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2016年7月11日 (月)

秘宝

洞窟の中には様々な魔物がいるが、その先には数々の秘宝が眠っているのだ。
一攫千金を狙い、俺は町で雇った魔法使いと共にアタックを開始した。

無論、魔物達と対峙するのは俺の仕事である。
魔法使いは戦う事はない。適切な助言と治癒魔法の提供…そして、俺が倒した魔物をギルドに転送して褒賞金を受けとるのが彼女の仕事だ。
勿論、彼女への報酬も貯まった褒賞金から支払われる。
万一、俺が魔物に倒された場合でも、報酬がフイになる事はないのだ。

 

洞窟の突き当たりに宝箱があった。
このへんの階層には秘宝が残っていることは殆どないが、宝箱が一週間に一本産み出す回復薬を手に入れる事はできる。
「これで五本目か。じゃあ、下の階層に進もうか。」
魔法使いが異議を唱えないので、俺は壁際の階段を下に降りていった。
階層を下れば下る程、魔物達も手強くなってゆく。

回復薬を使う事もなく、俺は六層目に足を踏み入れていた。
「右には上級の魔物、左には秘宝の存在を感じます。」
久々に彼女からの助言があった。
「倒してからお宝か、お宝を手にしてから倒しに行くかか?セオリーなら先ずお宝だが…」
「では左ですね?」
「いや♪魔物を倒すのが先だ。」
俺は右に曲がると、剣を抜き放った。

一気に間合いを詰めて薙ぎ払う…
刃は届いたが、致命傷にはなっていない。
しばし睨み合う中、魔法使いが部屋の中に入って来るのが見えた。
魔物が彼女を警戒する。
その一瞬を点いて二撃目を加える。
一瞬で魔物の懐に飛び込み、奴の心臓に届く最短の角度から剣を突き入れる…
次の瞬間、振り回された奴の腕に弾き飛ばされていた。
多少のダメージはあったが、この攻撃は奴には致命的であった。
剣の抜けた傷口から大量の血が吹き出ている。
いまだ暴れてはいるが、相手となる俺の姿は確認できていないようだ。
奴の足がふらついている。
俺は剣の切っ先に意識を集中させ…最期の一撃!!
奴の首が胴体から切り離された。
一瞬を置いて、ドサリと奴の胴体が床に倒れた♪
「後を頼む。」
と魔法使いに言うと、彼女はいつもの呪文を唱えた。
魔物の屍がギルドに送られ、俺の口座に褒賞金が払い込まれる…が、
魔物が消えた後、床の上に何かが転がっていた。
「鍵…ですね。」
彼女はそれを拾い上げると、ポーチに仕舞った。
「多分、即に使うことになると思います。」

宝箱には秘宝はなく解毒剤が入っていたが、それを取り出すと宝箱の底に鍵穴があった。
「これは?」
と宝箱の前の位置を魔法使いに譲ると、彼女はポーチから鍵を取り出した。
鍵を鍵穴に入れると、宝箱の底が光に包まれた。
「秘宝の類いですね。胸当ての防具…治癒魔法が織り込まれていてダメージを軽減できます。」
光が収まると、そこには秘宝らしからぬ、ごく普通の胸当てがあった。
「換金しますか?」
と魔法使いに聞かれ、俺は魔物に突き飛ばされた時の胸の痛みを思い出した。
回復薬を使う程ではない…が、この防具の治癒魔法が気に掛かった。
「換金はしない。俺が使う。」
と今使っている胸当てを外した。

胸元には魔物の攻撃で青痣が残っていた。
新たな胸当てを装着すると、嘘のように痛みが退いていった。
「凄いな♪」
胸元をずらして青痣のあたりを覗き込むと、少しばかり痛みがぶり返してきたが、既に青痣は消えかけていた。
「下に進もうか?」
と魔法使いを見やると、彼女は何事もなく頷いた。

 

俺達は更に三層を下った。
この胸当てのような秘宝の類いはなかったが、かなりの額を換金できていた。
勿論、上級の魔物とも戦ったが、胸当ての防御力に幾度となく救われたのは事実だった。
切り上げたのは、時間的な問題もあるが、上級の魔物との戦いの数がいつもより多く、肉体的にも精神的にも疲れが溜まっていたのだ。

