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2015年11月 7日 (土)

無題

小包が届いた。
一刻も早くソレを手にしたいと、外装を毟り取っていた。
中からは、何の装飾もない、ボール紙の小箱が現れる。

蓋を外す。

説明書きと思われる四つ折りの紙の下から、ソレを取り出した。
見た目は肌色のスパッツだ。それも、長さは太股の上部までしかない。
が、コレの股間には精巧なギミックが仕掛けられているのだ。

僕は部屋の中を誰にも覗かれないようにカーテンが閉めてあるのを再度確認し、ズボンを脱いだ。
いや、ズボンだけではない。パンツも一緒に脱いで、靴下以外は下半身まる裸になった。
そして、今届いたスパッツを脚に通し、たくし上げた。
股間を正しく密着させる。
目安となるのが、少し後ろ側にある風船の吸い口のような突起だ。
これをお尻の穴に入れると、丁度良い案配になる。
スパッツの残りを更にたくし上げ、上の縁がお臍のラインになるように下腹部を被い尽くした。

「ごくりっ」
と喉を鳴らした。
これからがメインイベントだ。
肌色のスパッツは僕本来の肌のようだ。
その上に一枚の布が前貼りのようにくっついている。
これをゆっくりと剥がしてゆくのだ。
前貼りの所為でのっぺりと見えた股間だが、それを剥がすとその下に見事な細工が現れてくる。
人工植毛された縮れ毛が、うっすらと叢を作っている。
その先には、くっきりとした溝ができ上がっていた。
僕は慌てて机の上から鏡を持ってきて床の上に置いた。
鏡越しに僕の股間がはっきりと見える。

クレバスを押し開くと、これまで写真でしか見たことがなかった「女性器」がはっきりと見えた。
「んあんっ!!」
クリトリスに触れた途端、強烈な刺激に喘いでしまった。
その先には膣口があった。
いつの間にか染みでてきた愛液で、きらきらと輝いている。
その液体を指に擦り付ける。
十分に濡れた指を立て、膣口から中に挿入していった。

何の抵抗もなく、指は根本まで呑み込まれた。
指先で膣壁を撫でる。
その感覚が股間から僕の脳に到達する。
本来、男には存在しない場所から、触れられる刺激が到達したのだ。
それがどこかは、鏡越しにしっかりと見ている。そこが「膣」であると脳が把握し、認識した。

指先で膣内を弄り続けていると、愛液が出てきてクチュクチュと音をたて始めた。
しかし、クリトリスに触れた時以外は、快感のような刺激を得る事はできなかった。
勿論「イク」なんて感覚にはほど遠い。やはり「開発」が必要なのだろう。
その為にはいろいろと道具を揃える…か、実際に「男」に抱いてもらうしかないのだろう。
今の僕が実地訓練を行うのは、まだ意識的にハードルが高い。そもそも変わっているのは股間だけなので、こんな僕を抱こうとするのは特異な性癖の奴しかいないだろう。
「道具」であればネットで買う事もできる。が、僕は一刻も早く「女」の快感を堪能したかった。
(確か駅裏の繁華街にアダルトショップがあった筈♪)
僕は濡れた股間を綺麗にすると、その上にパンツとズボンを穿いて駅の方に向かって行った。

 

しかし、アダルトショップの開店は夕方を過ぎてからだった。
僕は駅前のファミレスで時間を潰す事にした。
フリードリンクのコーヒーを飲みながら、携帯を弄って時間を潰していた。
当然ながら、何杯も飲んでいると尿意も覚えてくる。
トイレに向かい、小便器の前に立ってジッパーを下ろした。
が、ホースを取り出す事ができない。
当然である。あのスパッツで僕の股間は「女の子」になっているのだ。
慌てて隣の個室に転がり込んだ。
ズボンとパンツを下ろし、便器に座った。
(そうだ!!スパッツも脱がないと…)
と思った時には既に限界を越えていた。
シャーッ
と股間から勢い良く小便が吹き出していた。
それは、女性がするであろう、おちんちんを使わずに直接股間の尿道口から排出するのと同じようにしていた。
出終わった後、お尻に垂れた水滴をペーパーで拭き取った。
多分、これは女性のやり方と同じなのだろう。
僕はズボンを上げ、トイレの水を流した。
ベルトを締めながら「小便の度に毎回ズボンを脱がないといけないのは面倒だな」と思った。
(だから女性はスカートなのかな?あれならパンツを下ろすだけだよね♪)

 

 
アダルトショップの開店時間を少し過ぎた所でファミレスを出た。
駅前には盛んに女性に声を掛けている男逹がいた。
ナンパをしているのだろう。
もし、彼等が僕に声を掛けてきたら、僕は応じるだろうか?
巧みな話術とお酒の力で気分が良くなった所でホテルに向かう。
裸にされてベッドの上に組み伏せられる。
丁寧な前技の後、憤り勃った男のペニスが僕の股間に迫る。
そこには十分に濡れた女陰が待っている。
ゆっくりとソレが侵入してくる。
僕の膣が満たされてゆく。
「動くよ♪」
と言われ、僕は首を軽く縦に振り同意を示す…
クチュクチュ、パンパンと淫靡な音が部屋の中を満たしてゆく。
「ああん、あ~~ん♪」
とオンナの媚声が聞こえる。
その声を発しているのは僕自身なのだ。
快感に悶え、更なる快感を求めて僕自身も腰を振る。
「あん、あん、あ、あーーっ!!」
僕は嬌声をあげていた。
「イク、イク。イッちゃう~~♪」
僕は頭の中は真っ白に染めあげられて…

「もしもし。君、大丈夫かい?」
肩を揺すられ、おじさんに声をかけられていた。
どうやら、僕は道端に呆ーッと立っていたみたいだ。
「えっ?あっ、だ、大丈夫です!!」
僕は慌ててその場を離れた。
良く見ると、股間がぐしょぐしょに濡れていた。ズボンまで染みだしている。
僕はアダルトショップを諦め、自分の部屋に飛んで帰った。

「明日はちゃんと準備していこう。」
そう、心に決める。
股間が濡れないようにするには、水分を吸収するものをそこに置いておけば良い。
女性の使うナプキンが良いだろう。
それを使うには、やはり生理用ショーツを穿いた方が良い。
どちらもコンビニに売っている筈だ。が、近くのコンビニで買うには顔が割れていて恥ずかしい。
どこのコンビニを使うか、行き帰りの道順まで決めて僕は眠りに就いた。

…あのスパッツを穿いたまま…

 

〈使用上の注意〉

…24時間以上の連続着用はお止め下さい。希に製品が癒着し外れなくなる場合があります…

 

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