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2014年11月14日 (金)

無題

フィット・アップ・ウェア

体型矯正下着です。

誰でも凸したい所はもっと豊かに、凹ませたい所はもっとすっきりさせたいと思っています。
この製品は着るだけでぷっくりしたお腹もすっきりし、気になる胸元もしっかりボリュームアップしてくれます。
またステルス性も高く、着ている事を自分でも忘れてしまうくらい一体化してくれます。
更に、着たままでトイレができる排泄口アジャスト機能が組み込まれております。

 

(…って、これは女性用の下着じゃないか…)
時々、僕の元には女性向けの商品の試供品が送られてくる。
多分、美姫薫と云う名前に惑わされて来るのだろう。
別に親を恨む訳ではないが、本人を見た事のない人は大概僕を美女に違いないと想像してしまう。
まあ「美姫ちゃん」「薫ちゃん」と悪戯に僕を呼ぶ奴も多く、その呼びかけに「おお」と返事する僕が男である事を見てがっかりする通行人を見て楽しんだりしているそうだ。

これまでも化粧品などが試供品で送られてくる事もあったが、それらは原則消耗品であり本来の製品より小さな容器で提供されたり、製品に近いものの場合は機能に制限が付いたものだったりする。
とはいえ、女性向けに開発されたモノである。中には「男」の僕が使えなくもないモノもあるが、ほとんどが押し入れの奥に消えてゆく運命である。
当初は送付元に送り返していたが、だんだん億劫になり送り返せなくなったものが溜まっていった。そして、送り返すのを諦めた頃には、これらを捨てるのさえ面倒になり、次々と押し入れの奥に消えていくことになったのだ。

 

今回は珍しく製品そのものと思われるモノが送られてきた。
女性向けのモノではあるが、最近腹の出っ張りが目立つようになり、ジムにでも通おうかと思っていたところだった。「着るだけで腹が凹む」との効果は、何事にも面倒がる僕にとっては魅惑的な台詞だった。
(男が着ても着れなくはないんじゃないか?)
とにかく、楽して腹を凹ませられるのなら…と、僕は服を脱ぐとその下着を装着していった。

 

「何なんだ?これは!!」
説明書どおりに下着を着て暫くすると、体温に反応してか腹周りが絞めつけられてきた。
確かに、腹周りは細くなっていた。…いや、想像以上に細い!!
締めつけてはくるが、痛みまではいかなかったので、そのまま放置していると白い布地が透明…というか、僕自身の肌と見分けがつかなくなって…その下にあった筈の体毛が外側に出てきていた。
その変化は腹周りだけではなかった。
女性向けの衣服の特徴であろう、胸元にある余裕…生地が皺となって弛んでいたものが、ピンと張って形を整えてきた。他の場所と同様、僕の肌と見分けが付かなくなっている。
唯一腹部と異なるのは、そこが本来僕の胸に在る筈のない膨らみとなっているという事だ?!
それは本物の女性の乳房のようであった。
下着を着ているという感覚はどこにもなかった。それは僕の皮膚であり、僕の乳房だった。
乳房の下に手を充てると、吸い付くような弾力のある女性の皮膚に触れている感じであり、同時に僕は自分の胸に触れてきた僕自身の手の感触を感じていた。
揉むように指を動かすと、僕の胸が揉まれているのがわかる。
僕の手は乳房の重みを感じ、その内側に肉があり血が通っている事を実感していた。
そして、乳房の先端にはぷっくりと乳首が飛び出していた。
ご飯粒を数個集めたくらいだった僕の「男」の乳首が、さくらんぼくらいの大きさになっている。
触れてみれば確かに僕自身の…

(これは、まんま「女」の体じゃないか?)
……この下着は確か股間も覆っていた筈だ……そこも?

