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2013年11月30日 (土)

翔びますッ♪

宇宙船が亜空間から通常空間に復帰する。
亜空間エンジンが停止し、目的の恒星系に向かって自由落下してゆく。
反重力装置で減速を開始するまで、まだ十分な時間があった。

 

「コーヒーをもらえるかな?」
俺はアンドロイド・メイドのマリアに声を掛けた。
コーヒーサーバーが音をたてる。暫くして芳ばしい香りとともに、コーヒーが運ばれてきた。
「ありがとう♪」
とマリアからコーヒーを受け取る。

亜空間では重力制御が効かない。こうやってカップでコーヒーが飲めるのは通常空間に戻るまでお預けとなるのだ。
香りを楽しみ、少量を口に含みコーヒーの味を楽しむ…
「あと30分で減速ポイントに到達します。」
至福の空間をマリアの声が切り裂く。
「まだ、飲み始めたばかりだろう?」
「現在のペースでお召し上がりですと、時間を超過してしまいますので警告させていただきました。」
「だ、大丈夫だよ。ちゃんと間に合うから♪」
「ご主人様は猫舌にも拘わらず熱いコーヒーを所望されます。時間迄に飲み切れないということは、宇宙船の資源を無駄に廃棄することになります。この宇宙船では、そのような無駄は許されません。」
「だから、残りは君にあげているだろう?無駄にはなっていないさ♪」
「何度も申し上げますが、わたしはアンドロイドです。嗜好品の摂取に意味はありません。」
「固いこと言うな。人間には息抜きってものが必要なんだ。…って、そろそろ準備を始めなきゃな♪」
俺は飲み掛けのコーヒーをマリアに手渡した。
「残りは飲んでおいてくれ♪」
「かしこまりました。」
と渡されたコーヒーを美味しそうにのむマリアを見て、俺はコンソールに向き直った。

 

減速ポイントまではまだ十分な余裕があったが、俺は各システムの点検を開始した。
これから酷使する反重力装置だけでなく、非常時のロケットエンジン、大気圏内で使用するエアブレーキ、そして使い終わった亜空間エンジンもチェックしておく。
即に不具合が発生しなくとも、兆候の現れた部品は、地面に降りたら即に交換部品を手配しておくのだ。
「あと5分で減速ポイントです。」
マリアの声に反重力装置のプログラムを確認する。
恒星系内の重力に対応した斥力を発生させ、宇宙船を減速させるのだ。
未だ恒星との距離が大きいので、近くの惑星重力の干渉がある。
微調整を行うことでエネルギーの消費を抑えることができるのだ。

「極力無駄を省く」
それがわが社の社是であり、無駄が多いとダイレクトに査定に響くのだ。
「コーヒーを止めれば良いのに。」とマリアには良く言われるのだが、こればかりは許容できない。
その分、経済的なコース取りでエネルギーを浮かせて相殺しているのだ。
つまり、俺が使うのは反重力装置の斥力ばかりではない。惑星引力を反重力装置の逆作用で強化して減速させる小技を用いるのだ。
その為、一般航路を多少逸脱してしまう。
つまり、整備されていない場所を通過することになるのだ。
そこには宇宙船の航行に支障を来す障害物の存在が否定できない。
俺は目を凝らし、障害物の有無を確認する。
その手はいつでも障害物を回避できるようロケットエンジンの操作棹に置かれたままとなる。

「内惑星系に侵入。速度は法定基準値まで落ちています。目標惑星視認。ビーコンを確認。認識番号は送付済みです。」
マリアが次々と情報を伝えて来る。
アンドロイド・メイドではあるが、この瞬間のマリアは優秀なナビゲーターであった。

俺の手がロケットエンジンの操作棹から離れる。
惑星の管制下に置かれた宇宙船は、自動操縦で港に降ろしてもらえる。
俺は「ふう」と一息吐いたが、マリアは「積み荷を確認してきます。」と操縦室を後にした。

 

俺はとある輸送会社の契約社員である。
支給された宇宙船で指定された荷物を運ぶのだ。
何を運ぶかは会社の指示による。俺の給料は何を運んだかではなく、基本的にどれだけの距離を運んだか…で決まる。
更に、宇宙船の資材を有効に活用すれば評価は上がり、無駄使いは査定に響くのだ。

自動操縦の宇宙船が着床するまでの間の時間を使って、先程チェックした機器で必要となる交換部品を手配した。
受け取りを出航直前にしておけば、上陸中はフルに自由時間となる。

俺は着床した宇宙船のエンジンが止まりきらないうちに、街中に飛び出していった。

 

腹拵えを終えると、俺はカジノに向かった。
運が良ければ、今度の航海も運に恵まれる。
運が付いていない時は、カジノで悪い運を使い果たした…と考えている。
まあ、一種の気晴らしにしか過ぎない。
…が、今日は妙にツイていた。
気が付くと、掛け金が通常とは2桁違っていた。
それでも負けたり勝ったりしながら、俺の持ち金は年収の倍近い数字になろうとしていた。
(早く止めなければ…)
理性の囁きは店内の喧騒に掻き消されてしまう。
それでも、ディーラーの促しを辞退して席を立ち上がった。

気分良くアルコールを飲み過ぎたか、足元がふらふらしていた。
セクシーな女性が近より、俺を支えてくれた。
彼女に導かれ、俺は店の奥にある隠し扉を潜っていた。
しばらく薄闇が続き、明るい場所に出ると、そこは豪華な寝室であった。

服が脱がされる。
彼女も服を脱ぎ、見事なプロポーションを披露する。
「さあ、いらっしゃいな♪貴男のナニもかも絞り取ってあげるわ♪」

桃源郷に漂っているような心地だった。
何も考える事ができない。
快感の中で、俺は何もかも手放してしまっていた。
既にカジノの儲けは消え去っていた。

そして、身ぐるみ剥がされるだけでは済まなかった。
血が売られ、目が売られ、内蔵が売られ、手足が売られていった。
「さあ、取れるものはみんな取ってしまったようね♪じゃあ、生命維持装置を外してお終いにしましょうか?」

「待ちなさい!!」

その時に飛び込んで来たのがマリアだったのは後で知る事になる。
俺はもう「脳」だけの存在でしかなかった。
そこで何が繰り広げられているかさえ、認識できないでいた。
マリアは常に「マスター」である俺の生体信号をモニターしていた。俺の肉体が切り刻まれ、運び出されることで異常に気づいたマリアは、即に行動を起こしていた。
もちろん、この場所には簡単には辿り着けなかった。
地元の警察から情報を得て、警備の薄い場所から突入してきた。
メイド服姿のマリアが警備する厳つい男逹を、文字通り投げ飛ばしていった。
アンドロイドならではのパワーだった。

障害を排して、最短時間で辿り着いたのだが、俺はその存在を失う一歩手前だった。
「マスターを預からせて頂きます。」
と生命維持装置ごと俺を宇宙船まで運んできたのだ。

 

俺は今、安定した宇宙船の生命維持システムに組み込まれていた。
宇宙船のモニタが俺の目や耳の代わりをしてくれている。
この状態で、俺はマリアから報告を受けたのだった。

奴等には叩けば出てくる埃が沢山あり、マリアの突入のどさくさに地元警察が様々な証拠物件を押収したらしい。
俺の件が審議に掛けられるとしても、優先順位はかなり低く、2~3年は待たされるとの事だった。
「ここで待ちますか?お仕事に戻りますか?」
とマリアに問われた。
事後処置は会社の方でやってくれるらしい。リハビリを含め、この惑星に滞在するのも許されてはいた。(が、無給である…)
仕事に戻れば金が入る。何より、今の俺は一文無しなのだ。

「仕事に戻られるのでしたら、少々細工が必要になります。」
「細工?」
「マスターがこのままの状態でも宇宙船を飛ばす事は可能ですが、マスターご自身が操縦していることにはなりません。」
マリアは自分の服を脱ぎ始めた。
「マスターの生体組織は、この宇宙船のキーでしかありません。実際に操縦するには手足が必要となります。」
全裸になったマリアは、更に胸を開いた。
人間であれば、そこに肺や心臓が詰まっているのだが、アンドロイドの胸の内側は空洞になっていた。
「一旦、感覚機能を切断します。再リンクが完了すれば、マスターは操縦に必要な手足を確保できます。」
船内カメラは、宇宙船の生命維持システムから俺の脳が取り出されるのを写しだしていた。
ソレを手にしたマリアは、にっこりと微笑むと、彼女の胸の中に納めてゆく。
一本一本、生命維持システムに接続されたパイプが外され、彼女の躰に繋ぎ直されてゆく。
次第に俺の意識が霞んでいった…

 

 

 
目覚めると、正面にコンソールがあった。
そるは、見慣れた…俺の席だった。

各計器を一瞥する。出航準備は全て整っていた。
モニタには離床順を示す表示があった。

カウントが「0」になる。
離床開始…反重力機関が宇宙船を地面から圧し上げてゆく…管制区域内は全て自動で推移してゆく。
「離床開始。機関正常。」
社内規定に従い、口頭確認する…

(?)

