意識が「女」の…自分の裸体を見て興奮しているの…
これまで、女っ気の無かった僕の目の前に女の…それも飛び切り上等でセクシーな裸体が…それこそ手の届く所にある♪
でも、今はソレに触れてはならない…こんな状態で触れられたら、変な声がでちゃう。
博士に聞かれるとまずいので、さっさと身体を拭いて自分の部屋に入ってしまう。
ココなら多少の声は漏れない筈…
僕はベッドに転がると、目の前にある女の子の突起…乳首を摘まんだ…
「んぁっ♪」
女の子が快感に声を漏らす…
漠はおっぱい全体を包むようにして揉みあげた…
「ふぁ…ああん♪」
彼女も感じているらしい。
僕の指は柔らかで弾力がある乳肉の感触を堪能し、更に刺激を与えた…

(チッ……)

その刺激に反応するように、下腹部な奥が熱くなる。
漠の股間は暑さと供に湿度が増してくる。
そして、腹の奥から溢れ出てくる液体があった…

(愛…液…)

何もない股間に手を伸ばした。
指先を濡らすものがある。
「んあんっ!!」
鋭敏な箇所に指が触れた。
それは痛みより快感をもたらす。
「んあ、ああっ!!」
僕は執拗にソコを責めたてていった。
それはもう「男」として女体を責めたてている…などという意識は皆無となっていた。
僕はもう「女」として女の快感を突き詰めていくしか考えてない。
「んあん♪イくの…イっちゃうのぉぉ~!!」
僕はベッドの上でビクリと身体を痙攣させ、快感の中に果てていった…

 

僕は博士がそこに居ることに気がつかなかった。
「大分、お楽しみのようだね♪」
博士に恥態を見られた?
僕は慌てて淫らな裸体を隠そうとした。
…が、その行為は実現することはなかった。
僕の目は博士の股間に釘付けになっていた。
ソレは極限にまで勃起していた。
(欲しい…)
(ココに…おまんこに挿れてぇ♪)
(あたしの膣をぐちゃぐちゃに掻き回してっ!!)
思いもよらぬ衝動が、一気に突き上げてきた。
「良いね?」
博士の言葉に僕は頷いていた…
博士が近づき、僕を抱き締める。
濃厚なキッスに頭がクラクラした。
股間を開くと、博士のペニスが僕のナカに入ってきた。
「ああ…イイ…♪」
僕は満たされていった。
快感に何も考えられなくなる。
博士が動く度に新たな快感が生まれてくる。
あたしは何度も何度も昇り詰めていった。
記憶の糸が散り散りに解かれていった…

 

 

「おはよう♪」
耳元で博士の声がした。
「あ…あたし…何を?」
時計を確認して朝がきた事を知る。
「す、すみません。即に朝御飯の仕度…」
「今朝はサボってしまおう♪君ともう少しこうしていたいし♪」
と抱き寄せられる…
あたしは何の抵抗も出来ずに博士の腕の中に捕らわれた。
「今日は日曜日だよ。仕事も何もかも忘れて休んでしまおう♪」
(何もかも忘れて?)
いや、忘れてはいけない事があるっ!!
あたしは…僕は「男」なのだっ!!
博士に抱かれているこの状況は、僕にとっては男同士の情事…ホモセクシャルな関係に他ならないっ!!
「いけませんっ!!男同士でベッドで抱き合うなんて…不潔ですぅ!!」
「男同士じゃないだろ?君の肉体はちゃんとした女の子だし、君も女性としてイってたじゃないか♪」
「…そ、それはそうだけど…」
「じゃあ、もう一度確認するかい?」
僕は再び博士に抱き締められ…濃厚なキッス…
「んあっ…ああん♪」
即に股間が濡れてきた。
「さあ♪」
僕…あたし…はもう、博士を拒むことはできなかった…

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