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2013年6月 7日 (金)

無題

街が紅色に染まっていた。
夕日が雲を紅くする。一面紅色となった空に照らし出された街もまた紅色に浮き上がっている。
常時と異なる世界がそこにあった。そこに魑魅魍魎が紛れ込んでいたとしても、気づく者はいやしないだろう。

 

その物陰に潜んでいるものがあった。
普段なら気付かなかったであろう。「何か」を見てみたいと想う気持ちがそれに気付かせたのだろう。
俺はそれが怖がらないように、そっと物陰を覗き込んだ。
「ひっ…」
と可愛らしい声が漏れ、大きな二つの瞳が俺を見つめていた。
「怖がらなくても良いよ♪」
「それ」は俺を見据えたまま、更に身を縮めていった。
「大丈夫だよ♪」
と掌を上にして手を差し伸ばした。
「それ」の視線が一旦俺から離れ、掌に向く。
そして…そいつは舌を伸ばして俺の掌を舐めあげた。
俺が更に手を伸ばして、指先てそいつの喉元を撫であげてやると
「んぁん♪」
と艶かしい啼き声をあげた。

「良かったら俺の部屋に来ないか?」
と聞くと、首を縦に振り、俺に擦り寄るようにして立ち上がった。
暗がりに身を潜めるための漆黒のワンピースの裾から艶かしい白い素足が覗く。
その足先には靴はなく、爪先の切れたスリッパを履いていた。
身なりは普通とは言えないが、明るみに出たところで確認できた彼女の顔は、幼さを残すものの、人形のように整っていた。

「シャワーを浴びてきなさい。その間に食べるものを用意しておくよ♪」
俺の部屋に戻ると、彼女を浴室に案内した。
俺は食事の後に展開される愉しいコトをあれこれ想像しながら、自動調理器の吐き出す品々を皿に盛り、並べていった。

俺の用意したバスローブは流石に彼女には大き過ぎたようだ。
両袖を大きく折り上げ、丈を調整して余った部分を腰ひもで括っていた。
それはそれで彼女の可愛らしさを強調していた。
「うぁー、美味しそう♪」
誉められて悪い気はしない。
嬉しそうな顔で食べ進めてゆく彼女を見ているだけで、こちらも満腹感を感じられるようだ。

「ごちそうさま♪」
綺麗に食べあげた彼女が立ち上がる。
その屈託のない笑みが妖艶に染まってゆく。
「ちゃんとお礼をしなくちゃいけないコトはボクも判ってるヨ♪」
彼女に手を引かれて立ち上がると、そのまま寝室に向かっていた。
頭が霧の中のように白濁していたが、それに違和感を感じることなく、俺は彼女に誘導されベッドの端に座った。
「気持ち良くしてあげるね♪これまでに経験したことのない快感に溺れさせてあげるヨ♪」
彼女は俺の股間に座り込むと、俺のズボンのベルトを外し、パンツの中から怒張した俺の逸物を引き出した。

舌で舐めまわした後、口に咥える。
絶妙な触感に一気に昇り詰めてしまった。
「うっ!!」
一瞬の我慢も出来ずに、俺は彼女の口の中に放出していた。
ゴクリと喉を鳴らして、彼女はそれを飲み込んでいた。
「すっごく濃いのね♪お兄さん、この所ご無沙汰だったのかな?」
否定はできない。が、その答えを敢えて口にする必要はないようだった。
「今度はボクのナカに射す?」
と、彼女はバスローブの腰ひもを解き、俺の前に全裸を晒した。

(?)

が、彼女の股間には「アリエナイモノ」が存在していた。
「お、お前…オトコだったのか?」
何とか言葉になった。
「ボクがオトコだからって、お兄さんを受け入れられない訳でもないよ♪」
多分そうなのだろう。彼女=彼はこういうコトを当たり前のようにして生きてきているのだ。

確かに彼女=彼の手足は少女のように白く細かったが、それは少年のままと言えばその通りだった。
膨らみのない胸は発展途上というよりは、明らかに「男」の胸である。
そして股間に在るモノは俺のより太く逞しいペニスだった。

