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2014年11月14日 (金)

パートナー(中)

俺の肩慣らしというか、新しい体と剣に馴れるため、俺達は初心者向けのダンジョンに踏み入れていた。
雑魚どもがやってくる。
今までの俺であれば長剣の一旋で全て片付けられた。が、この「女」の体と華奢な細剣ではそうもいかないのだろう。
しかし…
「ハシス?ここって本当に初心者向けなのか?」
確かに雑魚どもは、最もレベルの低いスライムであった。が、その数が尋常ではない。
その階層に常に一定の数が保たれるように、倒したそばから新たな個体が湧き出てくるのだ。
いい加減、俺も体力があやしくなる。
「どぃやーっ!!」
力任せに細剣を振る…が、足元のスライムの擬足につまずきバランスを崩す。
その一瞬を待っていたかのようにスライム逹が押し寄せてくる。
俺は否応もなく、床に転がされてしまった。その上にスライムが積み重なる。
鼻、口が塞がれて息ができない。頭がぼーっとする。
(このまま、たかがスライムにこの俺が殺られるのか?)

できるなら、早く殺られて復活の魔法で脱出したいと願った。
が、ハシスは俺をこんな姿にしたトラップの魔法は、復活の魔法では脱出できなくなっていると言っていなかったか?
「殺しても死なない体」とか言っていた。
実際、息を止めていても苦しさはあるが、それ以上の事はないようだ。
スライムの重さで身動きが取れない俺はハシスが助けに来てくれるのを待つしかないようだ。

 
(?)
気が付くと、俺に密着していたスライムが奇妙な動きを始めていた。
胸元の圧力が弱まると、擬足を俺の胸元から下着の中に滑り込ませてきた。
今の俺には女の乳房があり、その間に谷間ができている。
その谷間を通って乳房の下側から乳房を持ち上げるように被ってゆく。
スライムの擬足は俺の乳房に妙な刺激を与え始めた。
それはゆっくりと揉みあげるような動きから始まった。
男が女の乳房を揉むように、俺の乳房が揉まれていた。
(?!)
乳首が舌先で舐められたような感触だった。
その刺激に乳首が硬く勃起する。
スライムは乳房だけでなく、乳首にも刺激を与え始めた。
更に、乳首を舐めあげた舌先のような刺激が胸元を這い上がり、首筋を舐めあげ、耳穴を責めあげた。

俺の意思とは関係なく、俺の肉体が性的に興奮していた。
ジュンッと股間に愛液が滲む。
スライムの舌が、それを舐め取るように太股の内側を這い昇ってくる。
甘い蜜を舐め尽くすと、舌は蜜壺を目指す。
そこにある肉襞に押し入ろうと、スライムの舌が集まってくる。
「いやーーーっ!!」
俺は女のように叫んでいた。
その大切な場所は守り通さなければならない。
俺の内に芽生えた「女」の本能なのだろうか?
細剣を掴む手に力が戻っていた。
もう一方の手も柄に向かう。
渾身の力で細剣を突き上げた。

 
スライムの圧力が一気に低下した。
俺は立ち上がると、再び細剣を振るった。

「無闇に振り回すんじゃない!!」
ハシスの声が飛ぶ。
「可能な限り殺さずに押し返して通路を確保するんだ。」
雑魚を切らずに済ますのは俺のポリシーに反するが、直前の状況を思えばハシスの助言に従うしかないだろう。
俺はハシスの所までの通路を確保した。

その先にはハシスがいた。
なんとか辿り着き、ハシスにしがみ付いた。
「良くやったね♪」
とハシスが俺の頭を撫でた。
「取り合えずダンジョンから出よう。また調整体が現れると面倒だ。」
「調整体?」
「スライムの中に赤い奴がいたろう?そいつが頭脳となって他のスライムを手足のように使うんだ。」
俺はその赤いスライムを見た記憶があった。
「この階層のスライムを全て従えてしまうと、中ボス位の能力を発揮するらしい。」
ダンジョンを抜けた途端、俺の目からは大量の涙が溢れ、ハシスの胸でエンエンと女のように泣き続けていた。