その声に違和感があった。
(これは「俺」の声じゃない!!)
甲高い、女の声が俺の口から発っせられていたのだ。

胸元に視線を落とす…
そこには双つの膨らみがあり、フリルの付いた布地に被われていた。
(この服はマリアの?)
ようやく、俺は今の状況を把握した。
マリアは俺に宇宙船を操縦するために必要な「手足」を用意してくれた。
それはマリアの躰に他ならなかった。
彼女の胸の中に格納された俺の脳が、彼女の躰を操っているのだ。
だから俺は今、彼女のメイド服を着ており、その口から出る声はマリアの声なのだ。

「管制域を離脱。星系外縁に向け加速を継続。」
俺は自動航法装置をそのままにした。
今回は最適航路を算出する暇もなかったし、第一、俺はまだこの躰が今までと同じように動かせるか確信がなかった。
非常時にロケットエンジンを適切に操作する事が求められるのだ。
危険は冒せない。

が、何もできずにコーソールに向かっているのは退屈だった。
亜空間への突入ポイントはまだ大分先である。
暇を持て余す…
(そうだ。コーヒーを飲もう♪)
これだけ暇があれば、マリアに処分を頼まなくとも、自分自身で飲み切れる筈…と考えた。
「マリア。コーヒーを頼む♪」
と声を掛けた先に「マリア」はいなかった。
当然である。
今は俺が「マリア」なのだ。
つまり、俺自らがコーヒーを用意しなければならないのだ。

俺は席を立ち、コーヒーサーバーの前に立った。
カップをセットしてスイッチを入れると作動音がし、暫くして芳ばしい香が…

確かにコーヒーの香りがするのだが、それを「芳ばしい」と感じる事ができなかった。
(マリアの躰だからか?)
コーヒーカップを席まで運んだ。
マリアは「どうぞ♪」と言って、この席に座っている「俺」に手渡してくれていた。
が、今立ってコーヒーを手にしているのは「俺」である。席は空席であり、コーヒーを受け取る手が延びてくることはない。
しかし、コーヒーを手にしたまま席に着くのは、重力制御が効いている状態ではコーヒーを溢しかねない。
俺はマリアがそうしていたように、壁際に立ったまま飲むことにした。

 
マリアのアンドロイドの躰は口の中も丈夫にできていた。
猫舌の俺は、やっとの事で少量を口に含むだけだったが、この躰は熱にも強かった。
いつもより多くを飲んでも何ともない…が、どうもその口の中はコーヒーを味わうようにはできていないようだ。
「味」はわかる。メイドとして料理を作る事もあるのだ。マリアの記憶域には様々な料理のレシピがある。
味付けもデータ化され、自身の舌のセンサーで取得した味と比較し、味付けを調整することができるのだ。
が、あくまでも味覚データを取得するのであり、彼女の舌では「味わう」事ができなかった。
が、俺は時間を掛け、味わっているかのようにコーヒーと戯れる事にした。

 

 
亜空間への突入ポイントが近づいてきた。
俺はコーヒーを飲み干し、コンソールの前に戻った。
亜空間エンジンをアイドリングさせる為、反重力装置を停止させる。
船内から重力が消える。
亜空間エンジンが始動し、亜空間突入に向けてカウントダウンが始まる。
エンジンの出力が安定した。





宇宙船は次の目的地に向け、亜空間に突入した…

 

 

宇宙船は亜空間を進んでいた。

以前はアンドロイド・メイドのマリアを相手にエッチな事をして暇を潰していた。
しかし、前回の仕事の合間にヘマをした俺は、脳を残して自らの肉体を失ってしまった。そして、失った肉体の換わりにマリアの躰を手に入れたのだ。
つまり、エッチの相手となるマリアを失ってしまったのだ。
したがって、今の俺は暇を持て余していた…

 

「よろしければ私がお相手しましょうか♪お嬢様?」
「良い加減、お嬢様と言うのは止めろと言っているだろう?俺の事はマスターと呼べ!!」
「は、はい。マスター」
と、俺が怒りをぶちまけているのは、マリアの替わりとして会社が寄越してきたアンドロイド・執事だった。
外見は女性となった俺に規則だからと男性型のアンドロイドを送ってきたのだ。
確かに優秀なアンドロイドではあったが、マリアのように亜空間航行時にエッチをして暇を潰す事は考えられなかった。
「前任者よりマスターの行動パターンは伺っております。時の経つのなど忘れさせてあげますよ♪」

「出来るものならやってみろ。」
俺は数分後に自分の軽はずみな発言を後悔する事になった。

 

「では、仰せのままに♪」
奴は俺を席から抱え上げた。
その抱き方は俗に言う「お姫様だっこ」だった。
亜空間航行中は無重力状態なので、俺もよくマリアをこうした。…が、自分がこうされることになるとは思ってもいなかった。

俺がマリアにしていた事を模倣するかのように、奴は俺を寝室に運んでいった。
勿論、今の俺はマリアの立場で奴にエスコートされてゆく…
服が脱がされた。
奴の唇が剥き出しにされた俺の乳首を咥え込んだ。

(カチッ)

マリアの躰に隠されていたスイッチが入った。俺の知らない回路が開かれる。
いままで秘匿されていた情報の洪水が俺を襲う。
…それは艶かしい快感のライブラリーだった…

「あ、あぁん♪」
俺の口からマリアが責められて発したような甘声が発せられた。
「お嬢様の躰は正直ですね♪」
俺は奴の「お嬢様」呼ばわりを指摘する余裕もなかった。
快感が躰中を駆け巡っている。
股間が熱く濡れていた…

下着が外されていた。
脚が抱えられ、股間が開かれていた。
「ひゃん♪」
奴の舌が俺の股間を舐めあげたのだ。
「十分に濡れているようですね♪これなら、即に挿れられますね。」
「い、挿れるって?」
と答えを聞こうとする側から、ライブラリーの情報が雪崩れ込んでくる。
あんなコト、こんなコト…
快感の記憶と供に様々な光景が俺の頭を過ってゆく。
「それではいきますね♪」
奴は俺の股間に奴の腰を密着させた。
当然のように、奴のぺニスが俺の膣に納まる。
「んあん、あああん♪」
俺の喉が勝手に嬌声をあげている。
「う、動くなよ!!」
と奴を止めたが、俺の腰が勝手に動いていた。
その動きに合わせて奴のぺニスが膣壁を刺激する。
「ああん♪もっと~!!」
と、俺の口が勝手に口走る。
それを否定する間も与えず、
「はい。お嬢様♪」
と奴が腰をグラインドさせる。
俺は快感に圧し潰され、何も考えられなくなった。
「ああん、あああん♪」
快感が俺の頭を真っ白に染めてゆく。
「いきますよ、お嬢様♪」
奴のぺニスから放出されたモノが、膣の奥に叩き付けられた。
その快感は、もう、何も説明できない。
俺は気を失ってしまっていた…

 

 

「お嬢様。間もなく通常空間に復帰します。」
奴の声でまどろみから引き戻される。
情事の汚れは綺麗に拭い去られており、俺は服を着せられていた。
それはミニスカートを基調とした、質素な軽船内服ではなく、(俺の一番着たくない)ヒラヒラのレースで飾りたてられたシックなドレスだった。

通常空間復帰までの時間を確認する。
到底、着替えている時間はなかった。いや、それ以前に快感の余韻の所為か、着替えたいとは思わなかった。
そのまま操縦室に向かい、コンソールの前の席に納まる。
奴がカウントダウンを行っていた。

奴の「ゼロ」な声と共に通常空間に復帰する。亜空間エンジンが停止し、反重力装置が稼働を始めると船内に重力が戻ってくる。
俺はどこか上の空で計器の確認をしていった。
「あと30分で減速ポイントに到達します。」
奴の声に、俺はまだ何もしていない事に気づいた。
コンソールに各システムの状態を表示させる…
(反重力装置異常なし)
(ロケットエンジン異常なし)
(エアブレーキ異常なし)
と、チェックリストを読み上げていった。
「あと10分で減速ポイントです。」
奴の声に反重力装置のプログラムを確認しようとしたが、それは標準搭載された大雑把なままのものだった。
「今からプログラムを修正しても間に合いませんよ。」
奴の声が冷たく響く。
「わ、判ってるわよ!!」
と、俺はコンソールに向き直った。
いつものようにロケットエンジンの操作棹に手を置いたが、今回はこれを操作することはない。
プログラムは障害物のない、安全な航路を進むようになっているのだ。
いつもと違い、何もする事がない。暇にしていると、思いもよらないことを連想してしまう…
手にした操作棹が、昨夜、俺を貫いていた奴のぺニスに見えてしまう。
掌で握るとピクリと反応した気がする。
俺は舌を伸ばすと、亀頭の筋を舐め上げた。
俺の手でしごくと更に硬さを増した。
俺はぺニスの先端を口の中に咥え込んでいた…

 

「内惑星系に侵入。速度は法定基準値まで落ちています。目標惑星視認。ビーコンを確認。認識番号は送付済みです。」
奴の声に、我に返った。
「お嬢様はまるで淫乱娘でございますね♪」
俺の失態に奴が追い討ちを掛ける。
「着床までまだお時間があります。よろしければお相手しましょうか?」
「な…、バカな事言わないでよ!!」
と否定はしたものの、振り向いた時に見えた奴の股間の膨らみから目が離せなかった。
「別に、操縦室を離れる必要はありませんよ。わたしの膝の上に乗るだけで済みますから♪」
俺の股間の疼きは抑えようもなかった。
気が付くと、俺はフラフラと奴の所に向かっていた。
「素直なお嬢様は大好きです♪」
奴の手が俺の上体を支える。俺は奴に背中を向け、奴の太股の上に座る形になった。
「少し失礼しますよ♪」
奴の手が俺のスカートの中に伸び、するすると下着を剥ぎ取っていった。
そして、両脚を開かされ、腰が引き付けられる。

ぬっ…

俺の膣に奴のぺニスが入り込んできた。
「んあっ…」
喘ぎ声が漏れる。
「淫声は出さない方が良いですよ。いつ管制と通信が繋がるかわかりませんからね♪」
俺は奴の忠告に従い、口を閉じた。
が、それで抑えられるものでもない。
「ん♪むむん…んん゛!!」
それは呻き声に変わって操縦室に漏れでてゆく…

 

宇宙船は自動操縦のまま着床した。
「あっ、ああ~~~っ!!」
管制からの接続が切られると同時に、我慢の限界を越えていた俺は絶叫していた。

堪っていた快感が一気に放出されたようで、俺は気を失っていたようだ。
気が付くと奴は積み荷の確認にいったみたいで、俺は奴の座っていた椅子の上にいた。
俺は質素な軽船内服に着替えさせられていた。痴情の汚れは拭われ、下着も新しいものに替えられていた。
しかし、もし俺がこの船内服のまま星系に侵入していたら…と思う。
奴の誘いに乗り、肉体の疼きに耐えられず、奴を欲していたら…

あのヒラヒラのスカートは管制と通信が繋がった時でも、どのような行為を行っていたかを余裕で隠してくれていたのだ。
奴はそこまで見越して、俺にあのドレスを着せたと言うのだろうか?

 

「お嬢様。積み荷の方は異常ありませんでした。積み荷の入れ換えの間、外にお出掛けになってはいかがでしょうか?済みませんがお一人でと言う事になりますが…」
操縦室に戻ってきたやつがそう言った。
別に異を唱える事もないので、俺は奴の助言に従い街に出る事にした。

さて、街には出たがどこに行こうか?