「お、俺は男同士で抱き合うなど…」
既に彼の口に精を放ってしまっている。その快感を否定はしきれない。が、俺の理性はこの先に進む事を拒んでいる。
「お兄さんへのお礼はまだ始まったばかりだよ。もっと気持ち良くしてあげられるのに………そうだ!!」
と彼の瞳が妖しく輝いた。
「男同士でなければ良いのでしょう。コレならお兄さんにももっと悦んでもらえるから一石二鳥だよね♪」
と彼の顔が更に妖しく歪んでゆく。
それは少女人形の顔が精悍な青年のものになってゆく以上の禍々しさがあった。

「最初は痛いっていうから、変に動けないようにしておくね♪」
と俺は体の自由を奪われた。自らは動けず、人形のように奴に手足を操られて服を脱がされていった。
恐怖に股間が縮みあがってゆく。が、性的な興奮は鎮まるどころか、どんどん高まってゆく。
「良い感じになってきたね♪」
全裸でベッドに仰向けにされ、M字に開かされた股間を奴が覗き込んでいる。
再び俺のペニスを咥えようとするのか、奴は頭を近付けてきた。
ペロリと俺の股間を舐めあげた。そして亀頭部に唾液を垂らしてゆく。
「ボクの唾液には催淫効果があるから、どんどん気持ち良くなってゆくよ♪」
確かに唾液が垂らされた所がウズウズとしてくる。熱を帯び、汗が出てくる。
「あはっ♪濡れてきた濡れてきた。」
奴の頭が股間から離れた。
そのまま体を刷りあげてくる。
その頭が俺の前にあった。

唇が合わせられ、奴の唾液が口の中を満たしてゆく。
ゴクリと俺が奴の唾液を飲み込むのを見届けると
「じゃあ、始めるね♪」
と奴は俺のM字に開かれた股間に、奴の腰をゆっくりと降ろしてきた。

奴のペニスの先端が、俺の股間に触れた。
そして、ズブズブと俺の胎の中に入り込んでいった。
そこは肛門ではない。女であれば膣口に相当する場所なのだろう。
俺の股間は奴のペニスを呑み込み、互いの股間が触れ合っていた。

そこには縮みあがったペニスがあった。剥き出しの亀頭が股間の接触に刺激される。
「あがっっ!!」
あまりの刺激に叫び声があがる。
「快感も強すぎると苦痛でしかないね♪もう少し優しくしてあげるね。」
この苦痛が「快感」でなんかである筈がない!!
とは思っても、奴の責め方が変わると、それはこれまで感じた事のないような快感に刷り代わっていた。

「さあ、どんどんいくよ♪」
と奴が俺の胸を…乳首の先端を舐めあげた。
「ひぃ?」
思いも依らぬ快感に声が上がる。
それよりも、俺の胸に乳首が存在する事に驚いていた。
それは胸板に埋もれた男の乳首ではなく、膨れ上がった乳房の先端に勃起している…
俺の胸に「乳房」?

奴のペニスを受け入れている股間といい、俺の肉体が女性化していると言うのだろうか?
「うあん、ああぁん♪」
首筋を撫でられた。そこにあった性感帯が刺激されたのだろう。俺は女の艶声のようなものを発していた。
「これは貴女が望んだことなのですよ。男同士が嫌だというのですから、貴女を女にしてあげました。大丈夫。ちゃんとイかせてあげますから♪」

俺の意識はそこで途絶えていた。
俺は男として射精することなく、奴に何度もイかされた記憶だけが残っていた…

 

 
再び街が夕日の中で紅色に染まった。
紅色は、そこに魑魅魍魎が存在していたとしても、誰も気づかないように押し隠してしまう。
俺はもうこれ以上、魑魅魍魎に係わりあいたくなかった。
足速に街角を突き抜けてゆき、その店の木製の扉を開いた。
人工の光ではあるが、その白さにほっと安堵する。
カウンターに座るとママがおしぼりを差し出した。
「今日は早いのね。」
ママの胸元が広く開いたドレスから、彼女の胸の谷間が良く見えた。
垣間見えるブラのカップの下にはプックリとした乳首があるのが想像できる。
ソコを責められた時、彼女も俺と同じ快感を感じ、俺と同じような艶声をあげるのだろうか?

そんなコトを考えただけで、俺の股間はジュン♪と濡れ始めていた。

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