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2015年10月12日 (月)

痛み

「痛っ!!」
我慢し切れずに声を上げてしまった。
彼の動きが止まる。
「良いから挿れて…」
俺は彼を促したが、俺は痛みに顔を歪めているに違いない。彼は心配そうに俺を見ている。
「大丈夫だから♪早く最後まで♪」
俺は息を浅くして極力下半身をリラックスさせた。
痛みが少し和らいだと同時に、彼のペニスが俺の膣を満たすように推し入ってきた。
「あん♪ああ~ん♪」
自然と快感の喘ぎ声が俺の口から溢れていった…

 

 

「如何でしたか、感覚シミュレータの具合は?」
ヘルメットを外しながら係りの男に声を掛けられた。
その顔を見て
「君だったのか。」
と声が出てしまう。
機械の中で俺を抱いていた「彼」自身だったのだ。
「丁度、恋人がまだ処女だったのでね。お金になるからと頼み込んで録らせてもらったんです♪」
今回、俺が経験したのは処女喪失…破瓜の痛みだった。
「もうすぐ子供が生まれますんで、その時はまた使ってみてください。」
今度は出産をネタに稼ごうとしているようだ。
「そんな痛いのばっかり勧めるなんて、君はサディストなのかい?」
俺が聞くと
「別にそういう訳ではないのですが、苦しみの後の快感は、単に快感だけの時より感激があるでしょう?」
「そうは言っても、男に耐えられる限界もあるだろう?ショックで壊れてしまっては元も子もないだろう。」
「そうですね。バリエーションはいろいろありますし、特別プログラムも用意できますよ♪」
「特別プログラム?」
「少々お値段が係りますが、ご自身をシミュレータに投影する事が可能なんです。いかがです?」

彼の言葉には惹かれるものがあった。今日明日と予定はない。勿論、金銭的な余裕は問題ない、
「今からでも良いか?」
と聞くと
「勿論です♪」
と即答だった。

 

再びヘルメットを装着した。
「このまま、隣の部屋に移動します。そこで少々お待ちください。」
と手を引かれて歩いてゆく。
ヘルメットは目の前も覆っている為、真っ暗な中を移動してゆくのだ。
「それでは」
と、彼が手を離した。
カチャリとドアが閉まる音がした。
「…あ、あ。聞こえますか?」
天井にスピーカがあるのだろう。彼の声に大きく頷いた。
「先ずは録りからです。」
彼が操作したのだろう。一瞬で目の前が明るくなった。
「ベッドの上にNPCを出します。しばらくは彼女と付き合っててください。勿論、ナニをしても大丈夫ですよ♪」
と、彼の言葉が終わらないうちに、部屋の中央に置かれたベッドの上に全裸の女性が現れていた。
「君は彼の恋人なのかな?」
そう言うと、彼女は一刻の間を置き、微かに笑みを浮かべた。
「良いのかい?」
と聞くと、首を縦に振った。
俺は服を脱ぎ、彼女の待つベッドに転がった。
目の前に形の良い乳首が据えられていた。
「んあっ」
俺が乳首を甘噛みすると、可愛らしい喘ぎ声を上げた。
もう片方の乳首を弄るべく、手を伸ばす。
指先に乳首を掴み、捻りあげた。
「ああん」
それは痛みというよりは、快感にあげた声であろう。

乳首から口を放し、今度は彼女の唇に吸い付いた。
彼女も吸い返してきたので、舌を送り込んだ。
彼女の口の中で互いの舌が絡み合った。

俺は空いた手を彼女の股間に伸ばした。
割れ目の中は十分に濡れていた。
指先を割り込ませると、塞がれた口が「むむっ♪」と喘ぎをあげた。
俺が上体を起こすと、彼女は脚を広げた。
俺の方も準備はできている。
彼女に導かれるように、俺は身体を重ねていった…

 

「さあ、メインイベントを始めましょうか♪」
彼の声と同時に、再び目の前が真っ暗になった。

カチャリとドアが開く音がした。
目を開くと(真っ暗だったのは、単に目を閉じていただけのようだ)、ドアの前に男が立っていた。

即に彼でない事はわかった。
が、それが「俺」であると気付くのに、しばらく時間が掛かった。

「君は彼の恋人なのかな?」
「俺」が言う。
いつもの俺の声とは若干違って聞こえた。
(録音した自分の声と同じかな?)
そんな事を思い出して、懐かしさに笑みが溢れる。

「良いのかい?」
と「俺」が言う。
条件反射のように、俺は首を縦に振っていた。
「俺」は服を脱ぎ、ベッドの上の俺の隣に転がり込んだ。

「んあっ」
俺はあり得ない声を上げていた。
胸の先が圧迫されている。
そして、もう片方の乳首が掴まれ、捻りあげられた。
「ああん」
それは痛みというよりは、不思議な快感だった。思わず声が出てしまう。