僕は股間を覗き込んだ。
下着の効果で凹んだお腹の向こう側に、いつもとは異なった形に陰毛が生えている。
その先には突起物はない。普通の補正下着でも押さえきれずに少しは膨らみが残る筈である。
いや、そもそも股間からソレが圧迫されている感じがない。
少し湿度が高いのか、股間に汗をかいている?僕はソノ場所に指先を伸ばした。
他の場所と同様、布越しではなく直接皮膚に触れているような感覚…そこは凹み…谷間となっている。
指は両側から肉に挟まれていた。
ソコには触れてはならないように思い、慌てて手を引いた。

 

確か、着たまま用を足せるような事が書いてあった筈だ。
今度は手を後ろに回した。しゃがみ込み、尻の間に指を伸ばす。
先程と同じように直接肌に触れているように感じる。
指を滑らせると肛門に到達する。
布地自体感じる事ができないので、どの程度の大きさで穴を開けているかはわからないが、たしかにこの肛門は僕自身のものであり、排便するのに何の支障もないように思えた。
ならば、小の方も…
とは思うが、排出するホースが出ていない。
女のように、このまま股間から直接出てくるというのだろうか?

考えても結論が出るものではない。となれば、実際にやってみるしかない。
幸いにも服は全部脱いでいるので、汚れるとすればこの下着と僕自身だけだ。
僕はトイレに向かった。
当然、立ったままではできない。大を足す時のように便座に座った。
(出るのか?)
僕は小水が膀胱に溜まっている所を想像した。緊張を解いて排出を促す。と、
シャーと股間に小水が迸った。
いつもの、管の中を通り抜けてゆく感覚は伴わない。
当然、膀胱からの距離も短いので、身構える余裕もなかった。
が、何の問題もなく用を足す事ができた。
太股に散った飛沫を女性がそうするであろう通りにぺパーで拭く事になる。
先ずは、これまで使った事のない「ビデ洗浄」というのをやってみた。
スイッチを押す。
柔らかな水流が僕の股間を撫であげていった。
そこには小水を出した尿道口の他に、女性特有の肉襞と膣口があるのだろう…

(?!)

膣口?
僕の股間はどうなっているのだろう。バストができたように股間に肉襞はできていてもおかしくはない。
が、肛門が開いているように下着に穴が開いていたとしても、男の僕にはその先に膣など存在しない…
僕はペーパーで軽く拭いた股間に指を伸ばしてみた。

指先が小さな突起を捉えた。
股間からは亀頭に触れられたような感覚があった。
が、それは小水の排泄口ではない。
指を進めると、尿道口と思われるものがあった。
その先の窪みに指先が触れる。
そして、その窪みの中に指を押し込んでみた…
(ぁっ♪)
股間に侵入してくる異物を感じた。
そこには「穴」があり、奥へと通じている。
指先からは指を圧し包む肉の圧力と、指先にまといつく液体を感じていた。
(これは「愛液」?)

 

 

僕はこの下着を脱ぐ事はなかった。
ネットで女性が男装する際に胸の膨らみを抑えるものを手に入れ、外出時は必ず装着するようにしている。
(顔や手足など、覆われていない部分は「男」のままなのだ!!)
胸を凹ませて男物の服を着ると、僕の体が今までと違っている事に気づく人はいない。
僕はなに食わぬ顔でこれまでの生活を続けていた。

そして、部屋に戻ると僕は「オンナ」に戻る。
理想的な肢体に扇情的なブラジャーとショーツを着け「男」を誘う♪
(ねぇ♪イイコトしない?)
あたしはベッドに倒れ込むと「男」=ディルドゥを手にした。
既に愛液でぐしょぐしょになったショーツを剥ぎ取り「彼」を引き寄せる。
そして「彼」が一気にあたしを貫いてゆく。
「あん、ああ~ん♪」

オンナの嬌声が「僕」の部屋を埋め尽くしてゆく…

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コメント

体型の変化描写が物足りないかもしれないと思ってしまいました。
性器までいつの間にか変化している、という程度でなく、胸や股間がどんな経過で変化していったのかが見たかったです。

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