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2013年12月16日 (月)

鏡に映っている「俺」の姿…

これは、本来の俺自身の姿ではない。
俺の胸は鍛え上げ、それなりの厚みを持っていたが、こんなに膨らんではいなかった。そもそも、これは筋肉ではなく、単なる脂肪の塊ではないか?
他にも違いはある。
俺の鍛え上げ、逞しい筋肉の盛り上げを見せていた腕や太股は、細くなり、肌も生っ白くなってしまっている。
更に、股間は…

 
鏡の中に写る「俺」は、どこから見ても「女」でしかなかった。

 

 

なぜ、こんな事になってしまったのか?
俺が気が付いた時には、既にこの部屋でこの姿にされていた。
それより前の記憶?…

 
白衣を着た気色悪い顔の男があたしの肌を撫であげていた。
「補修は完璧、仕上がりも上等だ。もうすぐお前を外に出してあげるよ♪」
そう言って白衣の男はあたしの脇に置いてある操作パネルからコマンドを入力してゆく。
あたしの頭に差し込まれたプローブが抜き取られてゆく。
栄養を補給したり、老廃物を廃棄したりする幾本ものチューブが外される。
肉体を拘束していたベルトが外れる…
(あたしは自由なの?)
「こっちに来るんだ。」
白衣の男に手を引かれ、あたしは隣の部屋に続く扉を潜った。
そこには機械を挟んで二つの椅子が並べられていた。
そのひとつは空いていて、もうひとつには…

「俺」が座っていた。

…これは…俺の記憶ではない。
この肉体が記憶している、この女の記憶なのだろう。
「あたし」は「俺」を「見知らぬ男性」として記憶していた。

 
あたしは白衣の男に誘導され、空いている方の椅子に座った。
「これから、お前に〈魂〉を与えてやる。これでお前は自らの意思で動くことができるようになる。」
そう…あたしは彼によって造られた合成人間なのだ。
魂のないあたしには「自由意思」はない。彼や他の「人間」の命令に従うだけだ。
あたしは「魂」をもらう事により自由意思を持った「人間」となれる。
自らの意思で行動することが可能になるのだ。

 

 

あたしは「彼等」に言われるがまま、ベッドに横になり、様々な男逹に抱かれるのが嫌だった。
SEXは良い。
あたしを気持ち良くしてくれるからだ。
だが、男逹は言われた通りにしか動かないあたしを「まぐろ!!」と言って蔑むのだ。
動かないのはあたしの所為ではない。あたしは言われた通りにしか動けないのだ。
あたしはそんな憤りさえ表情に出すことも許されなかった。

あたしは「魂」を得て「人間」になる。自由になるのだ!!

 
あたし…俺は肉体の記憶に引きずられてしまったようだ。
その「記憶」は、あまりにも生々しく、強烈であった。

造られた肉体は性奴隷として扱われていた。元々は「道具」でしかないが、道具を使えない人間はしばしば道具にアタる。
この肉体もそのような使用者に、一旦は破壊されてしまったようだ。
記憶にあった白衣の男に再生されたようだ。

 
そして今、「魂」を入れられたのであろう「彼女」は自らの意思で起き上がっていた…
(彼女の意思?)
いや!!これは「魂」の主…すなわち「俺」の意思だ。
この「肉体」の主である「彼女」には意思なんてないのだ!!
(本当にそうか?)
彼女の記憶には、彼女の「意思」のようなものが残っている。

俺が彼女に代わり、彼女のやりたかった事をしてあげたとき、それは彼女の意思で自らを動かした事になるのではないか?

俺はそんな事を考えながら、鏡の中の彼女=俺自身を見ていた…

 

 

「彼女」であれば先ず何をする?
彼=白衣の男を探すだろうか?
いや、その前に「服」だ。
(恥ずかしい…)
そんな感情が俺の中にあった。
他人…それも、異性の前に自らの裸体を晒すのは嫌だ。
例え、それが「あたし」を造った人物であっても…

だが、部屋の中に「服」はなかった。
仕方なく、ベッドに掛かっていたシーツを体に巻き付けた。
見ようによってはドレスに見えないこともない…

 
次の部屋に続く扉を開けた。

それは見覚えのある風景だった。
唯一の違いは、部屋の中に彼がいないことだけだろうか?

