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2013年8月14日 (水)

無題

「んあぁあ~ん♪」
艶かしいオンナの喘ぎ声がした…

 

またか…
俺は金縛りにあった身体を無理に動かそうとはせず、成り行きに委せるようにした。
もう何度目だろう?夢の中で俺は金縛りにあっていた。
いや、金縛りというのは正確ではない。俺は身体の自由を奪われているのだ。
夢の中で、俺の身体が勝手に動いてゆく…これも正確ではないか…
俺の意識は俺自身の身体ではなく、見知らぬ、この「女」の身体の内にあった。

女はいつも情事の最中であり、男に身体をまさぐられ、責められ、貫かれている。
その全ての感覚を女は快感として感じ、俺もまた同じ快感を強制的に共有させられるのだ。
俺はこの身体を動かす事ができない。俺に拒否権はなかった。
男に貫かれるだけでなく、女が自ら快感を求めて男に跨がる行為さえ俺にはどうする事もできず、女の快感に翻弄されるしかないのだ。

女は快感とともに淫声をあげる。
女と感覚を共有している俺もまた、彼女があげる淫声を聞き、発している喉の震えも感じている。
それが、膣を貫かれる快感とシンクロしていると、あたかも俺自身が快感に女のように声をあげてしまっているように感じてしまう。
「ああん、あん♪」
快感に声をあげるが、まだ快感が足りない。
「もっと激しく…おねがい♪」
俺は尻を突き上げ、バックから侵入してくる男との密着度を深めていた。
「んあっ!!そ、それ…イイ~♪」
ペニスの先端が子宮口を突付いていた。
俺はどんどん昇り詰めていった。
男も限界に達しそうにしている。
あと少し…
「っああ…イ、イク…」
「お、俺も…」
どくりと熱い固まりが俺の内に放出された。
それが、最後の一押しとなる…
「あっ、ああああーーっ!!」
俺は女とともに絶頂に達していた。

 

目が覚めると、俺は自分の部屋のベッドの中にいるのが解った。
金縛りは解けている。が、パジャマは汗でぐっしょりと濡れていた。
ズボンの股間は更に別のものでも汚れていた。が、夢精した訳ではない。そこを汚しているのは精液ではなく、女の愛液に相当するものだった。
所謂、ドライオーガスムというやつなのだろうか?
毎度の事なので、もうこの事で悩むのは止めてしまっていた。
俺は身支度を整えると家を後にした。

 

 

 

俺は電車に揺られていた。
たまたま空いていた席に座ると、一気に睡魔が襲ってきた。

尻をまさぐられる感覚に目が覚める。
いや、これもまた夢の中か?俺は座っていた筈なのに、吊革に掴まって立っていた。
いつもより吊革が遠く感じるのは、背の低い女の身体だからか?
電車が駅のホームに入り乗客の乗り降りがあった。その移動の間に、俺は閉じているドアの隅に押しやられていた。
その後ろに尻を触ってきた痴漢がピタリと寄り添っていた。
「お姉ちゃんイイ肉体してるね♪」
耳元に痴漢が囁いてくる。
巧みにこの女の動きを封じている。痴漢の手が胸を掴み揉みあげる。
密着させてくる下半身では、硬く奮った塊が太腿に押し付けられる。
「や、やめてください…」
女の抵抗する声はか細く、今にも消え入りそうだった。
「そんなコトいって…感じてるんだろ?乳首、勃ってるぜ♪」
ブラウスのボタンが器用に外され、痴漢の手がブラの中まで入り込んできていた。
痴漢の行為は他の乗客からは死角になっていて見られる事がない。
大声でもあげられれば、逃れる事ができるのだが、俺には声をあげることはできない。
女も声をあげられず、痴漢の為すが儘にされてしまう。

