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2013年5月26日 (日)

ボーナスステージ

「ヒャッホーーッ!!」
俺は歓声を上げた。

投下した爆弾は、敵基地の中心部に繋がる排気筒の中に真っ直ぐに吸い込まれていったのだ。
数瞬置いてから、辺りは地鳴りの轟音に包まれる。そして、敵基地は内側に崩れるように崩壊していった。

☆Mission_Complete☆
の文字が前面に浮かぶ。
俺はボーナスステージに移動した。

ファンファーレが鳴り響いている。
目の前の巨大な扉が開かれると嵐のような拍手に包まれた。
「勇者よ。ステージに上がってくれ。」
アナウンスとともに左右から押し出される。赤いカーペットを真っ直ぐ進んだ先にステージがあった。
ステージの上には、俺に勲章を授与すべく、王と王妃そして美しい「姫」が待っていた。

王から勲章が授けられる。
「勇者よ。あなたの望みは何だね?可能なものであれば叶えよう。そこの姫との婚姻が希望であればそう言ってくれ。」
見ると、姫は俺を見てポウッと顔を赤らめていた。
「俺の希望は新たな冒険にこの身を投じることです。もし姫がよろしければ、一夜だけでもお相手いただければ♪」
俺がそう言うと、隣に控えていた王妃がプルプルと震え始めた。
「な、なんと言う冒涜。一夜だけなどと…姫を町中の遊び女と同じに考えて…」
王妃の言葉は王の手のひと振りで止められた。
「姫さえ良ければ、それもよかろう。で、姫はどうなんだ?」
皆の視線が姫に集まる。
「あの…わたくしでよければ…」
か細い声がそう答えた。
「善きかな、善きかな♪今宵は宴じゃ!!」

 

足元は多少ふらついていたが、俺の頭はすっきりしていた。
寝室に案内されると、そこにはスケスケの薄衣を着た姫が待っていた。
外で見た時は幼く見えたが、薄衣越しに覗く肉体は十分に成熟しているようだった。
「勇者さま♪」
と姫が誘う。
俺は一気に服を脱ぎ去ると、姫に挑んでいった。
「そ、そんなに慌てなくても…」
と言われても、俺のペニスは抑えきれない。
ベッドに姫を押し倒し、薄衣をはだけて、俺は一気に突入していった…

 

「少しは楽しんだ方が良かったんじゃないか?」
男の声に意識が戻った。
「まだ全然快感を感じていないみたいだぞ。この体は。」
その男が誰であるかは即に判った。が、何故そこに居るのだろうか?

その男は「俺」であった…

「っま、それはあんたも同じだがな♪じゃあ、今度は俺があんたに快感を与えてやるよ。とびきりの…」
奴はにやりと笑った。
「とびきりの、オンナの快感をな♪」

 

 

 

それは呪いのようなものだった。
勇者となった男が、冒険を忘れ、姫を選ぶと発動する。
姫とのSEXを契機に、勇者と姫の魂が入れ替わるのだ。そして、姫の中に封じられていた前回の勇者の魂が「男」の肉体を取り戻すのだ。
「あんたが一夜限りと言ったもんだから、俺も明日には出立しなければならない。もっと姫の肉体を堪能したかったが、そうもいかない。が、朝まではまだたっぷり時間がある♪」
「まだ…やるのか?」
聞き返した俺の声は、か細い女の…姫の声そのものだった。
「心配するな。俺が出ていっても、王と王妃がお前を可愛がってくれる。もちろん、オンナとしてな♪」
俺のボーナスステージは、その先も終わることがなかった。

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