カジノはもう懲り懲りだった。
アンドロイドの躰は食事の必要もない。
俺の足は自然とショッピングモールに向かっていた。

男の頃と違い、この躰になってからファッションに気が向くようになっていた。
それは奴が小うるさく、化粧をしろとか、服の組み合わせが悪いだとか言うので、仕方なく身に付いてしまったこともある。
それに、この躰は元がアンドロイドである。それなりに美形の容姿を持っているのだ。
それを飾りたてれば女初心者の俺でも、かなり見映え良くなってしまう。
それが俺の持っていたセンスと勘違いして、気を良くしてしまった俺は、この躰を飾りたてる事に興味を持ってしまっていた。

男の頃には決して足を踏み入れた事のない、婦人服の売り場にどうどうと入ってゆく。
店員や居合わせた客が俺を見る視線は、いぶかしみのものではなく、羨望の視線であった。
更に足を進め、下着売場に入っていった。
俺がブラジャーを手にしても、咎めるような視線はまったく感じられなかった。

 

気が付くと、俺はかなり多くの買い物をしてしまったようだ。
中でも気に入ったワンピースに着替え、着てきた船内服と残りの品々は宇宙船に直送してもらった。
お気に入りの服を着ていると、気分も高調してゆく。
ぶらぶらと街を歩いていると、俺の肉体を値踏みする男逹の視線を感じた♪
じんじんと下半身の疼きが始まる。
俺の目は男逹の股間を値踏みしていた。
アレが俺の股間にぶちこまれたらどんな快感が得られるのだろう?
俺は即にでも彼らの前にひざまづき、ズボンのチャックを開けて中から逸物を取りだし、俺の口に咥えさせたい衝動を抑えなければならなかった。

「お嬢様。フェロモンの放出が過剰ですよ。」
突然に奴の声がした。
俺の前に奴が立っていた。
「あまり度を過ぎますと、お嬢様の安全を保証できなくなります。」
「な…、どういう事?何でここにいる?」
「まあ、落ち着いてください。ご質問には一つづつ回答いたします。が、その前に場所を変えましょう。」
と、奴が俺の腕を引く。
「このまま留まっていると、いつ彼等が襲ってくるかわかりませんからね。」
「襲ってくる?」
「お嬢様の所為ですよ。あれだけのフェロモンを浴び続けていたら、いつまで理性を保っていられるか…」

「フェロモンって、自分では撒き散らそうとは思ってないわよ。そもそも、そんなものが出ているなんて知らなかったんだから。」
「そうかも知れませんが、フェロモンを撒き散らしているのは事実です。」
「つまり、あたしに身の危険が迫ってたって事?」
「そうです。その躰は航行中の男性の緊張を解す為の様々な機能を備えています。ヤる気のない男性をその気にさせる為にフェロモンを散布したりします。」
「注意しなくちゃならない事があったら早めに教えてよね。」
「承知しました。お嬢様。」
「あ、あたしが危険だったって事は解ったわ。もうひとつ、何故あの場所に現れたのかについては?」
「お嬢様の躰にはトレーサーが埋め込まれています。私は常時お嬢様の状態が把握できるようになっています。お嬢様のお買い物の半ばには積み荷の手続きも完了しておりましたので、お嬢様の元に向かいました。」
「それにしては絶妙のタイミングで介入してこなかったか?」
「お買い物の間は、お嬢様のプライベートなお時間でしたので、極力私の存在を隠蔽させていただきました。」
「とりあえず解った。ついでにもうひとつ質問するが?」
「なんでしょう?」
「あたしの…その、フェロモンの放出はまだ続いているのか?」
「フェロモンはお嬢様の性的興奮に応じて放出されます。その量は依然として衰えておりません。」
俺は下半身の疼きに、もうこれ以上堪えられないところまできていた。
「と、とにかく何とかして。これ以上この状態が続くと、あたしも理性を保っていられないわ!!」
「確かに、この放出量は尋常ではありませんね。」
奴が後ろを振り向くのを見て、俺もその視線の先を見た…

俺達の後ろには血走った眼な男逹が続いていた。
皆、一様に股間を膨らませている。中には既にズボンを脱ぎ捨てている奴もいた。
「もし、今即に楽になりたければ彼等がお相手してくれるでしょう。お嬢様が私をご指名くださるのでしたら、今暫く我慢していただかないといけませんが?」
「が、我慢する。お前が良いから、早くなんとかしてっ♪」
奴はにやりと笑った。
「それでは失礼します♪」
そう言って俺を抱くと、猛スピードで宇宙船に戻っていった。

 

 
限界に達していた俺は発情した雌獣でしかなかった。
俺の意思は消失し、奴に貫かれ快感に咆哮を続ける。
何度もイかされ、そのまま意識を失っていた…

 

再び目覚めた時、あたしは自分がこれまでとは違うモノになっていた事を気付いた。
「目が覚めたか?」
「はい」
「早速、仕事に掛かってもらおうか?」
「仕事?」
「お前の仕事は宇宙船を飛ばす事だろう?」
「はい。でも、出港予定までまだ…」
「準備は済んでいる。何か遅らせる理由でもあるのか?」
「規定では乗員のリフレッシュの為の上陸が認められています。」
「お前は街に出たいのかい?」
あたしの記憶を辿ると、街には怖い想いでしかなかった。
それよりも、彼に抱かれている時に一番幸福を感じていた。
それは宇宙船の中でしか手に入らない。
「ここが良いの♪」
「なら問題ないな?じゃあ服を着て席に着け。」
「はい♪」
あたしは彼に従い、服を着て操縦室に入った…

あたしはコンソールの前には向かわず、後ろのシートに座る彼の太ももを跨ぐように座った。
もちろんドレスの下には下着など着けていない。
即に彼のペニスがあたしの膣に入ってきた。
「出港準備確認!!」
あたしの声に計器が反応する。
メインモニタに「準備完了」が表示され、続いて離床順を示す表示が上がる。

カウントが「0」になる。
イきそうになるが、ここは少し堪えないと…
「離床開始。機関正常。」
社内規定に従い、口頭確認する。

管制区域内は全て自動で推移してゆく。
あたしはモニタを確認するだけ…
「管制域を離脱。星系外縁に向け加速を継続。」
あたしの仕事はこれで終わり。後も自動航法装置がそのままに宇宙船を動かしてくれる。
「では、本格的にいきますよ♪」
あたしの膣で、彼のペニスが膨れあがった。
「ああん♪イイ…」

操縦室にはいつまでもあたしの嬌声が続いていた♪

元カレ

僕が恋してしまったのは、彼女のお兄さんだった。

 

いや、もしかすると僕が彼に恋するよう、彼女(今となっては元カノか?)に巧く誘導されていた気もする。
だけど、そんな事はどうだって良い。今の僕は心の底から健一さんを愛している♪
彼に抱き締められ、彼のモノで満たされたいと体が疼いているのだ。

 

 
「あの~…」
純情そうな娘が僕に声を掛けてきたのは半年前の事だった。
彼女こそ、僕をここまで導いてくれた元カノの水野ユカリだった。
最初は道を尋ねられただけだったが、その後も偶然に出会う事が数々あった。
そんなある日、僕は彼女をお茶に誘った。
「もし、時間があったら、そこの喫茶店でお茶でも飲みませんか?」
彼女は「ええ♪」と快諾してくれた。
誘った僕よりも、彼女の方がいろいろ話してくれた。
そして、彼女と一緒の時間が楽しかった。

 
その後、本格的にデートしたりすることになるのだが、奥手の僕を引きずり出すように、彼女が巧く誘導してくれているみたいだった。
三度目のデートの最後に、僕逹はラブホテルに入った。
「初めてなの?」
と聞いてきた彼女に、僕は正直に童貞である事を告げた。
服を脱がされ、全裸の彼女を目の前にしても、緊張の所為か僕の息子は勃ってくれなかったのだ。
「大丈夫♪いくらでも楽しみ方はあるのよ。」
と僕を抱き締め、ディープキスを始めた。

背中に廻された彼女の手がずり落ちてゆく。
尻タブが掴まれ左右に引かれた。
その割れ目に指が這わされる。
指は更に進み、肛門に達した。
「ココを使うのは、別にホモだけと限った事ではないのよ。ココでの快感は男も女も同じ♪だから、男女のエッチでも良く使われるのよ。」
彼女が何故そんな事を知っているのかと考える間もなく、彼女の指が僕のソコを揉み解し始めていた。

それは今までにない快感だった。
自分の指でさえ便の後処理と風呂で洗う時くらいしか触れない場所である。
丹念に揉み解されると、うずうず感がどんどん増してくる。

「良いかしらね♪」
彼女はそう行って、一本の指をその中に差し込んできた。
不思議な感覚だった。
彼女がその指を動かすと
「ぁあん♪」
と僕は女の子のように喘いでいた。
「気持ち良いでしょ?でも、これは序の口よ♪もっと、もっと気持ち良くなってゆくからね。」
既に僕はソレを快感として感じ始めていた。
彼女の指が動く度に、僕は淫声をあげてしまう。まるで、演奏者に奏でられる楽器にでもなったかのような気分だった。

「ああっ!! 来ちゃう♪」
それしか言えなかった。
僕は尻への愛撫だけで達してしまった。
勃起もしきっていないペニスから、ザーメンが滴り落ちてゆく。

 

今度はベッドに寝かされた。
69の形で彼女が僕の上に乗り、再び僕のお尻を弄りまわす。
今度は僕の顔の正面に彼女の股間があった。
彼女も興奮しているようで、膣口の周りを愛液でテラテラと輝かせていた。
(この体勢なら僕にも彼女に何かしてあげられる♪)
と極限まで舌を伸ばして首を持ち上げた。
「んあんっ♪」
彼女からも喘ぎ声がでた。が…
「そう来たのね?でも、あなたには何もできないくらいに感じさせてあげるわ♪」
と、彼女に勢いをつけさせるだけになってしまった。

そのまま立て続けに2回もイかされてしまった。
しかも、僕のペニスは萎えたまま、出てくるザーメンも最後には透明になっていた。

 

ベッドの上に四つ這いにさせられた。
彼女はバックで責める位置にいた。
彼女の指とは違うモノが尻の中に入ってきた。
新たな快感を期待して、肛門がヒクついている。
「あなたのお尻、すっかり淫乱になっちゃったわね♪」
と彼女がソレを根本まで押し込んだ。
ソレは彼女の下腹部に固定されているみたいだった。
「じゃあ行くわね♪」
と彼女が腰を揺らすと、ソレは僕の腹の中で暴れ始めた。
今の僕は、彼女の行為の全てに快感を感じていた。
痛みさえも僕を悦ばせる。
「ああん♪凄い!! もっと奥まで突いてぇ~」
快感はどんどん昇ってゆく。
「ああ~ん、あ~ん!!」
僕は他愛もなく絶頂に達してしまった。

 

