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2016年4月24日 (日)

欺装(4)

甘美な気だるさの中で目が覚めた。
ベッドの隣で女の子が可愛らしい寝息をたてていた。
体を起こした僕は、胸に掛かる重みがない事に気付いた。
(?)
そう…ベッドの上には僕と女の子の二人しかいない。
僕はもう一度、自分の身体を確かめた。
(「僕」の身体だ♪)

どういう訳か、僕は「僕」自身の身体で目覚めたのだ。
勿論「女の子」だった記憶はある。
そう、僕の隣で寝ているこの娘だ。

「…ん…ああん♪」
彼女は寝ぼけているかのようにゆっくりと目を開けた。
「まだ大丈夫?シよ♪」
と、彼女は上体をずらすと僕の股間に顔を埋めた。
ペニスが暖かく湿ったモノに包み込まれる感覚があった。
彼女が僕のペニスを咥え込んだのだ。
ホテルに入った時に僕がしたのと同じように…否、今の僕のペニスはそれほど硬くはなっていない…刺激を与え始めた。
忘れかけていた「勃起」の感覚が蘇ってきた。
彼女は僕を押し倒し、尻を僕に向けて馬乗りになった。
僕は彼女の股間を間近に見る事になった。
僕は「彼女」として、目の前の膣口に僕のペニスを受け入れていたのだ。
快感に喘ぎ、膣の奥に放出された精液を感じていたのだ。
そして、彼女の股間のそこここに僕の精液の残滓が残っていた。

「あうっ!!」
思わず声をあげてしまった。
彼女の指が僕の尻の穴を刺激し始めたのだ。
一気にペニスが硬くなり、射精に向けて準備が整えられてゆく。
「んあっ…」
ペニスの中を昇ってくるものがあった。
ドクリ…
僕は彼女の口の中に精液を迸らせていた。
忘れかけていた射精の感覚…

「今度は…」
彼女が仰向けになり、股間を開いていた。
僕のペニスは既に硬さを取り戻していた。
彼女の上に体を重ねた…
今の僕は彼女がどのように感じているか、手に取るように解っていた。
そして、その快感が男のそれよりも格段に素晴らしいものである事も…

「んあん♪ああ~ん!!」
彼女が喘ぐ。
(その快感は、あたしに与えられる筈だったものよ!!)
あたしは腰を打ち付けるように、ペニスを突き入れた。
彼女があたしを絞めあげる。
快感を甘受している表情に嫉妬さえしてしまいそう…
「っあ、ああ…」
再びあたしのペニスから精液が迸っていった…

 

 

女の子は再び失神し、軽い寝息をたてていた。
僕は彼女を起こさないようにベッドを抜け出していた。
「僕」はどこに行ったのだろう?
と考えている内に、ひとつの可能性が見えてきた。
そう。「僕」はまだ家で車椅子の生活を続けている…という可能性だ。
彼は「義足をもらった」と言った。しかし、本来の「僕」の怪我は義足を得ただけで回復できるものではないのだ。
つまり、今僕がいるこの身体は、彼女と同じ義体ではないかと思う。
「僕」に欺装した義体…
そう思ってこの身体を検分し直すと、合点がいく事が多すぎた。
(では…)
義体間を僕の意識が移動した事になる。
同じ事はもう一度起こせるに違いない。
(どうすれば良いか?)
ただSEXしただけではダメなのだろう。どこかに切り替えスイッチでもあるのだろうか?
僕は再びベッドに戻ると、彼女と身体を合わせた。
(どこかにスイッチは?)
必死に探しまわる僕を他所に、意識を取り戻した彼女が再び活動を開始した。
彼女の指が僕の全身を這い廻り、感じるところがあると一気に責めたててくる。
「ん、ああん♪」
僕が「彼女」だった時の快感が蘇り、女の子のように喘いでしまう。
「何も考えないで、快感に全てを委ねちゃいましょうよ♪」
彼女の責めに、僕は自分が今何をしているのかもわからなくなっていた。
「素直になって喘いじゃいましょう♪」
彼女に誘われ、僕は快感に流されていった。
「ああん♪」
乳首を摘ままれて媚声があがる。
「んあっ…」
胎内に差し込まれた彼女の指の動きに身悶える。
「ああ…イイッ!!」
僕の股間からペニスが消え、女の子同士のように股間を擦り付け合って快感を貪った。

僕はベッドの上に仰向けになり、女の子のように股間を広げていた。
その上に彼女が伸し掛かってくる。
その股間には「僕」のペニスが憤り勃っていた。

彼女が体を重ねる。
僕のナカに彼女のペニスが侵入して来る。
「ああ…あああ~ん♪」
僕は嬌声をあげてソレを受け入れていた…

 

 

僕は「女の子」に戻っていた。
結局の所、義体間での精神の移動などはなかった。
それは「彼女」が教えてくれた。
そう。ベッドの上…僕の隣で寝ている女の子だ。

今、ベッドの上には双子のようにそっくりな二人の女の子がいる。
一方が僕で、もう一人が彼女だ。
義体は欺装によって様々な人物になれる。僕たちは、二つの欺装を使っていたのだ。
(もっとも、欺装の切換は彼女に主導権があるのだが…)
女の子の姿(これは彼女本来の姿らしい)と「僕」の姿を選択できる。
「ね♪シよ。」
彼女に身体を寄せる。
彼女の股間には、そこだけ「僕」が存在していた。
僕は躊躇わずに「僕」を口に咥える。
ソレが次第に硬さを取り戻すとともに、彼女も目覚めてゆく。
「アナタ本当にコレ好きね♪」
僕はYESと答える代わりに、更に激しく「僕」を責めたてた。
「今度はどっちが良い?」
さすがにこれは自分の口で答えなければね♪
「やっぱり、男の人に突かれるのが良いわ♪」
「じゃあ、趣向を変えて男同士ってのは?」
「うそぉ、考えらんない!!」
「勿論、君の股間は女の子のままだけどね♪」

女の子の性器をもった僕が「僕」自身とSEXする…倒錯的で面白いかも知れないけど…
「今は普通に男と女での快感を突き詰めたいわ♪」
「どこが『普通』だよ♪」
と言いながらも、彼女は「僕」に換装してゆく。
「さあ、お嬢さん♪どんな体位がご所望ですか?」
「じゃあバックから♪」
僕…あたしは四つ這いになり、彼に向かって高々とお尻を上げた♪

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