« 竜騎士 | トップページ | 淫魔 »

2013年8月14日 (水)

制服を着て…

 

 


「…」

暫く、もう一度考えてみる。

 

やはり、内側から沸き起こる欲求を抑えることはできなかった。

ボクはマウスをクリックしていた…

 

 

 

数日後、品物が配送されてきた。
ボクがクリックしたのは通販サイトの購入ボタンだった。
もちろん、配達人が包みの中を知る筈もない。が、ボクは顔を真っ赤にして受け取りの印を押していたに違いない。

ドアの鍵を閉め、カーテンを閉じ、誰からも覗かれていないことを確認して、ボクは包みを解いていった。
初心者パックという事で、本体のパッケージの他に無愛想な大きめの段ボール箱が入っていた。
本体の方は可愛い女の子の立ち姿が大きくプリントされている。
先ずは本体のパッケージを開いてみる。
ビニールの袋の向こうにパッケージに描かれたものと同じ女の子の顔があった。
袋を裂き、中のものを取り出す。彼女の顔の後ろに折り畳まれていたものを広げる。
肌色の全身タイツのようなもの…顔を支えていた補助材を外せば、それは全身タイツそのものだった。

勿論、ボクはこれを着るために買ったのだ。
背中のファスナーを開く。特に問題は見られない。
ボクは全裸になり、その中に足を入れた。

男と女では体型が違う。何より設定でも身長差が20cmもあるのだ。
最初はきつくなると思っていたが、かなり伸縮性があり、難なく手足も収まってしまった。
彼女の頭の部分を後頭部から広げ、ボクの頭をその中に押し込んだ。
目鼻の位置が重なるように調整すると、何の障害物もなく「見る」事ができた。
鏡を置いておけば良かったと思う。即に今の自分の姿を見れたからだ。
仕方なく風呂場に向かう。
洗面台の鏡を覗き込んだ。

目の前に「彼女」がいた。
3D…リアル…等身大の彼女がそこにいた。
全身タイツはピタリとボクに貼り付き、本物のボクの皮膚のように感じられた。
背中のファスナーも自然に閉じられたようだ。
気がつかないうちに手足が絞り込まれ、彼女の細い手足が再現されていた。
逆に胸にはどこからかかき集めてきたのか、ずっしりとしたおっぱいが存在していた。
手を持ち上げ、そこに在るおっぱいを掴んだ…
(!!)
ボクの胸からおっぱいを掴んできた手の指の圧力を一本一本感じる事ができた。
そればかりではない。
20cmあった身長差がなくなっていた。
ボクの身体が20cmも縮んでいたのだ。

たぶんスリーサイズも彼女と同じになっているのだろう。
部屋に戻り、初心者パックに付いてきた段ボールを開けてみた。
そこには女の子の普段着の衣服が一揃いと、パッケージと同じ「制服」が入っていた。
先ずは下着を手に取る。
白いショーツを手に取り穿いてみた。
ピタリと肌に触れる感触は男のものとはだいぶ違った。
次にブラジャーを手にした。
肩紐を掛け、背中のホックに手を伸ばす。普段のボクなら届きそうもない場所にも難なく手が届いた。
カップの中におっぱいが収まると、何となく気分が落ち着いた。

白いキャミソールを被り、制服のブラウスに腕を通した。
男とは袷が逆なので、ボタンを止めるのに手間取ってしまった。
パッケージを見ながら首にリボンを結わえた。
洗面所の鏡で確認した。
白いソックスを履く。
黒のローファーは部屋の中で履く訳にいかないので、玄関に持っていった。

「ふう…」

溜め息を一つ吐いた。

ボクが今、手にしているのは「スカート」だった。
下着はどさくさに紛れて着てしまったが、今は大分気持ちが落ち着いている。
ここまできて何を躊躇っているのか?と言われそうだが、男のボクがスカートを穿くという事は、完全に「女装」するという事なのだ。
(下着はどさくさ紛れだったし、外からは見えない所だからノーカウントだ…)

ごくりと唾を飲み込み、スカートに足を通した。
腰まで引きあげ、ブラウスの裾を中に入れ、フックを掛け、ジッパーを上げた。
再び洗面所の鏡に向かう。
(…)
あれだけ悩んだスカートであるが、鏡に映してみれば、女の子の制服の一部でしかなかった。
何の事はない。今のボクは「彼女」なのだから、スカートを穿いても女装とは言えないのだ。

 

そう。今のボクは「女の子」なのだ。
胸にはおっぱいがあり、さっきは良く確かめなかったが、股間におちんちんは存在しないのだ…
では、ボクはどこまで女の子なのだろうか?
おっぱいに触れた時は確かに触られた感じがしたし、今もブラジャーが触れているのを感じる。
声は?
「あ、ああ~。」
ボクの声じゃない。甲高い女の子の声だ。

ボクはスカートの上から股間に触れてみた。
いや、触らなくても解っている。そこにおちんちんはないのだ。
が、どこまで女の子になっているの?
たかが全身タイツ…と思っていたのに、膨らんだ胸は偽物なんかじゃなかった。
とすると、股間も?