 
僕はベッドに伏せ、快感の余韻に浸っていた。
「やっぱり、あなたは素質があるわ。今度、あたしの家に遊びにいらっしゃいな♪」
彼女の言っている「素質」が何かはわからなかったが、彼女の家に誘われたことを喜んだ。
「ただね♪家に兄貴が居る時はちょっと面倒な事になるんで、あるコトをお願いするけど良いかしら?」
「あるコト?」
「それはその時のオタノシミにね♪」

 

 

 
「…ぉ、お邪魔します…」
僕は彼女に続いて水野家に足を踏み入れた。
…見た目は、彼女の「女友達」として…

彼女の言う「あるコト」とは、僕に女装させる事だった。
「男の子を家に連れて来ると兄貴が五月蝿いんだ♪」
という事で、僕は彼女が用意した服に着替え、お化粧もしてこの家に辿り着いたのだ。

「いらっしゃい♪ゆっくりしていくと良いよ。」
と彼女のお兄さんが現れた。
やはり兄妹である。妹に負けず劣らずの美形であった。
何かスポーツでもしているのか、マッチョではないが、それなりの体格をしているみたいだ。
「…ぉ、お邪魔します…」
と言って、彼女と共に二階の彼女の部屋に上がっていった。

「気付かれたかな?」
「何を?」
「その…僕が男だって事…」
「気になる?もしかして兄貴に惚れた?」
「ち、違うよ。僕が好きなのは水野さんなんだからね。」
「そうね♪それとなく確認しておくわ。あたしは下にジュース取ってくるから、そこら辺で寛いでいてね♪」
彼女はそう言って部屋を出ていった。
独り残された僕はクッションに座り、床に散らばっていたファッション誌のひとつをパラパラとめくっていた。

「兄貴、あんたの事可愛い娘だねって言ってたよ♪」
彼女の言葉にほっとする以上にドキリと胸が高鳴っていた。

彼女がもってきたジュースを飲み、一息ついた後、僕はいつものように彼女に責められていた。
勿論、僕のペニスは萎えたままだ。彼女と一緒の時は全く勃たない。
独りの夜も勃たない日が多くなっていた。
それでも、お尻に指を入れ快感を感じると、萎えたままではあるが、射精する所までイくことは行くのだった。

 

二人はキスをしながら、絡みあってベッドの上に転がった。
彼女の手が僕の穿いているスカートの中に潜り込んできた。
お尻を撫であげてショーツの中へ…行き先はいつもの所だ。
女装している所為か、自分が「女の子」として愛撫されているような錯覚に陥る。
(女の子同士?)
いや、僕が女の子だったら、ちゃんと男性に愛されたい。
たとえば、彼女のお兄さんのような…

 

僕はその日、彼女に愛撫されている間中、本物の女の子として彼女のお兄さんに愛撫されている…との錯覚が続いていた。
多分、一目惚れだったのだろう。
僕はあの一瞬で、彼女のお兄さんに恋してしまったみたいだ。

その事は、結局は彼女に隠し通すことはできなかった。
「やっぱりね♪貴女がそうなる事には予感のようなものがあったの。じゃあ、これからあたしは貴方の元カノという事ね♪」
「元カノ?」
「別に今までとは変わりないわよ。それよりも、貴女が兄貴と上手くいくよう、いろいろとサポートしてあげるわ♪」

 

 
そして今日、僕はお兄さんと初めてのデートに行く事になっていた。
彼女の手で、僕の胸にブラが着けられる。
この日のためにサプリで膨らませた胸は「女の子」と変わりはない。
カップの内側が蕾のように膨らんだ乳首に触れるとちょっと痛い。
「これからは独りでブラも着けられるようにならないとね。」
と背中のホックが留められた。

勿論、胸だけではない。股間もネットで手に入れた薬で大きく変化していた。
大分小さくなっていたペニスは、その薬を飲んだ翌日には消えて無くなっていた。
股間にはおしっこを出す孔が開き、その後ろに膣口となる肉襞ができていた。
今朝には、その中心には小さな亀裂ができ、そこから血のようなものが滲んでいた。
「何か生理がきたみたいね♪」
と生理用品が渡される。
「今日はまだSEXはダメよ。膣が出来上がるまであと3日は掛かるんだからね♪」

 

彼女の選んでくれたワンピースを着た。
お化粧もばっちり可愛く決まっている。
「いってらっしゃーい♪」
と彼女に見送られ、僕は彼の運転する車の助手席に座った。
僕は彼といるだけで股間が疼くのを感じていた。
「妹が、無理はさせるなと言っていたけど大丈夫?」
彼が優しく声を掛けてくれた。
「初めてのデートで気が昂っているだけだと思います。」
僕はそう答えていた。
しばらくは他愛もない会話を続けていると、目の前に海が広がってきた。
車は海岸脇の水族館の駐車場に止まった。
そのまま水族館に入り、水槽で泳ぐ魚逹を見てまわった。

オーシャンビューのカフェで昼食を採り、ステージでイルカやアシカのショーを見た。
薄暗いクラゲ逹のコーナーで、僕は彼に抱き締められ、キスをした…

頭がぼーっとしたまま、車が動きだしていた。
海岸線を快適に走ってゆく。
そして、西洋のお城のような建物の中に入っていった。

大きなベッドのある部屋だった。
「良いだろう?」
と彼…
僕は「うん♪」と首を振りそうになって、ようやく事態がどのようになっているか気が付いた。
「ご、ごめんなさい。あ、あの日なんで…」
とは言っても、男性がそれで済まないのはわかっていた。
僕は彼のズボンを下ろし、硬く勃ったペニスを口に咥えた。
「ああ、良いよ♪」
と、精液を僕の喉の奥まで送り込む。

かなりの量を出したというのに、彼のペニスはまだ硬さを維持していた。

そして、それを見ていた僕も、このままでは終われない気分になっていた。
「ご、御免。やはり我慢しきれないよ。」
と、彼は僕の服を脱がしてベッドに運んだ。
ショーツを下ろしてゆく。ナプキンはさっき替えたばかりだったが、紅いモノが付いていた。
やはり、見られるのは恥ずかしい。
「電気消してくれる?」
僕のお願いは即に叶えられた。
フットライトだけの薄暗い部屋の中で僕が脚を広げると、彼が伸し掛かってきた。
「あ、ああん♪」
中に入ってきた彼が、快感を引き出してゆく。
僕は初めてソコに本物の男性自身を迎え入れていた。
紛い物ではない「本物」の快感に、僕は嬌声をあげる。
そして、僕のナカに彼の精液が放たれた。

 

微睡みから醒めた時、彼は優しく僕を抱いてくれていた。

告白

御堂マリアは近寄りがたい美少女だ。
恋人にしたいとは思っても、実際に彼女に声を掛けることができた男子は存在しない。
だから、放課後に彼女から声を掛けてくれるなどとは思ってもいなかった。

「田中君?お話しがあるの。帰るなら一緒に出ませんか?」
僕は緊張を隠せず、
「はは、はい。」
と声を詰まらせてしまった。

彼女に声を掛けられたのは、今朝、彼女の下駄箱に手紙を入れておいたからだとは想像がついた。
が、何で僕だけなのだろう?
声は掛けられなくとも、手紙くらいなら…と思う男子も少なくはない。
実際、僕が手紙を入れた時にも既に10通近くの手紙が入っていたのだ。

「これ、田中君からのよね?」
彼女の手には僕が書いた手紙があった。
「読んでもらえたんですか?」
「そうよ。だから貴方を誘ったんじゃない♪」
緊張したままの僕は思考が停止してしまったようだ。
何を言ったら良いのかわからずにいると、
「貴女の為なら何でもします。って書いてあったわよね?じゃあ、死んでって言ったら死んでもらえるのかしら♪」
突然の彼女の「お願い」だった。
止まっていた僕の頭が回転を始めた。
が、それはまったく正常な思考とは言えなかった。
(死ぬにはどうすれば良いんだろうか?)
と死ぬ方法を考え始めていた。
多分、息を止めていれば窒息死する筈だ。が、苦しくなって途中で息をしてしまうかも知れない。
鞄の中にカッターがあった筈だ。心臓までひと突きとはいかないが、手首を切れば出血多量で死ねる筈だ。
が、切った痛みで彼女の前に醜態を晒すことになる。
飛び降りは?
とあたりを見回す。高いビルはあったが、それより前に道路を走り抜けてゆくトラックが目に入った。
僕の足が自然と車道に向かう…

「ち、ちょっと待って!!じ、冗談だから♪」
「そ、そうですか?」
彼女の声に僕は足を止めた。
「貴方の覚悟はわかったわ。付き合ってあげるわ。その代わり、あたしの言う事には素直に従ってね。死ねなんて無茶なことは言わないから♪」
「え?あっ…」
僕は彼女の言葉を理解するのにしばらく時間がかかった。

「あ、ありがとう。ぼ、僕、何でもするから♪」
「じゃあ、このままあたしの家に寄ってくれない?」
僕は彼女と一緒に彼女の家に向かった。

 

彼女の家は大きく、彼女の部屋も、僕の部屋の何倍もあった。
そして、その部屋が彼女の寝室でしかなく、他にも部屋を持ってると聞くと、僕の頭では想像すらできなかった。

「適当に座っててね♪」
と渡されたクッションを敷いて床の上に座っていた。
やがて部屋着に着替えた彼女がやってきた。
「あたし、これまで女の子の友達しかいなかったから、男の子とどう付き合って良いかわからないの。だから、田中君も女の子になってもらえませんか?」
そう言って彼女が着ているのとは色違いの部屋着を僕に渡した。
「何でもする」と約束したし、彼女の部屋の中だけであれば、女装には何の問題もない。
「良いよ♪」
と部屋着を受け取り着替え始めた。
「っあ、下着はこれを使ってね。」
と横縞柄のブラとショーツが渡された。
「これも、あたしとお揃いなのよ♪」
と彼女がスカートを捲って見せた。
確かに同じ柄で色違いだったが、目の前でスカートの中身を見せられた僕は「男」としての反応を隠しきれなかった。

「ダメよ。ちゃんと女の子になりきってくれなくちゃ♪」
勿論、その膨らみが彼女に気付かない筈がない。
「じゃあ、とっておきの魔法を使うわね♪」
と、彼女はぶつぶつと呪文のようなものを唱えた。
彼女の手が淡い光に包まれる。
そして、僕の股間に手を伸ばし、ソレを掴むとぐいと引き抜いた。

