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2014年12月21日 (日)

任務

その巡洋艦は単独である恒星系に向かっていた。
「本艦のミッションはこの恒星系より発っせられた怪信号について調査するものである。」
と艦長は言っていたが、我々下っ端は命令が下れば実直にこれを遂行するだけである。
そして、揚陸艇の発進指示が下りた。

 

巡洋艦は信号が発っせられたと推定された惑星の衛星軌道上にあった。
我々の任務は調査隊を揚陸艇で地表に送り届けるというものだ。
その先は「待機」。
調査隊が何らかの成果を持ってくれば、そのまま彼らを巡洋艦まで連れ戻す。
何らかの異常事態が発生すれば、調査隊の援護に向かう。
最悪の場合、艦長からの指示があれば、調査隊を残したまま巡洋艦に帰投する。
我々は実直なまでに命令を遂行するだけなのだ。

 

指示のあったポイントに揚陸艇を降ろした。
大気成分は地球と大差がなく、生命維持装置がなくても問題ない事は解っていた。調査隊は再度有毒物がない事を確認すると、揚陸艇のハッチを空けて外に出ていった。
隊は二班に分かれ、一方は信号の発信源に向かい、もう一方は降下地点からそう遠くない場所にベースキャンプを展開した。
キャンプに建てられた営舎の一棟から煙が立ち上った。
キャンプからは調理等で火を使っているだけだから気にするなと連絡があった。
我々は狭いコクピットに押し込められたまま、凝縮口糧の冷たい食事しか与えられない。
これも任務であるから、我々は実直に遂行するだけである。暖かなスープは任務が終わればいくらでも食べられるのだ。

彼らは近くの水源からポンプで水を汲み上げていた。
キャンプ内には充分な量の水がストックできるらしい。
聞く所によると、温水のシャワーが使えるそうだ。
が、我々に与えられた水分は生命を維持するために必要な最小限であり、巡洋艦に戻るまでは、この作業着を脱ぐ事も許されていない。

羨ましいとか、そういう問題ではないのだが、我々は「任務を遂行する」という意志に揺らぎを生じさせてはならないのだ。

 

その範囲であれば「待機」の間、我々にはかなりの自由が与えられている。
音楽を聴くもよし、読書をするもよし…

今、揚陸艇に残っているのは俺一人である♪
許されている範囲であれば、どんな事をしても構わないのだ。
どんな変な声をあげようが、誰に聞かれる心配もない。
俺はとっておきのエロビデオをセットした。
スピーカーからは淫靡なオンナの艶声が流れだし、コクピットを満たしてゆく。
俺の股間は一気に硬くなる。排泄器がズボンの中で追従してくる。
(排泄器は大小に限らず、なんでも吸引し股間を快適にしてくれるのだ)
俺はズボンの上から刺激を与えてゆく。女優の喘ぎに合わせて俺の逸物が女体を蹂躙してゆくのを想像する。
「どうだ♪感じるか?」
「ぁあ、良いわぁ♪凄い…。ああ、もっと突っ込んで~」
「イイとも♪ぐちゃぐちゃにしてやるぜ!!」
俺はシートに座ったまま、股間への刺激を強めてゆく。
「ああ、イイっ!!イっちゃう~~♪」
オンナが絶頂に達すると同時に、俺もズボンの中に白濁液を放出していた。

 

 

 
発信源に向かった隊は何の成果も得られずに戻ってきたようだ。
ベースキャンプが一時賑わいを増したようだ。営舎で料理がふるまわれているのだろう。
やがて、夜も更けて皆も寝静まっている。俺はセンサーに意識を集中していた。
想定外の外敵が居ないとも限らない。いざという時に調査隊に警報を送る事までは禁止されていない。
やがて、夜が明けると伴に俺は眠りに就き、目覚めればまたビデオを見て暇を潰していた。

 
異変の一報はベースキャンプからもたらされた。
隊員の一人に原因不明の発熱があった。
未知のウィルス等がないか、ベースキャンプの内外を再度確認した。
その間にも、発熱した隊員に染色体の異常が確認される。
やがて、特殊なフェロモンの存在が確認され、それにより誘発されたものであると特定されたが、その頃には隊員の体型は劇的な変化を遂げていた。
骨盤が広がり尻に脂肪が貯まっていった。腰まわりの肉は削り取られ、その分が胸に堆積してゆく。
皮膚は色素が現象し、体毛が細く柔らかくなっていった。
顔は丸みを帯び、細くなった首元から喉仏の膨らみが消えていた。
彼は「女」に変わっていた。

異常のあった染色体は性染色体で、男のものから女のものに変わっていた。
染色体の情報に従い肉体が再構成されたのだ。発熱はこの再構成に伴うものと推測された。

この症状が特殊なフェロモンに伴うものであれば、既に調査隊の全員が吸入してしまっている事になる。
既に2人目、3人目の発症が確認された。
調査は中断される。
巡洋艦からは営舎の気密を確保し、洗浄の後、待機が命じられた。
その間にも調査隊の半数が発症していた。