 

 

「今度はどこをやる?また、あのスライムの巣窟か?」
一夜明ければ、俺は立ち直りが早い。早速、次のダンジョン攻略についてハシスに話を振った。

「まあ、待て。これからは今までのような力任せではやっていけない事はわかっただろう?攻略するダンジョンに関しての情報集めも必要になってくる。」
「つまり、しばらくは街に滞在することになるのか?」
「ああ。だが、調べものは俺がやっておく。お前は防具を脱いで楽にしていろ。その体にももっと馴れておいた方が良い。」
「これを着ていないと安心していられないんだ。」
「だから馴れろと言っている。この前に買った服があるだろう?化粧をしろとまでは言わないが、自分が女であることをもう少しは意識するんだ。」

そう、今即に戦う訳ではない。防具を着けている必要はないのだ。
だからといって、この前に買ったヒラヒラのスカートなど穿けるものか…
(だが、この体に馴れる為にはスカートにも馴れていり必要があることも一理はある…)
俺は部屋に戻ると、買っておいた服をベッドの上に並べてみた。
店では一度は着てみた服ではある。が、その時は強引に着せられた感が強い。
今、これらを前にして、自らこれを着るという事とは一線を隔くものがある。
が、馴れる為にはコレを着なければならないのだ…
どれもがスカートをひらひらさせた可愛いものばかり…しかし、これらはもう買ってしまったものなのだ。着てやらない訳にはいかない…
俺は一番端に置いた服を残しクローゼットに仕舞った。
(とにかく、片端から順に着るしかないな)

改めてひらひらの服を着て鏡の前に立った。
(可愛い♪)
思わず声を上げそうになる。
(こんな娘を恋人にできたら最高だね♪)
と俺の「男」の意識が主張する。が、この娘が「俺」自身である事を思い出すと、一気に意気消沈する。
(ハシスはどう思っているのだろう?)
あちこちで俺達は恋人同士と勘違いされている。
男としてはこれくらい可愛い女の子を恋人にできれば鼻が高い筈だ。もし、この娘が「俺」でなく、普通の娘ならハシスだって即に自分のモノにしたい筈だ。
(自分のモノ…?)
それは単に女の子と一緒にいることだけではない事に思い至る。
男女の関係はそれだけではない。A・B・Cとは良く言われるが、キスをし、肌を合わせ…SEXに至る…
俺とハシスは同じ部屋に寝泊まりしている。俺がハシスであれば、自制など簡単に吹き飛んでしまう。
女の子をベッドに押し倒し、キスの雨を降らして彼女がぼーっとなった所でスカートの中に手を伸ばし、下着を引きずり下ろす。
服を着たままの彼女の上に重なり、膝を割って彼女の股間に俺の腰を圧し付ける。
俺の硬くなった股間のモノを…

モノ…

それは、今の俺には存在しないのだ…
ベッドの上に転がされている女の子の方が俺自身なのだ。
俺はスカートを穿いたまま、ハシスに組み敷かれる。開かれた股間にハシスの腰が圧し付けられる。
彼の硬くなったペニスを感じる…
いつの間にか、俺の股間はしっとりと濡れていた。
このナカに彼のペニスが挿入されるのだ。

膝ががくがくし、立っていられなかった。
床に膝を付き、上体をベッドにもたれ掛かせる。
(何なんだよ、これは?)
たぶん、俺の顔は興奮して真っ赤に染まっているのだろう。
何に興奮しているか?もちろん性的にだ!!
膣口からは愛液が滴り、下着をたっぷりと濡らしている。
下腹部の奥で疼きを発しているのは子宮なのだろう。
(俺はもう、こんなにも「女」なのか?)
俺はハシスに抱かれたいと思っている?
彼のペニスを受け入れ、女のように喘ぎ、嬌声をあげたいと思っているのか?


俺には、それを否定する事はできなかった。

 

 

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