女の身体は確かに快感を感じていた。
感覚を共有している俺には手に取るようにわかる。下着に染みが浮かんでいた。
「敏感なんだね♪もう濡れ始めているじゃないか…」
痴漢の掌が内腿を滑り上がり、彼女の股間に達していた。
「むむん…」
快感に喘ぎ声をあげそうになって、彼女は必死に堪えていた。
俺の頭の中では、はっきりと(ああ~ん♪)と響いている。
我慢せずに快感に身を委せてしまった方がどれ程感じられるだろう?
身を捩り、痴漢が俺の股間をもっと弄り易いようにしてやりたかった。
(ああん♪ソコ…もっと激しくぅ♪)
俺は痴漢に届くように声を掛けてやりたかった。
が、女は堅く口を閉ざし快感を無言で耐え続けていた…

ガタン

車両が揺れた。
痴漢の手が離れる。
(ぁあん♪)
物欲しげに俺は喘いだ。
ブレーキが掛かり、電車は次の停車駅に辿り着く。
彼女が居た側の扉が開き、人の流れに押し出されてゆく…

はっ…
俺は目を覚ました。
俺は電車のシートに座ったままだった…

 

 

 
不意に股間にモノが挟まる感じがした。
俺は今、まだ起きている!!しかし、夢の中と同じように、彼女の快感が俺に伝わってきたようだ。
胸が掴まれた。どうやら男は背後から彼女を責めているようだ。
「ぁあん♪」
快感に自然と喘いでしまう…
が、その声は「俺」の喉を通って発っせられていた。
周囲の視線が「俺」に向かう。
俺は逃げるようにしてその場を後にした。

が、彼女の行為はその間も続いていた。
その間、俺に快感を与え続けている。そして、快感はどんどんエスカレーションしていった。
実際に「俺」の肉体を責められている訳ではないのだが、快感に膝ががくがくし立っていられなくなる。
もし、このままここで意識を失ったら、俺の肉体はさっきのように女の喘ぎ声をあげ続けてしまうのだろうか?

目の端にカラオケボックスの看板が写っていた。
俺は気力を振り絞り、その店に向かった。
ドアを閉め、崩れるようにソファに倒れ込む。
「ぁあ…ああああっ♪」
彼女の快感にシンクロして、俺の口からも喘ぎ声が漏れる。
ここでなら誰に聞かれる事もない…俺は張り詰めていた緊張を解き、彼女から届く快感に身を委せた。
胸が男の愛撫に熱を帯び、乳首が疼いている。
男を受け入れている股間はとろとろに蕩けているようだ。

ズボンのベルトを外し、パンツの中に手を差し込んだ。
そこは既に愛液に溢れていた。指先に愛液が絡み付く。更にその奥へと指を伸ばす。
既に彼女の膣には男のモノが納まっている。俺は彼女と同じ快感を追い求めていた。
一本、二本と俺の指が咥え込まれていった。少しもの足りないが、かなり彼女に近づいていた。
空いた手で胸を揉みあげる。勃起した乳首を摘まみあげる。
「んあ!!っ、ああああ~ん♪」
俺は彼女とともに昇り詰めていった…

 

ふ~う…と息を落ち着かせる。
既に、彼女とのリンクは絶たれていた。が、俺はまだ快感の余韻に浸っていた。

俺はまだ、股間に指を差し込んだままだった。
もう一方の手も乳首を弄び続けていた…
(?)
どういう事だ?
愛液に濡れた股間には、俺の男のシンボルの存在が確認できなかった。
蕾のような乳首の下にはバストが膨らんでいる?

慌てて股間の指を引き抜くと、平らな胸をした「俺」の肉体が戻っていた。

 

 

 
気が付くと、俺は街を歩いていた。
いや、歩いていたのは彼女で、俺はその内に目覚めたのだ。
男に抱かれている訳ではないが、股間からは鈍い唸り音があり、膣の中で蠢くものがあった。
ローター?
勿論、俺は体にローターを突っ込まれた経験などない。ただ、これまで見聞きした情報からそう判断しただけだ。
彼女が歩いている場所には見覚えがあった…と言うより、ここは俺の家の近くである。
彼女は真っ直ぐに目的地に向かっているようだ。その先は図らずも俺の家の方向…
いや、彼女は真っ直ぐに俺の部屋に入ってきた。
ベッドの上には「俺」が転がっていた。