地上に戻る間にもザコとの遭遇戦がある。
剣も大分鈍っていた。
ザコを斬り倒すのにも時間が掛かる。
予定より早めに切り上げたが、宿に着いた時には、既に陽が落ちてしばらく経っていた。
「明日は剣を買い換える。クエストは休みにしよう。」
「それは構いませんが…胸の方、大丈夫ですか?」
と魔法使いが俺の胸に手を伸ばした…
「ぁ、イヤっ…」
と俺は身を退いていた。
「い…いやなに。今日は大分疲れている。あ、明日また…な。」
と、魔法使いから離れ、ベッドに転がった。
「確かにお疲れのようですね。でも、防具は外してからお休みになった方が良いですよ。」
彼女はそう言って、俺の部屋を出ていった。

 

 

胸の苦しさに目が覚めた。
まだ窓の外は薄暗い。が、徐々に明るさは増している。状況は視認可能だった。

服の下で防具の胸当てが異様に膨らみ、俺の胸板を圧迫していた。
やはり魔力を持つ防具である。魔法使いの忠告に従い、外してから寝るべきであった…
と、今さら後悔してもどうにかなるものでもない。
先ずは胸を圧している胸当てを外そう…と、その上に着ていたシャツのボタンを外してゆく。
ボタンは今にも弾けそうになっていた。
肺から息を吐き出し、少しでも負担を軽くしてボタンを外していった。
ボタンが外れただけで、胸の圧迫感はかなり軽減された。
そして、根元である胸当てを外す。
胸当ては大きく変形していた…まるで、その中に女の乳房を納めるかのように、お椀状に丸く突き出したパーツが生まれていた。
これがシャツを下から圧して、俺の胸を苦しめていたようだ。
脇の留め具を外して、防具を脱ぎ捨てた。

プルン♪

そんな音を発てたかのように、俺の胸の上で揺れているモノがあった。
見るからに、それは女の乳房以外の何物でもなかった。
その先端には即にでもしゃぶりつきたくなるような…乳首があった。
(これは、「俺」の乳首なのか?)
流石に「しゃぶる」のは自制して、指先で摘まんでみた…

(?!)

俺の胸の先端から「乳首が摘ままれた」との信号が送られてきた。
指を離すと「離された」とも…
つまり、この乳首は俺自身のものだということ…強いては、この女のような乳房もまた「俺のもの」だという事だ。

魔法使いも「女」だが、その胸には男の性欲を呼び起こすような起伏は存在していない。
いつでも性欲に委せて揉みしだく事のできる乳房が手の届くところにあるのは、男として悦ばしい事ではある…が
ソレが俺自身の胸に存在するというのは違反である。

何にしろ、この状況はあの防具の所為には間違いはない。
治癒魔法が変に働いたとか…
当然、魔法関連の事であるから、魔法使いに聞いてみるしかないだろう…
俺は魔法使いの寝室のドアを開いた。

「な、何なのよ?こんな早くから煩いわね!!」
と寝起きの悪さを露呈する。
「ちょっと頼み…と言うか…」
「って、何であんたがあたしの部屋に入ってるのよ?」
「部屋に鍵は掛かってなかったぞ。」
「そりゃあ結界を張ってるから…って、あんた、その胸。どうしたの??」
「これを相談に来たんだ。あの防具を着けたまま寝てたら、こうなったんだ…って、勝手に触るなよ!!」
「触らなきゃ判らないじゃない。それにしても見事なものね♪」
「欲しけりゃやるよ…というか、持ってってくれないか?」
「コレの所為で結界が働かなかった?」
「結界より、俺の胸をどうにかしてくれ。このままじゃ外にも出れない!!」
「少し落ち着け。あんたらしくもない。」
「そ…それは…」
俺は黙って、彼女の確認作業を受け入れるしかなかった。
「下はどうなってる?」
「下?」
「そう、ズボンを脱いでくれないかな?」
俺は言われるがまま、ズボンとパンツを下ろした。
(??)
俺は慌てて股間に手を伸ばした。
そこにあるべきものの姿がなかったからだ。
そして、俺の手は俺の股間から突起物が失われている事を伝えてきた。
「ほら、手を退ける。良く見えないじゃない。」
そして、俺をベッドに座らせると、脚の間に割り込んで股間を覗き込んだ。
「ここまで変化しちゃうんだ…」
と頭を上げた魔法使いに
「どうにかなりそうか?」
と聞いてみたが…
「もう少し、あの防具を調べる必要があるわね。どうせ今日はクエストには行かないのでしょ?」
「…ああ。剣を新調しようと思っていた…」
「なら一緒に行かない?服も買い足しておきたいし♪」
「ん?ああ。別に構わんが…」
「じゃあ支度しなくちゃね♪あんたはコレに着替えてね。」