更に事態が進展する。
肉体の再構成が終了すれば発熱は治まり、健康体となる。
が、精神は「男」のまま肉体は成熟した「オンナ」になった事で異常なまでに性欲に反応してしまうらしい。
気が付くと「男」の体臭に吸い寄せられ、男を押し倒してその性器に貪りついてしまう。
「男」の意識は拒絶しているのだが、肉体の欲求に抗うことができない。
更に罹症者一人がその行為に及ぶと、他の罹症者も誘発され、連鎖的に行為が広がってゆく。
なんとか罹症者を隔離したが、頻度は少なくはなったが、性欲は抑えきれず、罹症者同士で行為に及ぶ状態が続いていた。
そして、発症していなかった隊員であっても時間の経過と伴に順次発症していった。我々は傍観するしかなかった。
調査隊の全員が罹患している事はほぼ確実であった。
調査隊は決断を下した。
営舎の気密扉が次々と開かれていった。
中からは全裸の女逹がわらわらと出てきた。
そして、巡洋艦に補給物資が欲しいと連絡が入った。彼…彼女等はこの惑星に骨を埋める覚悟ができたようだ。
補給品は彼女等が(女性として)生活するに必要なもの、そして可能な限りそれらを再生産できる設備等であった。
勿論、これらを運ぶのは俺の役目である。直ちに揚陸艇を衛星軌道上の巡洋艦に向け発進させた。

 

 
補充品を下ろすと、俺は再び待機となった。巡洋艦が追加物資の受け取りに最寄りの中継基地に向かったからだ。
そして、今回の待機はコクピットを離れる事もに許されていた。
積み荷を下ろしたその夜。調査隊の隊長だった女が、俺を営舎での食事に誘ってきた。

その夜の俺はハーレムの主人であった。
豪華な料理がふるまわれ、全裸の女逹にサービスされる…それは、勿論食事だけではない。
女逹は性欲を持て余していたのだ。
女逹が一気に俺のペニスに群がって来る。ここ暫く遭遇していなかった「オンナ」の芳香にクラクラする。
気が付くと、俺も全裸になり、代る代る女逹と交わり続けていた…

朝、目覚めると朝食が用意されていた。
食事を採り、シャワーを浴びた後、俺は揚陸艇に戻った。
そのまま、あの場所にいては、昼間から際限なく絞り取られそうに思えたからだ。
とはいえ「待機」である事には変わりはない。
俺はコクピットに収まり、これまでと変わらぬ時間を過ごす事になった。

が、彼女等に絞り取られ過ぎたか、エロビデオを見てもあまり興奮してこなかった。
それでも何本か見て、まだ陽の高いうちに眠りに就く。やはり、夜の監視はあった方が良いだろうと判断したからだ。

 

巡洋艦からの呼び出し音に目が覚めた。
(もう戻ってきたのか?)
と、日付を確認すると、俺が寝てから既に3日が経過していた。
胸元の苦しさに違和感を覚えたが、先ずは艇内外の状況を確認する。
異常は認められなかった。
そこに再び巡洋艦からの呼び出しがあった。
「こちら、揚陸艇です…?」
声の調子がおかしい。俺の声ではないみたいだ。
『やはり、お前も発症してしまったか?』
(発症?)
ようやく、自分自身を確認しなければならない事に思い至った。
服はかなり水分を含んでいた。発熱・発刊が続いた証しだ。
胸元の苦しさは、俺の体型が変化したからなのであろう。
股間を確認すると、俺がもう「男」ではない事を如実に語っていた。
「どうやら、そのようですね。」
その声もまた「女」のものだった。
『要求のあったものは全て持ってきた。これを降ろしたら、この惑星は封鎖される。悪いが、お前も艦に戻す訳にはいかないのだ。」
「俺も…ですか?」
「イイ女になったんで抱いてもやりたいが、規則なんでな。積み荷を降ろしたらお前の任務は解かれる。お前を束縛するものはない。宇宙に上がろうとしない限り、お前は自由になるんだ。」

「抱いてやる」との言葉に俺の肉体が反応していた。
股間の湿度が増し、愛液が滴っていた。
そして、それが叶わない事と知ると、重苦しい喪失感に包まれていた。

 

 

巡洋艦からの荷物を運び終えると、俺は揚陸艇のエンジンを止めた。
静寂が広がる。
俺は本当にもう、二度とこのコクピットに戻る事はないのだろう。

ベースキャンプでは彩々りの服を着た女逹に迎えられた。
「貴女もわたし逹の仲間よ♪さあ、相応しい服に着替えて寛いでね。」
ここにはもう裸の女はいない。俺が降ろしてきた物資が有効に活用されているようだ。

 

 
そして、夜になる。

ここにはもうハーレムの主はいない。
が、妖艶な宴は今宵も開かれていた。
「貴女にいろいろと持ってきてもらって助かったわ♪」
そう。今のこの惑星には「女」しかいない。先日、俺が招かれた宴でも女同士で交わっていたが、それはお互いの指などで慰めあう程度でしかなかった。
俺が持ち込んだ資材の中には、男のペニスを模したものが大量に含まれていたようだ。

「貴女も、コレ、欲しいんじゃない?」
彼女がガウンをはだけると、全裸の股間が露になった。
(ごくり…)
俺は唾を呑み込んでいた。
彼女の股間には、ベルトによりディルドゥが装着されていた。
俺は黒光りするペニスから目が放せなくなっていた。

 
任務から解放された今の俺には、束縛するものなど何もない。
「ああ、イイっ!!イっちゃう~~♪」
俺はビデオの女優と同じように、絶頂に達するとオンナの嬌声を放ち続けていた♪

 

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