彼女はその場で服を脱いだ。
下着も取り、全裸となっていた。
そして、ベッドの上の「俺」に覆い被さる。股間からローターを取りだし、代わりに勃起した「俺」のペニスを咥え込んだ。

が、十二分に開発された彼女の肉体は、それだけでは殆んど快感が感じられなかった。

「もっと欲しい?」
彼女が聞いてきた。
「こんなんじゃ物足りないわよね?もっと激しい快感が欲しいと思わない?」
俺はもう、彼女の肉体で何度もイかされていた。だから、この程度では満足できないのは彼女の言う通りだ。
子宮が疼き、快感を欲している。既に火の付いた肉体は、一度イかなければ鎮まることなど許されないのだろう。
「じゃあイかせてあげるから、貴方の体を借りるわね♪」

次の瞬間、この肉体から彼女の存在が失われたような気がした。
そして、閉じていた筈の「俺」の瞼が開かれた。
腕が伸び、俺の腰を安定化するように添えられると…
ズンッと突き上げられた。
俺の内でペニスが更に硬く、太くなっていた。
強烈な刺激が俺を襲う。
「あっ!!ああっっ!!」
俺の叫びはそのまま女の口から溢れ出ていた。
「そら、もっと可愛い声で啼いてみな♪今なら女の声で思いきり喘げるんだぞ。」
俺の下で「俺」がにやりと笑った。
それは、俺が今、彼女自由に動かすことができると言うことだ。俺なりに、もっと快感を得られる体位を取れるということ…
だが、主導権は「俺」の方にあった。
俺は快感に翻弄され、自分の意思を形作ることが難しくなっていた。
命じられるままに体位を変えてゆく。が、それは新たな快感の始まりでしかなかった。
次々と襲い来る快感に、俺は成す術もなく、艶やかな喘ぎ声をあげ続けるだけだった…

 

俺はベッドに寝ていた。
肉体はまだ彼女のままだった。
股間から鈍い唸り音がする。
「その肉体が快感を感じていないと維持できないからね。」
と彼が俺の疑問に答えてくれたが、今の俺には殆んど理解できなかった。
「出掛けるから服を着るんだ。」
と彼女の服の一式が渡される。膣の中で蠢いているローターをそのままにショーツを穿いた。
ブラジャーは背中のホックがなかなか止まらない。見かねて彼の手が伸びてきた。
彼の手は更に、ブラのカップの中にまで入ってきた。
「少しは形を整えるくらいの気を使うもんだ。」
そう言って周囲の肉を寄せ集めるようにして形を整えた。
服を着終えると次は化粧だった。当然、俺一人でできる訳がない。彼の手で俺の顔に様々な化粧品が塗り込められていった。
「じゃあ行こうか♪」
と外に連れだされた。

 

行き先は以外と近かった。
そこは俺の住処よりかなり高級なマンションだった。
部屋の中は見覚えがあった。
彼女はこの寝室で男に責め続けられていたのだ。

「今日からお前がここの住人だ。せいぜい可愛がってもらうんだな♪」
「俺」はそう言うと、俺を残して出ていってしまった。
慌てて後を追いかけたが、何故か俺は扉の外に出ることができなかった。

(これの所為か?)
と股間からローターを抜き取ったが、状況が変わる事はなかった。
そのまま夜になる…

「待ち遠しかったかい?」
いつの間にか男が現れていた。
「さあ、始めようか?」
俺は何の抵抗もできないまま、裸にされていた…

 
「んあぁあ~ん♪」
艶かしいオンナの喘ぎ声が部屋の中に響く。

 
俺は毎夜、この部屋で男逹に抱かれていた。
気がつくと朝…昼近くなっている。
快感の余韻に浸っていると、即にまた夜がやってくる…
俺の肉体にオンナの快感が休まる事はなかった。

 

 

 

そんなある日、部屋の中に第三者の気配を感じた。
それは俺の内側に在るように感じられた。俺と一緒にオンナの快感を共有しているような…

俺はそいつに最大限の快感を教えてやる。逃れられない甘美な罠に誘い込んでやるのだ…

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