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2015年2月 9日 (月)

鬼の嫁取り(2)

朝飯の後、付け人の男とともに里を出た。
男は何も言わずに俺の脇を歩いていたが、男と女の体格差であろうか、しばらくすると俺の方が後ろになり、置いていかれそうになる。
早足で歩けば追い付けるだろうが、「鬼」とは比べ物にならない位体力がない筈である。
無理はできないと、俺は自分のペースを維持し続けた。
「そんな足だと、即に陽が暮れるぜ。」
幾度となく男は足を止めて俺を待つが、いい加減痺れを来したようだ。
「別に急ぎの旅でなし、陽が暮れればそこに野宿すれば良かろう?」
と俺が応えると、
「だからぁ、あんたは何処のお嬢様なんだ?この辺は鬼が出ると聞いただろう?野宿なんかできる訳ないだろっ!!」

 

次の里まではかなり距離があるらしい。
このまま進んでも夜までに辿り着くことはできないようだ。
男は街道を離れ、山に向かった。
「この先に狩猟の時に使う小屋がある。資材置き場で布団などないが、鬼から隠れるくらいはできる筈だ。」
鬼なら微かな臭いだけで跡を見つけられるので、隠れたうちにも入らないのだが、今は彼に従うしかないだろう。
なんとか陽のある内に小屋に辿り付いた。とはいえ、山影は陽が傾けば即に暗くなる。
小屋の中には灯りなどないので、まだ外の明かりが届くうちに寝る場所を確保するのが精一杯だった。
俺が奥の板の間に寝転ぶ。彼は戸口の前にゴザを敷いていた。

陽の上がる前から、彼は起き上がり、朝飯を作っていた。
小屋の外に小さなかまどがあり、鍋の中で何かをぐつぐつ煮ていた。
「この辺にはイモが生えているんだ。すり潰して団子にして食うと美味いんだが、そのまま煮て食うのもありなんだ。」
煮あがったイモを皿に載せ、俺に渡す。もうひとつは自分の皿に載せた。
彼のやるように、皮を剥き、ふーふーと息をかけて冷ました後、がぶりと噛みついた。
「あ、甘~い♪」
思わず俺が感動の声をあげると
「女子供には評判が良いんだ。」
と彼はニッと笑みを浮かべた。

 

山は降りたが、俺達は再び街道には戻らず、山裾の古道を進んでいた。
こちらの方が昨夜のような小屋が点在しているらしい。
次の里からは離れてしまうが、近道にもなっているという事だった。

同じような小屋に泊まり、イモの食事を採るのが数日の間繰り返された。
「明日は街道に戻る。古道を真っ直ぐ進めば良い。その先の橋を渡れば隣の縣だ。俺が付いてゆくのもここまでだ。」
暗がりの中、彼が言った。
「結局、鬼には襲われなかったな。ありがとう。」
「礼を言われるような事じゃねえよ。それより、お嬢ちゃんには鬼より気を付けなければならない奴を教えてやるよ。」
と彼は立ち上がり、小屋の奥にいる俺の方に来た。
覆い被さるようにして俺を覗き込んだ。
「女にとって、男は決して気を抜いて良い奴じゃねえ。いつ鬼に変わってもおかしくはないんだ。」
俺は鬼から人間に変身しているのだ、人間が鬼に変わるのもありなのだろうか?
そんな事を考えていると、彼は片手で俺の両腕の動きを封じた。勿論、女の力では外す事はできない。
そうこうしているうちに、彼は残った手で器用に俺の服を脱がしてしまった。
「今夜が最後だ。こんな美味しそうな餌をずっとオアズケくらっていたんだ。」
彼の手が俺の股間を撫であげる。
「まだ処女なんだろうが構いはしない。犯らせてもらうぜ♪」
今度は指先に唾液を絡ませ、俺の股間になすり付けた。

何が起ころうとしているのか?
頭では理解できていた。が、それが今、自分に対して為されようとしている実感はなかった。

男の指が俺の股間に侵入する。
唾液が付けられたとはいえ「濡れている」とは言い難い。
が、男は俺に覆い被さるようにのし掛かってきた。
股間に彼のペニスが触れ、一気に押し入ってきた。
強烈な痛みが全身を走り抜ける。
何が起こっているのか?頭の中がパニックで訳が解らない。
肉体は痛みに支配され、俺の意思の届かないところにある。
俺は自分が叫び声をあげていたかさえわからなかった。
男が腰を突き続ける。
痛みだけが頭の中で跳び跳ねていた。

男は達したのだろうか、呻きを上げ動きを止めていた。
膣の中が精液に満たされている?
接合部から太股に溢れた液体が滴ってゆく。

男は再び勢いを取り戻し動き始めた。
幾度となく俺の膣に精液が放たれる。
いつの間にか、俺は意識を失っていた。

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