機械を挟んで椅子が並んでいる。
そのひとつは空いていて、もうひとつには…「俺」が座っていた。
さっきの記憶にあった、彼女が見ていた風景だ。
しかし、今のこの風景は記憶ではない。俺が動けば、即にでもこの「現実」に干渉できる。
俺は足を進めて「俺」の前に立った。

「魂」を抜かれた「俺」は、果たして「生きて」いるのだろうか?
近付くと、息をしているのが判る。が、意識はないようだ。
目は開いている。見えない訳ではないだろう…
まるで「魂」が抜けたよう…って、俺の魂は今、この女の中にあるのだ。
「俺」と「女」との立場が入れ替わっているよう…もしかすると「女」がそうであったように、今の「俺」は命令された通りに動くだけのモノになってしまっているのではないだろうか?
「立ってみて。」
「俺」に声を掛けると、素直に立ち上がった。

 
俺の目の前に日焼けした逞しい「男」の肉体があった。

 
どくりと心臓が大きく鼓動した。
女の肉体が反応していた。
女の…性奴隷として開発された肉体は、容易に「男」に反応してしまう。
下腹部に疼きが生まれ、膣が熱を帯びる。
陰唇から愛液が溢れ落ちてゆく。
(あたしを抱いて♪)
そんな命令を発してしまいそうになるのを、俺は必死で堪える。

胸の筋肉に魅とれていた視線を剥がす…が、その視線は次に彼の股間を捉えていた。
そこに在る、逞しくそそり立つペニスから目が離せない…
俺の「意思」は必至に阻止しようとしているが、ソレに俺の手が伸びてゆく。
俺の「細い指」が絡めるようにしてソレを掴んでしまう…
(覚えてる…コレはあたしを悦楽に導いてくれるモノ♪)
否!! 俺自身にそんな記憶はない。が、俺の脳はその時の快感を追体験していた。
(あの快感をもう一度…)
内なる欲求は更にエスカレートしてゆく。
(欲しいの♪)
濡れた股間をソコに近づけてゆく。
が、高さが違う。爪先立ちをして…さらに片脚を上げ…
「支えて。」
倒れそうになった俺に太い腕が伸びてくる…

ぬっ!!
そのタイミングで俺のナカにソレが填まり込んでいた。

俺の爪先は殆ど床に付いていない。
逃れようにも「俺」がしっかりと支えてくれている。
(俺は本当に逃れたいと思っているのか? 俺はこの状態に悦んでいないか?)

この感覚は記憶にあった。この状態で男が腰を振れば、更に快感が…
「腰を振れる?」
それが命令であると認識したようだ。「俺」は俺を抱え、支えながら腰を揺らす。
俺の膣の中でペニスが蠢き、俺に快感をもたらす♪

「ベッドに運んで。」
そう言うと、俺を抱えたまま、隣の部屋に向かう。
「後ろから突いて。」
俺は彼女の記憶にある様々な体位を「俺」に指示していた。
記憶にある快感を俺も感じている?

いや、いづれも気持ち良いが、いまひとつイく事ができない。
記憶にある快感には中々及ばないみたい。最も満足できそうなのは騎乗位かな?
ベッドに男を寝かせ、その上に跨がる。記憶ではあまり快感を得られない体位だった。
が、それは自分から動くことができなかったからなのだろう…
今は自ら腰を振れば、思った通りの快感が得られる♪
「んあっ、ああん♪」

もう少しでイけそうな感じ?
空いた手を胸に充て、バストを揉みあげる。
いつもは男の方が揉んでくれるのに、この木偶の坊は指示した事しかやらない!!
「あっ、あっ、あっ…」
それでも、もうすぐイけそうだ♪
「い、一緒にイける?」
そう言った直後、あたしの膣の中で男のペニスが膨らんだ。
「あっああーーっ!!」
男が射精すると同時にあたしも達していた♪
嬌声をあげ、全身で快感を受け止める。
(いつも通りの快感…)
微睡の中で快感の余韻に浸る。

でも、あたしは生まれて始めてこの快感を経験したような気もしていた…

 

 
カチャリと扉が開いた。
あたしは微睡の中から上半身を起こした。
「さっそくでしたか?」
それが、部屋入って白衣の男=センセイの第一声だった。
「一人にさせて済まなかった。服を調達するのに以外と時間が掛かってしまったんだ。」
と男は持っていた紙袋をあたしに手渡した。
「服を着る前にシャワーを浴びてくると良い。」
「はい。センセイ♪」
「その間にコレを処分しとくよ。命令した通りにしか動かないモノなんてつまらないだろう?」
「その分、センセイがシてくれるの?」
「いろいろ考えてはあるよ。」
「なら良いわ♪」
そう言って、あたしはシャワー室に向かった。
(今、お…あたしは何かトンデモナイ決断をしなかった?)
あたしの内でそんな声が上がったが、あたしには何の事かわからない。
この後、センセイがどんな風にあたしに快感を与えてくれるか?その事だけで頭が一杯だった♪

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