(…)

渡された服は、どこから見ても女物にしか見えなかった。
「フリーサイズだから問題ないでしょ?」
「サ、サイズ以前に、コレは女物じゃないか?」
「それ以外であんたに着れる服、ある?それとも、裸で外に出るつもりなの?」
それは究極の選択…ではない。既に選択肢は失われているのだ…
「下着はコレね。ブラは合うのがないから、買うまで我慢してね。」
俺は女の下着を穿き、女物の服を被るようにして着た。
「脛毛とか剃ってきた?」
と聞かれ、スカートの下に覗いている脚を見ると、黒々とした脛毛の茂みは跡形も無くなっていた。
「髪の毛も大分柔らかくなってるわね。」
とブラシで髪を鋤かれると、髪の毛はふわりと広がっていった。
「お化粧の必要もないくらいね♪」
見せられた鏡の中に写っている「女」が俺自身であると気付くのには、少し時間が掛かった。
「こ…これが俺?」
「これだけ美人で、おっぱいも大きいと、男達が引く手あまたよ♪」
「お、俺は男に興味ないっ!!」
「だめっ。あたしは男になんか興味ないわ。よ。言い直してみて。」
「俺は男だ。自分の事をあたしだなんて言える訳ないだろ?」
「あんたはもう、立派にオンナよ♪鏡で見たでしょ?」
「そ…それは姿だけの事…」
「気が付いてる?あんたの声ももう女声になってるのよ♪」
「えっ?」
違和感を感じなかったので気付かなかったが、確かにそれは俺本来の声では無くなっていた。
「それに、こんなの見ると興奮しない?」
と、彼女が俺の目の前に差し出したのは…

男のペニス?

それを型どった張形だった。
ズキッ!!
下腹部に刺激が走った。
「ほら。乳首勃ってるわよ♪」
見ると伸縮性の高い生地が乳房の先端の突起が硬く尖っているのを浮き出させていた。
「欲しくない?」
そう言われると、俺の心の奥に「欲しい」という気持ちが生まれていた。

ジッ…

熱い液状のモノが俺のナカから産み出され、俺の股間を濡らした…
「…な、何なんだ?」
「欲情したんじゃない?」
「欲情?」
「男のペニスに欲情して、下着を濡らしたでしょ?あんたはもうオンナそのものなのよ♪」

「お…俺が…オンナ?」

「まだ判らない?じゃあ、そのベッドに…」
俺はいとも簡単にベッドに倒されてしまった。
彼女の手がスカートの中に入り、股間に触れた。
「何だ♪もうこんなに濡らしてるじゃない♪」
そして、下着の中に指先が潜り込んでくる。
「この割れ目の奥が欲しがってるんでしょ?」
俺は彼女の言葉を否定したかったが、ソコが彼女の指に刺激されると更に奥から溢れ出してくるものがあった。
「ソレを着けて男に戻るんじゃなくて、ここに突っ込んでもらいたくなってるんでしょ?」

「んぁっ…」
思わず声が出てしまった。
男には存在しない箇所から彼女の指が胎の中に侵入してきた…
「こんな細い指じゃ物足りないんじゃない?もっと太くて硬いモノに突かれて、ぐちゃぐちゃに掻き回されたいんじゃない?」
(ココが掻き回される?)
それを想像しただけで、ビクリと胎の奥が奮えた…
「肉体は正直よね♪ホラ、認めちゃいなさい♪貴女はオンナなんだって。」
「お、俺は… ぁっ!!」
「どうしたの?」
彼女は余裕の笑みで俺を見下ろしていた。
俺は抜かれそうな指を追って腰を突き上げていた。
「オトコなのに、挿れて欲しいの?」
「イ、イヤ…」
腰を戻すと股間から…俺の膣内から、彼女の指が抜け出ていった…
「認めちゃいなさいよ♪アタシはオンナ…だって。そうすれば、今度はコレで責めてあげるわよ♪」
俺はゴクリと唾を飲み込んでいた。
(コレが俺の膣に?指でさえ、あれだけの快感があったのだ…)
俺の肉体は完全にソレを欲していた。
「…ソ…ソレを頂戴♪」
「そのために言う言葉は?」
「…あ…あた…」
俺は何と言おうとしているのだ?
認めない!!
俺は、自分が「女」だとは絶対に認めないぞ!!
「…ほ、欲しがってなどいない。俺は男なのだから!!」
「偉いわね♪よく我慢できること。じゃあご褒美にコレを挿れといてあげるわね♪」
と、小指程の棒状のモノを取り出して、俺の膣に嵌め込んだ。
「な、何なんだよ。ソレ?」
「ん?あとで教えてあげる。さっ、買い物に行きましょ♪」