「この箱に入れておけば腐らないからね♪」
と僕の体から切り離したおちんちんを箱に仕舞ってしまった。
それがなくなった僕の股間は膨らみもなくスッキリとしてしまった。
「ねっ♪女の子同士なら、ちょっとくらいエッチな事をしても大丈夫でしょう?」
「だ、大丈夫とか言う前に、何か現実離れし過ぎていて、ついていけないと言うか…」
「あたしに任せていれば、何も気にすることはないわよ♪」
「そうなの?」
「そうよ♪田中君は可愛いから、それだけで十分♪」
「可愛いって、それは男子に向かって言う言葉じゃ…」
「今の田中君は女の子なんだから、素直に喜んで良いのよ♪…でも、今のこの姿で田中君はないわよね。田中一だったけ?」
僕はコクりと頷いた。
「ありきたりだけど、後ろに子を付けて一子…だから、かずちゃんて呼ぶわ。あたしの事はマリアで良いわよ♪」
服が変えられ、体が変えられ、名前まで変えられてしまった。

「キスしよ♪」
マリアが僕を抱き締め、唇を合わせてきた。
まるで男子がするように、強引に僕の唇を奪う。
女の子同士のふざけ合いのキスではない。
舌先を押し込み、触れ合い、互いの唾液を絡めての長い、長いキスだった。

ジュッ!!と僕の股間に染みでてくるものがあった。
「ご、ごめん。トイレ使わしてくれないか?」
と慌てて彼女との距離を取る。
「良いわよ。そこのドアの向こうがトイレだから♪」
と含み笑いしている彼女…
(おしっこ漏らしてしまったかな?)
と蓋と便座を上げ、スカートを捲り上げた。
…でも、おちんちんは無いんだっけ…
僕は便座を戻し、ショーツを下ろして便器に座った。
ショーツには染みが付いていたが、おしっこを漏らしたのとは違うみたいだ。
尿意はなかったが、便座に座った事で条件反射的におしっこが出てきた。
おちんちんが無いので、股間から直接放出されてゆく。

「お尻拭いたら、そのままで良いからね♪」
彼女も僕がショーツを濡らしてしまった事を知っているみたいだ。

 

「気にしないでも良いのよ。ショーツを濡らしたのは、エッチな事をした時にでてくる愛液よ♪女の子の肉体の神秘ね。」
彼女は僕の手にしていたショーツを投げ捨てると、再び僕を抱き締めた。
「かずちゃんは感じ易いみたいね。でも、愛液はどんどん出てきた方が良いのよ。その方が痛くないし…」
「痛い…って、何をするの?」
「それはその時のお楽しみ。かずちゃんはあたしの言う事だけを聞いていれば良いのよ♪」
僕はベッドに倒された。
スカートが捲れる。
「もっと上げて♪」
僕の股間が彼女の目の前に晒された。
今度はショーツもなく、直に見られている。
「綺麗な割れ目ね♪でも、これを開くと、女性器が姿を表すの♪」
と彼女は指で僕の股間を押し開いていった。
「これが大陰唇、そして小陰唇、膣口…」
まるで教科書か図鑑でも見ながらのように、一つづつ指先でふれながら確認してゆく。
「これが陰核…お豆ちゃんね♪ここは特別に敏感なのよ♪」
彼女はそれには指を触れようとはしなかった。代わりに、スカートの中に頭を突っ込むと、舌先でソレに触れてきた。
「あ、ああん♪」
僕は女の子のように喘いでいた。

「そう。我慢なんかしないで、感じたままに喘いじゃいなさい♪淫声をあげれば、更に感じられるわよ。」
彼女の指が僕の膣の中に入ってきた。
愛液が溢れてゆく。
快感が快感を呼んでいるかのように、どんどん昂っていった。
「あっ、あっ、あ、あ、あ…」
頭の中が真っ白になる。
僕はマリアの指でイかされてしまったようだ。

 

「だいぶ濡れたみたいね?」
彼女は自分の股間に何かを装着している最中のようだ。
意識を取り戻した僕に「ちょっと待ってて」と声を掛け、作業を続けていった。
彼女の股間からは異様なモノが突きでていた。

ソレが疑似ペニスであることは即に判った。
「これで貴女の処女をもらうわね♪」
と彼女は言った。

「処女?……」

僕は聞き返していた。
「そうでしょ?さっきまで男の子だった貴女に女の子としての経験なんてないでしょ?」
「そ、そうだけど…ソレを入れるの?」
「大丈夫よ♪それだけ濡れているんだもの。…それに、あたしの言う事は何でも聞くんでしょ?」

僕は諦め、彼女に言われるまま脚をM字に開いた。
股間にペニスを勃たせた彼女が、僕に伸し掛かってくる。
彼女のペニスが僕を貫く。
猛烈な痛みに襲われた僕は、再び意識を手放していた…

 

 

僕は御堂マリアと付き合っている。
誰もが不思議に思っているが、今となっては公然のカップルである。

美少女のマリアと冴えない男子の僕…
皆が羨ましがるが、その実体は男女逆転のカップルなのだ。
僕はおちんちんを返してもらえず、男子制服の下には女の子の下着を着るように言われている。
彼女は疑似ペニスだけでは飽きたらず、僕から切り離したおちんちんを自分の股間に付けてしまっていた。
デートとなると、僕は女の子の服を着せられる。胸も膨らまされ、いつもはくちゃくちゃのブラカップの中が、お肉で満たされる事になる。
彼女は男装などしないので、見た目はレズカップル…殆んどの人は仲の良い女友達としか見ていないだろう。
でも、デートの最後にはホテルか彼女の寝室で、僕は彼女に抱かれるのだ。
彼女の股間で勃起した「僕」のペニスに貫かれ、僕はオンナの快感に酔い、悶え、嬌声をあげまくるのだ。

 

「かずちゃんがこのまま、あたしの替わりに子供を産んでくれるなら結婚してあげても良いよ♪」
彼女はそんなことも言ってくれている。
「ありがとう。僕はマリアの為なら、何でもするよ。」
って言ったけど、僕はまだマリアに言っていない事があった。
先月から生理が来ていないのだ。検査薬で陽性反応はでている。
「僕」のまま病院に行って良いか迷っていたところだった。

「マリア…、実は…」

僕がウェディングベルを聞くのも、そう遠くないようだ♪

明日になれば

「なあ?一晩だけ〈女〉になれるって薬があったら、使ってみたいと思わないか?」
悪友の勇次がそんな話を持ってきた。
「薬って事は女装とかじゃなく、肉体を性転換させるって事か?」
「た、多分そうだと思う。外国語のサイトだったんで、あまり良くわからなかったが、写真では確かに男が女に変わってたよ♪」
「本当か?URL教えてくれ。俺が確認してみる。」
「残念♪URLを控え損なってた。発注は終えているから、2~3日したらモノが届くよ。」
「そんな怪しい薬、誰が飲むんだ?」
「嗚呼…俺はお前を親友…いや、大親友と思っていた。お前ならYESと言ってくれると信じていた…orz」
「お前は自分自身で飲んでみようとは思わなかったのか?」
「俺は女の子とお付き合いしたかったんだ。けど、近くに話しのできる女の子がいない。だから、親友に女の子になってもらおうと…」
「それで、そいつにいくら使ったんだ?」
「1瓶千円のを10本…」
「千円?安過ぎないか…海外のサイトって言ったな?もしかして円ではなくドルじゃなかったか?」
「…そう言えば、金額の頭に$が付いていたような…」
俺は奴のバカさ加減に呆れて、話の本題を忘れてしまっていた。

 

 

「例の薬。結局、送られてきたのは1本だけだったよ♪」
勇次が持ってきたお茶のペットボトルの1本を俺に渡し、残りの一本を自分で開けた。
「例の薬?」
俺は先日の会話をすっかり忘れていた。
俺は喉が乾いていたので、渡されたペットボトルのお茶は一気に俺の喉を通過していった。
(…)
「これ、いつものお茶と味が違うな?」
俺が奴を見ると、奴はにやりと笑った。
「ああ、多分俺が頼んでも飲んでくれないと思って、ペットボトルの中身をあの薬にすり替えておいたんだ♪」

そうこうしているうちに、あたしの肉体は変化を始めていた。

股間に付いていた余計なモノが消え、女の子特有の器官が造られていった。
それは見えるところだけでなく、お腹の奥にまで変化が及んでいるように感じられた。

そして、胸が膨らんでゆく。
ブラの要らなかった真っ平らな胸にEカップのバストが出来上がっていた。
胸が苦しくなったけど、我慢できない程じゃない…
あたしの体が全体的に縮んだみたい。
胸と腰以外、服がブカブカになる。ズボンの裾も30cm以上は余っている。
靴もブカブカになっていた。歩く事もできない。
「どうしてくれるのよっ!!」
あたしは勇次に抗議した。が、奴はニヤニヤ笑っている。
「な、何よ!?」
「ん、ああ。御免♪お前が余りにも可愛くなってしまったんで驚いてしまったんだ♪」
「少しは考えてちょうだいね。こんな格好じゃ、動くに動けないでしょ!!」
「そ、そうだね。何か着替えが必要だね♪」
奴はそう言うと、グイとあたしを抱きあげた。
あたしは女の子みたいに「きゃっ♪」と叫んでしまった。
所謂「お姫様だっこ」で、あたしは勇次の部屋に運ばれていった。
「で…どうするつもり?」
あたしは勇次のベッドに座らされていた。
その向かい側に勇次が椅子の背を腹に当てて座っている。
携帯を取りだし、どこかに電話している。
「良子か?ちょっと困った事があってな♪家に来てくれないか?」
良子と言うのは奴の妹で「兄貴と居るとバカが移る」と実家を出て独り暮らししている。
彼等の両親は海外赴任中という事で、今この家には勇次独りしか居ない。

 
「ただいま~♪」
しばらくして良子ちゃんの声がした。
「勝也さんも来てたんだ…」
がちゃりと勇次の部屋のドアが開く。
「バカ兄貴は今度はどんなバカやったの?…っあ、いらっしゃい…。あ、兄貴ぃ…どなた?」
あたしの姿に気付くなり、良子ちゃんの勢いがいきなりトーンダウンした。
「良くあたしが来てたの判ったわね。…って、玄関にはあたしの靴が転がっていたか♪」

