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2014年4月22日 (火)

少女人形

そいつは見るからに「浮浪者」だった。
関わりたくないので遠巻きにしてやり過ごそうとしたが、何故か「目」が合ってしまった。

その目には有無を言わせぬものがあった。
気が付くと、俺はふらふらとそいつの後に付いて路地裏に入り込んでいた。

 

「お前さんに頼みがある。」
そいつは振り向き、あたりに誰もいないのを確認すると俺に言った。
「この娘を預かっていて欲しい。この先一年間は誰にも渡さずにいて欲しいんだ。」
と懐から少女人形を取り出して俺に手渡した。
「私は追われている。即にでも殺されるかもしれない。が、来年の今日までは…その娘を頼む。良いな?」

 

ふと気が付くと、そいつの姿は消えていて、俺は路地裏に取り残されていた。
俺の手の中に残されていた少女人形だけが、夢ではなかったと語っていた。

 

 

息苦しさに目覚めたのは、夜中の2時くらいだったろうか?
布団をはだけても息苦しさは変わらない。まるで狭い袋の中に押し込められているかのようだ。
(袋の中?)
厭な連想が頭をよぎる。

…昼間の怪しい男…手渡された人形…他人に手渡してはならない…

少女人形は鞄に押し込んだままだった。狭い鞄の中では息苦しくもなるか?
もし、人形の息苦しさが俺に伝わってきたら…
俺は鞄を引っ張り出し、中から人形を取り出してみた。

息苦しさは消えた…

(有り得ない!!人形が感覚を持ち、その感覚を人形の所有者に伝える事など…)
だが、否定する事はできなかった。
思わず人形を掴んだ手に力が入った途端、俺は巨大な掌に握り締められたように感じたのだ。
もし、この人形が何も知らない者に渡り、手足を引き千切られるような事になると、その痛みが俺に降り掛かってくるのだろう。
俺の背筋を冷たいモノが滴っていった。

 

その夜は机の上にタオルを畳み、そこに人形を寝かせた。俺もその後は気分良く寝られた。

朝になり、もう一度人形を手にし、握り締めてみたが、昨夜のように自分も掴まれたというような感じはしなかった。
だが「夢」と片付けてしまう訳にもいかない。
とは言え、人形を抱いて持ち運ぶ訳にもいかない。引き出しの中のがらくたを整理してできた空間に彼女を棲まわせる事にした。

 

次の夜も深夜の2時に目が覚めた。
別に息苦しさは感じられなかったが、どこかで人形と感覚が繋がっている気がする。
引き出しを開け、彼女を取り出した。
エレベーターに乗ったような浮遊感を感じる。
彼女を支える俺の指が、巨大化して俺自身を掴んでいた。

彼女の腕に指を這わす。…俺の腕を撫であげるものを感じた。
彼女の脚に触れる。…俺の脚に触れてくるものがあった。
彼女のスカートの中、太股の内側を撫であげる。…俺の太股にも…

俺はスカートを捲りあげてみた。彼女の股間は小さなショーツに覆われていた。
ショーツを降ろすと、俺もトランクスが降ろされてゆくかのように感じた…
彼女の股間には、少女人形らしからぬ微細な造形が施されていた。
指では細かなコトができないので、鉛筆の先でソコをなぞってみた。

俺自身はまだズボンもトランクスも穿いている。が、俺の股間に直接触れてくる固いものがあった。
思わず脚を閉じてみたが、固いものはお構い無しに俺の股間を弄り始めた…
いや、「俺」の股間ではない。そこに有るモノを無視してお臍の下から真っ直ぐに線を引いてゆく。
「俺」には有る筈のない股間の「谷間」に固いモノが挟まる。

更に彼女の股間を広げると、肉襞の中心に深い穴が穿たれていた…
ソコに鉛筆の先を差し込んでゆく。
俺の胎の中に固いモノが潜り込んでくる。
まるで「俺」が女になって男に貫かれているような感覚…
ジワリと愛液が溢れ、潤滑剤となる。
挿抜が繰り返される。
快感のようなものが生まれ、俺は女のように喘いでいた…