ようやく、これがさっき録ったもののリプレイであり、今の俺は俺の相手をしていた「女」の側にいると解った。

「俺」が乳首から口を放した。今度は俺の唇に吸い付いてくるのだ。
今はこの状況を悦しむべきなのだろう♪
俺は「俺」の唇を吸い返してやった。
「俺」が舌を送り込んでくる。
俺の口の中で互いの舌が絡み合った。

いつの間にか「俺」の手が股間に伸びていた。
不意に割れ目を撫で上げられる。
割れ目の中は十分に濡れていた。
「俺」の指先が割り込んでくる。
口が塞がれているので、喘ぎ声は「むむっ♪」とこもる。

「俺」が上体を起こしたので、俺は脚を広げてやった。
そこには勃起したペニスがあった。
「俺」が身体を重ねてくる…

 

処女喪失の時のような痛みはなかった。
「ぬっ」とペニスが入り込み、俺の膣を満たしていた。
更に奥まで突き入れると、ペニスの先端が子宮口に当たった。
…俺にはそこが「子宮口」だという知識はない。が、肉体がそうだと教えてくれていた。
「ん…ああ~ん♪」
自然と淫声が出てくる。

 
「どうですか?自分自身に貫かれるというのは♪」
彼の声に今の自分が先ほどまで自分が弄んでいた女である事を思い出した。
立場が逆転し、俺は「俺」自身に貫かれている…
が、女の快感の前にはそんな事はどうでも良いと感じ始めていた。

 
「ここで満足しないでいただきたい。イベントは更に続きます♪」

と、彼がスイッチを切り替えたのだろう。俺は不思議な感覚に囚われた。
俺は「俺」のペニスに貫かれヨがっていた。
と同時に、俺は女の膣にペニスを挿入していた。
俺がペニスを突き入れると、俺の膣が突かれていた。
俺が膣口に力を入れると、俺のペニスが絞めつけられる。
「な、何なんだ?これは!!」
俺が声をあげると
「面白いでしょ♪」
と彼が応えた。
「二つの身体を自由に使い、双方の快感を同時に味わう事ができるんです♪」
確かに女の身体を思い通りに動かす事で、俺はより気持ち好さを感じる事ができる。俺がこうして欲しいと思う事を、この女は間髪を入れずにやってくれる。

が…

それ以上に「女」の快感は新鮮である事を差し引いても、何と素晴らしいものなのだろう。
女を悦ばせる事に疎い男に抱かれても、かなりの快感を得られたのだ。
が、今は「痒い処に手が届く」状態である。
女の肉体が感じた処に集中して責めたてる事ができる。
言葉で説明する必要などない。
感じた処にペニスを突きたてれば良いのだ。
「あん、ああ~ん♪」
嬌声を抑える事ができない。
男にして欲しい事を伝える必要がないのだから、思いきり喘いでも問題はない。

それに、女の肉体は未だ開発されていなかったのか、イく度に感じる所がどんどん増えてゆく。
(何、コレ?)
快感には上限がないみたいに、どんどん昇ってゆく。
(俺の脳が快感に耐えられなくて壊れてしまうかも知れない)
そんな危惧が現実のものとなったとしても、俺はその事を認識できないのだろう。
俺は快感を求め腰を振り、求めに応じて突き入れる事を繰り返し続けていた…

 

 

「いかがでしたか♪究極なオナニーは?」
ベッドの傍らには彼がいた。
「オナニー?…確かに自慰行為には違いないな…」
「なかなか刺激が強烈過ぎるようで、皆さんしばらくはインポテンツになられるみたいです。」
「あ、ああ。勃たなくなるのか…だが、それも関係ないな…」
「皆さんそうおっしゃいます。役に立たないペニスは要らない。代わりにもっと感じる乳房と膣が欲しいと♪」

口にこそ出せなかったが、俺もそんな事を考えていた。
「今ならお安くご提供できますよ♪ご要望がありましたら、子宮もセットでお付けします♪」
俺は朦朧とした意識の中で彼の提案に応じていた…

 

 

 

 

「宜しいですか?これから体験するのは、出産の疑似体験です。何れ貴女も実際に体験する事になりますが、疑似体験をしておく事で男性脳への負荷が軽減される事は、処女喪失の時に経験済みですよね?」
彼の言葉に、俺は女としての「ハジメテ」を思い出していた。
愛する夫のモノを、オンナとして初めて受け入れた時…
処女膜を貫かれ、痛みに支配されたあの時…
「男」であれば耐えられない痛みも「感覚シミュレータ」で疑似体験していたおかげで耐えきれる事ができたのだ。
そして、その時に新たな命を授かった事が判り、今度は「出産」の疑似体験を行うのだ。
これは男だった俺が「母」になる為に必要な事なのだ。
俺は彼に誘導され、分娩台を模した新たな「感覚シミュレータ」に昇っていった。

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