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2013年3月 1日 (金)

フク袋

「さあ、最後の一個だ。千円で良いよ♪」
無意識の内に俺は千円札を一枚、取り出していた。
替わりに手に入れたのは「福袋」と書かれた紙の貼られた大きな紙袋だった。
「三万円の価値はあるからね♪」
と言われたが「どんなもんかね?」と懐疑的になる。が「千円だから…」と一方で慰めていた。

 
部屋に戻り「福袋」の中身を確かめた。
出てきたのはコートにバック。ロングブーツ…無地のセーターやハイネックシャツ等はサイズが合えば着れるかも知れないが、スカートや下着などはどうにかなるものでもない。
入っていたのは女物の衣料品で、確かに三万円以上の価値はありそうだが…まあ、俺が使えそうなものを選べば千円で元は取れているというべきか?

手元に落ちていたブラジャーを拾い上げてみた。
「とはいえ、使えないものが多すぎるな。」
俺は手にしたブラを胸にあててみた。

 
(ズッ!!)

 
何かが擦り動く音?
その直後に掌にずっしりとした重みがあった。
胸にあてたブラのカップを内側から押しあげてきたものがあった。
(バスト?)
俺の胸が膨らんで、Tシャツの生地と一緒にブラのカップに納まっていた。
掌を閉じるように指を動かすと、俺の胸にくい込む指の感覚があった。
モミモミと指を動かすと乳房が揉まれている感覚が伝わってくる。
(これって気持ち良いかも♪)
ツンッと乳首が勃起する…と、同時に俺の股間でも…

慌ててブラを外した。
俺の胸は元通り、まっ平らに戻っていた。

(ゴクリッ)
俺は唾を飲み込んでいた。
俺の視線の先には一枚のショーツがあった。ブラと同じデザイン…セットになっているものだろう。

 
(……)

 
俺はブラとショーツを手にした。
ベッドの脇でTシャツを脱いだ。裸の胸にブラのカップをあてると、ズッと胸がせり出してきた。
カップの中がバストで埋まる。胸元に「谷間」ができていた。
いつまでも手で押さえてはいれないので、ストラップを肩に掛け背中のホックを止めた。

次にズボンを脱ぐ。パンツも脱ぐと、今の俺はブラしか着けていない状態になる。
傍から見るとどう映っているだろう。ブラを着けただけの男…だが、その胸にはしっかと「女」のバストが包まれていた。

そして、ショーツを穿いた。「男」の象徴たるペニスが布地の中に消えると、外観からはその存在を窺い知ることはできなかった。そればかりか、そこには「女」の秘裂が存在するようにうっすらと筋ができているみたいだった。
試しにショーツの上からソコに触れてみた。確かに割れ目があり、奥に続いているようだ。
実際、その奥が熱を帯び、暖かな潤みが布地を湿らせようとしていた。

 

俺はベッドに転がった。
ブラをずらすと、大きなバストが溢れ出る。その先端には乳首が突き出していた。
手で揉み上げた感触は女のバストそのものだ。そして、揉まれている感覚は俺が揉み上げてきた女が感じてきたものと同じものなのだろう。
指先で乳首を弄ると「あぁん」と喘ぎ声が出てしまう。(さすがに男の声のままでは萎えてしまう…)

そして…

 
ショーツの中に掌を滑り込ませた。
指先が割れ目に到達する。そこはしっとりと潤んでいた。
更に奥へと指を送り込む。そこには確かに「膣」が存在した。
指先が膣壁に締め付けられる。と、同時に俺は膣に侵入してくる異物を感じていた。
「あっ、ああっ!!」
俺は強烈な快感に叫んでいた。
指の腹がクリトリスに触れたのだ。
(これを女逹は感じていたのだ♪)
愛液が溢れだし、クチュクチュと卑猥な音を発していた。

女の快感は止まる所を知らない。快感はどんどん高まってゆく。
「あん♪ああ~ん。あっ、ああああん!!」
俺は女のように媚声をあげていた。
膣の中が俺の指に掻き回される。快感を生み出す場所が見つかり、集中的に責めたてる。
快感に何も考えられなくなり、頭の中が真っ白に染まっていった…

 

 
快感の余韻が残っていたが、濡れたショーツが気になっていた。
気怠い体を起こし、シャワーを浴びた。
濡れたショーツは洗濯機に入れ、新しいショーツに穿き替えた。
ブラの上にハイネックシャツを着込み、下はスカートを穿いていた。
机の上に鏡を立て、バックの中に入っていた化粧ポーチの中身を机の上に広げた。
何をどう使うかなど、男の俺が知る由もない…のだが、俺は無意識のうちに化粧を始めていた。
鏡の中の「俺」の顔が、どんどん「女」になってゆく。それは単に化粧をしたからではなく、顔の造り自体が俺とは別人な女のものになっている!!

