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2015年9月13日 (日)

素敵♪(後編)

「君独りだけ裸にしておくのは不公平だよね♪」
ベッドを前にして、彼は下着までも脱ぎ去ってしまった。
「じゃあ、一緒に寝ようか♪」
「い、いえ。アタシは床で寝るわ。今日はもう…できないし…」
(あれ?何ができないんだったっけ?)
「いくら君の部屋だからといって、君を床に寝かせることはできないよ。それに、一緒に寝ないと僕が君を抱く事ができないじゃないか。今夜は僕の腕の中で君を思いきり啼かせてみたいんだ♪」
「な、啼かせるって?」
「君はまだ、オトコを知らないのだろう?僕がじっくりとオトコの良さを教えてあげるよ♪」
彼の言葉に股間から熱い滴が漏れ落ちるのを感じていた。

彼に腕を引かれ、そのままベッドに転がされた。
「あんっ♪」
アタシの口から可愛らしい吐息が漏れた。
彼がその口で俺の乳首を弄ったのだ。多分、それは「快感」と言って良いのだろう。
アタシはその刺激に喘がずにはいられなかった。
「そうだ♪素直に快感に喘ぐんだ♪」
彼の口はもう一方の乳首に移った。
口の離れた方の乳首は彼の指に摘ままれ、刺激を絶やすことなくいたぶられ続ける。

彼の口が乳首を離れた。
胸の谷間に彼の舌先を感じた。
そのまま、舌は下に向かって這い進んでゆく。
胃の上から臍の穴を通り、茂みの中へ…
舌の動きとともに、彼の体勢も変わる。
アタシの身体を跨いだ。アタシの目の前に彼のペニスがあった。
(コレは咥えた方が良いのかしら?)
アタシが迷っている間にも、彼はアタシの脚をM字に立たせ、股間に頭を突っ込んでいた。
彼の舌が割れ目の中に入ってきた。
「んああっ!!」
思いもよらぬ刺激に彼から逃れようとするが、脚を閉じようにも彼の頭に阻止される。
身を捩っても逃れられることはない。
「充分濡れているね♪大丈夫だよ。優しくシてあげるから♪」
股間から舌が抜かれ、再び彼が位置を変える。開かれた脚の間に割り込み、ゆっくりと伸し掛かるように身体を近づける。
アタシのナカに彼のペニスが差し込まれてきた。
強烈な痛みがアタシを襲う。
彼のペニスはまだ入り口に入りかけただけのようだけど…
「い、痛いわ!!それ以上は…もう、耐えられないよ!!」
「ゆっくりと深呼吸するんだ。大丈夫♪君は受け入れられるよ。」
「そ、そんな…あっ、ああ~~っ♪」
アタシは頭の中が真っ白になって、意識を失っていた。

 

「…やっぱりハジメテは痛いのかしら?」
俺は妄想から復帰したが、イマイチ自分の存在をあやふやに感じていた。
「人によるんじゃないかしら?少なくとも貴女の場合はあたしが慣らしてあげたから大分楽な筈よ♪」
「慣らす…って、アタシが頼んだ訳じゃナイでしょ!!」
俺は今、何の話しをしているのだろうか?
ビッチじゃないと言いつつも、オトコに抱かれる状況を真剣に考えていた?
「でも、考えただけでもうオ○コ濡れ々々なんじゃない?」
「バ、バカ言わないでよ!!」
とは言ったものの、ショーツはぐっしょり湿っていたのは事実…
「ちょっとトイレに行ってくるわね。」
と俺は席を立った。

 

気がつけば無意識のうちに俺は女性用の扉を開けていた。
当然ではあるが、この身体では小用を足すにも便座に座らなければならない。
が、今はショーツを替えるだけなので、便座の蓋も開けなくても大丈夫…
だけど、美帆の言葉責めはまだまだ続きそうだ。つまり、この先もショーツを濡らす可能性があると言うことだ。
(今日だけで、あと何回ショーツを替えることになるのだろう?)