「だれ?」と良子が勇次に耳打ちする。
「勝也よ。こんな姿になっちゃたけどね♪」
「俺が買った薬を勝也に飲ませたら、こうなった。」

「本当に勝也さん?」
良子がマジマジとあたしを見る。
「そうよ。着ていた服や靴がぶかぶかになって身動きできないって言うと、勇次があたしをここに運んでくたの。そして、良子ちゃんに電話してくれて、今、貴女が着いたという所ね♪」
「薬ねえ…また、海外の怪しいサイトで買ったんでしょ?効果はいつまでなの?」
「勇次は一晩と言ってたわ。」
「つまり、まだしばらくはその姿のままなのね。あたしの服がまだ置いてあるから、それを着ましょうか?」
「お願いするわ。」
あたしは良子の部屋に入っていった。
「バカ兄貴は終わるまで待ってろっ!!」
あたし逹に続いて部屋に入ろうとした勇次は良子に激しく拒絶されていた。

 

「ねえ、勝也さん。もし、このまま元に戻れなかったらどうする?」
「ちょっと良子ちゃん。怖いコト言わないで頂戴。可能性がない訳じゃないんで、できるだけ考えないようにしてるんだから。」
「あのバカ兄貴の事だから、責任取って一生面倒見る…なんて言い始めないとは言えないわよね。」
「それこそ勇次のシナリオ通りって事になるわ。あたしと付き合うだけじゃなく、その先まで……考えたくもない!!」
「あたしは勝也さんが〈お義姉さん〉になってくれると嬉しいな♪」
「ヒトゴトだと思って勝手な事言わないでよね。」
あたしは良子ちゃんの出してくれた下着や服を身に着けていった。

「ところで勝也さん。話し言葉が女言葉になってるけど、あたし逹の前では無理しなくて良いわよ。」
「えっ!!女言葉?あたしはいつも通り…って、今、自分のこと〈あたし〉って言ってた?」
「うん♪」
「うそ……あ、あ、あ。あいうえお。お、れ、お、れ…あたし…ダメね。自分のことは〈あたし〉ってしか言えなくなってるみたい。」
「勝手に女言葉になっちゃうってこと?」
「そうみたいね。おかしくなければ、このままで良いかしら?」
「あたしは別に構わないけど…。勝也さんって順応力高いんだ♪」
「そんな事はないと思うけど…ねえ、服、こんなもんで良いかしら♪どこかおかしくない?」
「ちゃんと着こなしてますよ。これでお化粧すれば、誰も勝也さんだと判りませんよ。」
「そうね♪何か足りないと思ったらお化粧かぁ…」
「勝也さん、お化粧なんかできるんですか?」
「やったことはナイけど、何故かできる気がする。貸してもらえるかしら?」
あたしがお化粧を始めると、「へ~♪」と良子ちゃん
「どこかおかしい?」と聞くと
「手際が良いなぁ、って感じただけ♪」
仕上げにルージュを塗っておしまい。
「どお?」って聞くと
「バカ兄貴が惚れ直すかも♪」
「何言ってるのよ。勇次とはそんな関係じゃないんだから♪」

 

「終わったよ♪」
と良子ちゃんと一緒に勇次の部屋に戻った。
「お、お前…本当に勝也か??」
それが彼の第一声だった。
「残念ながらね♪」
「どこが残念なんだ?全然問題ないよ♪こんな美人の彼女だと自慢し甲斐がある。」
「だ、誰に自慢するのよ!!第一、いつあたしがあんたの〈彼女〉になったの?」
「ツれないなぁ♪折角晩飯奢ってやろうって気になってたのに…」
「それ、あたしも人数に入ってるんだよね?あたしがいなけりゃ兄貴なんて何もできなかったんでしょ?」
「むむ、それを言われると…」
「良子ちゃんと一緒なら、あたしも行っても良いかな?」
「そうそう♪良子も行くから、勝也も来なさい♪」

と、三人で食事に出る事になった。

今までの靴のサイズが合わないので、あたしは良子ちゃんのサンダルを借りる事になった。
しかし、それは踵が異常に高かった。
踵の高い靴に慣れていない(これまでこんな靴、履いたことなんてないのだ!!)あたしは、即にバランスを崩しそうになる。
良子ちゃんの提案に従い勇次の腕を抱えるようにして支えにした。
(良子ちゃん!!コレを狙ってあたしに貸すサンダルを選んだんじゃない?)

良子ちゃんの提案は他にもあった。
それは、あたしの名前だった。
見た目が完璧な女の子を「勝也」と呼ぶのは不自然この上ないとのこと。
そこで、あたしは新しい名前「佳弥」で呼ばれることになった。

良子ちゃんが先を歩き、勇次とあたしが並んでその後を歩く。
あたしの容姿を自慢したいと勇次が言っていたのを思い出す。
あたしが今、公衆の面前に晒されているのだと思うと恥ずかしさが込み上げてくる。

 

「よう♪勇次じゃないか?」
声を掛けてきたのはあたしも知っている男だった。
「お前が女連れなんて珍しいじゃん?」
「い、妹の友達だよ。これから、ちょっと食事にでも♪って。」
「へぇ、気前が良いじゃん。なあ、彼女♪食い物に釣られちゃ駄目だぞ。こいつは即、狼に変身する奴だからな♪」
彼は田中だった。彼の様子では、あたしが勝也であるとは思ってもいないようだ。
「大丈夫。兄貴の事は佳弥さんもちゃんと解ってるから♪」
「へいへい♪お邪魔虫は即に退散しますね。じゃ、また♪」
と田中の奴が去っていった。
「な、何よ?その〈ちゃんと解ってる〉って。まるで、あたしが勇次と付き合ってるみたいじゃない!!」
「こ、言葉の綾よ。深い意味はないわ♪」
「本当でしょうね?」
あたしが転ばないように注意しながら歩き、良子と言いあっているうちに目的地に着いたみたい。

「なんだぁ、ファミレスかぁ~」
一気に良子が不平の声をあげる。
「嫌なら帰って良いぞ。俺は佳弥と二人だけの食事を楽しむとする。」
「それこそ却下!!兄貴と佳弥さんを二人だけにしておくなんてできないわ。」
「別に俺は…」
「ここに入るんでしょ?大人3人。禁煙のテーブル席希望よ。」
と良子ちゃんは勇次の言葉を遮ると、受け付けの女の子にウエイトリストに追加してもらっていた。

程なく、席に案内される。
良子ちゃんとあたしがソファ側に座り、勇次は向かい側の椅子に座った。
「決まりましたらボタンを押してください。」
といつもの台詞を言って、店の女の子が立ち去ってゆく。
「俺はビールとミックスプレート。お前逹も適当に選べ♪」
あたし逹は広げたメニューを眺めた。
「あたしはクラブハウスサンドかな。佳弥さんはどうする?」
良子も即に決まったみたい。
結局、あたしも良子と同じものをたのんだ。

 

「どお?少しは落ち着いた?」
あたし逹は食事も終わり、デザートを食べていた。
「落ち着いた…と言うか、なんかどうでも良くなったって言う感じね♪」
「何か佳弥さん、すっかり兄貴の彼女ですって感じ。」
「まあ、それとの付き合い方も含めてね♪」
「俺は〈それ〉扱いかよ?」
「文句言わないの!!折角、佳弥さんが兄貴の事を彼氏と認めてくれたんだからね♪」
「そうか?そうなのか!!??」
「だから、どうだって良くなっちゃったのね♪勇次があたしを彼女したいならすれば良いし、良子ちゃんのお義姉さんが良ければなってあげるわ♪」

あたしがそう言うと、勇次と良子が顔を見合わせた。
そしてヒソヒソ声で…
「兄貴、あの薬の効果って、本当に一晩だけなの?」
「たぶん…だが、違うかも知れない…」
「そこ、重要な所よ!!確認できないの?」
「…」

「明日になれば判るんでしょう?それに、あたしはずっとこのままでも良いかもって思ってるから♪」
そう言うと、二人の視線が一瞬であたしに降り注がれた。
「だから、今夜は勇次ん家にお泊まり♪良いわよね?」
とあたしが宣言すると、
「お、俺は問題ないぞ!!」
と鼻息の荒い勇次。
良子は少し考えて
「寝るのはあたしの部屋のベッドを使って頂戴。但し、部屋の鍵は絶対に掛けてね♪あのケダモノを部屋に入れないようにしてねっ!!」

 
あたしのお泊まりが決まった所で、あたし逹はファミレスを後にした。
次に向かったのは深夜まで開いているスーパーだった。
あたしのお泊まりに必要なものを買い揃えるの♪
歯ブラシにタオル。簡単な部屋着と下着を少々…
スーパーなのでオバサン向きの地味なのしかないけど、良子ちゃんの下着をそう何枚も借りる訳にはいかないでしょ?
あとはサンダル。
良子ちゃんの思惑で貸してもらったのは、彼女自身も怖くてなかなか履かなかったものだったのよね♪
安くて歩き易い踵の低いサンダルがあったので、即に買ってしまった。

 
靴を履き替えて勇次の家に戻った。
良子ちゃんとは途中で別れた。

あたし逹は、暗い夜道を二人並んであるいていった。今度は足元も安定しているし、買い物した荷物もあるので、勇次とは離れて歩いていた。
(…)
何であたしはその事に不満を感じてるの?
あたしは既に、良子ちゃんとの約束を無視する事に決めていた。
勿論、良子ちゃんの部屋に勇次を入れたりなんかはしないわよ。
ただ、あたしの寝る場所が、良子ちゃんのベッドではないってこと…
あたしが勇次のベッドで抱かれることは、もう変えようのない決定事項なの。
あたしのこの肉体は、今夜勇次に抱かれるためにだけ存在している…
はたして、勇次はあたしを抱いてくれるだろうか?

