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2013年4月25日 (木)

「これって動物なの?」
僕は「ソレ」が生き物であることが信じられなかった。
「ジャングルの奥、密林に囲まれた湖に浮かぶ孤島。そこにだけ棲息している、未だ世間に知られていない珍獣だ。」
「そんなモノ持ち込むなんて犯罪じゃないの?」
「まあ、そこには色々な大人の事情があるんだ…ムフフン。」

 

そう言って語尾を濁した叔父さんは、世界中を飛びまわる「自称」冒険家だった。
海外から帰ってくると、様々な珍しい土産物とともに面白い話を僕にしてくれる。
今回はジャングルの奥に分け入ったという事らしい。

確かにその「動物」は生きているようだった。
「こいつは絶対に女性に近付けてはならないんだ。こいつは女性に限らず、哺乳類の牝を見付けると、見境なしにその子宮に卵を産み付けてしまうんだ。」
と叔父さんはそいつの首を摘まみ上げた。
「今は牡がいないから無精卵が育つだけだが、有精卵が孵るとこいつの小さいのが腹からうようよと出てくるらしい。」
(そんな物騒なモノは持ち込まないでもらいたい…)
とは思っても、この叔父さんに何を言っても無駄な事は、僕よりも付き合いの長い両親からくどいくらいに聞いていた。

「そうだ。美味しいお菓子があったんだ。持ってくるからこいつを持っててくれないか?」
と叔父さんはソレを僕に渡すと席を立って行った。
僕が叔父さんの所に来る理由は、面白い話も勿論だが、それ以上に叔父さんのお土産の食べ物にあった。
叔父さんの舌は確かで、今までに不味いものはおろか、美味しさの足りないものを出してきた事がない。
その「お菓子」の美味しさを想像し、僕はソレをぎゅっと抱き絞めていた。

 

…?

僕の太股の上で、そいつがモゾモゾし始めた。下の方から何かが延びてきて僕の股間を突っついている。
どうなっているのか確かめよいにも、こいつを逃がさないように押さえ込むのがやっとだった。
ビリッと布が裂ける音がした。
こいつの下から延びてきたモノが僕の内股に直に触れている。
そいつの先端はパンツの中に入り込んでいた。
おぞましさにオチンチンが縮み上がる。
それは僕の股間を一通り撫でまわすと、オチンチンの裏側の根本に止まった。
ギュッと圧し付けられた後、掃除機のホースのように吸い付いてきた。
しかし、掃除機とは比べ物にならない桁外れの吸引力に、僕の股間が吸い取られてしまったような錯覚に陥っていた。

頭がボーッとしていた。
いつの間にか吸引は終わっていた。
そいつは僕の腕から逃れ自由を手にしていたが、いまだ僕の太股の上にいた。
そう、掃除機のホースのように伸ばしたものは、まだ僕の股間に密着していた。
吸引を終えたそいつは、今度は吸い取った僕の股間を埋めるように、何かを吐き出していた。
ボーッとしたままの僕はそれを阻止する事はできなかった。
そいつは吐き出すものを全て吐き出し終えると、そのまま動かなくなっていた…

 

「…くん、まーくん?」
叔父さんの声に意識が戻ってきた。
美味しそうなコーヒーの匂いが漂っていた。
「大丈夫か?」
そう聞かれる。
「まだ、頭がふらつくけど、それ以外は何ともないよ。」
と答えていた。
肉体的には問題なかったが、あいつが居た僕の太股のまわりが盛大に濡れていて、不快感この上なかった。
「こんな事になるとは思ってもいなかったよ。着替えを用意しておくから、シャワーを浴びてきなさい。立てるね?」

 
バスタオルを体に巻いて戻って来ると、叔父さんが着替えを渡してくれた。
「わたしの服では大き過ぎるからね♪」
それはどこかの民族衣装なのだろう。カラフルでとても可愛かった。着るのも楽で、着心地もよかった。
そして僕を待っていたのは美味しいお菓子と薫りの良いコーヒーだ。
「いただきまーす♪」
お菓子はほっぺたが落ちそうなくらい甘くて美味しかった。