 

「ところで、貴女いつから自分の事をアタシって言うようになったの?」
「街中では誰が聞いているかわからないから、努めて女言葉を使うようにって言ったのは美帆でしょ?」
「でも、アタシって言うのは恥ずかしいのか、極力一人称を使わないようにしていたんじゃない?」
確かに俺は自分の事を「アタシ」と言う事に抵抗があった。
多分、オトコに抱かれている妄想に浸っている間に意識が変わってしまったのだろう。
しかし「アタシ」と言ったのは無意識だった。流石に意識してはなかなか「アタシ」と言えるものではない。
「そうね。意識していない時にフッと出てしまう感じみたい。確かに意識している時は一人称を使わないで済まそうとしてたわね。」
「じゃあさ。意識してアタシって言ってみてよ。」
「嫌よ。さっきから恥ずかしいって言ってるじゃない。」
「でも、貴女もっと恥ずかしい事言ってなかった?ハジメテは痛いだとか♪」
「そ、それは…」
俺は急に頬が燃え上がるように熱くなるのを感じた。
「それに比べれば、恥ずかしい事なんて何もないでしょ?」
「そ、それはそうだけど…」
何か良いように美帆に誘導されてるような気がした。
「ほら♪言ってみ。アタシって。アタシがスケベで淫乱なドビッチですって♪」
「そ、そんな事までは言えないわよ!!」
「まあまあ、落ち着いて♪」
「アタシを落ち着かなくさせてるのは美帆でしょうが!!」
「はいはい。気を付けますね♪」
「ホントにもう…」
アタシはカラカラになった喉を潤すべく、目の前のグラスのストローを咥えた。

「で、本題に戻るんだけど♪」
何が「本題」だったか、アタシはもう深く考えるのを諦めていた。
「やっぱりあたし逹女の子同士でいても、何か先が見えてるような気がするの。」
「それで?」
「貴女さえ問題なけれは、セフレを調達しておいた方が良いと思うの♪」
「セフレ?」
「そう。セックス・フレンド。恋愛感情抜きで、快楽としてのセックスを提供してくれる男友達ね♪」
「アタシは何か気乗りしないな。」
「でも、興味はビシバシあるんじゃない?」
「興味がビシバシって…まるでアタシがスケベで淫乱なドビッチみたいじゃない!!」
「あら♪違ったかしら?」
(…)
確かにアタシは処女だけど、美帆に良いように開発されてしまっていて…
実際に「オトコに抱かれる」て事に興味が無い訳じゃないわよ。
でも「ビッチ」な訳じゃない。アタシだって普通の「女の子」だもの…?

アタシ…って?

 

お、俺は「男」だ!!
悪魔に逸物を取られ、身体は女みたいになってしまったが、「俺自身」は男なのだ!!
たまたま合う服がないから女物を着ているだけで、周りから不審に見られないように女言葉ん使っているが…
「美帆は俺…アタシが男…あんたの恋人だってコト、忘れてない?」
「忘れてなんかないわよ。夕べだって、あたしの腕の中でアンアンと可愛く喘いでいたのが貴女だってことよね♪」
「可愛く…って、そう言う意味ではなくて、男と女の関係だと言う事よ。」
「じゃあ、今の貴女はあたしを満足させられるの?テクニックではあたしの方が上なのは判ってるでしょ♪」
「アタシだって本来のモノが戻ってくれば…」
「返してもらえると思う?」
(…)
それが希望的観測であったとしても、あり得ない事に違いないのだろう。
俺はこの先、一生を「女」として過ごさなければならないのだ。
「でも、アレより立派なのを見つけてあげれば、悪魔も返してくれるかもよ♪」
「見つけるって、どうやって?」
「そのためのセ・フ・レよ♪いろいろ試してみて、良いのが見つかったら悪魔に教えてやるの。そうすれば要らなくなったのを返してもらえば良いわ♪」
「そう簡単にいくかしら?」
「じゃあ、貴女も問題ないということで、早速セフレを調達してくるわね♪」

