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2014年8月 7日 (木)

勇者の凱旋(後編)

「姫」の立場で俺ができる事は何であろう?
肉体を鍛える事が論外であることは早々に判明していた。
魔法の力もたかが知れている。が、王城の宝物庫には魔法力を持ったアイテムが転がっていた。書庫には、それらを有効に使う情報が眠っていた。
俺は暇を見つけては宝物庫と書庫を行き来していた。

突如、自発的になった「姫」に戸惑う者もいたが、多くの場合「結婚」を前にした心境の変化と好意的に見てくれていた。
本来であれば城内に協力を募り、魔王に対抗する組織を造りあげたかったが、嫁ぐ間近の「姫」がそのような行動を取ったとしても、集まる人はいないであろう。
ましてや、その相手が俺の結婚相手であり、未だ奴が「魔王」である事を証明できていないのだ。

 

時折、「勇者様」が従者の女を伴って王城に来ていた。
奴は聡明な「勇者様」を演じきり、国王逹に取り入っている。誰もが奴の言動を肯定し、奴が「次期国王」となる事を信じて疑うことはなかった。
俺が協力者を集められないでいる間にも、奴は着実にその地位を確固たるものに築きあげていた。

 
奴が国王逹と会談している間、「従者」となった姫が俺の所に立ち寄る。様子を伺うが、特に不満はないようだ。
「勇者様は私にとても優しくしてくださいます。結婚されてからも、私を愛しんでくださるとおっしゃってくださいました。」
彼女の体が魔物のものである事を知っているかまでは確認できなかったが、彼女は彼女で不自由はしていないのだろう。嬉しそうにそう話していた。
「よろしければ、貴女とも勇者様の優しさを共有しませんか?」
彼女の瞳が妖しく輝く。彼女は無意識のうちにサキュバスの魔力を発動させていた。今の俺には、何も抵抗する術がなかった。
体の芯が火照り始め、彼女の手で服が脱がされる。
元々は彼女自身の体である。どこが感じるかを熟知している。更にサキュバスとしてのチャームと、魔王から責められた経験で俺を責めあげてゆく。
俺はサキュバスだった時以上に、快感に翻弄されていた。
「嗚呼、貴女…可愛いわ♪勇者様との結婚が待ち遠しいわ。早く三人で快感を共有したいわ♪」

 

 

俺は何をしているのだろう?
魔法のアイテムとその使い方は習得した。が、それをいつ、どこで、どのように使うかのアイデアがなかなか出てこない。
その一方で、サキュバスとなった姫に刺激されてか、肉体の欲求に屈し続けている。
彼女がいなくとも、夜になるて体の芯が疼き、自らの指で濡れた股間を慰めている。
その時、思い描くのは、奴に…魔王に貫かれ淫らな嬌声をあげ続ける全裸の姫…俺自身の姿であった。

 

宝物室の奥に厳重に封印された禍々しい装飾の箱があった。
勿論、これが魔王を倒せるようなアイテムでないことは疑いようもない。
が、俺の習得した魔法(アイテムの魔法力を借りてだが)の練習台に、この箱の封印を無効化することが丁度良さそうであったのだ。

部屋に持ち込み、結界を張り、魔方陣を描く。その中心に箱を置き、封印を外しにかかった。
封印はいくつかの種類のものが絡み合うように掛かっていた。複雑に絡んだ縄を解いていくように、根気よく封印を外してゆく。
一方を緩めた状態で絡んでいる別の封印を外す。
正面の封印と裏面の封印を同時に外す。
左、右、左、左と外す順序を間違えないように気を付ける。
…そして、最後の封印を外し終えた。
「ふーう♪」
大きくため息を吐いた後、俺は箱の蓋に手を掛け、それを開いた。

(?)

中にあったのは棒状の物体が一本。少し反り返り、先端が半球状に加工されていた。
どう見ても、それは男性のペニスを型取ったものである。
太さ長さとも、勃起した状態を忠実に再現している…

(何でこんなモノが?)
ソレ本体からは魔力のようなものは殆ど感じられなかった。
が、厳重に封印されていたものである。隠された魔力があるのかも知れない。
封印を解いたら、また元に戻すつもりでいたが、俺はソレを遮蔽布にくるみ部屋の隅に隠した。
空のままの箱には元通りの封印を施しておく。そして、気付かれないうちに宝物庫に戻しておいた。

 

俺の手元には封印された箱に入っていたペニス状の物体が残されていた。
サキュバスとなった姫に弄ばれた体は、夜になる度に疼きだす。当然のように、そのペニス状のモノを使いたい欲求を堪えきれるものではない。
遮蔽布から取り出し、股間に宛がう…