 

 
結局、俺は女物の服を着たまま出掛ける事になった。
(濡れた下着は新しいもの…やはり女の…に取り替えている)
そして、最初に訪れたのは下着屋だった。
女の下着が数多く並んでいる。
男の俺は目のやり場に困るのだが…
「ブラはちゃんとサイズを合わせないといけないのよ。貴女の下着なんだから、もっと真剣になって頂戴。」
「そ、そうは言っても、俺には何もわからないし…」
「わからないのなら、わかるように努力して。しないのなら、このスイッチを入れるわよ。」
とリモコン装置を俺に見せつける。
「何なんだよそれは?」
「じゃあ入れてみるわね♪」
と彼女が言った途端、俺の膣が強烈な刺激にヒクついた。
それは、あの小指大の棒が俺の膣の中で震えたために違いない。
あれはその棒のリモコン装置なのだろう…
「今は軽いのをちょっとだけやってみたのよ。もう少し時間を掛けたり、強さを変えたりしたらどうなるかしら?」
今回は何とか変な声をあげずに済んだが、今以上に激しくされた場合、我慢しきるとは思えなかった。

彼女に確認しつつ、下着を数セット購入した。
続いてアウターだ。
これも男っぽい物、中性的な物は選ばせてもらえなかった。
全てがヒラヒラしたスカートを基準にコーディネートするしかなかった。
「これだけ立派な胸をしてるんだから、活用しない手はないでしょ♪」
と、胸元が大きく開いて胸の谷間を見せつけるようなデザインが求められた。
「これなら、どんなオトコもノックアウトできるんじゃない?」
そう評価されても「俺」には嬉しくもなんともない。
が、反論してるとそっちに夢中になって、つい「俺」と言ってしまいそうだった。
そうなれば、当然あの刺激が与えられる事になる。
俺は黙って選んだ服のひとつを取り出し、着てきた服から着替えると店を後にした。

昼食を挟んで、ようやく本日一番の目的の武器屋に向かった。

 

 
「お姉さんが使うんですかい?」
あからさまな視線で店主が俺を値踏みしていた。
「うちには剣舞に使うような柔な剣は置いてませんよ。」
「色々とあったんでな♪」
ゴトリ。と俺は今まで使っていた剣をカウンターに置いた。
「は…拝見させていただきます…」
と鞘から抜くなり、店主の目が見開かれた。
「どなたの…」
「色々あったと言っただろ?俺…私が使っていたものだ。」
一人称の言い間違えに気が付いたか魔法使いを見たが、今のところアレを発動させる素振りはなかった。
「そ、そうですか…裏にスペースがあります。何本か見繕ってきますので…」
と店の奥にある扉に促された。
魔法使いと一緒に裏庭に出た。
彼女が何も言わないところを見ると、罠とかの物騒なものはなさそうだ。
ガラガラと小さな荷車に剣を乗せて店主がやってきた。
俺は数本を代わる代わる手に取り、しっくりきた一本を抜き放った。

 
深紅のブレードが気にはなったが、バランスは良く、切れ味も良さそうだった。
「どう思う?」
と魔法使いに聞くと、
「お互いに相性が良いみたいじゃない♪」
と答えがきた。
「そ…それは…」
その向こうで店主が顔面を蒼白にしていた。
「す、済みません。それは売り物では…」
と声を震わせている。
その事が俺に吹っ切る切っ掛けを与えた。
「これに決めた♪貰っていくよ。」
店主が理性を取り戻す前に、俺たちは金を払い武器屋を後にした。

 

剣も手に入り、俺たちはクエストを再開した。

魔物たち相手に剣を一旋させる。
思っていた以上の切れ味を表す。
斬り進む毎に気分が高揚してゆく。
これまでにない経験だった。
「大丈夫か?」
と魔法使いが尋ねてきた。
「何か問題でも?こんなに気分が良くなるなんてね♪剣が軽く感じるわ。」
俺は一気に階層を下っていった。
「ここのボスはあんたかしら?」
俺は魔物を挑発した。
魔物の視線は、半分剥き出しになった俺の胸や深い切れ込みから覗く太腿をうろついている。
ふっ…と隙を作るように股間を広げる…
奴の意識がそれに釣られる。
俺は一気に間合いを積め、剣を振り抜いたっ!!