 

 

俺は、その快感の虜になっていた。
鉛筆の芯に、何度もイかされる。快感に意識を失い、そのまま朝を迎える事も度々あった。
股間に異物が挟まった感覚が抜けないまま一日が始まると、その日一日は自分が「女」であるかのように錯覚する。
トイレも女性側に入りそうになるし、小用だけだというのに気がつくと個室で座っていたりする。

半年もすると、部屋の中には女物の衣類や小物が目立つようになっていた。
彼女を責める時、俺もまた彼女と同じドレス姿となる。
ベッドの上に上がり、胸の上に彼女を乗せる。
(良い?)
と彼女に聞く。
既に彼女の股間は潤み始めていた。
ショーツを引き降ろす。彼女のだけではなく、俺もスカートの中に手を伸ばし、自らショーツを剥いでゆく。
鉛筆を用意すると同時に、俺は自らの股間にディルドゥを宛がう。
ゆっくりと膣の中に挿入してゆく。
まだ十分に濡れていないので痛みが届いてくる。
「ぁあん♪」
その痛みもまた快感として感じてしまう。
俺は彼女と同化してゆく。女となった俺は、快感に喘ぎ声を漏らす。
更に膣の奥へとディルドゥを挿入してゆく。ディルドゥは唸りをあげて俺を責めあげてゆく。

ブラの中では乳首が勃起して敏感になっていた。
ドレスをはだけると、俺の胸にはブラジャーに包まれた見事な膨らみが存在した。その尖端で乳首が悲鳴をかげている。
ブラのカップを外ずし、優しく乳首に触れるが、その刺激にさえ、俺は身を捩って耐えるしかなかった。

部屋の中にオンナの嬌声が溢れる。それらはみな「俺」が発したものなのだ。
快感が快感を呼び、俺は快感の絶頂に昇り詰めてゆく。
「あん、ああん♪イクの…イッちゃう~~ッ!!」

 

 

 
朝になり、彼女との感覚の共有は失われる。
俺はシャワーを浴び、寝乱れた肉体の汚れを洗い流す。
2~3ヶ月前までは、朝になれば平らに戻っていた胸も今ではそのまま、存在を主張している。
シャワーの水気を取り、ブラを着ける。この体に合う服を着て化粧をする。
今では俺の事を「男」として見る者は皆無だ。

街を歩いていると男に声を掛けられる事もある。勿論、SEX目当てのナンパだ。
気分が乗れば相手をするが、彼女と共感している時程には感じる事ができなかった。

そして一年が経ったある日、その男が声を掛けてきた。
「あの人形は手放さなかったようだね♪」
よくみると、彼こそが一年前に人形を手渡した浮浪者の男だった。
「人形は返してもらわなくても良いよ…」
彼の言葉にホッとする。
「その代わり、今晩付き合ってもらえないか?」
拒絶する理由もないので付き合ってやる事にした。

 

時間は夜中の2時になっていた。
彼女の感覚が目覚める。今日は彼女はまだ暗い引き出しの中だ。
「感覚の共有は始まったかい?」
奴にとっては聞くまでもない事だろう。既に俺の体には変化が現れていた。乳首が勃ち、股間は何もしなくても潤んでいた。
「頃合いだな♪」
奴が体を重ねてきた。俺の膣に奴のペニスが侵入してくる。
「な、何??コレ!!あっ、ああああ~ん♪」
今までの男逹のペニスでも、造りモノのディルドゥでも感じたことねない快感が沸き起こる。
まるで両者を×け合わせたように、快感が一気に高騰した。
「だめ…ありえない…」
俺は快感の津波に翻弄され、正気に戻った時には断片的な記憶しか残っていなかった。
それは、これまで経験したことのない快感の断片だった。

既に部屋の中に奴の姿はなかった。
胸騒ぎがして急いで自分の部屋に戻る。そして、予感は現実となった。

…彼女はそこから消えてしまっていた…

 

何が起きたのか、理解できずに、その日一日はぼーっとしていた。

ひとつだけ、これまでになかった事があった。
…その日、あたしに初めての生理があった…

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