 

「んあん、ああ~ん♪」
あたしの懸念は何の問題にもならなかった。
あたしが勇次のベッドに潜り込むと、勇次があたしを抱き締めてくれた。
「良いのか?」
と聞く勇次に、あたしはコクリと頷いていた。
服が脱がされ、下着が剥ぎ取られる。
勇次の股間は熱く勃起していた。
あたしは勇次の上に跨がると、逞しく屹立したぺニスを口に咥えた。
勇次は悦んで、あたしの口に物凄く濃いいザーメンを送り込んできた。
あたしは躊躇わずにソレを飲み込んでいた…

体が入れ替わる。
あたしは勇次に組み伏せられていた。
あたしのお尻を撫で回していた手が股間に滑り込む。
指先でお豆が刺激されると、あたしの膣に愛液が満ちてゆく。

「いくぞ!!」
と勇次。
彼の硬いモノがあたしなお○んこに挿入された。
それはどんどん奥に入ってゆく。
「あん♪」
あたしが軽く叫んだ時、彼の先端があたしの子宮口に当たっていた。
そして、勇次のピストン運動が始まる。
「ああ、佳弥のナカは気持ち良いぞ♪」
あたしの中で動きながら、彼のぺニスは快感に身震いする。
「ぉおっ、で…射るぞっ!!」
彼のぺニスは大きく震え、あたしの中に大量の精液を放出した。
あたしの膣が彼の精液に満たされる…精液が、そこからあたしの中に流れ込んでくる…
あまりの快感に、あたしは意識を失なってしまった…

 

俺は勇次のベッドの中で寝ていた。
勇次は隣でイビキをかいていた。
俺は奴を起こさないようにして、そっとベッドから抜け出した。

立ち上がると、昨夜の残滓が内股を垂れ落ちてゆく…
俺の脳裏に昨夜の恥態が蘇ってくる。
俺は「女」として勇次に抱かれたのだ…
(女?)
俺は自分の肉体を見下ろして見た。
そこには、大きな膨らみがあり、股間には本来あるべきシンボルはなく、俺の胎の奥に続く谷間が刻まれていた。
そして胎の奥…子宮…が疼いているのを感じた。

 
「佳弥♪起きてたのか?」
ベッドから勇次が声を掛けてきた。
「勇次!!」
俺は彼に向き直った。
「な、何でだよ。元に戻ってないぞっ!!」
「そうかぁ…でも、そのままでも良いんじゃないか?昨夜は結構悦んでいたみたいだぞ♪」
「あ、あれは…身も心もオンナになってしまってたからだ。俺の自我が戻った状態でオンナを続けることはできない相談だ。」
「変な意地張ってないで、心もオンナにしてしまえば、何の問題もないだろ?」
「そうはいくか?!俺は男だ。早く体の方も男に戻してくれ!!」
「とは言ってもなぁ…俺にはどうなってるか解らないし。それより、もう一回ヤらないか?」

ドクンッ!!!!

奴の言葉に俺の心臓が大きく跳ね上がった。
俺の視線は奴の股間…屹立したペニスから離すことができなくなっていた。
子宮の疼きが大きくなり、俺の股間をタラリと滴が線を引いてゆく…
(お、俺は男だ。男のまま奴に抱かれるなんて許されない!!)
とは思うが、俺の足は一歩づつ奴に近付いてゆく…
「きゃん!!」
突然、奴に抱き付かれ、ベッドに押し倒される。
俺は女の子のように叫んでいた。
「やっぱり佳弥は可愛い♪」
と彼がキスをしてくる。
俺は抗うこともできずにいた。

「ぁあん…」

胸を弄られ、俺は女のように喘いでいた。
「や、やめろ…ひゃん♪」
口では抵抗を試みるが、彼の手が俺の股間に潜り込むのを阻止できなかった。
彼の指がお豆に当たり、叫び声が上がる。
「佳弥の肉体は嫌だとは言っていないようだね♪」
彼の指が俺の股間を濡らす愛液を掬っていた。
「だ、駄目だよぅ…」
俺の体は俺の指示をまったく聞いてくれない。
勇次の動きに誘導され、俺は彼の前に股間を開いていた。
「佳弥は可愛いな♪」
「俺は佳弥じゃない!!」
「いい加減、佳弥であることを受け入れた方が良いよ♪」
勇次はそう言って、俺の開かれた股間を舐めあげた。
「んあん♪」
快感に淫声があがってしまう。
「素直に快感を認めようよ♪佳弥は女の子なんだ。性の快感に敏感な淫乱女だって認めてしまおう♪」
「お、俺は…」
抗おうとする俺を勇次の指が翻弄する。
昨夜の一晩で、俺の「女」の体のどこが感じるかを把握してしまったようだ。
「あん、ああ~ん♪」
俺は堪らずに身を捩り、よがり声をあげてしまう。
「こんなに感じられるのは佳弥がオンナだからだよ♪」
「だ、駄目。これ以上やったら…」
「昨夜はもっと凄いコトもしたんだよね♪思い出してごらん?」
否、思い出したからこそこれ以上は…

「あっ!! ああ~ん♪」
思わず喘ぎ声があがる。
彼のペニスが俺の膣に侵入してきたのだ。
「止めろ。それ以上挿れるな!!」
「じゃあ、ここまでなら挿れていて良いんだな?」
と彼の挿入が止まった。
「ち、違う…んあっ、ああん♪」
「じゃあ、どうすれば良いんだ?」
「ま、先ずは動かすなよ。変に動くと感じてしま…あんっ♪」
「俺はさっきから動かしてないぞ。お前が勝手に腰を揺らしてるんじゃないか♪」
「そんな…」
否定しようとしたが、確かに俺の腰は快感を求めてくねっていた。
俺の腰は、彼のペニスをもっと奥に誘うかのように突き上げるような動きに変わっていた。

「なあ、俺はどうすれば良いんだ?」
俺の脚は彼の腰にからまり、離れられない状態になっている。
彼としてはどうすることも出来ないのだろう。

そうしている間にも、俺の膣は勝手に彼のペニスを締め付けている。
萎えないように、絶えず刺激を与え続けていた。
「い、今、脚を解くからな。」
とは言ったが、脚はなかなか俺の自由にはならない。
そのもがいている行為が、彼のペニスに更なる刺激を与えてしまったようだ。
「か、佳弥…」
彼は限界を告げようとしたのだろう。だが、それよりも速く彼のペニスは大きく脈動していた。

「何?待って!!」
俺の反応は一瞬遅かった。
彼の精液が、俺の膣に、子宮に、注ぎ込まれてゆく…とてつもない快感を伴って…
「ああっ!!ああああ~~~…」
俺は快感に絶叫し、意識を飛ばしてしまっていた…

 

俺は再びベッドの中で目覚めた。
勇次は服を着て傍らに座り、俺の顔を覗き込んでいた。
「済まんな。責任は俺が取る。お前が一生幸せでいられるようにしてやるよ。」
「それって、プロポーズのつもりなのか?」
俺は奴のマジ顔に、笑うに笑えなかった。

俺に選択肢がない事は解っていた。
俺は「女」として彼を受け入れてしまっていた。
…そう、意地を張る必要なんかないんだ…
俺は…あたしは…もう「女」なのだ。
そして、あたしは彼を…勇次を愛している。
「良いよ。よろしくな♪」
そう答えたあたしの顔に彼の顔が迫る。
あたしは瞼を閉じた…

優しくて、長いキスが続いた。
いつまでも…

※逹の声

「いくら何でも、それは無いでしょう?」
(既に、お手元に商品は届いており、返品可能期間も過ぎております。武藤様との売買契約は成立しております。)
電話の向こうからは涼しげな声が流れてくる。
部屋の中を見れば、買った覚えのない女性用の衣料・雑貨が山と積まれていた。
(わたしどもとしても、リサイクル品としてお引き取りすることは可能ですが、元々の購入金額の補填には到底及ばないことは確実です。それでもよろしければ、お見積りに伺いますが?)
俺は「そんな暇はない」と電話を切っていた。

 

俺の名は武藤春樹。37才独身。
当然のように、年齢と彼女イナイ歴が均しい。
ここにある女物の品々を使ってもらえる知り合いなど存在しない。
忙しい仕事の毎日で、寝るためだけに帰ってくる部屋が、また一週間、この品々に部屋を占領されるのだ。

もちろん、この品々に悪意はない。
どこかでクレジットカードの番号などが悪質者の手に渡り、インターネットから勝手に注文されたのだろう。
普通はこれらの品々は俺の所には届くことなく換金され、その悪質者か関係者の元に入っていた筈だ。

だが、現状はこの通りだ。
明後日の朝、仕事に出るまではこいつらと一緒に過ごす他はない。
(俺が部屋を出てれば良いと言う奴もいるだろうが、俺は疲れている。明日は丸一日寝かせておいてもらいたいのだ!!)

幸いにも、俺の部屋は万年床で、品々に占拠されて布団が敷けないという事はない。
布団に掛かっているものを避ければ寝るスペースは確保できるのだ。
が、俺のクローゼットは埋もれてしまっていた。着替えのパジャマを取る事もできない。
背広を着たまま寝る訳にもいかないので、下着一枚で寝る事にした…

 

変な夢を見た。
夢の詳細は思い出すことができなかったが「変」であることだけは俺の記憶に刻まれていた。
その夢の断片を繋ぎあわせると…

|「出してくれ!!」
|と声がしていた。
|部屋に積まれた段ボール箱の中から服逹が声をあげていたのだ。
|煩くて仕方なく、俺は段ボール箱を開けてやった。
|すると今度は、
|「着てくれ!!」
|と騒いでいた。

 

朝起きると洗濯機が終了のチャイムを鳴らしていた。
記憶にはないが、昨夜のうちにタイマーを描けていたのだろう。
中には昨日着ていた下着とシャツが入っていた。
これらをベランダに干すには、先ず替えの下着を穿く必要がある…が、
俺の着替えは届いた品々に埋もれて取り出せなかった筈だ。
しかし、昨日の下着が洗濯されているのに、今の俺は全裸ではなかった。

洗濯機の脇は洗面台になっており、その鏡に「俺」が写っていた。
俺はヒラヒラの女物の寝間着=ネグリジェを着ていた。
更に薄い生地が透けて下着まで見える。

俺は女物の下着まで着ていた…

 

流石にネグリジェは脱いだが、下着については考えなくてはならなかった。
今、手にできる男物の下着は、たった今洗濯を終えたやつ一枚しかないのだ。
下着などなくともズボンは穿ける…着けていないと落ち着かないものである。
で、結局見えるものではなので下着はそのまま。そして、その上に着れそうな物を探した。
Tシャツは女物なので派手な柄だが、着れないことはなかった。
更に、バミューダパンツのようなものがあったので、それを穿いた。
ちょっと見、スカートのようだが「ズボン」には違いない。別に外を歩く訳ではないのだ…と自分を納得させた。
(乾けば明日はこれを着れる)
と洗濯機から取り出した物をベランダに干した。

疲れが溜まっていたので、再び寝ることにした…

 