 

 
「あん♪ああ~ん♪」
美帆が集めてきた男逹は皆、女の扱いを十分に心得ているみたいだった。
俺は即に快感の波に囚われて、良いように啼かされてしまう。
「だめ、それ以上は♪イッちゃう~!!」
今日、何度目かの絶頂に達して俺は果ててしまっていた。
男が優しく頭を撫でてくれている。
俺は女として安らぎを感じていた。
(このまま「女」として生きていくのも悪くないかも…)
今の俺は、女として愛される事に何の躊躇いもなかった。
彼の指に自分の指を絡める。彼と触れ合っていることが、より一層触れ合うことが、今のアタシには大切な事だった。
「もう一度良いかな?」
と彼に聞かれ、アタシは小さく頷いていた。
アタシは再び、彼の逸物に満たされていった…

 

 
「どお?」
と美帆が聞いてきた。
男逹は帰ってゆき、今は美帆と二人だけだ。
「彼のって、結構立派だったんじゃない?」
「立派って…アタシは凄く良かったわよ♪美帆も彼に抱かれたのよね?」
「確かに、大きさではちょっと勝てないかも知れないけど、形は良いのよね♪」
彼のを思い出しただけで、もう、股間が濡れ始めている。
「聞いてみるね?」

美帆が何を…誰に聞こうとしているのか、瞬間、判らなくなっていた。
(誰に?)
あの悪魔にね…
(何を?)
交換してもらえるかだったわね…
(何と?)
悪魔に取られた逸物と…

逸物って…彼のと交換するの?
交換したら彼のが無くなっちゃうよね。
無くなったら、もう愛してもらえないんじゃないの?
「だ、駄目よ!!アタシ…彼のが良いんだから♪」

えっ?

と美帆が不思議そうな顔をする。
「アタシ…彼のが良い♪彼のを取らないで。お願い!!」
「それって、もう元に戻りたくないって事?」
「…たぶん…そう。アタシはもう、このままで良いの。この先もずっと、彼に愛されていたい…」
美帆は蔑むようにアタシを一瞥した。
「貴女との関係もこれまでという事ね。あたしもこれでスッキリするわ。」
美帆は「じゃあね♪」とアタシの前から消えていった。

 

 

「コレ、素敵ね♪」
アタシは手にしたスケスケのブラ掲げ見た。
隣では彼が居心地悪そうに立っている。
「ちょっと試着してくるね♪」
と彼を置いて試着室に向かう。
彼は慌てて店の外に出たみたいだ。
ストラップを調整すると、イイ感じにバストが収まった。
レースの隙間から乳首が見えそうで見えない絶妙なバランスを保っている。
思った以上に気に入ったので、そのまま会計してもらった。
彼はいつ気づくだろうか?
アタシは店の外で待っていた彼に声を掛け、そのまま腕を組んでホテルに向かった。

 
「おや?貴女でしたか♪」
アタシの前に現れたのは、あの悪魔だった。
(まさか?)
と思ったが、悪魔は涼しい顔で
「この男も良いモノを持ってますね。コレクションに加えさせてもらいます♪」
そう言って悪魔は消えた。

「な、何だったんだ?今のは!!」
そう言っている端から、彼の声のトーンが上がってゆく。
逞しい筋肉が失われてゆく。
アタシの目の前で、彼は可愛らしい「女の子」に変わっていった。
彼=彼女は呆然と自分の肉体が変わってゆく様を見続けていた。
脚を広げ、股間に溝が刻まれてゆくのを見ていた。
むくむくと胸が膨らんでゆくのを見ていた。
アタシの時とは違い、背丈も50cmくらいも縮んでしまったようだ。
(美帆と同じくらいかしら?)
アタシは美帆に電話した。
「美帆の服、貸してもらえないかしら?」
美帆は全てを見ていたかのように、アタシの頼みに応えてくれた。
そして、最期に一言付け加えてきた。
「今度は貴女が彼女にオンナを教えてあげるのよ♪」

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