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2016年7月11日 (月)

明日は…

「俺は無実だーっ!!」
喚き散らす男を数人で押さえ込んだ。
「婦女子特別保護法第14条違反の現行犯で確保しました。引き続き施設に移送します♪」
まだ10代でも通る可愛らしい姿の主任がヒラヒラのスカートを翻し、到着した護送車に向かった。
「それっ、立つんだ。」
俺たちは男を引きずるようにして彼女の後に続いていった。

 

彼が冤罪であることは誰が見ても明らかだった。
が、誰もがその事を指摘しようとはしなかった。
彼女にその事実を告げた途端、彼女の一言だけでその者も犯罪者に仕立てられるのだ。
それは、彼を取り押さえている俺たちとて例外ではない。
誰もが彼と同じ境遇になりたくはないのだ。

彼を乗せた護送車は「施設」に向かって発進していった。

「本日の仕事はこれで終了です。解散します♪」
と言い残し、彼女は停まっていたタクシーに乗り込み走り去った。
俺たちは皆一様にほっと胸を撫で下ろした。
解散されたとはいえ、俺たちは定時までは制服を脱ぐ事を許されていない。
やっている仕事が仕事なので、制服姿で単独行動しているとどんな目に会うかわからない。
自然とそのままの集団で近くの飲み屋に入り、定時まで時間を潰す事になる。

「今日の彼女、気合い入ってたな?」
「恋人とのデートでもあるんだろう?」
「早々に検挙者をあげたんだ。ノルマの噂も…」
「シーっ!!いつどこで聞かれてるかも知れないんだぞ。施設送りになりたいのか?」
「施設…かぁ。送り込まれた奴らの事などどうでも良いんだが、気にはなるな。」
「社会人更正施設というくらいだ。真っ当な人間になって社会に復帰してるんだろう?」
「しかし、復帰してきたって言う人に会ったことあるか?これまで放り込んできた人数を考えれば…」
「それ以上は言うな。知りたければ自分で施設に送られていけば良い。」
「それは、家族やお前たちとも永遠の別れになるだろ?」
「ヤメヤメ!!今は何も考えるな。さあ、飲もうぜ♪」

 

俺たちはしこたま酔っぱらったまま事務所で着替え、各自の家に帰っていった。
皆は家路についていたが、何か釈然としないものを抱え込んでしまったようで、まだ飲み足りない風に俺は繁華街をうろついていた。
「やだ♪あんたなの?久ぶりね♪」
新手の客引きであろうか?俺にはその女に見覚えはなかった。
ただの気紛れだったのだろう…俺はその女と店に入っていた。
懐かしい高校時代の話に酔いしれていた。俺は知らなくても、彼女は俺の事を知っていたようだ。
話の流れから、どうやら先輩だったようだ。が、こんな美人の「先輩」なんていたっけ?

否!!

そもそも、俺のいた高校に「女子」は存在しなかった!!
一応「共学」で創設当初は女子がいたらしい。(女子の制服も存在していた)
が、彼女たちが卒業して以降、新たに女子が入学した事はない。事実上の男子校だったのだ!!
(なら、彼女は何者だ?)

「…ふーん♪やっぱり気付かないか?」
「えっ?」
過去の探索から引き戻されると、目の前に彼女の顔があった。
俺の顔を覗き込んでいる。
「想像以上に変わっちゃったものね?あたし♪」
そう言って豊かな胸を圧し付けてくる。
「女は化粧ひとつで別人になれるというけど、あたしの場合はその存在からして変わってしまったからね♪」
「存在?」
「あら、そこは機密事項だったわね。もし知りたかったら、もう一軒付き合わない?」

 

結局、彼女が何者かわからないまま、俺は彼女のマンションに上がり込んでいた。
ベッドの上に彼女を組み敷き、俺のモノを突っ込んでいた。
「ああん♪イイっ!!」
彼女は歓喜に喘いでいる。
俺は貯まっていた精の塊を彼女の奥にぶち込んだ。
「あぁぁ!!イクゥ~♪」
彼女は嬌声をあげた。絶頂に達したようだ。