その時、ボクのお腹の中で「ジッ…」と音がしたような気がした。
股間が暑くなり、蒸してきた。
お腹…下腹部の奥で何かが起きていた。
何かが滴り落ちてくる。
もしかして、女の子の愛液?

ショーツが湿り気を帯びていた。
ボクはスカートの中…ショーツの中に手を入れていた。
指先が女の子の割れ目を捉えていた。
勿論、そこにはおちんちんなどない。
更に奥に進めると、指がぬめりとした湿り気を感じた。
その先には、奥に通じる穴があった。
ボクはその穴に指を入れてみた。
暖かく、ぬめぬめして…
「ぁあ♪…」
ボクは喘ぎ声をあげていた。
これまで経験したことのない快感に襲われた。
ボクはその快感をもう一度感じたくて、穴に入れた指を蠢かした。
「んあっ!!何コレ?だ、駄目…止まんなくなっちゃう!!」
次々と襲ってくる快感にボクは指を止められなくなっていた。
快感はどんどんエスカレーションしてゆく。
「す、凄い!!」
快感で頭の中が真っ白に染め上げられていった…

 

 

気が付くとボクはベッドの上にいた。
指はまだボクの中にあった。
今、ボクは女の子としてイッたの?

それ以外の回答は見つからなかった。
これからどうしよう?
もう一度イッてみたい気もしたが、病み付きになりそうで怖かった。
せっかく女の子になったのだから、この姿で外に出てみる?
これは女装じゃない。この姿を見てだれも「ボク」だとは思えない筈だ。
じゃあ行く?
そうしよう♪…と決まったが、さっきのオナニーでショーツは濡れているし、服もしわくちゃになっていた。

もう一着あった普段着に着替えた。
セットになっていたポシェットの中にピンクのリップクリームが入っていたので付けてみた。
踵の高い女の子のサンダルを履いて外に出てみた。

 

お腹が空いたので、喫茶店でサンドイッチを食べた。
何故かいつもの珈琲ではなく紅茶を頼んでしまっていた。まあ、この姿の女の子には珈琲より紅茶の方が似合うから良いか♪

街を歩くと、普段は目にも止めないショーウィンドウの中が気になって仕方なくなっていた。
そこには基本的に、女の子の喜びそうな服やアクセサリーが展開されている。
あの服をこの姿のボクが着てみたらどんな感じになるのだろう。
あのバックって似合うかしら?
ピアスもしてみたいわね♪

そして、男性がまずは足を踏み入れられないランジェリーショップの前にいた。
そう言えば、段ボールに入っていたのは2組の服で、もちろん下着も2セットしかなかった筈…
と、ボクは無意識のうちに禁断の領域に足を踏み入れていた…
カラフルな色使い、様々なデザインに圧倒されてしまった。
店の人にサイズを測ってもらうと、お薦めを何点か持ってきてくれた。
大きなフリルの付いたブラは胸元の開いた服で見えても可愛く見えるようになっているらしい。
セクシーなランジェリーも気になったけど、誰の為になるのだろう?
ここは年齢相応に健康的なパステル調の大人しいデザインが良いかも…
って、ボクが店を出るときには、商品が詰め込まれた紙袋を手にしていた。

財布の中も心許なくなっていたので、これ以上ココを彷徨いていては危険、と家に帰ることにした。

(?)

ボクの家ってどこだったっけ?
頭の中に二つの場所が浮かんでいた。
ひとつは花柄のカーテン、壁には男性アイドルのポスター、ベッドのまわりにはぬいぐるみが並んでいた。
もう一方はモノトーンの閉めっぱなしのカーテン、壁には少女アニメキャラの等身大ポスター、ベッドのまわりにはUFOキャッチャーでゲットした得体の知れないぬいぐるみが転がっていた。
一瞬、どっちがボクの部屋か判らなかった…

 

 

何なんだろう、あの女の子の部屋の記憶は?
その時はそのままスルーしてしまったが、何かの折りにふと「女の子の記憶」が甦ることがあった。
そう。ボクはその晩になっても彼女を脱がずにそのまま寝てしまっていた。
その次の日も「彼女」のまま、一日を過ごしていたのだ。
そんな中で時々彼女の記憶が目を醒ます…

朝起きて制服が目に入った。脱ぎ散らかしたまま。ブラウスはしわくちゃになっている。
何で吊るしておかなかったんだろう?
けど、今日は日曜だもの。学校はお休みだったわね♪
と、服をハンガーに吊るし、汚れた下着を洗濯機に放り込んでいた。
その時イメージしていた「学校」は、これと同じ制服を着た娘に満たされていた。

しわくちゃのブラウスにアイロンをかけていると、学生鞄の中が気になってきた。
確か、英語と現国のノートは入れてあった筈。月曜の授業には間に合うわね♪
…い、いや…「ボク」の月曜の時間割りに現国は無い!!

