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2014年10月 5日 (日)

宅配で届けられたものは…

「お届けものです。」
普段は家にほとんどいない俺が、たまたま家にいるのを見透かしたかのように宅配のお兄さんがドアを叩いた。
差出人には覚えがないが、受取人の住所と氏名は確かに俺だったので、何の躊躇いもなく荷物を受け取ってしまった。

ドアを閉め部屋に戻ると、受け取った荷物を確認した。
包み紙を破ると、何の装飾もない紙箱が現れる。何かの商品であれば、中の物が何か判るような印刷がされている筈。
少なくとも、送り元のメーカーなり店なりのロゴが入っていてもおかしくはない。
生成のボール紙でできた箱を開けると、中から出てきたのはバイブレーターだった。
勿論、健康機器のマッサージ用のものではない。所謂「大人のオモチャ」だ。
成人男性の局部を象った本体から延びたケーブルがスイッチと電池ボックスに繋がっている。スイッチを入れると、モーター音と共に本体が震えながらくねりだした。
つまり、これは女性の局部に入れて、女性に快感を与えるものである。が、俺が持っていて何の価値があるか?
これを使う相手はなどいる訳もない。ましてや、自分自身に使うなど論外である…

(?」

バイブを取り出した箱の中に小さな箱が入っていた。こちらの箱には商品の図が印刷され「Vスキン」というロゴも印刷されていた。
(?)
印刷されているのが商品の図である事は判ったが、それは一風変わっていた。
スキンであるから、男性性器に被せて使うもの…というのは判るが、そこから矢印が出て女性器になっているのはどういう事なのだろうか?
スキンを着けてする事は女性器に填める事以外にある筈もない。当然の事をわざわざ描いて何のメリットがあるのだろうか?
俺は箱を空け、中身を取り出してみた。確かに「スキン」には違いなかったが、普通のものにはない付属物が付いていた。
(何なんだ、これは?)
と、箱の中に入っていた紙が説明書であると判った。

 

(女性器が出来る?!?!)

 
そこには驚愕の記載があった。何とこれを装着すると、男の股間が女の股間に変化するというのだ。
(つまり、ソコにバイブを挿れ悦しめ…ということなのか?)

それがバイブの送り主の思惑であるに違いない。
簡単にその思惑に乗るのも癪ではあったが、女性器がバイブから得られるであろう快感には興味があった。

(…)

俺はその誘惑に抗う事ができなかった。

 

俺はズボンとパンツを下ろすと、説明書を見ながらVスキンを装着した。
スキンの付属物の先のカプセルに入っていた薬液が下半身に染み渡ってゆく。
キュッとペニスが絞め付けられる。見ると既に小指の先程まで縮んでいた。
玉袋も平らになり、中にあったものは胎内に引き上げられてしまったのだろう。腹の中では様々な臓器が位置を変え、女性器の納まる場所を確保しているようだ。
俺は自らの股間に指を這わせてみた。ペニスのあった場所から縦に溝が刻まれていた。
玉袋だった名残の皮膚の合わせ目がモゾモゾ蠢いている。指の腹でソコを弄っていると、合わせ目が解けた。
女性の膣口のような肉襞が生まれ、その中心に奥へと続く穴が開いていた。
それは「ような」ものではなく、女性の「膣」そのものだった。
ゆっくりと、中に指を送り込む。しっとりと濡れている。本当に女性の膣そのものだ。
そして、それを感じているのは、俺の指先だけではない。俺の股間に侵入してくるモノを「俺の膣」が捉えていた。
(女はこんなふうに感じているのか…)

そんな事を思う俺の視界に「バイブ」が映った。
それは女性の局部に入れて、女性に快感を与えるものである。そして、今の俺には女性の局部がある。
(バイブは俺にも女が感じている快感を与えてくれるだろうか?)

 
バイブは俺の手の中にあった。
差し込んでいた指を抜き、代わりにバイブを咥え込ませた。
俺の股間はバイブを根本まで咥え込んでいた。
それだけで満たされるような快感がある。しかし、バイブはまだ動いていない。
バイブは動かすことで更なる快感を与えてくれる筈だ。
俺はバイブのスイッチを入れた…

 

 
一気に来た強烈な刺激で、俺は意識を失っていたようだ。
俺は徐々に肉体の感覚を取り戻していった。
俺の股間にはまだバイブが挟まっていた。その存在を感じ、その振動を感じる。
そこには確かに快感はあった。が、それは機械に強制させられた快感である。
(もし、これが本物なら…)

俺は本物のペニスに貫かれる快感を想像していた。
と同時に、それは俺が男に抱かれることであるとの認識に至る。が、俺は男に抱かれる趣味はない。
純粋に俺の膣に本物のペニスを挿れられた時にどのような快感がえられるか?を確認したいだけなのだ!!

(どうすれば良い?)
女装して街角に立つ?…むりむり。今の俺は膣はあっても外面は「男」でしかない。
友達に頼み込む?…そんな事を頼めるような奴など居る筈もない。
ペニスを持った女の子を探す?…いるのか?そんな奴!!
まだ男を抱くのに抵抗のないホモ野郎を探す方が早いんじゃないか?

そこに…
「ごめんください♪」
という声。
コレを持ってきた宅配のお兄さんだった。
「お届けもののアフターフォローに来ました♪」
「アフターフォロー?」
と俺が聞き返すと、お兄さんはヒソヒソ話しをするように声を小さくした。
「アレを使ってみたんでしょ?何か物足りないと思ってるでしょう?…本物…が欲しいとか…」

 

 

俺は宅配のお兄さんを部屋に招いていた。
彼のペニスが俺の股間に突き立てられている。
「ぁあ…♪イイっ!!」
俺は歓声をあげていた。
彼がくれたチョーカーを首に巻いていると、その声はオンナの淫声のように聞こえる。
「あん、ああん♪」
喘ぐ「オンナ」の声に、更に気分は高揚してゆく。
「ああん。イクゥ…イッちゃうのォ~~♪」
俺は何度目かの絶頂に達し、股間からダラダラと愛液を垂らしていた。

「もう一回♪」
俺は躊躇うことなく、彼のペニスを咥えて再び勃起させようと懸命に奉仕した。
「これが最後ですよ♪」
俺は口の中で彼のペニスが更に大きくなった。
口から離れたペニスが再度俺の膣を満たした。
「ああん♪」
カリ首が敏感なトコロを擦りあげ、俺は思わす喘ぎ声をあげてしまう。
「もっと、激しくぅ~♪」
オンナの声に彼が応じる。
俺の内で快感が高まってゆく。
俺は本能の侭に嬌声をあげまくる。
彼のひと突き、ひと突きが俺を快感の頂へと押しあげてゆく。
「ああん♪イイ~ッ。もっとぉ~~♪」
「これでフィニッシュだ!!」
彼の言葉と同時に、熱い塊が俺の膣の奥に向けて送り込まれる…
俺は快感とともに意識を失っていた。

 

 

 
俺は疲れた足取りで部屋に戻ってきた。
「本物」が欲しくなると、俺はちょくちょく女装して街に出る。が、無料で俺を抱いてくれる男などそうそういるものではない。
成果もなく部屋に戻ると、化粧も落とさずにベッドに倒れ込む。
そして、枕の下からバイブを取り出し、濡れている股間に挿れてやる。
「んあん、あ~ん♪」
虚しいオンナの喘ぎ声が俺の部屋を満たしていった…

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