「まーくん。本当に何ともないんだね?」
しつこいように叔父さんが聞いてくる。
「そんなにしつこいと女の子にモテないわよ♪」
叔父さんの困ったような顔を見て、僕は笑ってしまっていた。
「できれば、もう少し詳しく調べた方が良いと思う。今日はここに泊まることになるが構わないかね?」
僕としては何も問題はない筈だった。
「別に構わないわよ♪」
それ以上に、もっと叔父さんと一緒にいれる事が嬉しかった。

 
いつもは使われていない奥の部屋に入った。
明かりが点けられると中の様子がわかる…そこは病院の手術室のようだった。
叔父さんはいくつかの装置を中央のベッドな近くに移動した。大きなモニタの前に椅子を置きスイッチを入れると、そこに繋がれた装置逹が一斉に動き始めた。
「診てみるから服を脱いでベッドに横になって。」
僕がパンツ一枚でベッドに上がると、叔父さんは僕のお腹にクリームを塗った。
そして装置から延びる器具を僕のお腹に圧し当てる。叔父さんはモニタを見つめながら器具を上から下に、下から上に移動させる。
時々、僕に「息を吸って…」とかの指示を出す以外は、独りで唸っていた。

「落ちないように固定するから、少しの間我慢してね。」
お腹のクリームをタオルで拭き取った後、叔父さんはベルトで僕の胴体と腕を固定してしまった。
「脚を持ち上げるよ」そう言って、新たにベッドにセットした台の上に脚が乗せられ、これもまたベルトで固定された。
左右の脚が固定されると、股間が広げられた形になった。
「ちょっと御免ね♪」と叔父さんが言うと、ジョキリと布が裁断される音がした。パンツが切られ剥ぎ取られたようだ。
恥ずかしいが、手足を固定された僕には何もできなかった。
「ちょっとひんやりするかも知れないからね。」
と金属のヘラのようなものが僕の股間に触れた。
「ふ~む。この短時間にここまで進行するかね?」
叔父さんは別の器具に持ち換えた。僕の股間が更に押し広げられる。
「今、クスコが挿入されている場所が判るかな?まーくんの股間には膣ができているんだ。そして、その奥に卵が産み付けられている。」
僕の体にあいつの卵が産み付けられた。そこだけは理解できた…
「確かにこいつは哺乳類の牝の子宮に卵を産み付ける。が、牝がいない時には子宮を持った牝を造ってしまうまでは想像していなかったな。」
叔父さんの呟きの内容は僕には理解できなかった。

 

 

次の日、病院で僕のお腹から卵が取り出された。
卵も、叔父さんの家にいたあいつも、即座に焼却処分された。
しかし、卵が取り出されても、僕の体は元には戻らなかった。逆に、胸も一気に膨らんで、退院する時にはどこから見ても「女の子」だった。

しばらくして叔父さんから連絡があった。
(叔父さんはいつの間にか海外に逃亡してしまっていた。)
「わたしの所に来ないか?」
と叔父さんは言った。僕は叔父さんとずっと一緒にいたかったんだ。
女の子になった事で、そのことがよりいっそう明確になっていた。僕は叔父さんが「好き」なのだ。

当然、この一件の所為で両親は叔父さんを見限っていた。
叔父さんの所に行くとなると、家出同然となる。勿論、二度とこの家の敷居は跨げない。
でも、僕は叔父さんを選んでいた。

鞄に必要なものだけを詰め込み、両親への書き置きを残して家を出ていった。

 

 

 

今、僕のお腹の中に在るのは得体の知れない動物の卵なんかではない。
僕と叔父さんの「愛」の結晶だ。
ピクリと僕の子宮の中で僕達の子が動いていた。

「幸せかい?」
と叔父さんが僕に聞く。
「ええ♪」
と僕が答えると、叔父さんは僕を優しく抱き締め、唇を合わせた…


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