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2015年5月31日 (日)

クエスト

「ここはどこだ?」
気が付いた時、僕の目に入ったのは、青い空と緑の木々だった。

昨夜、僕が眠ったのは自宅の僕の部屋のベッドの上だった。
屋根があり、パジャマを着て布団にくるまっていたのだ。
が、ここはどこだ?
僕の状況は木の根に座り、幹にもたれてうとうとしていたと言わんばかりだ。
勿論、布団も屋根もない。服を着たままである。
(服?)
僕は自分の着ている服を見てみた。
(これは僕の持っている服じゃない)
が、見覚えだけはあった。
これは、僕がゲームをする時に僕のアバタに着せている服だ!!

「ゲーム」というキーワードにいくつか繋がってゆくものがあった。
先ずはこの景色。
ゲームではおなじみの森の入り口だ。
森の奥にはダンジョンがあり、様々なお宝が隠されている。
反対側の草地にはスライムなどがいて、初心者のスキルアップに使われている。
そして、草地の向こうには街があり、情報を得たり、装備を増やしたりできるのだ。

今の僕の装備の中に剣があった。
鞘から抜くと刀身が現れる。そこに僕の顔を写してみた。
そこにはやはり、僕の育てあげたアバタの顔が写っていた。

(先ずは情報集めが必要かな?)
と草地に一歩踏み出した途端、目の前にスライムが現れた。
僕は剣に手を掛け身構えた。
が…
スライムは僕に飛び掛かってくることもなく、そこにじっと佇んでいた。
「今はお前と遊んでやれないんだ。済まんな♪」
と僕はスライムの脇をすり抜けていった。

進んでゆくと街程大きくはないが集落があった。
その集落に着くまでも幾体ものスライムと出会ったが、皆同じように脇をすり抜けていった。
集落は背の高い塀に囲まれており、出入り口は数ヵ所の門しかないようだった。
手近の門に着いた。門の脇には一人の老人が佇んでいた。
「こんにちわ。」
と声を掛けてみる。
「ようこそアグリ村へ。」
と答えが返るが、もう一度声を掛けても同じ答えしか返らない。
(ゲームと同じか…)
僕は門の内側に入っていった。
そこここに「人」はいたが、門にいた老人と同じように決まりきった受け答えしかしてくれなかった。

いくつかの「家」を訪ねてみたが、やはりこれといった情報はない。
(やはり、あそこだろう)
集落の中心にある一番大きな建物に向かった。
咎められる事なく、中に入ってゆく。
一際立派な扉を開けると、執務机の向こう側に初老の男が座っていた。
「私が村長だ。最近ドラゴンが現れて畑を荒らされている。勇者殿。ドラゴンを退治してはもらえないだろうか?」
「僕は本来の世界に戻りたいんだ。何か情報を持っていないか?」
「王都に行けば学問所で何か聞けるかも知れない。」
「場所は?地図は?」
と聞くと、村長は机に紙を広げた。
「ここがアグリ村。」と中央の円を示す。
「ここの畑が荒らされる。そしてドラゴンの巣窟はここだ。」
と説明を受けたが、王都の場所は教えてくれない。
だが、村を挟んでドラゴンの巣窟の反対側に石造りの建物の図があった。
(王都ではないにしろ、ここよりは情報があるに違いない)
と村長の前を辞し、宿屋で一晩明かした後、僕はアグリ村を出ていった。

 

 

門の外には畑が続いていた。が、集落を離れると荒れた畑が点在するようになる。
村長がドラゴンに荒らされていると言っていた畑だ。
何故こんなにも集落から離れた場所に畑を作ったか疑問に思っていたが、それは近くの森を水源とした用水路を辿っていって理由が解った。
水源の泉には妖精が棲んでいたのだ。
そのため、流れ出る水にはマナが豊富に含まれている。作物が豊かに実り、味も申し分ない筈だ。
だから、その果実がドラゴンに狙われるのも無理からぬ事ではあった。

実際、畑に降りていたドラゴンがいた。まだ若いのか、小柄で皮膚もまだ柔らかさが残っている。
(戦うか?)
と思案した時、ひとつのアイデアが浮かんだ。
これから先、かなりの移動距離がありそうである。この竜を馬代わりに使えると便利だ。
(使役の魔法を試してみるか♪)
僕は使役の魔法の呪文を確認すると、ドラゴンの前に出て印を切った。
「カル・デル ナ・クトバ!!」
ドラゴンが光に包まれた。

いや、ドラゴン自身が光っている。
その光の中でドラゴンの姿が変形してゆく。
更に小さくなり
…人型となった。

 

光が収まると、そこには一人の人間…女の娘が立っていた。
「お、お前はドラゴン…なのか?」
「はい♪貴方様に支えるべく、この姿を取らしていただきました。」
「支える?」
「はい♪メイドとして貴方様の身の回りのお世話をさせていただきます。」
(メイド?どこかで呪文を間違えたのだろうか?)
「どうかされましたか?ご主人様♪」
「ち、ちょっとな♪…その、君は身の回りの世話以外に何か特技はないかな?例えば僕を乗せて空を飛んでみせるとか…」
「特技というものではありませんが、この姿を解けば、空を飛ぶ事は可能です。」
(どうやら馬の代わりになりそうだ)
「では、僕を乗せて王都まで飛んでくれ。」
「すみません。ご主人様を乗せて飛ぶ事はできません。軽いものなら運べますが…」
「う、馬の代わりにもならないのか?!」
「ああ、それでしたらドラゴンの姿で走るのはいかがでしょうか?飛ばないのであれば問題ありませんよ♪」
「それを早く言ってくれ!!」
僕は変身した(正しくは変身を解いた)マリー(名前がないから適当に付けた)の背に跨がり、王都に向かって走り始めた。