ドクリッ!!

歓喜の衝動が俺を貫いた。
振り返り、剣を振りかざす。
「はぁーッ!!」
上段から魔物の急所に剣を突き入れ、それを切り裂いた。
断末魔の叫びもあげられずに、魔物は床の上に倒れ落ちた。

ずんっ!!
と、再び衝撃が走った。

「やったね♪」
と魔法使いが駆け寄ってきた。
「あっ……」
抱き付かれた途端、全身から力が抜けた。
「どうしたの?」
問い掛けられ、俺は必死で状況を把握しようとした。

彼女に触れられた場所が熱い…
それ以上に下腹部が熱い…
股間から大量の愛液が滴っている?
(やだ…考えらんない♪)

「顔…赤いよ?」
と魔法使いの掌が額に触れる。
「あ…ああん♪」
(なんて声出してるのよ!!まるで発情中の牝ネコじゃない?)
防具の下で乳首が尖っているのがわかった。
全身が火照りだしている。
無意識の内に防具を外し、下着にも手を掛けていた。
「正気に戻って!!いつ魔物が現れるかもわからないのよ。」
魔法使いが必死にからだをゆらす。
「ねぇ、アレを頂戴♪刺激が欲しいの♪」
膣口がひくひくと餌を待ちわびる雛鳥みたいに震えていた。

(♪!!)
目の前に剣が落ちていた。
刃が妖しく紅い輝きに包まれていた。
そして、その柄が次第に変形してゆく…それは男性器の形になった♪
「こ…これ♪これでナカをぐちょぐちょにするの♪」
「駄目っ!!」
剣に伸ばそうとした手が阻まれた。
「イヤっ、放して。」
けれど、彼女は全力で阻止する。
「こんな禍々しい剣だとは思わなかったわ。魔物を斬ることで発動したのね。」
彼女が呪文を唱える。
空気が凍り付き更に身動きが取れなくなる。

 

お互いに何もできないまま、時間だけが経過してゆく。
(?)
魔物の気配だった。
近付いてくる…
魔法使いは結界を張り、こちらの気配を消した。
魔物たちはこちらには見向きもせず、妖しく輝く剣に向かう。
一体が刀身に触れた。
ビクッと何かが送り込まれてきた。
刀身に触れた魔物は、その場で灰になっていた。
(剣との「繋がり」が活きている?)
灰となった魔物の魔力が送り込まれてきたのだ。
ニ体目が刀身に触れる。
魔物たちは次々と剣に群がってゆく。
一体が消える度に新たな魔力が送り込まれてくる。
既に魔法使いを振りほどいて余りある魔力が溜め込まれていた。
(さあ!!おいで♪)
剣に命じる。
その「声」に反応し、剣は身悶えた。
(さあ♪)
と掌を開くと、すーっと剣の柄が掌に納まる。
「どうして?」
魔法使いが驚きの声を上げる。
「どうしてもコレが欲しかったの♪」
剣は悦び掌の中で蠢いた。
「もう待てないわ♪」
柄を股間にあて、そのまま奥に送り込んだ。
「ああ゛゛っ!!イイーーッ!!」
嬌声がダンジョンに響き渡り、悦感の中に意識を失っていた…

 

 
〈ダンジョンに新たな魔物が生まれた。〉
魔法使いの女はそう言っていた。
その魔物は眉間に紅く輝く刃の角を生やし、ヒトも魔物も見境なく斬りつけて来る。
そして、倒した男の逸物を股間に咥えると、美味しそうに啜り上げて最期の一滴まで吸い尽くすと言う。
片腕を失った魔法使いは、戦士の防具である胸当てを着けてはいるが、二度とクエストには参加しなくなったという。
その防具が彼女の命を繋いでいるとも言われるが、真相を知る者は一人としていない…

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