お昼ご飯何にしよう?と冷蔵庫を漁る。もともと大した物が入っていなかったが、更に閑散とした感じがした。
うちの冷蔵庫ってもっと大きかったんじゃない?あたしの好物のヨーグルトがないなんて信じられない!!

 

結局、近くのスーパーに買い出しに出掛けていた。
勿論、お気に入りのヨーグルトもゲットしている。
お昼は出来合いの素麺にした。隣にあった冷やし天婦羅蕎麦に一瞬手が伸びたのだけど、カロリー表示を見て手が止まってくれた。
ちゃんとした天婦羅のお店以外の天婦羅など食べたくない筈なのに、どうしちゃったんだろう?

 

何かがおかしい気がするけど、それが何なのかが一向に判らない。
そんなモヤモヤを抱えながら夜を迎えていた。

夜ご飯はパスタを茹でた。
やはりひと手間入った料理は味が違う。あたしが作ったからという訳じゃないのよ♪
アイドルの出ているテレビをチェックする。ナオミ逹も見ている筈だ。
あの外したギャグは話のネタになるわね♪

…ナオミって誰?

クラスの娘よ♪席が近いからよく話をしてたじゃない?
…そう言われればそんな気もする
何かモノ忘れが激しくない?もしかして、自分の名前も忘れてたりして♪
…自分の?
そうよ♪あたしの名前。思い出せる?
…ボク…あたしの名前?
工藤優菜でしょ♪

そう…あたしは工藤優菜だ。
何で思い出せなかったんだろう?
けど、自分の名前を思い出せた事で、何か吹っ切れた気がした。

 

 

晴れている月曜の朝は気分が良い。
あたしは制服を着て部屋をでた。
…て、何であたしはここにいるのだろう?あたしの家はもっと離れた所の筈…

「優菜♪おはよう!!」
声を掛けてきたのは尚美だった。
「どうしたの、こんな所で?」
「ぁ、うん。ちょっとね♪」
「まあ、優菜の事だからそんな所ね。今日は学校行くんでしょ?」
「ぁ、うん…」
「じゃあ、一緒い行こう♪」
と、あたしは尚美に手を引かれて学校に向かった。

 

退屈な授業に飽きていた。
たしか、あたしは我慢できずにこの生活を放り出した筈…
そう、あの男は言っていた
「君の替わりをしてくれる人がいるから、君はもう退屈な学校になんか行かなくて良くなるんだよ♪」
何であたしはまた学校なんかに来ているんだろう?

あたしは学校の帰りに、あの男の所に行った。
「ああ、また来てしまったんだね?」
「また?」
「いや、君には関係ない事だよ。じゃあ、君の皮をもらうから、服を脱いでもらおうか?」
男性の前だというのに、あたしは躊躇いもなく服を脱いでいった。
下着姿になると、男はあたしの後頭部に指を立てた。
プチンッと何かが弾けるような音がして、あたしの背中がツーッと割れていった。
「さあ、脱いじゃってくれないかな?」
男の言葉に「皮」から手足を抜き取る。完全に裸状態になってしまったのに気付き、慌てて皮に絡まっていたショーツを着けた。
男はあたしの裸体には関心がないようで、剥ぎ取った皮を丁寧に畳んでいた。

あたしが残りの服を着ようとすると
「制服はそのままにしておくんだ。向こうに着替えが用意してある。」
と顎で指図する。
あたしは仕方なく、言われた方に向かう。
男はあたしの制服も綺麗に畳んでいた…

 

 

(今回も喰われてしまったか…)
男は出荷準備を始めながら独り愚ちていた。
まあ「皮」も「女」も元手を掛けずに売れるから助かるが、俺の趣味的には男の意識を残したままの「女」を犯りたいのだがな…
と、男は新たな注文が来ていないかPCの画面を覗き込んでいた。

 

« 竜騎士 | トップページ | 淫魔 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 制服を着て…:

« 竜騎士 | トップページ | 淫魔 »

無料ブログはココログ