流石に街道をドラゴンに跨がって走り抜けるのは目立ち過ぎるので、ある程度までは荒野を突っ切る最短距離を走っていった。
とは言え、マリーもまた王都の場所を知らなかったので、だいたいこっちの方だろうと見当を付けた方角に向かっていた。

 

 

「ここからは歩いてゆくか。」
町が近くなったのか、これまでほとんど街道に見かけなかった旅人が現れ始めていた。
僕がマリーの背から降りると、彼女は人間の姿になった。
「大分楽をさせてもらったな♪」
「いえ、ご主人様のお役にたててなによりです♪」
とマリーはメイドモードに戻っていた。

「メイド」とは言っても、それなりの旅姿にはなっている。マントにくるまり、ひっそりと僕の後ろに従って歩いている。
やがて町の城壁が見えてきた。
少し足を速めたので、日没を迎えるまでにはなんとか町の中に入る事ができた。
宿に入り靴を脱ぐと、酷使に耐えてくれた足のマッサージを始めた。
流石にドラゴンであるマリーは少しも疲れを見せていない。
「マッサージなら私が施します。」
と僕の前に跪いた。
「ありがとう。」
彼女に任せてみると、確かに気持ち良く、疲れもすっと抜けていった。
「他もマッサージしますね♪」
と僕とベッドに誘導する。
「服を脱がせますね♪」
と僕の服を取ってゆく…
「あらっ?!」
とマリーの手が止まる。
「ご主人様って女の方だったんですか?」
それはきつく締め上げた胸当てが外された時だった。
別に故意に隠していた訳ではないのだが、僕自身このアバタが女性である事を忘れてしまうのだ。
胸当ての下から双つの膨らみが現れて、ようやくその事を思い出す。

何故女性体かと言えば、別に僕自身に女性化願望がある訳ではない。
女性体の方が魔法力が豊富だったので選んだだけだ。それ以外は普通の剣士としてやってきている。

(しかし、自分自身の胸に乳房があるというのを実感するのも変な感じだ…)
そもそも、この肉体はゲームをやる上で効果的な攻撃を加え易いように考えた肉体だ。自分がこの肉体の中に入る事など、欠片も想定などしていなかったのだ。
が、ここに自分の肉体が女性である事実に直面する事になった。
マリーのマッサージが足から腰、背中へと移っていった。
「ではお嬢様、仰向けになってくださいな♪」
「その〈お嬢様〉っていうのは止めてくれないか?今まで通り〈ご主人様〉で良いから。」
「はい。ご主人様♪」
とマリーは腕、肩と揉み解してゆく。

「んぁん♪」
僕の口から悩ましい吐息が漏れた。
彼女の掌が両乳房を揉みあげたのだ。
「好い啼声ですね♪」
「い、言うな!!」
恥ずかしさに顔が紅くなる。
今まで感じた事のない「快感」が胸の先から脳天を貫いていったのだ。
思わず喘いだ声は「オンナ」の喘ぎ声そのものだった。
「ご主人様はこういうのハジメテですか?」
確かにゲームに明け暮れて彼女もいない。女性の乳など揉んだ経験などない。

いや、「男」の僕が乳を揉まれて喘ぐなんて経験などあってたまるか!!

彼女の指の動きは、どんどん快感を高めてゆく。
必死で我慢してはいるが
「んぁ……ぁぁ…」
と喘ぎ声が漏れてしまう。
「ご主人様♪無理をなさらずに、自然に任せて淫声を出してしまいましょうよ。その方が何倍も快感を得られますよ♪」
マリーの忠告には従わないでいようと決意はしたものの、肉体はどんどん快感に反応してゆく。
「ほら、お股にも蜜が溢れてきてますよ♪」
なるべく意識しないようにしていたが、太股の内側はかなり前からぬるぬるとしていたのだ。
「では脚を開いてください♪」
何故か僕は彼女の指示に素直に従っていた。
彼女が僕の股間に位置取り、僕の上に覆い被さってきた。

(まるで男が女に挿入を開始するような体勢だなあ…)
そんな事を思っていると
「それでは最高の快感を感じてくださいね♪」
見るとマリーの股間には猛々しい牡の器官が屹立していた。
「そ、それは?」
僕は質問を完結させる間もなく、彼女に貫かれていた。
「ああっ、あ~~っ♪」
意識することなく、僕は快感に淫声をあげていた。
僕の内に在る牝の器官が際前よりソレを求めて疼いていたのだ。

充たされる快感…
更に刺激が加わり、僕を更なる快感の高みに放り上げてゆく。
何も考えられない。
肉体は快感を貪るように淫らに悶える。
僕は嬌声をあげ続け、ナカに精液が放たれたのを最後に、僕は意識を失っていた。

 

 

ドラゴンの精液は、僕の魔法力を高めてくれていた。
「マナの豊富な餌を食べていたからだと思いますよ。」
マリーは依然として僕の「メイド」として側に付いていてくれた。
「本来は牡なのですが、ご主人様が男性だとこちらの姿が悦ばれると聞いていましたので♪」
実際、僕は肉体は女だが、意識は男のままなのでメイド姿の方が嬉しいことに間違いはない。

僕は道々怪物逹を倒しながら旅を続けてゆく。
宿ではマリーの奉仕を受け、快感に昇天する日々が続いていった♪

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