茶髪でロン毛のかつらを被り、イヤリングやネックレスで飾りたてていった。

一通り終わると、道具を片付けバッグに仕舞う。
コートを羽織り、カラーストッキングに包まれた脚をブーツに差し入れた。

 

俺はドアを開けて外に出ていた。
街の中で「俺」が人々の視線の中に晒されていた。
(「女装」をしている「俺」が見られている!!)
しかし、誰がこの「女」を「俺」だと気づくだろうか?顔がまるで違う。女装とは言っても、その肉体は完全に「女」なのだ。
違和感があるとすれば、俺の仕草が「男」そのものだったりすればあるのだが、無意識の行動は「女」そのものだった。

 

「お姉さんヒマ?」
若い男の子が声を掛けてきた。
適当にイケメンで俺のタイプだったりする。
「良いわよ♪」
俺はそう答えていた…

お茶を飲んで、遊んで、食事して…
今はホテルの中♪
彼にリードされ、夢見心地のまま抱かれていた。
長いキスが終わると、一枚づつ服が剥がされてゆく。
ベッドに座りストッキングが脱がされてゆくのを見ていた。あとはブラとショーツだけ…
あっと言う間にブラが外されていた。自慢の胸が彼の目に晒される。
その胸を揉まれながら、俺はベッドに押し倒されていった。
「キテッ♪」
そう言って俺が股間を広げると、彼のペニスが俺の膣に侵入してきた。
指では味わえない充足感がある。ペニスが俺の膣の中で暴れまわる。
「ああん、ああ~~ん♪」
俺は無意識のうちに、女のように喘ぎ悶えていた…いや、今の俺は「女」そのものだった。
快感に支配され「俺」の存在が消えてゆく…
「もっとぉ~、激しくぅ、無茶苦茶にしてぇ~♪」
ただ只、快感を求めるだけの牝獣となって「男」に責めたてられる。
そして、男の精液が膣の奥に放たれると同時に、絶頂を迎え、意識は白い闇の中に埋め込まれていった。

 

 

 
シャワーを浴びていた。
快感の余韻が流されてゆく。
鏡の中で「俺」は元の姿を取り戻していった。まるでシャワーが快感と共に「女」を洗い流してゆくようだった。
俺は女として男に抱かれた事に嫌悪感を持ってはいなかった。俺が「男」のままで抱かれた訳ではないからだ。
しかし、俺が男に戻ると、この部屋には全裸の男が二人いる事になる。

(☆)

彼はぐっすりと眠っていた。
俺は俺の穿いていたショーツを彼に穿かせてみた…彼にも俺と同じ変化が訪れていた。

 

 

 
「だ、誰だお前は!?彼女をどこにやった!!」
「女」は目覚めるなり怒りの声をあげた。
「彼女ならそこにいるぞ♪」
俺は壁の鏡を指差した。
「えっ!?」
と絶句する。そして、自分の着ている服を確認し、胸に手を当て、その膨らみが偽物でない事を知る…
「これ…が俺?」
再び鏡を見て呟く女に俺が説明を加える。
「そうさ♪そして、さっきまでは俺がその女だったんだ。あんたに嵌めてもらって凄く気持ち良かったぜ♪」
と親指を中指と人差し指の間に挟み突き出してやる。
「お礼に、あんたも気持ち良くさせてやろうと思ってな♪」
俺が近づこうとすると、奴は距離を取ろうとするが巧く動けない。
「さあ、イイコトしようぜ♪」
俺は一気に彼女との間合いを詰めると、抱き寄せて唇を奪っていた。

女の瞳がトロンと潤み、全身の力が抜けてゆくのが判った。
俺は彼女の服を一枚づつ剥ぎ取っていった。瑞々しい女体が現れる。
既に彼女の股間も濡れていた。
「キテッ♪」
と彼女が股を広げる。既に女の快感を求め始めていた。
俺は硬くなったペニスを彼女の膣に挿入した。ねっとりと膣壁が絡み付いてくる。俺が腰を揺すると…
「ああん、ああ~~ん♪」と、女は喘ぎ悶えた。
「もっとぉ~、激しくぅ、無茶苦茶にしてぇ~♪」
と、彼女も自ら腰を揺すりだす。快感を求めて悶え狂う牝獣が「男」であった事など思い出すことも難しい。
俺が精液を女の膣の奥に放つと、彼女は絶叫を発し意識を手放していた。

 

 

男と女…
どちらが気持ち良いか?殆どの人は知る事などできない。
(知りたいか?)
だが、答えなど教えてはやらない♪

 

俺の部屋の押し入れの奥にはいまだ「福袋」が仕舞われている…

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