俺がサキュバスだった時には幾度も奴のペニスを迎え入れていた。が、この「姫」の体は、自らの指とサキュバスの愛撫しか受け入れた事がない。
「初めては勇者様とが良いでしょう?」
とサキュバスとなった姫は道具を使うことなく、俺を責め狂わされてきた。
が、今の俺には彼女の制約が届かなかった。ソレを濡れきった膣口に導いてゆく。
そして、ゆっくりと膣内に挿入していった。

(これがオトコに貫かれるということ♪)
俺は根本までソレを押し込むと満足げに微笑んだ。
「ああっ♪」
膣の中でソレが蠢き始めた。久々の快感に媚声があがる。
快感に身を任せ、どんどん登り詰めてゆく…

 

 

「面白いモノを持っているわね♪」
巧く隠していた筈なのに、彼女に見つかってしまった。
「貴女が受け入れて良いのは勇者様のモノだけよ。これは没収します。」
彼女に責められ、俺が淫らな喘ぎ声をあげている間に、ソレを手放す事になってしまった。
彼女にはまだソレがどこにどのような状態で在ったのかを説明していない。何かが起きる可能性を知らぬままに、彼女はソレを持ち帰っていた。

 
その後しばらくの間、勇者様一行は王城に姿を表さなかった。
そして、従者となった元姫が奴の書状を持って単身登城してきた。
書面には俺=姫との婚約の破棄と、独り旅に赴く旨のことが記されていた。
そして、彼女が俺の所にやってきた。
いつもと雰囲気が違った。
「貴様!!何だったのだ?アレは!!」
その口ぶりからすると、彼女の内に居るのは「魔王」なのであろう。
「それは、彼女が何も聞かずに持っていったからではありませんか?」
「だから、何だったのだ?アレは!!」
「俺もまだ知らなかったのだ。アレがどういうモノであるかも。調べようとした矢先に彼女に奪われたのだ。」
「くそっ!!あれでは『勇者』の体を手に入れた意味がないではないか!!」
奴に話を聞くと、サキュバスとなった姫が俺から奪ったモノで「勇者様」に悪戯をした…アレをソコに突っ込んだ…途端、秘められた魔力が一気に解放された。
それは魔王が防御魔法を発動させる隙さえなかった。
解放された魔力が一気に魔王に襲い掛かり、その体を変化させた。
それはサキュバスが人間のフリをしただけのモノとは根本的に違った。その肉体が粘土のように変形し、全くの別物に造り変えてしまった。
そこに在ったのは、幼い少女の体だった。

魔王はその体を放棄し、今俺の前にいた。
「俺の所に来たのは、単に文句を言いに来ただけではないのだろう?」
「無論だ。その体を貰う。それが現時点での最良の選択肢なのだ。」
「それは認めよう。だが、簡単にはこの体を渡しはしないぜ♪」
「何?っ!!奪えない?!」
「この指輪…魔道具の所為さ♪」
と俺は宝物庫で探し当てた魔道具のひとつを奴に見せつけた。
「これは、肉体と魂を固定するものだ。本来は死者の魂を呼び戻し蘇生させるものだが、お前の魔力の阻止にも有効だったのだ。そして…」
俺は指輪を外し、スイッチを切り替えて奴の指に嵌めてやった。
「どうだ?お前はもう、その体から離れる事ができないだろう?それに、指輪は二度と外れないようにしておいた。お前はもう死ぬまでサキュバスなのだな。勿論、お前はもう二度と魔王にはなれない。その体が、お前が魔王になるのを阻止してくれるからな♪」
「どういう事だ?」
「その体は魔王に奉仕することを条件付けられている。自分が魔王になってしまったら、奉仕する相手がいなくなってしまうではないか♪」
「だが、わしが魔王だ!!」
「いえ、貴女は新しい『魔王』を探すことになるでしょう…あるいは、自ら『魔王』を産み育てるとか♪」
「わし…が…産む?」
奴はかなりショックを受けたようだ。
だが、一つ間違えれば俺が奴に孕まされていたのだ。
…いや、この体は「女」であり、俺は王家の血を引く「姫」なのだ。
いずれ、俺も後世の「王」となる者を産む事になるのだろう…

俺は幼い少女の姿となった「姫」を保護し、勇者の従者であった女が魔屬の者であることを公にし、奴を追放した。

魔王を完全に倒す事はできなかったが、いずれにしろ当面は魔王が復活する事もないであろう。

俺は「姫」を抱いてベッドに入った。
奴は気付いていなかったようだが、彼女の股間にはまだ「勇者」のペニスが残されていたのだ。
彼女の男性器は未発達であったが、それは彼女の体が幼いためである…
俺はいずれ彼女の精を受け、勇者の子を産むつもりだ。
それまではしばし、甘美な悦楽に身を任せる…
彼女がサキュバスだった時に会得した技はそのままだった。
俺は彼女に翻弄され、幾度となく快感に意識を飛ばされていた。

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