今の俺には彼女が何者であるかなど、関係なかった。
犯らせてくれる「美人の女」でしかない。
(なかなか素敵なアへ顔だな。そんなに気持ち良かったか?)
そんな俺の心が読まれたか…
「この身体になって良かったのは、このイク時の快感ね♪」
(この身体?)
「言ったでしょ?あたしはその存在自体が変わってしまったって♪」
「さっき言ってた事か?」
「そう♪誰にも口外してはいけない事なんだけどね。」
そう言って彼女は俺の上に股がり、自らの股間に俺の逸物を咥え込んだ。
「んあん♪」
彼女が艶かしい淫声をあげる。
彼女の悶える腰の動きが、俺のぺニスに絶妙な刺激を与える。
「じきにあんたも、この快感の虜になるからね♪」
「既に俺は君の虜になってしまったよ♪」
「嬉しいコト言ってくれるのね♪」

彼女は今一度決心を確認するかのように天井を見上げ…そして、真っ直ぐに俺の目を見つめた。
「…あたしの昔の名前は武藤剛だった…」

(?)
俺はその名前に聞き覚えがあった。
そう…武藤先輩…無敵の柔道部主将だ!!
しかし、武藤先輩は決してこんな可愛い女の子ではなかった。俺よりもでかく、逞しい筋肉を備えていた。
顔だって全然違う。
第一先輩は「男」で、その股間に俺のぺニスを咥え込むことなど不可能なのだ!!

「存在が変わってしまったと言ったでしょう?この世にはもえ武藤剛という男は存在しないの。ここにいるのはオンナのあたし…」
「本当に先輩なんですか?」
「そうよ♪そして、これからもあんたの先輩として、いろいろ指導してあげるからね♪」
「えっ?どういう事です?」
「良いから♪今は何も考えずに、あたしのナカにあんたの精液の全てを出し尽くしてしまいなさい♪」
俺は何故か意識が朦朧としてきた。
「そして、施設に行って新しい存在に変わってきてね♪出てきたら可愛がってあげるからね♪」
俺は朦朧とした意識のまま、最後の射精を済ませると、先輩に手伝われて服を着ていった。
「もうすぐ護送車が来るから♪」
と外に出ると、既に護送車が停まっていた。
開かれたドアから乗り込む。
「じゃあね♪」
と先輩がキスしてくれた。
ドアが閉まり、護送車が発進する。
いつもは見送る側なのに、今回は俺の方が見送られる。
行き先は「施設」…
俺の頭はまだ、朦朧としたままだった。

 

 

 
「あっ、ああん♪」
あたしは甘い吐息を吐いていた。
施設では即にあたしの「存在」は「女の子」に塗り替えられた。
それは肉体だけではなく、行動様式も「女の子」に相応しいようになっていた。
自分の事は「あたし」としか言えなくなった。仮に「お」と「れ」を続けて言おうとしても、それがあたしの事を意味する限り、頭の中に思い浮かべることもできなかった。

女の子になって、女の子である事を受け入れてしまえば、こんなに素晴らしいことはない。
全身が敏感になって、どこを触れても快感が沸き起こる。
そして、オンナの秘所は言わずもがな…考えただけで濡れ始め、甘い喘ぎをあげてしまう。
先輩も同じようにこの「施設」で変わったのだろう。(たぶん、あたしたちが犯罪・冤罪を問わずに送り込んだ男たちも皆、同じ過程を辿ったに違いない…)

 
可愛い服を着て、綺麗にお化粧できるようになると、即に施設を出してもらえるようだ。
あたしが施設を出る日。先輩が迎えに来てくれていた。
「せんば~い♪」
あたしは躊躇うことなく先輩に抱きついた。
「可愛くなったわね♪約束通り、一晩かけてあんたをたっぷり可愛がってあげるからね♪」
先輩の言葉を聞いただけで、あたしは立っているのも難しくなってしまった。
「良い顔するのね。ますます楽しみだわ♪」

あたしは先輩に連れられて、再び先輩のマンションに向かった。
あたしは全裸になると、先輩ベッドの上で股間を開いた。
「淫乱な娘になったものね♪」
先輩はクククと笑いながら服を脱ぐと、あたしの上に身体を重ねた。
「じゃあ、イロイロと教えてあげるわね。今度は畳の上ではなく、ベッドの上でね♪」
「はい、先輩♪よろしく…」
あたしは「お願いします」も言えずに、快感に喘ぎ声をあげていた♪

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