気が付くと、台所から良い匂いがした。
ナベにシチューが出来上がっていた。
外は夕暮れが迫っていた。
この時刻まで寝ているつもりはなかったが、また変な夢を見ていたのだ。

|「出してくれてありがとう。」
|「着てくれてありがとう。」
|とそいつらは言った。
|「お礼に何かしましょう。」
|「料理が良いんじゃない?」
|「良いね、良いね♪」
|そしてエプロンを着けた女が現れた。

|冷蔵庫の中を覗く。
|「何にも無いわね。買い出しに行かなくちゃね♪」
|女は段ボール箱を更に開け、出掛ける支度を始めていった。
|花柄のトートバックに、俺の財布から抜いた金を入れた小銭入れを放り込む。
|サンダルを出して玄関に並べる。
|そして、テーブルの上に化粧品を並べて化粧を始めた。

|鏡に写った彼女の顔は、何と俺そっくりだった。
|それが、化粧が進んでゆくうちに、どんどん「女」の顔に変わってゆくのだ。
|(もしかすると、俺が女装したらこんな感じになるのだろうか?)
|そんな事を考えていた。

|買ってきたもので、彼女は料理を作っていった。
|出来上がったサラダを冷蔵庫に入れ、ナベのスープを仕上げてゆく…

 
旨そうな匂いが、俺の思考を停止させる。
誰が作ったのかは問題ではない。
いや、夢に出てきた彼女が作ってくれたのだ。
その証拠に冷蔵庫の中にも彼女の作ってくれたサラダがあった。
ありがたくサラダとスープを戴く。
その美味しさに、あっと言う間に食べきってしまった。

そして、腹が脹れると眠気がやってくる。
また、夢を見た。

|エプロンを着けた彼女が、俺が食べ終わった後の食器を片付けていった。
|片付けが終わる頃、風呂が沸いていた。
|彼女はエプロンを外し、風呂場に向かった。
|脱衣所の洗面台の鏡に彼女が写る。
|彼女は鏡を見ながら、服を脱いでいった。
|均整のとれた女体が鏡に写っている。
|下着を外しても、そのシルエットに変化はない。
|胸の膨らみ、腰のくびれ、魅惑的な尻の描く曲線に俺は興奮を覚えた。

|彼女はシャワーを浴び、汚れを落とすと湯船に浸かっていた。
|乳房が湯面にプカリと浮かんでいる。
|彼女の手が下から乳房を持ち上げ、ゆっくりと揉んでゆく。
|指が乳房の先端に延び、乳首を摘まんだ。
|「ぁ♪」
|小さく、彼女の甘い吐息が漏れる。
|ゆったりとしていた指の動きが一変する。
|彼女の指は確実に彼女の快感を捉えていた。

|彼女は湯船から出ると壁にもたれて座り込んだ。
|両脚を開き、本格的に自らを弄り始めた。
|吐息が喘ぎに、喘ぎが嬌声に変わってゆく。
|彼女は快感を求め、激しく指を動かしていた。
|風呂の湯ではなく、愛液が股間を濡らしてゆく。
|「あん♪ああ~ん!!」
|彼女は昇り詰めてゆき、やがて絶頂に達した。

夢の中で、俺もまた彼女と快感を共有していた。
男の何倍にも感じるオンナの快感は、止まる事を知らず、終にはその絶頂と共に俺の意識を焼き切っていた…

 

目覚めたのはベッドの中だった。
けだるさを感じながら、昨夜の快感を反芻する。
俺の指が腹の上を這い降りていった。
俺の股間は未だ暖かく濡れていた…

夢の中で彼女と共有していた快感が甦ってくる。
中指を曲げると、暖かな肉洞の中に潜り込んでゆく。
空いた手を胸に宛て、乳首を摘まみあげる。

ビクンッ!!

快感が全身を貫いていった。
「ああん♪」
俺は女のように喘ぎ声をあげていた。
それは「俺」の声ではなかった。
甲高い女の喘ぎ声だ。
俺は更なる快感を求め、指を動かした。
夢の中で彼女がしたように…
俺は俺の「女」の肉体を責めたてていった。

部屋の中にオンナの嬌声が響く…
あたしはただ、快感を求めるだけの存在になっていた…

 

 

再び夢を見た。

|あたしが「男」に貫かれている。
|あたしは「武藤春樹」の様子を見にきた彼の親友の野村秋人を組み敷いていた。

|「お前は誰だ?春樹はどこにいる?」
|部屋に上がり込むなり、あたしに迫ってきた彼を大人しくさせる為、手近にあったパンストで手足を縛ってやった。
|「春樹なんて知らないわ。あたしはここの住人♪」
|あたしは自分の名前なんかも思い出せなかったが、そんなことどうでもよかった。
|秋人のズボンを剥ぎ取り、トランクスの中からおちんちんを引き出す。
|まだ萎えていて力がない。
|けれど、あたしが触れたことで僅かだが、ピクリと反応していた。
|あたしは顔を近づけとそれを咥え込んだ。
|舌と口蓋で刺激を与えると、次第に硬さを増してくる。
|太さも、長さも十分になったところで、あたしは秋人の上に跨がった。
|あたしの膣に誘導しながら腰を降ろしてゆく。
|ゆっくりとあたしのナカに秋人が入ってきた。
|「んあん♪」
|快感に、あたしは甘い媚声をあげる。
|彼のペニスは硬さを維持している。
|奥まで入り込んだのを確認すると、あたしは腰を揺すり始めた。
|勿論、彼は身動きができない。あたしが動く事で彼のペニスがあたしの膣内で暴れまわるのだ。
|「ああ、イイわぁ♪」
|彼のペニスがあたしの膣壁を刺激してまわる。
|ときどきGスポットに当たるのか、大きな快感があたしを襲う。
|「ああん♪あーん!!」
|あたしが夢中で腰を上下させていると、彼も次第に昇り詰めてきているようだ。
|「止めろ。それ以上やると、射てしまうぞ…」
|「射してぇ~♪あたしのナカに。妊娠させるくらい精液を頂戴っ♪」
|あたしは膣口を締め付け、更に彼のペニスに刺激を与えた。
|「だ、ダメだ…限界…」
|彼がそう呟くと同時に、あたしの膣で彼のペニスが大きく膨れあがった。

 
(夢?)
俺は下半身から感じる違和感に意識を取り戻していた。
目の前に秋人の顔があった。
目が合った。
「退けよ。」
俺は全裸で秋人に跨がっていた。
秋人のペニスが俺の股間に挟まっている…いや…それは、俺の膣の中にあった。
今の俺は「女」だった。
俺のペニスは消え失せていた。
胸には乳房があり、股間に膣がある…
そこに秋人のペニスを咥え込んでいた。

「用は済んだんだろ?早く退いて、俺を自由にしろ!!」
秋人が俺を睨み付ける。

秋人に言われ、俺は体を離した。
俺の膣から秋人のペニスが抜けてゆく。
その後から放出された精液が滴り落ちてくる…
「あ、秋人…お、俺…」
俺は自分の事を訴えようとしたが、秋人の仕草が「早く戒めを解け」と言っていた。
「っあ、すまん。」
と手足を縛っていたパンストを解いていった。
解き終わると、秋人は手足を大きく回した。
(殴られる?)と身を竦める俺に
「よっぽどの事がなければ女を殴れないよ♪」
と秋人が言った。
「で?お嬢さん。春樹はどうしたんだい?」
やはり、秋人の目にも俺が「女」に見えるようだ。
「た、多分、信じられないと思うが、俺が武藤春樹…本人なんだ。何故か女の姿になってしまったんだ。」
「そうか?だが、春樹なら、奴は女になったからといって、やってきた親友を縛って無理矢理SEXを迫るような事はしないぞ♪」
「お、俺だってそんな事はしたくないよ。させられたんだ。」
と、俺は信じる信じないは別として、これまでの事を秋人に話した。

「にわかには信じられないが、お前が春樹であることには間違いなさそうだ。」
「あ、ありがとう。信じてくれて…」
女になって涙腺が緩くなったようで、即にも涙が溢れていった。
「で、元に戻すには先ず、こいつらを処分する事だな♪」
(えーーっ?!)と服逹が一斉に声をあげたような気がした。
「処分…って?」
「売り払うか焼却するかだな。こんな厄介な代物は焼いてしまった方がよいかも。」
「そ、そこまでしなくても…」
「お前、戻りたくないのか?」

そう言われ、俺は答えを躊躇した。
(女の体は本来の「俺」ではない。が、女の快感を…秋人に抱かれ貫かれる快感を手放したくはない…)
「か…考えさせてくれないか?」
俺はそう言って、風呂場に向かいシャワーを浴びた。
(俺はこのまま「女」になってしまって良いのだろうか?)
シャワーを浴びていると声が聞こえる。
(まだ着てない服がいっぱいあるよ♪)
(秋人を喜ばしてあげようよ♪)
余計な思念が割り込んでくる…
「あーっ!!俺はどうしたいんだ…」
うな垂れる俺の頭の上から、シャワーが降り注いでいた。

 

 

俺は下着を取り替え、新しい服に着替えた。
勿論、全て女物だった。
手慣れた手つきで化粧を済ませる。
「ちょっと外に出ないか?」
俺は秋人に声を掛けた。
「ん?ああ。良いよ。」
と秋人も立ち上がった。
外に出てしばらく歩くと公園があった。
そこに入り、周りに人がいないのを確認する。
「秋人。俺にキスしてくれないか?」
俺がそう言うと、彼は何も聞かずに俺を抱き締めた。
彼の顔が迫る。
俺が瞼を閉じると、彼の唇が俺の口を塞いだ…

「ありがとう…」
しばらくして唇を離して、俺はそう言った。
彼とのキスに俺は何の嫌悪感も感じなかった。
男同士という気持ちはまったく無く、女として受け身のキスを自然としていたようだ。
「あの品々からの影響が少しでも少なくなるようにココまで来てもらったけど、変わらないみたいだ。」
「男に戻りたくなるかって事か?」
「いや…」
俺は彼と視線を交わらせた。
「確認できたのは、俺が女として秋人を愛してしまった…という事だ。」
「…愛か…」
「迷惑かも知れない。俺が男だったことは…」
「まて、俺にも言わせろ。」
と秋人。

「俺は親友の部屋に居た可愛い女の子に一目惚れしてしまった。彼女が親友の恋人だと思い、身を引く覚悟はしていたんだ。」
秋人はそう言って、俺を抱き締めた。
「親友を失う事は辛い。が、俺もまた君を愛してしまっている事に気が付いてしまったんだ。消えないで欲しい。ずっと俺の傍にいて欲しい。」
再び俺の目から涙が溢れ始めていた。
俺は…
「うん」
と答えていた。

 

|(やっと私の出番が回ってきたようだね♪)
|一際大きな箱の中で呟いていたのは
|ウェディングドレス
|だった…

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